第5期年次会計報告書(2018年4月末)

 

第5期決算終了の報告

この度、第5期の決算を終えまして、所轄庁への事業報告および税務申告・納税(収益事業は今期減免申請)を完了しましたことを報告申し上げます。

活動を支えて下さっている支援者の皆さまに深く御礼申し上げます。

 

所轄庁報告様式について

所轄庁(奈良県庁)へ報告を済ませた、事業報告書、貸借対照表(B/S)および活動計算書(P/L)を、過去4期分と共に掲載しております。

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年次会計報告書について

財務諸表の主要指標をダイジェストとして説明致します。

1.経常収益

受取寄附金の内訳は次のようになります。

一般個人寄付 815,400
特定個人寄付 3,260,049
個人都度寄付計 4,075,449
ロボットペイメント(旧クラウドペイメント) 220,403
かざして募金 198,631
ヤフー募金 44,289
LIFULL SOCIAL FUNDING(旧JGマーケティング) 24,420
Readyfor 1,388,492
JAMMIN 101,330
クラウドファンディング計 1,876,235
みらいの貯金箱 45,069
阪急H2Oサンタ 291,136
募金箱計 336,205
寄附金合計(円) 6,389,219

物品販売事業収益(収益事業)の内訳は次のようになります。

BASE Shopチャリティ収益(2017年度は停止) 0
 事業収益合計(円) 0

雑収益の内訳は以下のようになります。

gooddo いいね・楽天買い物等獲得金 764,476
受取利息 12
経常収益合計(円) 7,153,707

※クラウドファンディングの5項目については、広義の〔インターネットを介した不特定多数よりの資金調達〕としてまとめています。

 

2.事業費

事業費の内訳は以下のようになります。

レインボーチルドレン奨学金 6,115,204
奨学金事業支出計 6,115,204
BeTheChangeProject2018に係る事業経費 1,351,408
奨学金事業に係るその他事業経費 310,081
 事業費合計(円) 7,776,693

※管理費項目となる人件費・旅費交通費・会議費等、団体管理のための費用は支出しておりません(メンバーの年2回インドへの渡航費もすべて自費ボランティアで活動しています)。

※BeTheChangeProject2018の経費に関しては、クラウドファンディング手数料を除いています。Readyforより振り込まれた実額以降の経費を表します。

 

3.対前年の変化

  • 受取寄附金の減少(対前年マイナス4%)

マンスリサポーター、かざして募金(ソフトバンク)・ヤフーネット募金等の定期寄付は、ほぼ横ばいであった。個人の銀行振込・ゆうちょ振込の都度寄付もほぼ変わらなかったが、前年度のルピー募金2,645,295円(2016.12.9付レート)という特殊要因がなくなり、微減となった。

みらいの貯金箱(募金箱)については年末回収を行わず、収入金額としては減少した。その分翌年度の回収金額に寄与するものとして期待したい。また、阪急百貨店を経営するH2Oリテイリングが展開するH2Oサンタへの継続的な参加により、安定した募金額に繋がった。

またBe The Chanege Project 2018において、Readyforにてクラウドファンディングを実施し、総勢165人より1,388,492円の収入を得た。次年度はメインとなるチベット難民奨学金事業へ継続的に寄付を頂けるように取り組みたい。

  • 物品販売事業収益の停止(対前年マイナス100%)

EC物販事業はこれまでの方式を転換する時期となった。従来のチベットやインドより買い付けてきたアイテムの単なる販売を1年間停止し、新年度に行う収益事業の準備期間とした。これは収支がマイナスであっても年間7万円を超える住民税が賦課されることを避けるため、年度として収益事業を停止する届出・申告を行ったものである。新年度途中よりの再開を準備中であり、今後も寄付以外の収益事業には力を入れていきたい。

  • 経常収益の減少(対前年マイナス27%)

前年度におこなったプロボノ助成金がゼロであったため(昨年度は300万円)その金額が減少値となった。基本的にメインの奨学金事業そのものへ助成金を受けることできないので、恒常的に助成を受けることは考えにくい。ただ、プロジェクト単位や、内部管理や設備システム投資に関して該当する助成金があれば、今後も積極的に活用していきたいと考える。

  • 奨学金支援事業支出の増加(対前年2%)

2017年度は合計100名のチベット奨学生がインドの大学・大学院で学ぶことができた。また、スラムにおける奨学生もデリーの大学院を修了した。結果、レインボー奨学金奨学生は合計101名となった。
しかし、前年度にルピー募金による前納を行っていたため、対象奨学生の増加がそのまま奨学金支出とはならず、事業支出としては若干の増加となった。

  • 事業費合計支出の減少(対前年マイナス28%)

上記、プロボノ助成-納品が減少した分が合計支出の減少につながった。しかし、当初目標の100名を達成した奨学金事業においてはチベット難民学生100名・スラムの学生1名の大学・大学院進学という社会的インパクトを生み出し、さらに卒業した学生が立ち上げたスラムの学校で学ぶ約40名の子どもたちの初等教育支援が実現された。高等教育支援は支援単価が高く支援数そのものは大きくできないが、卒業後に生み出される社会的インパクト期待は無限である。新年度は、法人として5期取り組んできた成果を卒業生の進路や就職先として報告できるタイミングでもあるので、大きく期待するとともに彼ら彼女らが様々なリーダーとして活躍する未来に希望を描きたい。

