2017春のスタツア感想文⑤~ヒロくんの場合(デザイナー・東京)

 

僕が旅に出た理由は、不確かな未来を変えたいと願ったからでした。

スタディツアーから帰ってインドでの数日を思い返した時、谷川俊太郎の詩、「朝のリレー」を思い出しました。

カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球で
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

「教育は世界を変える」という壮大なテーマを掲げたNPOに、二人で始まったスタディツアーも今では共感して参加した人達が100人を越える。
ダラムサラで見た、遥か遠くに見えたヒマラヤの頂も一歩一歩の確かな足取りで前に進み、いつか登頂するように、以前の参加者たちが一つ一つ実績を積んで進んできた場所から今回僕らはスタートし、また一歩前に進んだ。この場所から見た風景も、最初の一歩を踏み出した時に見た風景も、きっと同じ壮大な風景が見えたに違いない。

これからも10年、20年と続く支援活動に参加する人達が、どうか同じ風景が見えますように、壮大なテーマを信じて掲げ続け、歩をあわせて前に進んで、時には自身の確認のためにもまたあの風景を見たいと思います。

ありがとうございました。

オノウエヒロカズ

 

2017春のスタツア感想文④~かおりの場合(幼稚園教諭・東京)

 

2回目のスタディツアー参加。前回が終わった後から「また行きたい」とずっと思っていました。インドというよりも、私の頭の中にあったのはずっと「チベット」でした。

チベット亡命政府教育省とのミーティングの場面

チベットの人たちがもつ教育への思い。そして「教育は国の基盤を作る」という考え方。そこに強く惹かれ、再度その考え方に触れたいとずっと思っていました。このツアーは奨学生はもちろん、首相や教育省の方々などにも直接お会いできる機会があり、今回も自分にとって大変価値のある時間を過ごすことができました。
そして、そういった場で団体としての思いを伝え、笑顔で握手を交わしているこのレインボーチルドレンという存在に出会えたこと、ツアーに参加できたことを嬉しく思っています。

今回、特に印象に残ったのが「リーダー育成」という、ただ金銭支援だけではなく、学ぶ場を提供し、未来のリーダーを育てていきたいというレインボーチルドレンの思いでした。ツアー中、言葉では理解できても、なんとなく理解しきれていない部分がありました。帰国してからゆっくりと日々を思い返し、たくさんの言葉を拾っていくうちに、その思いや未来の姿がとても美しいものになり、自分も見ていきたい未来になりました。

 

デリーの奨学生たちとのワークショップの場面

今回は、その思いに繋がるワークショップというイベントがありました。参加をさせてもらった経験は、大きなものになったと感じています。特にデリーで行ったワークショップでは、内在しているそれぞれの思いを視覚化し、言語化していく作業を間近で覗かせてもらい、興味深かったです。言葉をうまく聞き取ることは難しかったのですが、奨学生たちから聞こえてくる言葉は「freedom」「equality」「education」といった言葉でした。そして「私達は・・」「アメリカは・・」「中国は・・」と自分の立場だけでなく、ほかの国のこと等が自分の言葉で語られている姿に惹きつけられました。日本の学生と一緒にやったらどうなるんだろう、他の国では・・と、たくさんの歴史や環境で生きている人たちがそれぞれ自分の目指す思いを確立しつつ、伝え合えられるような場があったら面白そうだなと、ふと思いました。

またワークを通して「彼らをサポートすることが未来を作っていく」そのことを改めて感じました。彼らの背景にある歴史は私には理解しきれないかもしれない。けれど、その歴史の上で生きてきた彼らの思いを支えることが、私には思いつかなかった方法で未来を明るく照らしていくことに繋がっていくのではないかと感じたのです。

自分がここで出来ることは何なのか、まだはっきりとは見えていませんが、たくさんの思いを抱かせてくれた今回のツアー。またインドに行くことがあるんだろうなと思っています。ありがとうございました。

ダラムサラのペトンスクールの子どもたち

 

 

2017春のスタツア感想文③~かよさんの場合(アーティスト・京都)

 

