チベットプロジェクトでは、中央チベット政権(CTA)教育省の協力を得て、レインボーチルドレン奨学金(Rainbow Children Scholarship)という奨学金制度を2012年にスタートしました。チベット難民の子どもたちの大学進学を支援する奨学金です。
利他思想が浸透するチベットで、ダライラマ法王基金と共に未来のリーダーを育むためのプロジェクトとして、2017年に100名の奨学生を目標にしています。
中央チベット政権(CTA)教育省との協働
最初に訪問した2012年当時、毎年チベット人高校(インド・ネパール・ブータン)を卒業する約1500名の内、奨学金を受けて大学以上へ進学ができる約200名の内訳は、
- ダライ・ラマ法王基金の奨学金から約100名
- 諸外国からの支援による奨学金から約100名
となっていました。
難民社会では、自力で大学まで進学することはほぼ不可能であり、奨学金を受給できるかどうかが進学の分かれ道となっています。ただし、現状では狭き門です。
世界的にみても最下位グループとなる現状では、子どもたちの未来を担う教職はおろか、難民社会を支えていく高度な専門的人材が枯渇し、守ろうとしているチベット文化を後世へ繋いでいくことができなくなります。
そこで、レインボーチルドレンでは、2012年にレインボーチルドレン奨学金(Rainbow Children Scholarship)を創設し、100名の奨学生をサポートすることを目標にプロジェクトをスタートしました。
中央チベット政権のロブサン・センゲ首相へ報告し、教育省の大臣、スタッフと共に運営しています。2013年よりは「専門的な人材を育成すること(高等教育)」が政策目標として明確になり、レインボーチルドレンと教育省は歩みをあわせて取り組んでいます。
未来での自由を支えるための高等教育!