 


 

メインとなる奨学金事業は当初目標であった在学100名を達成しました。今後は卒業生を輩出しつつ、卒業後やその先の進路を踏まえた取り組みに移行していくフェーズとなります。高等教育を通じた未来のリーダー育成のためには、プロジェクトの内容をもっともっと進化させていく必要があります。それには、さらに多くの支援者の皆さまに支えていただかねばなりません。これからも、世界を変えていくリーダーの卵たちを応援いただきます様、宜しくお願い申し上げます。

矢印ボタン 下3 (2)

  • 100名の奨学生を支えるためには、600名のマンスリーサポーターが必要です(インドの大学費用年間約7万円、月千円サポーターとして計算)。ご支援をよろしくお願い申し上げます。

  • みらいの貯金箱(募金箱)を全国に100個設置を目標にしています。設置にご協力いただける貯金箱サポーターを募集しています。


 

Gochiso食リポ@Zaffranスパイスバル(大阪・茶屋町)

 

今年から参加しているGochiso(ゴチソー)を利用して、2店目のレストランに行ってきました。

Gochisoとは

Gochisoはより豊かな外食体験を提供するプラットフォームです。ユーザーはレストランで食事をすると、1000円分〜5000円分のポイントを獲得できます。ポイントは、現金やお得なサービス券として、次回の食事でのご利用、もしくはNPO/NGOに寄付する事ができます。さらに、ポイントをキャッシュバックに使うのも可能です。

 

現在、大阪と関西圏を中心に100店舗以上のレストランが参加しているので、Gochisoのサイト内で「場所」や「希望する料理ジャンル」「予約可能時間」「用途」によって検索して、候補を探していきます。

今回は「日曜日の昼飲み」というのがテーマでしたので、大阪市内で色々とつまみながらアルコールも飲めるお店をピックアップして、茶屋町のZaffranスパイスバルさんに行ってきました。

Zaffranスパイスバル
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町6-25
TEL 0663722812
Lunch&Cafe 11:00-22:00
Bar 17:00-22:00

“世界中で愛されているスパイス料理で、健康美女・美男子を応援したい!”
がコンセプトということで、健康美女・美男子で行ってきました。笑

真ん中はたまたま来店していたGochisoのCEO・フィリップさんです

数あるスパイス料理の中から、オーダーしたのがこちらの料理です。

左上から、ビーツドレッシングのサラダ、キーマサモサ、カッテージチーズと野菜のグリル、カレー風味のペンネ、キーマカレー、海老カレー、タンドリーミックスです。

スパイス専門店だけあって、絶品のカレーはもちろん、スパイスの効いた美味しい料理をたくさんいただききました。そして、スタッフの梅原さんのご好意で、夜しか提供していないタンドール(釜)に炭が入り、タンドリーミックスを食べることができました。

インドでよく見かけるタンドール

タンドールを使った炭焼き料理はこちらの名物で、120センチの串で焼き上げるロングスパイスバーは大迫力です!!
(食べるのに夢中で写真を忘れていました。。)

代わりに釜の前で記念写真

夏にぴったりな美味しいスパイス料理と美味しいお酒をありがとうございました!

 

そして、5月よりGochisoのシステムがより使いやすい仕組みに変更されていました。

Gochisoの仕組み

1. ご来店の時間を記録するためレストランのページでチェックインしてください

2. 食事代を確認するため、受け取ったレシートをアップロード

3. レシートが確認された次第、ポイントがユーザーのアカウントに付与されます

Discover

 

Gochisoサイトでのチェックインやレシートのアップロードは簡単で、ワンタッチで完了します。今回は6人で15,000円の会計でしたが、2000ポイント=2000円がリアルタイムでレインボーチルドレンのGochiso口座に加算されました!

獲得ポイントはNPO・NGOへの寄付の他にも、次回利用時の割引やキャッシュバックも可能です。

美味しいは世界を変える。

 

これからもGochisoを利用して世界を変える(レインボーチルドレンは“教育は世界を変える!”)取り組みを広げていこうと思います。

Gochisoのレインボーチルドレンのページはこちら ⇓(画像をクリック)

 

Auto Donateボタンを押すと、
次から自動的にレインボーチルドレンへ
ポイントが寄付されるよ!

 

 

インドの学校へ教師用定規の寄贈を受けました!

