ネパールプロジェクト

 

レインボーチルドレンでは、2015.4.25の大地震以降、ネパールの首都カトマンズにおいて、ジャワラケル難民キャンプを拠点に復興支援に取り組んでいます。

緊急支援内容について

大地震翌日の2015年4月26日より開始した緊急募金の内容です。

住民IDがないと支援が届かないことを知っていますか?

緊急災害時に当局が被害状況を把握できるのは、住民票がある世帯だけです。難民であることは、国を追われた状態にあるだけでなく、人命救助や救援物資が届かない可能性をも意味しています。今回村ごと潰れてしまった山岳部のチベット難民集落は、報道されることもなく、もちろん死傷者の数も公式発表に加えられていません。

*英BBCだけがそのことを伝えています。BBC NEWS

ネパールには、約15,000人のチベット難民が居住区で暮らしています。

2015年4月25日に発生したM7.8の地震により、ネパールおよび周辺国での死傷者は6500人超となり、建物や文化財も多数倒壊するなど甚大な被害がでています。日本政府もネパール政府からの要請を受け、国際緊急援助隊・救助チームを派遣することが決まりました(4/26)

レインボーチルドレンでは、まずデリー、ダラムサラの関係者およびその家族の安否を確認しました。幸いに全員無事のようです。ですが、奨学生の家族が住むネパールのチベット難民キャンプは被災しています。負傷や建物の倒壊は逃れたものの、家はダメージを受け、続く余震の中で住民は外に避難して夜を過ごしました。まだ、余震は続いています。そして混乱の中、様々な物資が不足するのはこれからです。

そこで、レインボーチルドレンはチベット難民キャンプを対象として支援を行うことを決定しました。

*4/27午前11時時点 ネパール地震犠牲者3800人超(ネパール2789人、内首都カトマンズ710人、インド65人、バングラデシュ4人、チベット自治区20人)→当局予想8000人超へ

奨学生Pema Bhuti(ペマ・ブーティ)ちゃんよりの情報
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真ん中がペマ・ブーティちゃん

(4/26朝)

この写真は家族がネパールのチベット難民キャンプ(Samdupling Tibetan Camp、首都カトマンズ)に住む、ペマ・ブーティちゃんより送られてきた4/26朝の様子です。崩れた瓦礫が地震の激しさを物語っています。家の倒壊は免れたものの、あちこちにヒビが入り、家具も相当なダメージを受けたそうです。幸いペマちゃんの家族や親戚、友人は無事だったものの、家屋の改修や周辺の復興には相当な時間がかかることが予想されます。昨晩は余震を恐れ、約400人のキャンプ住民はみな外で夜を過ごしたとの情報です。

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一夜明けた難民キャンプ周辺。皆、余震を恐れて外で朝を迎えました。

(4/26夜)

「ネパールでは昨日より停電が続き、今夜も電気のない中で身を寄せ合っています。余震はまだ続いている状態で、緊張感が張りつめた中で過ごしています。」

(4/27昼)

停電が続いていてネパールからの情報を得るのが難しくなってきました(携帯の充電ができないので)余震はまだ続いていて、収まるのを待ってまだみんな外にいるようです。」

(4/27夕)

「恐怖が人々の心に残っている。同様に今夜起こるかも知れない余震に予防策をとっています。これが私たちのキャンプです。」

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外は雨が降り始めました。(4/27難民キャンプ、余震を恐れ屋外で過ごす住民)

*4/28以降の現地よりの情報は随時facebookページでお伝えしています。

チベット難民キャンプ

ネパールには約13の大きなチベット難民キャンプがあり、約15,000人が暮らしています。中でも4つのキャンプがあるカトマンズと、同じく4つのキャンプがあるポカラに難民キャンプが集中しています。2つとも今回の震源地に近く、共に数百人の死者が出ているエリアです。また、難民キャンプ以外に暮らす人も多く、その数は数万人とも言われます。それらの殆んどは、住民IDがない=当局が把握していない住民なのです。ヒマラヤに近い山岳地帯に多く分布しています。

ネパールに居住するチベット難民は、遠く本土チベットよりヒマラヤを越えて亡命し、ダラムサラ(インド)までたどり着けなかった人々も多く含まれます。居住区の中で移動を制限され、教育も仕事も制約を受けた中で、最低限の生活だけが保障された状態で人々は祈りと共に暮らしています。最貧国とされるネパールでさらに厳しい生活を送っているのがチベット難民なのです。ペマちゃんは、この難民キャンプから優秀な成績をおさめてレインボーチルドレン奨学生となった一人です。現在、看護師を目指してインドのデリーにある、ジャミア・ハムダード大学(Jamia Hamdard University)に通っています。

*奨学生名簿No.13 Pema Bhuti http://rainbowchildren.holy.jp/tibet/student

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3.11の経験から我々ができること

既に日本政府そしていくつかのNGOが緊急支援に向けて動き出しました。集まる物資や義捐金は、死傷者を多く出し、建物や歴史的建造物が多大なダメージを受けた首都カトマンズに向かうでしょう。人命救助と被災者の支援を優先し、首都機能を早急に回復することが望まれます。これから世界中からの支援が集まることでしょう。

