インドから帰国後、フィリピンへの留学、ブロックチェーンを扱うIT系会社での長期インターンを経て、現在、フランスに交換留学生として滞在しています。 このようなインターンシップの業務やフランスの学校でのグループワークで、チームワークの大切さや自分の意見を積極的に発言する重要性など、 Be the changeプロジェクトで学んだことが非常に役に立っています!
Be the change projectで得た気づきの一つに、 “就職して企業に所属しても「ただ毎日仕事に行って帰るだけの社会人」になるか、「誰かあるいは何かに変化をもたらすことのできる社会人」となるかは自分次第だ”ということがありました。 正直、このまま今の会社で働き続けるのでいいのか、社外活動に力を入れる前に社内でやるべきことがあるのでは、と思うこともあります。 が、「誰かあるいは何かに変化をもたらすことのできる社会人」で居続けたいと思い、自分ができることから取り組めたらと思っています。 そんな大切な指標をくれたレインボーチルドレンには感謝しています。」
私がダラムサラを訪れたのは、レインボーチルドレンの奨学生数人に会い、インタビューという形で近況報告を聞くことが当初の目的でした。しかし、ダラムサラで過ごした1週間の間に実際に経験したことは奨学生とのインタビューのみに止まらず、教育省を訪れて職員の方々とお話したことを始め、ダラムサラにあるサラ大学を訪れたり、チベット子供村で校長先生とお話をして授業見学をしたり、Students for Tibetの事務所を訪れてチベット問題について学ぶなど、大変実りの多いものとなりました。そして、行く先々でダラムサラの人々の温かさに触れるとともに、チベット料理の美味しさや涼しく過ごしやすい気候、綺麗な街に大変魅了され、ダラムサラが大好きになりました。今まで8カ国ほど訪れたことがありますが、他の国をダラムサラほど好きになったことはありませんでした。
他にも、学生団体である”Students for Tibet”の事務所を訪れて、オフィスにいた方とチベット問題について2時間ほど話したことも印象的な出来事でした。もともとチベット問題については高校の政治経済の授業で軽く触れた程度で、知識はほとんどありませんでした。しかし、ダラムサラに行くことが決定してから自分なりに調べて学ぶ中で、チベット問題に関して中国とその他の国の認識のズレがあまりにも大きいことを知ったのです。私は、大学では中国からの留学生と仲が良く、休日は一緒にフットサルをしたりして過ごしています。私の場合は普段は国際政治に関してはあまり話さないので、政治意見の食い違いによる「日本人」と「中国人」という違いを意識せずに過ごしています。それもあって、チベット問題のことについて中国人の友達と話した時に、お互いの意見が正反対であることに大きな衝撃を受けました。そういった経験を大学でした上で、Students for Tibetのオフィス訪れ、実際にチベットからヒマラヤ山脈を越えてダラムサラに亡命した人の話を聞けたのはとても意義のあることであったと思います。チベット問題に限らず、国家間の問題に関しては誰が話しても多少なりともバイアスはかかるため、絶対的事実を知ることは大変難しいとは思います。しかし、多くの人の話をきき、本を読み、学ぶことでそれに近づいていきたいと強く思います。大学でも、私がダラムサラで聞き学んだことを1つの意見として中国人の友達に共有し、お互いにこの問題について考え続けていこうと思います。