初めてのインド

ダラムサラでのダライ・ラマ法王に謁見、記念撮影初めてのツアーで何もしていないのにこんなことになって良いのか?と緊張や不安でいっぱいでした

物事は存在があって初めて認識されるけれども、どんな認識も単なる観念にすぎない あらゆる実体は空である
あらゆるマイナスの感情はどれも自分で生み出し、自分でそれを強めそれに苦しめられている
実体にとらわれず、悩みの裏側にある利己的な考えをなくす

というダライ・ラマ法王のティーチングでの内容を思い出し
緊張、不安などと自分で作りあげた観念に改めて気づき、そこから私の旅はスタートした気がします。

チベットの子ども

この旅で度々うちの子ども達の話しをしてきたと思いますが、私はずっと母親目線で見ていたような気がします。

サラ大学の奨学生、ペトンスクールの子ども達、スラムの子ども達
みんな自分が子育てをしている時に見てきた景色。自分の思い通りにはならなかった子育てを懐かしく思い出しました。
環境、文化、国が違っていても子ども達の学校での様子は日本と同じように見えました。

真面目に勉強してる子、話しを聞いてない子、サボっている子 …。
ワークショップの打ち合わせや教育省とのミーティングには体調不良で出席していないので、みなさんの感覚とズレているかもしれませんが、
ワークショップの意図を掴み考えることが出来ている子
わからずに友達に答えさせている子を見ていて
人々を引っ張るようなリーダーになってほしい気持ちはあっても、この中から出てくるのは1人?2人?だろうか

勉強が嫌いな子でも、たくさんの友人から信頼され日常ではみんなを引っ張っているかもしれない
いつ、どんな子がリーダーになるのかは
わからないんだよなぁと
これから先もワークショップなどを続け長い時間をかけて育み、待たなければならないことを感じました

スラムの子ども

スラムでは
学校を出ると、子どもを抱いた母親が
私達に笑顔で手を振ってくれました。
子どもが学校であった楽しかったこと、うれしかったことを話したのかな?子どもの喜びは母親にとっても喜びになる。

お金や夢、希望が持てない環境にいても
その気持ちは世界共通じゃないのかな?

子どもを働き手にしたい、教育なんていらないという母親達にも少しずつわかってもらえたらいいのにと感じました。
伝える方法は難しいことも…。

デリーの中心部の喧騒

いろいろなプロジェクトを通して
たくさんの人と出会い時間を共にして
ボランティアとは、現地の人達と価値観や文化の違いと折り合いをつけながら
少しずつ時間をかけて喜びと希望を共に作り上げていくことなのかな?と思いました。

身体の中をデトックスして
チベットの澄んだ空気、土地のエネルギーをたくさんもらって
デリーで人の生きていく力強いエネルギーを感じ
貴重な体験をたくさんさせて頂きました。
レイチルのみなさん、一緒に参加したみなさんに感謝しています。
ありがとうございました。

 

2017春のスタツア感想文②~つっちーの場合(インターン学生・インド)

 

今回のスタディーツアーでは、ミーティング、新しいworkshop、ダライ・ラマ法王様のteaching、面会など普段とは違う形で、メンバーの一員のように参加させていただき、深く感謝いたします。

私自身のボランティア活動で、学校に何回か訪問させていただいた際に、様々な困難な問題の話を聞いていました。今回のツアーで、『ボランティアは簡単じゃないな』と改めて実感しました。

チベット亡命政府でロブサン・センゲ首相と

【ダラムサラ】
チベットの教育省とミーティングの際に、レイチルが教育省の方々へ、レイチルの支援の仕方の説明・確認と共に、レイチルがどういう団体であるのかを強く伝えていて、いいなと感じました。レイチルの理念と違っていては、ボランティアをしている意味がなくなってしまうと思うので、レイチルの意思を強く主張する事は必要だなと感じました。

【新しいworkshop】
未来のリーダーを育成するにあたって、私たちレイチルもプロジェクトを通して、彼らが考え、モチベーションを上げる機会を作りながら、共にやっていくのがいいなと感じていました。その点にとても役立つのが、祥子さんとたて君のworkshopだと思いました。
奨学生の中には、以前からvisionがしっかりとある子もない子もいると思うんです。そこでこのworkshopを通して、モチベーションをupさせる事ができるのではないかと感じました。明確なvisionを持つに至らない奨学生に考える機会を与え、モチベーションをupさせながら、未来のリーダーになる可能性の奨学生たちを育成するのも良いなと感じます。