 

昔学校の黒板で使っていた大きな定規たち。

ブルーの分度器、ホワイトの二等辺三角形と直角三角形の教師用定規が8個づつ、レインボーチルドレンに届きました。

新古品でしばらく倉庫に眠っていたため埃がかぶっていましたが、軽く水拭きするとピカピカの状態になりました。

使用にはまったく問題ありません。バリバリの現役で通用します。

こちらは、以前こういった学校関係の文具を扱っていた方(匿名希望)より、廃棄するより何処かで役立てて欲しいとご連絡をいただきました。

10年前の学校納入価格はひとつ2万円ほど。現在でもネット価格で1万円前後する高級品なんですね。特に分度器は途上国ではなかなか手に入らない貴重なものだそうです。

今回寄贈を受けた分だけでも50万円分近い価値がありますが、実はこの何倍もの量を持ってきてくださいました。でもインドへの運搬を考えると、きちんと責任を持って受け入れができるのはこれだけだと判断しました。残念ながら残り(200万円分近く?!)は焼却場へ運ばれていきました。。。

世界のどこかで必要とされるものが、一方で不要となって廃棄されてしまう現実に心が痛いですが、せめてこの24個の定規たちは海を渡って、子どもたちの教育に役立てて欲しいと願います。

レインボーチルドレンではインドへ大量に運ぶことは難しいですが、こうした教育現場に役立つものをお持ちでしたら、一度ご相談ください。

 

大人の社会科見学inグランフロント大阪ナレッジサロン

 

昨日はサービスグラント主催の「大人の社会科見学 in OSAKA 特別版」に参加してきました。

プロボノのホントのところ
経済、環境、福祉・・・私たちの身の周りにある、知っていそうで知らない様々な社会問題。その”ホント”のところはどうなのでしょう?社会問題の最前線で活動にあたるNPOなど各分野のスペシャリストをゲストに、その深い知識と洞察を得て、みんなで「楽しく」「まじめに」”ホント”のところを見つめる、目からウロコの「大人の社会科見学 in OSAKA」。今回は大人の社会科見学 in OSAKAの特別企画として、これまでにプロボノワーカーが支援した団体の中から国際交流、音楽、スポーツ、地域福祉など異なる分野の5つの団体にお越しいただくスペシャル企画となっています。5つの団体には、日頃の活動を紹介いただくことに加え、プロボノによる支援の成果や団体の未来について、プロボノワーカーとともに、ブースセッションを繰り広げていただきます。プロボノの主役であるNPO、プロボノワーカー 、両者のリアルボイスを一気に聴けるソーシャルな午後を過ごしてみませんか?

今回登壇した団体は、サービスグラントでプロボノ支援を受けたことのあるレインボーチルドレン、音楽サポートネット音結バスケノワ伊丹、 西山田ふらっとサロン、 SASAE愛太子 の5つです。

参加者は既にプロボノワーカーとして経験のある方、これから登録して活動しようという方、総勢30名ほどの皆さまでした。

第1部は、5つの団体よりそれぞれ15分程度の団体紹介タイム。レインボーチルドレンは1番目の発表です。

 

久しぶりにステージでマイクを握って緊張しましたが、キーナンバー「101」について説明しました。101はレインボーチルドレン奨学金でインドの大学に通う奨学生の数です。

そして、昨年の春までの半年間で受けたプロボノ支援について、概略を説明しました。

皆さん真剣な面持ちで聞いてくださっています。

隣ではトークの内容に合わせて、みーにゃんさんが模造紙にまとめていってくださいました。

第1部の内容がこちらです。聞きながらライブで記入された内容は、かわいいイラストと視覚化された情報でまとめられました。すごい!

そして、こちらは第2部です。ブースセッションを2回転する構成で、5団体の内2つを選んで聞きに行けるという仕組みでした。

第2部は、実際にレインボーチルドレンを支援くださったプロボノチームを代表して渡辺さんが司会を務めてくださいました。

第1部で参加者の皆様からいただいた質問票をもとにしたQ&Aコーナー、プロボノワーカー視点での渡辺さんからの質問、第2部に集まってくださった皆さまからの質問に答えていく形式で、第1部より掘り下げた内容になったと思います。

左から北條(副代表)、石川、渡辺さん、三村(副代表)

実はみーにゃさんが第2部もずっと模造紙を書き続けてくれました。下半分は第2部のQ&Aがすべて詰め込まれて隙間がない状態になりました。みーにゃさん、ありがとうございました。模造紙は記念に持ち帰りました。そして渡辺さん、司会進行ありがとうございました。

~参加者アンケートより

参加者A さん
 すごく勉強になり、皆さんにエネルギーをもらい、みんな思っていることは同じで、力を集めるとこんなことができると勇気をもらいました。ありがとうございました。また参加したいです。

参加者B さん
どのような形でプロボノというものが取り組まれているのか、知ることができてよかったです。

今回はレインボーチルドレンにとってもプロボノ支援の内容を再確認するいい機会となりましたが、参加者にとっても実際にプロボノ支援を受けた団体の生の声を聞ける機会となり、お互いにいい時間の共有ができたと思います。

自身の知識・経験・技能を社会貢献に役立てていこうというプロボノワーカー(とこれからという卵の方も)と、そういったリソースが不足しがちなNPO等のマッチングが、今後もサービスグラントを通じて沢山実現していくことを願ってやみません。

近いうちにまたレインボーチルドレンでも新たなプロボノチームを結成したいと思います。その際はよろしくお願い致します!

