スタディツアー参加者感想文(2013秋)

 

第四回秋スタ参加 北條直樹(東京支部長/東京)

今回インドに呼ばれて、初めて現地に足を踏み入れてきました。インドは危険というイメージがありましたが、半年に一度は現地を訪れている石川代表が常に一緒でしたので、初めてのインドでもまったく不安はありませんでした。入国に必要なインドビザの申請方法や現地での注意点、持参した方がいいものなど、用意しておくべきことやポイントを聞けば気さくに答えてくれたので、出発前にはインドへの不安が解消されていたのも大きいですね。
とにかくインドは遺跡を見て感動すると同時に、様々な人々に出会い、一人の人間を見ては深く考えさせられる所です。人種、宗教、文化など日本での生活とはまったく違う世界でしたので、現地での一週間は本当にあっという間に過ぎていきました。この貴重な体験を帰国してから毎日FBで投稿していったら、なんと60回以上にもなったほど刺激のある国です(笑)(詳細はブログ2013秋スタディツアーをご覧下さい)
このツアーでは日頃の『体験』を『経験』へと移していくことの重要性を、身をもって学んだ旅でもありました。人は行動に移すと体験が増えます。その繰り返しが豊かな人生経験へとつながっていきます。人生の中で直面する様々な問題を解決するために必要なのは、過去の自分自身が積み重ねてきた経験だけです。そんな豊かな人生経験につなげるための強烈な体験をさせてくれるのが、インドという国。【体験に価値を見出した時、初めてその体験は人生経験となる!】そんな気づきを与えてくれたこのツアーに感謝です!

スタディツアー参加者感想文(2013春)

 

第三回春スタ参加 足立幸一郎(学生/京都/写真右)

母から石川代表のインドでの活動と旅の話を聞き、これはぜひと思い立って石川さんの2週間の旅程に同伴させていただいたのは2013年の3月。私は教職を志していることから、インドと教育という観点から旅で見たこと、感じたことを記したい。
教育によって社会で必要とされている規範・知識を獲得することができるかどうかが、その子どもたちが将来実現しうる生の多様性(それは職業選択の自由・経済的豊かさ等、いわゆる「人間の安全保障」に直結する問題である)に大きな影響を及ぼす。そのことが日本と比較して顕著に表われているのがインドという国だ。
インドには社会的に不利な状況で暮らす人々が多く存在する。その一つが石川さんの支援の中心である亡命チベット人であり、またはスラムで暮らす人々である。私たちが訪問したデリーのスラムでは、下水が垂れ流され、粗末な住居のすぐ横にはゴミが山積みになっており、不衛生な環境が子どもたちの健康を脅かしている。当然公立学校はなく、子どもたちの教育を受ける権利を辛うじて保障しているのは、NPOなどによってスラム内に設立されている学校である。私たちの訪問は絶好の資金獲得の機会であるので、授業は中断され子どもたちによる歌・演奏・踊りによる歓迎が催された。彼らの表情はとても生き生きとしている。
しかし、その生き生きとしたその表情をもって「貧しくても幸せに暮らしているのだからそれでいいのだろう」で終わってしまってはいけない。先進国から来た覗き見趣味の旅行者に笑顔を振りまいてくれることの意味を考え、この経験を日本に持ち帰って何らかの形に組み立てることが今後の私に必要であると強く感じた。