祥子さんとたて君のworkshopは、今の忙しい時代の中で、自分の将来(何をするべきなのか)を再確認する・または考える時間を作るのにとても適していました。私自身活動してみて、まだまだ考えが甘い部分があります。成功するには、自分のvisionに沿って計画をたてる事が重要になると思います。計画があってこそ、ぶれずにその道に進めると思うからです。ですので、私も自身のアイディアである、インドにレイチルの募金箱を置く事についても、計画をたて、準備をしてから取り組みたいと思います。

また、奨学生だけでやるのではなく、私たちレイチルもみんなで一緒にやるのも良いかもしれません。そうすれば改めて奨学生との交流が深まるのではないかな?と感じましたし、奨学生たちも私達を知るのに良い機会だと感じました。

【ダライ・ラマ法王様】
ダライ・ラマ法王様のteachingでは自分自身の心の成長に影響をもたらすと思います。以前から仏教には興味を持っていましたが、人生の教典として考え、奨学生と共に、自分自身の向上も図りたいです。

【デリースラムプロジェクト】
まず始めに、デリーのスラムの大きさに驚きました。ならば、アジア最大といわれるムンバイのスラム街は、どれぼど大きいものなのか、きっと想像を絶することでしょう。

デリー最大のスラムにある小さな学校に絵本のプレゼント

今回のツアーに参加して、最も難しい問題は、スラムでのボランティアではないかと感じました。現状を見ると、教室を作り、トイレを作り、学校らしい校舎を作りたいと思うのですが、自分の力ではどうすることもできません。
サンタン君を通して支援をする形となるこのプロジェクトで、私は何ができるのかもサンタン君とコンタクトを図りながら、できることから進めようと思います。

スラムの学校のリーダーであり奨学生のサンタンを囲んで

【まとめ】
ボランティアプロジェクトを通して、自分自身がインターン生として、どうやればより良くなるか、何が必要かも考えさせられました。
まずは知識ですね。インドの知識や社会状況はある程度知っているつもりですが、チベットに対する知識は薄いと感じます。まずはチベットの歴史から触れ、文化、仏教と知る必要があると感じました。奨学生さんたちの基本とする考え方が、チベット仏教に基づいています。自分も仏教に触れたいと感じていますし、そこから奨学生さんたちとの交流する機会が作れるはずだと思います。

今回のプロジェクトを通して、自分がやるべき事をたくさん発見しました。このボランティアを通して、困っている人の話に耳を傾け、奨学生さんたちやスラムの子供たちだけでなく、自分自身も一緒に成長することができたらと思っています。これが1年間の私の目標です。

貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。これからよろしくお願い致します。

インターン 土橋海緒

 

2017春のスタツア感想文①~たてくんの場合(大学院生・大阪)

 

私は、今回のスタディツアーに奨学生を対象にしたワークショップの運営という役割でスタディツアーに参加しました。そのため、もともとインドやチベットに対する強い想いや関心があったわけではありません。しかしながら、現地に足を運び、直接チベットの方と会話ができたこと、五感をフルに活用して感じたからこそチベット難民の方が抱える問題について理解したいという想いが出てきました。ツアー中の空き時間を見つけてはネットの記事や論文を漁り、歴史的な経緯などを知る中で、複雑で簡単には解決できない根強い問題があることを知りました。

サラ大学での奨学生ワークショップの場面

ワークショップでは、奨学生の描きたい社会として「freedom」や「right」というワードが非常に多く出てきました。民主主義社会でほぼ自由が担保されている日本社会ではあまり意識することがない言葉だからこそ強く印象に残りました。彼らが置かれている社会環境や、抱えている悩みや葛藤の一部を垣間見ることができたのは良い経験でした。
チベット問答では、彼らの持つ価値ある伝統文化の一端を知ることができて非常に良い場でした。教えてもらうだけではなく、日本が持つ伝統文化も彼らに伝えるようなワークショップも今後できればと思います。