 

Be The Change Project 2018感想(はん)

 

大阪大学外国語学部 陳 達尔罕夫

今回の12日間のスタディーツアーを通して、改めて自分と向き合うことができました。
自分と向き合うきっかけを作ってくれたのは大きく3つあります。
一つ目は、一緒に6回の事前研修を行い、12日間行動を共にした日本人学生です。一からワークショップを自分たちで作るというとても大変なことをする上で何度もチームビルディングを繰り返したり、ワークショップがより良いものとなるようにインドへ行く前の一週間は毎晩毎晩電話ミーティングを繰り返していました。この仲間たちとの協力や対話などを通して自分がチームにおける役割はどのようなもので、自分のいいところはどこか、自分がもっと改善させなければならないことは何かをしっかり考えることができました。インドで過ごしていた時も、様々なテーマについてお互いの考えを共有したり議論したりすることができ、たくさんの刺激を受け、もっと精進していこうと決意しました。

二つ目は、ダラムサラで出会ったチベット人奨学生たちです。彼らと過ごした時間は半日ととても短かったのですが、話し合った内容は今回の12日間のスタディーツアーの中でも最高に充実したものでした。個人的なことでいうと、アイデンティティの形成という部分で僕の境遇はチベット人奨学生とどこか似ていて非なる部分があり、互いが自分の考えを伝えることによってより広い視野、もしくは考え方というものを見つけることができました。


三つ目は、スラムで出会った子供たちです。スラムをみた正直な感想は、自分だったらここでは生活できない、ということです。しかし、そんな劣悪な環境下でも子供たちは笑顔で過ごしていました。そんな子供たちをみて、幸せとは何か、を考えました。今もまだその答えは見つけていませんが、自分が今過ごしている環境が何一つ当たり前だなんてことはなく、常に感謝の心を持って生活していこうとおもいます。


最後に、このような貴重な体験をするにあたり、協力してくださった全ての皆様に感謝です。ありがとうございました。

 

 

Be The Change Project 2018感想(ねね)

 

国際基督教大学ICU 小山寧々

ねねちゃん、なんでインド行ったの?

インド楽しかった?やっぱり毎日カレーなの?

日本に帰ってきてからの周りの反応はだいたいこんな感じでした。私にとってのインドで過ごした日々は、楽しいという言葉だけでは表しきれない密度の濃ゆい時間でした。そしてもちろんカレーばっかり食べてたわけでもありません。(笑)

空港に着いてホテルに向かっただけの1日目。ただそれだけでも日本で生活していて当たり前だと思っていたことがどんどん覆されました。一歩空港を出れば野犬に囲まれて、バスに荷物を積んでもらおうと思ったらスーツケースが車体の上に積まれロープで縛るだけでバスが出発し、ハイウェイはまるでカーレースみたいに速度制限なんて誰も気にせず目まぐるしく車線変更が繰り返され、あちこちでクラクションが響きます。「何これ面白い!」と笑ってしまったのを覚えています。

そしてもう一つ衝撃的だったのがスラムツアーです。もうすぐ日本に帰るという行程の終盤でなんだかインドを知った気になっていたところで、はっとさせられたのがスラムの子供たちとの交流でした。日本の小学校の教室の1/4以下の部屋に机も椅子もなくぎゅうぎゅうに座って、それでも「勉強好き!」という屈託のない笑顔に溢れていました。子供たちが披露してくれた英語の詩の暗唱からもその気持ちは存分に伝わって来ました。インドのスラムなんてこのツアーじゃなきゃ二度と来なかったかもしれない場所で、訪問を歓迎してくれる人がいるということに心がじわっと温まり嬉しくなりました。それと同時に自分がいかにこういった事実に対して関心を持たず目を瞑っていたのかということにも気がつきました。

このプロジェクトの目的は「変化の中心」に自分たちがなることでしたが、インドという環境に身を置くことで、開発が進み発展している、まさしく変化の中心であるインドを知ることができたと思っています。

知るという観点で他に達成できたことは、「チベット人奨学生」を知るということです。

ワークショップ作成の段階でチベット人の奨学生はこんなことを考えているこんな人なのではないか?というペルソナ作成を行ってきました。しかし、既に彼らのことを知っているレイチルスタッフの話やレポートだけから実際の人物像を想像するのは難しく、渡航するまではしっくりこなかったのも事実です。

ワークショップ当日に本番の会場で準備している時もその気持ちは変わらず、本当に楽しんでくれるのだろうか?という不安の方が大きくありました。しかし、一度ワークショップが始まってしまえば今までぼんやりとチベット人奨学生という括りの中の一人だったのが、彼は夜静かな中で詩を読むのが好きな男の子、彼女はおしゃれが好きでメイク上手な女の子と言った風にその個人を知るようになりました。

ワークショップでの「どういう時に幸せを感じる?」といった対話や、休憩時間にした何気ない会話を通して、それまで想像もつかないくらい遠い存在だった一人一人のチベット人奨学生が身近なものになっていきました。お気に入りの口紅の話や恋人に会いたくて寂しくなる話をきいていると、すごく直感的に同じだなあと感じました。

