スタディツアー参加者感想文(2013春)


 

第三回春スタ参加 足立幸一郎(学生/京都/写真右)

母から石川代表のインドでの活動と旅の話を聞き、これはぜひと思い立って石川さんの2週間の旅程に同伴させていただいたのは2013年の3月。私は教職を志していることから、インドと教育という観点から旅で見たこと、感じたことを記したい。
教育によって社会で必要とされている規範・知識を獲得することができるかどうかが、その子どもたちが将来実現しうる生の多様性(それは職業選択の自由・経済的豊かさ等、いわゆる「人間の安全保障」に直結する問題である)に大きな影響を及ぼす。そのことが日本と比較して顕著に表われているのがインドという国だ。
インドには社会的に不利な状況で暮らす人々が多く存在する。その一つが石川さんの支援の中心である亡命チベット人であり、またはスラムで暮らす人々である。私たちが訪問したデリーのスラムでは、下水が垂れ流され、粗末な住居のすぐ横にはゴミが山積みになっており、不衛生な環境が子どもたちの健康を脅かしている。当然公立学校はなく、子どもたちの教育を受ける権利を辛うじて保障しているのは、NPOなどによってスラム内に設立されている学校である。私たちの訪問は絶好の資金獲得の機会であるので、授業は中断され子どもたちによる歌・演奏・踊りによる歓迎が催された。彼らの表情はとても生き生きとしている。
しかし、その生き生きとしたその表情をもって「貧しくても幸せに暮らしているのだからそれでいいのだろう」で終わってしまってはいけない。先進国から来た覗き見趣味の旅行者に笑顔を振りまいてくれることの意味を考え、この経験を日本に持ち帰って何らかの形に組み立てることが今後の私に必要であると強く感じた。