日本人とチベット人だけが持つ遺伝子について


 

チベットへ行くといつも懐かしさを感じます。

チベット人に会うとどこか懐かしさを覚えます。

顔立ちが日本人にそっくりで、こんな人日本人にもいるな~、この人もいるな~、と思ってしまいます。

この写真はレインボーチルドレンのチベット奨学生たちですが、日本人の顔立ちにすごく似ていますよね。

PicsArt_1389495067052

こちらは、神奈川支部長の未来さんがシェアしてくれた、「Y染色体D系統における日本人とチベット人の共通の起源に関する論文」です。
懐かしさの理由が遺伝子として証明されています。

そして、ここに書かれている「世界で日本人とチベット人のみが高く持つ遺伝子」 が、僕をチベットに引き寄せ、そしてレインボーチルドレンプロジェクトの始まりとなっているような気がしてなりません。

そして、それは平和の遺伝子のようにも感じます。

少し難しい内容ですが、ぜひご覧になってください。

 

コラム ダライラマ法王

(抜粋)

東アジアにおけるD系統の平均頻度は、9.60%であるが、チベット(41.31%)、日本(35.08%)、アンダマン島(56.25%)が高い頻度を示す一方、ほかの東アジアの集団の頻度は、希薄(5%未満)である。

チベット人が持っているより高い多様性というのは、他の集団に比べてチベット人のD系統が非常に大きく且つ影響力のある集団規模であったことが主因である。
チベット人と日本人は地理的に遠く離れた地域に住んでいた。そして、彼らの持つD系統は、2つの異なるサブ・ハプログループに属している。
この2つのサブ・ハプログループはどちらも、網目の細かい星状のネットワーク構造をもっている。それは彼等が、長い期間ローカルな存在であったことと最近、人口拡大があったことを示している。

アフリカでだけ観察されたDE*系統が、チベット人の中に2人見出されたという発見は、D系統の古さの証であり、、D系統が東アジアに最も早く到達した現生人類の移住者の中の一つであることを示している。
さらに、D系統の偏った分布と分岐前の時期の古さは、東アジアの現生人類の集団の中で、D系統が、旧石器時代に他の系統とは独立して移動した集団であったことを示している。

このD系統の推定年代は、これまでに東アジアのY染色体とmtDNAの両方を組み合わせた分析から報告されていたものよりも、より古くなっている。
それが過大評価であるか否かにかかわらず、われわれは同じ方法で、DE*とE系統の分岐時期を計算した。
結果は、27,176年前である。これは、D系統よりはるかに遅いが、これまでの推定(27,800-37,000年前)と一致している。
したがって、D系統の古さは、東アジアにおける人間集団の先史時代の真の姿を反映したものである可能性が高い。

最近の考古学的発見によれば、興味深いことに、約30,000-40,000年前現生人類がチベット高原を探索していたという。その時期は、これまでに示された時期よりはるかに早いが、われわれの仮説には合致している。
後氷期の海面上昇は、最終的には、日本と大陸とを隔てさせることとなった。それは現在の日本人集団の中にD系統が遺物のように分布していることの説明になる。
考古学データは、約30,000年前の日本列島に、現生人類が初めて到達したことを示している。これは、D2系統のわれわれの推定年代(37,678 ± 2,216 年前)と一致する。
同時に、現在のチベット人集団と日本人集団はそれぞれ、おそらくD系統とO3系統の二つの古代の集団が混血して出来上がったのだろうと考えられる。

<2015.5.29追記>
このことに関連する興味深い番組がNHKで放映されましたので、FBページで投稿しました。

【日本人のルーツ】分かってきた縄文人のDNA~NHKおはよう日本より今朝NHKでDNA解析の最新情報が伝えられていました。「簡単に言うと、今、日本にいるD(Y染色体)の男性のお父さんのお父さんをずっとさかのぼっていくと、チベットやア…
Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月29日

11329777_431976643630216_2458407041816294404_n