またそんな中で聞いた彼ら一人一人のチベットへの愛国心やダライ・ラマ法王への尊敬の気持ち、平和を追求する姿勢にはその志の高さに驚きもありました。「チベットのために、平和のために働いていきたい」という彼らの考えの根底にはダライ・ラマ法王の教えというものが深く根付いているのだと知りました。

そして、この「ワークショップを作る」という面で関わって来た日本人学生チームのみんなとの出会いもこのプロジェクトを通して得た大切なものです。

当初関西の大学生が対象だったところに、私が加わらせてもらったのをきっかけに関西外の学生も含めプロジェクトを進めることとなりました。地理的にも離れていて、お互い忙しい大学生活の合間を縫ってミーティングを重ねて渡航前の準備をして来ましたが、実際にインドに着いてからこんなにも密な関係になるとは予想していませんでした。「ワークショップを自分達でまず試してみよう!」と言って何時間も部屋で一人一人の生きがいを探し出そうとしたことや数日に及ぶ決起集会、そしてインドでの全行程を共に過ごしたことで上手くいかなくて悔しかったことまで含めて理解し合える関係になれたのだと思います。

レイチルのスタッフも学生も、インドに来たことやこのプロジェクトへの参加理由は様々だと思いますが、色んな想いを持った人が集まってこのチームになったのだと思うと、「呼ばれて行く国、インド」が何を表しているのか少しだけ知れたような気がします。

私の参加を快く受け入れてくださった石川さんをはじめとして、このプロジェクトに関わってくださった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

知らないことを知りたくて渡ったインドから帰って来て、まだまだ知らないことは山ほどあると気がつきました。そして、ダラムサラの透き通る青い空やデリーの夜に響くクラクションと駆け抜けるときの風の涼しさ、スラムに向かうために渡るの柵も踏切も無い線路のように自分が知ったことは誰かに伝えていかなければという気持ちも芽生えました。

もしこれを読んでインドに呼ばれたような気がした方、次はあなたの番です!

 

Be The Change Project 2018感想(あすか)

 

北海道大学歯学部 豊福明日香

 「生きる」とはなんなのだろう。なぜ「生きる」ことに意味を見出そうとするのだろう。自分をここまで「生かし」続けさせたものとはなんなのだろう。チベット亡命政府の元を訪れ、亡命してきたというチベットの学生と話し、またスラムを含めたインドのさまざまな場所と出会いそこに居る人々と出会う中で、どうしてもこれらの問いに向き合わざるを得なくなった。日本で何一つ不自由のない暮らしを送る一介の学生に、これだけ「生」のリアルさというものを痛感させ、かつその常識や当たり前に疑問を投げかけるほどに、インドという国はあまりに多様でカラフルで、チベットという「国」の人々はあまりに特別で、もし人間のイデアというものが存在するならイデアに近い人間のようにもみえた。
尤も、彼らには、彼らの在り方が当たり前であって特別だとかそのような意識がほぼ無いことは承知しているのだが。
ここでは、あくまで私が見たのはほんの一面に過ぎないことを念頭に置きながらもチベット社会そしてインド社会から、「生きる」姿というものをつらつらと書きだしてみる。


チベット人が生きる糧としているものは輪廻転生をもとにした宗教観と非常に優れた宗教的指導者であるダライラマの存在という精神的支柱であり、生き続けるという意志と自分の存在を支えているものに、あらゆる命が身近にあり、その命の中で自分がつながり生きるという生のリアルさ、インド社会の多様性と寛容性があると思う。
まずそのなかのひとつ、生のリアリティとはなんなのか。私が今考えているものとしては、今の自分を成り立たせてきたもの・人・場所などあらゆるものへの自覚的な実感である。例えば、ダラムサラで生きるチベットの人には、自分の命があるのは他の生きとし生けるものをいただいているからであり、地球と一つの生き物としての自分、命のつながりへの圧倒的な認識があると思う。道で野菜を売るおじちゃんの斜め向かいでは、鶏の首を落とし羽をむしりその肉を切り売りする人がいる。その鶏の羽毛が物凄い勢いでもうもうと舞い散る中、一方では魚をそのままの姿で並べて売るお兄さんがいる。小さい子供から大人まで、自分が何を食べているのか即ち何によって自分の命がつながれているのか身体の感覚として解っていて、だからこそ生きることが生きることとして輝いているようにも感じた。
また、家族や隣人との濃い結びつきや場所としての土地、家、地域社会は、自分を構成する大切な一ピースでもあり自分がそこに存在すべき役割でもあり安心できる居場所でもあり、なによりそれは自分を確かめる輪郭でもあるのかもしれない。地球という球体のほんの一部の点であるインドのダラムサラという場所で、当たり前のように誰か大切な人がそこにいて必要とし必要とされる、勿論凄惨な歴史によってそれがもう今では叶わないチベットの人も本当に多いけれど、だからこそ、そのひとの一人ひとりの存在の有難味と感謝を染み入るように心の奥で掴んでいるようだ。
逆説的であるようだが、生のリアリティというものを抱えながらも、確固たるアイデンティティを持ち誰にも揺るがされないような自分の強い信念を軸にしながらも、チベット仏教の輪廻転生を基にした価値観・世界観により、彼らはこの世界の何かに固執するということがないようにもみえ、淡々となすべきことをし、生きるということを全うしている。幸福や平和といったものが自分の内なる穏やかであたたかな泉源によって実現しうるものであるとか、今この瞬間の次に自分がここにいるなんて保障も確証もないという、私には到底想定もつかなかった感覚を持って毎日に臨んでいる人もいた。固執がないからこそこれまで存在し今存在するものに対して愛があり慈しみがある、とも言えるのかもしれない。またそんな彼らチベットの友人を受け入れるだけのインド社会の多様性と寛容性が、彼らがここで生きる支えとなっているようにも思う。宗教という観点から見ても、インドのコミュニティは自分と異質なものを排除する精神はなくむしろそれを包み込むものが多いという。例えば村のほとんどがクリスチャンでたった3家族だけがムスリムだったとしても、決して少数派の人が恐怖に怯えることはないとダライラマも言っている。人種も宗教もあらゆる違いがそこにあるだけという多様性のあり方、清濁伏せのむカルチャーと環境は、きっとそこに生きる人々の心を癒している。


