奨学生file.15 Tenzin Zomkyed


 

Tenzin Zomkyed

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大学 Miranda House, Delhi University
生物専攻の大学院生(最終学年)

彼女は、女子大学であるMiranda houseに籍をおいていますが、キャンパスはデリー大学の植物学を専攻とする学部で学んでいます。彼女いわく、男女共学のキャンパスより、Miranda Houseの方が好きなんだとか。インド人の男は色々とめんどくさいのよ…と話していました。

学部の入り口
学部の入り口

 

Tenzin Zomkyedはとても優秀で明るい学生です。
2015年秋スタツアの際の奨学生ランチミーティングでは、日本語で挨拶してくれました。

彼女は、時間があれば新しいデザインのネイルを試してみたり、K-popや韓流ドラマ、ドキュメンタリーなどをみているそうです。
他にも、歌うことが趣味の一つという彼女は、実際にその美声を聞かせてくれました!彼女のハスキーボイスがいい味を出していて、びっくりするくらい上手です。

彼女がしてくれたネイル (720x960)
彼女がしてくれたネイル

今はデリー大学の大学院で学んでいますが、今後もさらに生物学の勉強を続け、博士号まで取得したいそうです。
もし、勉強を続けられなくても、細胞生物学に関係する職業につくつもりだそうです。

寮

インドの北部、ラダックで生まれ、バラナシで育った彼女は、ダラムサラにあるLower TCVに通っていました。勉強だけでなく、スポーツ、音楽などあらゆる面で彼女はいつもトップだったそうです。ダラムサラのTCVを卒業後は、デラドゥンにあるTCVで高校生活を過ごしました。

両親は、現在もバラナシに住んでいて、お父さんは、バラナシにある大学の教授だそうです。彼女のお母さんはもともと先生でしたが、今は子供を育てるために仕事からは離れています。

Tenzinは三人兄妹の真ん中で、お兄さんはインドにいるチベット人の中で最も優秀な学生だったそうです。今も彼女のお兄さんとは仲が良く、いつも様々な相談をしアドバイスをもらっているそうです。弟は、バンガロールにあるダライ・ラマカレッジで勉強しているそうで、休暇時にはバラナシで一緒に過ごしすとのことです。写真を見せてもらいましたが、とっても仲よさげな兄弟姉妹でした。

彼女の両親は、勉強を続けることに深い理解があり、満足するまで勉強しなさいといつも背中を押してくれているそうです。世間体を気にして、結婚しろだの、就職しろだの言わない両親で、私は本当にラッキーと話していました。

研究室
研究室

Tenzin Zomkyedとは、将来の話や音楽の話、メイクの話など様々なトピックでおしゃべりしましたが、彼女にはとてもオープンにもの事を考えるという印象を受けました。彼女自身もそう感じているようで、「同じ大学でもいつもグループ行動ばかりしている友達もいる。私はもっと本当に気が合う人と、私らしく過ごしたい」と凛とした姿で話していました。自分の中に強い芯のある彼女はかっこよく見えました。
そんな彼女だからこそ、「女性でも好きなようにいきられる社会で生きたい」そう話す彼女は、科学の世界から、女性らしく生きていける道を切り拓いていってくれるでしょう。

 

そして、最後にレインボーチルドレンに対してメッセージをもらいました!

「いつも本当にありがとうございます。
メンバーのみなさん、日本でそれぞれ仕事を持ちながら、こうやって支援してくださる事、本当に嬉しく思います。世界には様々な問題がありますが、こうやって教育に特化した活動をされていることは、本当に意味があると思います。みなさんの活動に逆に驚きますし、みなさんの姿から多くの刺激を受けています。ありがとう!」

教室にて
教室にて

 

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