しかし、我々も数年前に経験しました。必要なところに支援が行き届かないことを。

恐らく、安否の確認がしづらく、また元々把握ができていないチベット難民キャンプには、支援は届きにくいでしょう。安否を確認しようにも、元の情報がなければ確認しようもありません。今回の大地震では建物の倒壊による死傷者が殆んどで、平屋造りが幸いしたチベット難民キャンプは表面的な被害は少なく、ダメージが少ないように見えます。国や大きな団体を通じた支援は、首都機能回復やビル倒壊エリアに集中するはずです。また、難民であることが、優先順位を低くすることもあるかも知れません。

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周辺部にある難民キャンプの家屋は平屋であることが幸いし倒壊は免れましたが、内部と家具は深いダメージを受けています。

しかし、家屋内部の改修や周辺環境の復興は必要です。ライフラインが寸断され、インフラが機能せず物流が滞り、首都機能が半ばマヒしている間に、物資は不足し価格が高騰することも予想されます。そうした中で難民キャンプへの国際的支援の優先順位は低く、苦しい状況が見過ごされてしまうという懸念をもっています。また、まったく知られないまま苦しんでいる人たちの存在を、見逃す訳にはいきません。

実際に、チベット難民キャンプには救援物資が届いていない切実な思いをペマちゃんがメッセージで送ってきてくれたので、レインボーチルドレンにて日本語訳を付けた動画を作成しました。

今回レインボーチルドレンでは、奨学生のペマ・ブーティちゃんを通じ、チベット難民キャンプの支援を行います。輸送ルートの確保が難しいため、金銭のみの支援とし、使途は難民キャンプの住民が必要とすることに委ねます。

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チベットのマニ車とともに祈りをこめて

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レインボーチルドレンの寄付について

皆さまより寄付いただいた95%を現地へ届けます

クレジットカード決済は平均5%の利用手数料がかかります。銀行振込、Tポイントについては全額が団体へ届きます。現地への送金にはウェスタンユニオンを使用し、送金手数料は代表個人が負担します。レインボーチルドレンは参加メンバーのボランティアで成り立っている団体です(全員無給)。これにより、寄付の95%を現地へ届けることが可能となっています。

まず、ペマちゃんが5/19にカトマンズの難民キャンプへ向かうタイミングに合わせて、第一次の寄付を送金する予定です(クレジットカード、Tポイント分は一時団体立て替え)。ペマちゃんがキャンプの状態を把握した上で、最もキャンプが必要と判断したことに使途を充てます。それが困難な場合は、住民組織の代表へ託します。いずれの場合も、資金使途の細目および収支を公式サイトにて公表します。

現在3日続く停電によって、現地からの情報は途絶えてしまいました。手探りの状態です。30名いるチベット奨学生たちにも協力をしてもらい、現地情報をなるべく多く集めるよう努力しています。(4/27)

以降の第二次の寄付は、現地の状況・他の難民キャンプの情報を合わせて、目的を再検討した上で資金使途を明確にし、募集を継続します。こちらも公式サイトにて公表します。

寄付受け入れ先(振込み)
三菱東京UFJ銀行
奈良支店
普通0143922
トクヒ)レインボーチルドレンジャパン
ゆうちょ銀行振替口座
口座番号:00910-2-235371
口座名義:特定非営利活動法人レインボーチルドレン

*4/27以降に着金する寄付は、当面の間はネパール緊急支援として受け付けます。

寄付受け入れ先(クレジットカードVISA,MASTERのみ)
ネパール緊急支援に

*Cloud Payment社のシステムを利用し、ベリサインSSLサーバ証明書を採用しています。フォームに入力された情報は高度な128ビットSSL暗号化通信により安全な形で送信されます。また、お客様情報も暗号化され厳重に保管されるため、第三者に漏れることはございません。

寄付受け入れ先(Tポイント、JCBカード)
Yahoo!ネット募金 (レインボーチルドレンページ)

NPOレインボーチルドレン ネパールプロジェクト ヤフー募金

緊急支援募金箱設置先募集

全国へ85個発送します。募集記事(4/29追加)こちら

みらいの貯金箱2

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上の無垢材募金箱にこの専用告知文を貼ってお届けします
Yahoo!基金ネパール緊急支援金

使途をチベット難民キャンプに限定しない、ネパールへの全般的な寄付は、Yahoo!基金の緊急支援募金をお勧めします。
当募金では皆さまの寄付額と同額を、Yahoo! JAPANからも寄付される仕組みです。
みなさまの善意が2倍になる仕組みです。
※Yahoo! JAPANからの寄付金上限:2,000万円
2015年4月27日16時5分時点で、寄付金上限に到達したためYahoo! JAPANからの同額寄付の取り組みは終了いたしました。

こちらから→ http://donation.yahoo.co.jp/detail/1630016/

ネパール地震寄付先まとめ

▼gooddo参加18団体のネパール支援活動と寄付先まとめはこちら

▼IT×災害情報発信チームのネパール支援活動団体リスト(4/30現在59団体)はこちら

ダライ・ラマ法王の哀悼の表明

「ネパールの皆様とチベット人は、古来より隣人として暮らし、現在も多くのチベット人難民がネパールで暮らしています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族やご友人、家財一切を失われたすべての皆様に心からの哀悼の意を捧げます。」

「ネパールの皆様との団結の証として、ダライ・ラマ基金より義援金を送るよう手配いたしました。一刻も早い救済をお祈りしています。」~法王庁サイトより

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これまでの活動まとめ

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