ここで冒頭の問に戻ってみたい。私が「生きる」という行為を、息を吸うように当たり前に自然なものとして漠然と考えていたのには、自分が生を脅かされない環境で何かを欠くこともなく豊かさの恩恵に浸りきっていたから、ゆえに世界の生生しさにも目を逸らしていたから。一方で同じ「生きる」という行為を、独自の宗教的世界観で意味づけしながらも、圧倒的にその日常が非日常の刹那さを帯び、まわりを慈しみ過ごす人がそこにはいた。自分を生かし続けるものに対して自覚的であるのが後者で、自覚にいたらないのが前者である。そしてきっと生きる自分の存在意義なんてものは、どんな宗教かに関わらず、それがどんなに大切でも大切でなくても、知性である人間が意味づけした世界の中でしか存在しないのだと思う。それでもどうしてもきっと人間は自分の存在そのものを確かめたくて、人と世界とあたたかく繋がりたくて、意味を探し求めるのだろう。
ただ地球上の他でもない“この場所”に“人間として”生まれてきた。それが生きるということをシンプルにも、途轍もなく複雑にもしている。インドで出会ったチベットの人びとを見て改めてそう思った。私も生きることから逃げずに生きたい。

 

Be The Change Project 2018感想(しらたん)

 

立命館大学国際関係学部 白井 莉奈子

日本に帰国して7日間。動けない、寝られない、食べられないという三重苦に悶えた日々が終わり、ようやくインド渡航を振り返ることができる状態まで回復しました。


インドと言えばデリー。そう、デリー。私の体調不良の元凶となったあのレストランがあるところ。ディナーを食べながら見下ろした景色は奇妙だった。店から漏れる白い光を頼りに車が横行し、野犬が走りまわり、それを縫うようにありとあらゆる布を身にまとった人間が地を埋める。そしてクラクションがBGMと化して、澄んでいるとは到底言えない大気に溶け込み、夜の空に吸い上げられてゆく。私はふと気になって夜空を見上げてみる。やはりこのまちでは満点の星空を間違っても望んではならないのだと再認識させられ、意識をもう一度下に戻す。さっきそこにいた人なんてもうどこかに行ってしまっていた。このまちは動くのだ。動き続けている。今見ているこの景色だって一秒後には様相を変えて、もう二度と見ることはできなくなる。それなら一瞬でも多く、一秒でも長くこの光景を目に映したい思った。誰もまさか自分が見られているなんて気づいていないんだからいいでしょ?と自分自身に言い聞かせ、何か見てはならないものを見たかのような罪悪感を打ち消す。それが私のインド最後の晩の過ごし方だった。そしてこの情景はこれから私を無意識下のうちに蝕んでゆくだろう。どんどん、どんどん。なぜか直感でそう感じた。


盛大な拍手が会場いっぱいに鳴り響いた。目の前では獅子が舞いを繰りひろげている。4日前、私はダラムサラにいた。チベット亡命社会の中心地である。この日は、法王さまの科学会議に合わせたチベット文化にまつわる舞台があった。不覚にも私は芸術に感動してしまった。瞬間、祖国を離れたチベット人奨学生の顔が頭をよぎり、東方医療の解説の女性の声が耳を貫き、長時間の夜行バスを降りた後のサラッとした空気が頬を掠めた。するとなぜかそれまで“あたりまえ”に捉えていたことがとても綺麗なことに思えた。社会を突き動かしているものは他でもなく人間の感情だということ。そしてその感情のはけ口の総体が今の世の中なのだということ。政治も経済も、宗教も、建築も医学も、人間の欲望や情動、理性によって醸成される。人間の感情によって創られ、人間の感情によって破壊される。そうして創造されたものはどれだけ醜い感情で塗り固められていたとしても、感情に忠実だと言う点では何よりも美しい、そんな気がしてならなかった。

