50年以上前のアンティークチベタンビーズが、再び京都の職人さんとのコラボレーションによって、現代アートとして新たな生命を吹き込まれました。
アンティークビーズの本体は、真鍮と珊瑚とターコイズでできています。チベットでは、珊瑚は「血」を表し、ターコイズは「水」を表し、このビーズは「生命」を表現すると言われています。また、チベットでは一日中マニ車を回し、マラ(数珠)を数えながらマントラを唱えます。おそらくこのビーズたちは「オム・マニ・ペメ・フム」の言葉を何万回何十万回と気が遠くなるほど聞き、マントラが深く深く浸み込み、神秘の波動を纏っているように感じます。
(レインボーチルドレンBASEショップ商品説明より)
今回、3月1日~3日に出展するNPOフェスティバル(阪急百貨店うめだ本店)に向けて、チベタンビーズ京都職人コラボシリーズvol.4を制作くださったのは、岸本香代さんです。
これまでの宝飾業界での経験にヨーロッパのソウタシエ技法(ヨーロッパの伝統的なコード刺繍 Soutache)を加え、チベタンビーズに新たな世界観を加えてくださいました。
阪急百貨店のブースでは、ソウタシエのブローチ6点を含む、ネックレス、イヤリング、ピアスなど全16作品が並ぶ予定です。
これまでチベタンビーズは、日本貴金属粘土協会の前理事長木村ひとみさんを始めとする京都の職人たちとのコラボで、銀細工や麻組紐などと組み合わされ様々な表情を魅せてきました。
チベットにも独自の伝統工芸があり、難民社会の中で失われつつある伝統を守り継ぐことが課題となっていますが、その課題は日本も同じです。優れた伝統を後世へ繋いでいくこと、その技術を伝える職人を守っていくことを、チベットでも日本でも大事にしなくてはなりません。
このチベットビーズとの出会いは2012年の秋でした。マーケットの露店で埃をかぶって並んでいたビーズは、古くチベット人たちの装飾品として使われたもので、現在は製造されていません。真鍮・珊瑚・ターコイズのみの材料で作られおり、ハンドメイドゆえに全てが異なる個性をもっています。愛らしいその表情ですが、祈りとともに生きてきたチベット人の平和を願う気持ちが込められたアンティークパーツです。
「Antique Tibetan Beads Meet ×京職人」シリーズは職人の皆さんにプロボノとして制作に参加頂いており、その販売収益はすべてチベット難民の高等教育支援に充てられています。ビーズに込められた祈りが、こうして困難な状況にある現代の子どもたちの教育へと繋がることに、何か不思議な力を感じます。
ぜひ、ご来場いただき、チベタンビーズの魅力と京職人がコラボする世界をご覧ください。
H2Oサンタ主催 NPOフェスティバル
■日時 2017年3月1日~3日 10時~20時(3日は21時まで)
■場所 大阪・阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場 大阪市北区角田町8番7号
■イベント詳細 NPOフェスティバル出展@阪急うめだ本店
※会場ブースで絵本の受付もしています! 【募集】スラムの学校に英語の絵本を贈ろう!