レインボーチルドレンは2022年6月末日をもちまして、現存プロジェクト(チベットおよびスラム)を終了し、同時に特定非営利活動法人Rainbow Children Japanの全事業を終了し、団体を解散致しました。これまで賜りました皆様からのご支援に厚く御礼申し上げます。
レインボーチルドレン奨学金は、高等教育支援(大学・大学院)を通じて社会を変える当事者(イノベーター)を育成しています。
2012年にスタートしたレインボーチルドレン奨学金では、これまで129名(第1期生から第6期生)がインドの大学・大学院で学びました。
- チベットプロジェクト・・・128名
(チベット難民対象) - スラムプロジェクト ・・・1名
(インドのスラム対象)
2017年には当初目標であった100名在学を達成することができました。
- 延べ奨学生数336名
- これまでの奨学生名簿はこちら (名前・専攻・大学・写真)
- 大学キャンパスや寮を訪問した奨学生レポートはこちら
中央チベット政権(CTA)教育省との協働
最初に訪問した2012年当時、毎年チベット人高校(インド・ネパール・ブータン)を卒業する約1500名の内、奨学金を受けて大学以上へ進学ができる約200名の内訳は、
- ダライ・ラマ法王基金の奨学金から約100名
- 諸外国からの支援による奨学金から約100名
となっていました。
難民社会では、自力で大学まで進学することはほぼ不可能であり、奨学金を受給できるかどうかが進学の分かれ道となっています。ただし、現状では狭き門です。
世界的にみても最下位グループとなる現状では、子どもたちの未来を担う教職はおろか、難民社会を支えていく高度な専門的人材が枯渇し、守ろうとしているチベット文化を後世へ繋いでいくことができなくなります。
そこで、2012年にレインボーチルドレン奨学金(Rainbow Children Scholarship)を創設し、100名の奨学生をサポートすることを目標にプロジェクトをスタートしました。
レインボーチルドレン奨学金制度
【選定条件】
①孤児もしくは片親がいない子ども
②一定以下の貧困家庭
③統一試験で60%クリア(10年生12年生時にインド統一試験がある)
の条件を満たした生徒から年度の追加枠数を成績上位から選定する。
【年間費用】
インドの大学に通うための年間費用は約7万円(学費・寮費)(学校により異なる)
【年間査定】
①大学の試験で50%以上(未満は単位を落とす)
②出席率75%以上
いずれか満たさない場合は奨学金停止とする。
奨学生ミーティング
年に2回の現地での奨学生ミーティングは、デリーとダラムサラの2ヶ所で開催してきました。互いの文化を交流することやリーダーシップをテーマに、ワークショップを通して深い交流ができました。
2016年秋、スラムからも奨学生第1号が誕生しました
2016秋、スラム出身で自力でデリー大学を卒業し、スラムの子どもたちのために夢を追いかけるサンタン君の大学院(MBA)支援を始めました。現在は卒業し、デリーのスラム中に学校をつくる計画の第1号として、小さな学校と図書館の運営で奮闘中です。
夢をめざして、がんばれ未来のリーダーたち!!