 

いま、重なってふたつの記憶が蘇る。

もしかするとデリーで見たあの混沌とした世界は、暗に人間の美しさを示していたのかもしれない。

 

 

私は、
いかに美しく生きられるだろうか。

 

Be The Change Project 2018感想(あやか)

 

立命館大学 経済学部 新道彩加

 私がこのプロジェクトに参加したきっかけは、大学でお世話になっている先生から紹介してもらったことでした。初めは、「インドに行ってみたい!」「世界の教育がどうなっているのか知りたい!」という自分の好奇心に動かされ、チベット問題に関して深く理解していない状態で参加が決定しました。しかし、国内での研修と現地での体験を通し、チベットの人たちが抱えている様々な思い、チベットの伝統を守り続けるための政府の対応を知り、日本の生活の中では決して分からない数多くの貴重な経験をすることができました。
またチベットに関すること以外でも、現地の学校訪問やスラムのツアー、デリー市内の観光など全てが有意義な経験となりました。

1 日本チベット学生会議を通して

このプロジェクトのメインであるワークショップを通し感じたことは、生まれた場所や社会的な背景が違っても共通する点は多いということです。サラ大学では「平和」とは何かについて考えました。私たちの班では、お互いが認め合う姿勢をまずは持つことが大切だということに対してみんなが共通認識を持っており、平和構築のために必要なことについては共感し合える点が多かったです。
ワークショップを通し驚いたことは、チベットの学生が普段から社会の変化に関心を持ち、幸せな暮らしをするために自分は何ができるのかについて具体的な意見を持っていたことです。私は日本人として「国」があることが当たり前だという感覚で生活していましたが、チベットの学生と交流することで、これまで当たり前だと思っていたことを考え直すよい機会になりました。
最後に、チベットの学生が思っていた以上に日本に関心を持ってくれていたことがとても嬉しかったです。よくスマホなどで日本のアニメを見ているらしく、班のみんなが積極的に日本に関する質問をしてくれました。ワークショップの時間以外での交流も楽しかったです。

2 現地の学校訪問での気づき

ダラムサラのチベット人の小学校とデリーのスラムスクールの訪問も忘れられない体験でした。ダラムサラでは質の高い教育が行われていたことに驚きました。例えば、小学生で既に4カ国語を学んでおり、英語に関しては子どもたちが私以上に流暢に話していました。また、生徒と先生の距離が近く、生徒のちょっとした疑問に先生が優しく丁寧に答えている姿が印象的でした。子どもたちに「勉強することは好き?」と私が聞くと、みんな元気よく「yes!」と返答してくれて、主体的に学ぶ姿勢があり、日本の教育でも参考にできる点が多かったように思います。


デリーのスラムスクールでは、子どもたちが出会った瞬間、明るい笑顔で話しかけてくれました。小さな教室では、子どもたちが歌を歌ってくれて、これまで私は「スラム」という言葉に対しマイナスなイメージを持っていましたが、その印象がこの訪問を通して変化しました。しかし、学ぶ環境に関してはやはり日本とは大きく異なる部分は多く、子どもたちの「学びたい」という意欲が、大人の都合や経済的な問題によって奪われてしまうことには疑問を持ちました。20歳のスラムスクールの先生との出会いもあり、同じ教師を目指すものとして、彼女のように子どもを心から大切にできる教師になりたいと思いました。

3 インドという国について感じたこと

インドに到着してからは、驚きの連続でした。まず大気汚染で街中がくもっていたり、常に車のクラクションが鳴り響いていました。みんな運転が荒く、車線はあってないようなものでした(笑) 海外に行くとこれまでは、「日本に帰りたくない」が口癖でしたが、今回は「日本に帰りたい」という気持ちが出てきてこれも新たな経験でした。しかし、ダラムサラでは、ヒマラヤ山脈などの自然に囲まれて、日本とは違った環境で過ごせました。想像以上にカオスな国でしたが、異文化体験という意味では最高の国でした。

4 多くの人との出会いから得たもの

このプロジェクトでは、インドの人々、チベット人学生、政府の方々、さらにはダライ・ラマ法王などと自分とは全く異なる生活環境で暮らしている人との出会いが多く、そのためその人たちの持つ様々な価値観に触れ、視野を広げることができたと思います。しかしそれだけではなく、一緒に参加したメンバーとレインボーチルドレンのスタッフの方々との出会いも私にとっては大切なものでした。
メンバーのみんなはそれぞれが自分の将来に夢を持ち、それに向かって今何ができるのか考えており、たくさんの刺激を受けました。今回の参加の動機は違っても、みんなと自分の持っている考えや意見を話合えたことは貴重な時間だったと思います。そして、世界をより良くするために活動を行っていらっしゃる、石川さんをはじめレインボーチルドレンの方々にも大変お世話になりました。今回のプロジェクトでの学びは、どこかで必ず還元していきたいです。そして、また何らかの形でレイチルに関わっていけたらと思います☺

