「この青い惑星は私たちの唯一の住処であり、チベットはその屋根です」
-ダライ・ラマ14世-
2,500万平方キロメートルに広がるチベット高原の海抜は平均4,000メートル以上。チベットは、地球上で最も高く、広い高原地帯です。
そして、アジアの給水塔と呼ばれ、世界人口の4割に当たる13億人の暮らしがチベットを源流とした河川によって支えられています。
また、世界で3番目に大規模な氷の蓄積と、46,000個の氷河があり、いわば第三の極です。
現在、チベット高原の約7割を覆う永久凍土の劣化が進み、123億トンの二酸化炭素を蓄えた山岳永久凍土の劣化によって植生が喪失し、大気中に大量の二酸化炭素が放出され、地球温暖化の加速につながっています。
現在のペースでは2050年までに氷河の3分の2が消失するとされています。
永久凍土は地球を健全な状態を保つのに極めて大切なもので、水の供給と降雨にも影響を与えます。
また、国連開発計画(UNDP)によれば、チベットの草原は毎年2,330平方キロメートルのペースで失われ、砂漠化が深刻になっています。
世界各国の政府のあいだでは、乾燥地の持続可能性の鍵を握るのは遊牧民の牧草地の移動だという認識がますます広がっています。
チベットの遊牧民は高地の牧草地の保全に関する専門知識を持っている優れた管理人です。その知識と経験は気候変動による環境問題の緩和と改善に生かされるでしょう。
ところが、現在はチベットの遊牧民の自由と地理的移動は制限され、今日までに200万人以上の遊牧民が強制移住の対象になっています。
中国人科学者による最近の研究によれば、世界の気候システムにチベット高原は極めて重要な役割を果たしており、チベット高原を覆う積雪層が薄くなれば、ヨーロッパと北東アジアを襲う夏期の熱波はさらに強烈となることが研究で明らかにされています。
チベット高原の環境保護は、チベット人だけのためのものではありません。
それは、世界全体の健全な環境と持続可能性のためのものです。
<参考・引用元>
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所HP
>世界の屋根-チベットの気候変動より
http://www.tibethouse.jp/about/information/climate_change/
COP21(国連気候変動会議)から始まった【TIBET CLIMATE ACTION】を
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