 

Be The Change Project 2018感想(かず)

 

大阪市立大学 法学部1年 中山一仁

1.このスタツアのメインテーマである日本チベット学生会議について

日本チベット学生会議では、サラ大学で様々な学校から来るチベタン学生と、そしてデリー大学の学生たちとワークショップを行いました。日本学生はサラ大学チームとデリー大学チームに分かれて、別個にワークショップを企画しておりました。私は、デリー大学チーム所属でデリー大学にてワークショップを運営する予定だったのですが、ワークショップ当日に集団食中毒にかかり、当日はホテルでずっと寝込んでいました。サラ大学のワークショップは参加できたのですが、肝心の自分たちデリーチームのワークショップに参加できなかったので心残りです。
しかしながら、サラ大学でのワークショップは本当に自分にとって刺激的でした。『平和』についてお互いの平和観や、平和の理想像のようなものについてディスカッションしました。私が、やはりここでチベット人学生達から学んだものは、“Without hurtingothers, we should change our own mind.”ということ、つまり他者を責めたり、傷つけたりするのではなく、まずは自分の心、行動を変えなければならないということです。私たちは、何か自分にとって都合の悪いことが発生すれば、ともすると他人を責め、傷つけてしまいます。しかしそこでひとまず考えてみるべきなのです。自分に責任や過失は無かったのか。そのような思考プロセスを持てば、人間関係の摩擦をなくし、あるいは最小限に抑えられることもできるのではないでしょうか?このような考え方は、チベット仏教と親和性が高い様子で、一緒にディスカッションをしたチベット人学生たちも仏教観を持っていて、信仰が厚いように見受けられました。

2.リンポチェの説法

リンポチェ(Rinpoche)という言葉は傑出した仏道修行者に与えられる尊称であります。今回のスタディーツアーの活動の中で、タムトゥクリンポチェという方に説法をしていただきました。既述の仏教観もお話になられていました。『宗教』について彼は、「ダライ・ラマ 14 世も語るように、我々一人一人の人間には異なる宗教が役に立っていて、精神的な支柱となっている。それならば宗教は共存し、尊重しあうことが良い。その個人の興味・関心にあった宗教を選べるように『宗教』は存在する。」とお話になられていました。全くその通りだと私も思いました。世界には『宗教対立』というものが未だ存在します。信じる宗教、神が違えば思想規範であったり、行動規範であったりというものは差異が生じうるものなのですが、そこで私達は、異なる宗教に対面したとしても、否定ではなく肯定の姿勢で対話に臨むべきなのだと感じました。個人的にリンポチェが語られる仏教観に深く共感致しましたので、完璧に彼の発意に沿えていないかもしれませんが、もう少し彼のお説教について記述させて頂きたいと思います。「仏教は苦しみからの解放法を教えるものであり、どうすれば幸せになれるのかを教えるものである。そして、1…体(真)、2…言葉(空)、3…心(意)の三つの行において善い行いをすることが肝要である。自分の幸せをまず実現しようとするのではない。他の者の幸せを実現しようとすることで、自分の幸せが堆積していく。」。私はこの彼の言葉を聞き、これからの日常生活に活かそうと考えました。曲解してしまっているかもしれませんが、《自分の幸せ》の実現の為に《他の者》の幸せを実現しようと邁進することを心に留めて、これを己の価値基準の一つにしていきたいと考えています。

3.スラム街にいた生徒や子供たちと出会って

現地スラムで、子供たちのいる学校へ行き、沢山の元気な子供たちに出会いました。彼らは小さい教室に 30 人程度が一緒になって授業を受けていて、私たち日本人学生に会うとまず自己紹介をして下さいました。それもオリジナル(?)ダンス付きで自己紹介をして下さりました。とても可愛かったですね。また、私たちに非常に興味を示してくださり、私にも『好きな教科は何?』だとか、『あなたの好きな食べ物は?』等などたくさん質問をして下さりました。あまり子供たちとお話をする時間がなく、その場を出発してしまったのですが沢山聞きたいことがありました。『あなたの夢はなに?』、『この学校をどう思っている?』、『もっとこうあって欲しいなということはある?』等など、もっと彼ら彼女らの内面に耳を傾けたかったです。彼ら彼女らはとてもその場所で活き活きしているように思い、だからこそ何か私たちが介入することは少し違うかなとも思いました。確かに、教員の数や、教室の環境など改善すべきところはありました。しかし、彼らにとって今の環境が思い出の学び舎であり、“故郷”でもあると感じ、そこに第三者が介入して変容せしめることはしたくないなと思いました。重ねて述べることになりますが、彼ら彼女らが何を感じ、何を思っているのかをもっと知りたかったです。

4.まとめ

食中毒になったことも含め、インド(チベット)で見た景色、出会った人々は私にとって刺激的で今後の私の生き方に強く影響を与えるものであったと思います。
レインボーチルドレンの皆様、そして資金を提供してくださった皆様、そして一緒にインドに渡った日本人学生チームの皆様、貴重な経験をさせて下さり誠に感謝し申し上げます。