ワークショップの中でのチベット問答の場面@サラ大学

また、個人的に衝撃的だったのが第1回目のワークショップが終わり、スタツア参加者で振り返りをする中で出てきた「もっと奨学生と交流したかった」という声です。今回のワークショップは”奨学生のための場”という意識が強く、他のスタツア参加者は二の次でワークショップのスタッフというぐらいの認識しか持てていませんでした。しかしながら、スタッフが楽しくワークショップに参加することは、他の奨学生の満足度を高めることに繋がるということ、今後の奨学生との継続的な交流に繋がること。こんな大切なことに意識が回っていなかったことは大きな反省でした。そこで、第2回のワークショップでの個人的な挑戦として「奨学生だけではなくスタツア参加者にも満足してもらう」というのを設定しました。それが上手く作用したのか第2回のワークショップでは奨学生だけではなくスタツア参加者も含めて満足度の高い場所にすることができたと思います。

デリーでの奨学生ワークショップで瞑想のワーク

全体を通して、まだまだ知りたいこと、チベットのためにできることを考えたいという想いが強くなりました。今後も継続的に関わっていければと思います。

 

2016秋のスタツア感想文⑥~ダイキの場合(大学生・千葉)

 

”前回と同じく、今回のスタディツアーも特に思い入れなどなかったです”

とは、言わせません笑

Rainbow Children Japanのインターン生として6ヶ月間、インドで活動させて頂いたダイキです。
今回はインドの二大聖地を巡る旅とも言われていたスタディツアーでしたが、僕にとってインターンを締めくくる大事な節目として過ごした時間でもありました。

それでも尚、ヴァラナシやダラムサラでの過ごした時間は、人々の信仰を垣間みることを通して自分と向き合うことが出来た必要な時間であったと感じています。そして、またアイニイキマス。

写真①《火葬場の”生”》
写真①《火葬場の”生”》

中でも特に印象的だったのは、火葬場と、「生」と「死」が隣り合わせの中で生活しているヴァラナシの人たち。
街では数人で死体を担いで吸い込まれていくように火葬場に向かう人たち。
ガンジス川のすぐ隣で火葬することを仕事にしている人たち。
火葬を見守っている親戚と思われる人たちとただの野次馬と思われる人たち。
沐浴をしている人たち。
神との一体化をするために祈る人たち。

「死」は「生」と表裏一体であることは自明ですが、
それが違和感なく存在しているのがここヴァラナシであり、ヒンドゥー教徒の聖地である。

写真②《ガンジス川と》
写真②《ガンジス川と》
写真③《寄り添う》
写真③《寄り添う》

デリーで、ダラムサラで、そしてスタディツアーでは会えなかったインド各地にいるチベット奨学生には本当に多くのことを学びました。インターンの締めくくりとして、デリーとダラムサラでは感謝を表す言葉でしか表現出来なかったです。ですが、これからは彼ら・彼女らから吸収した一つ一つの出来事をまずは日本にアウトプットしていきたいと思います。

写真④《ヴァラナシの夕焼け》
写真④《ヴァラナシの夕焼け》

p.s.
今思い返すと、インドへの入り口はRainbow Children のインターンが最初ではなく、
高校生の時に聴いていた映画Little BuddhaのOSTでもある坂本龍一さんの”faraway song”で、
まさか自分がインドに行くなんて微塵も思ってもみなかったです。やはり自分も”呼ばれて”いたのでしょうか。これを聞くと何故か心が落ち着くのは僕だけでしょうか。是非、聴いてみてください。

それではまた。

 

2016秋のスタツア感想文⑤~はるかの場合(ヨガインストラクター・東京)

 

私はヨガをインドで修行しているので、インドには頻繁に行っていますが、デリーのスラムに行ったりチベットの首相や学生と交流することは、今までのインドとはきっと違った体験ができると思い参加しました。

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ツアーは思った以上の詰め詰めなスケジュールでハードでしたが、石川代表が2週間で1ヶ月くらいの濃い体験をするでしょうという、始めの予言めいた発言が耳に残りました。

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始めて行くバラナシはとても印象的な街でした。不浄の地とされる反対岸にあるマザースクールにも訪問しました。真剣な眼差しで勉強する子ども達とボランティアで学校の運営されている人々の姿が清々しく美しいと思いました。

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次の予定はデリーのスラム訪問です。正直言ってインドのスラム、どんな汚さ?カオス?想像を絶するものになるだろうと予想していましたが、実際はその逆で、そこには普通の人々の暮らしがありました。学校へ訪問し感じた事、それはここの子ども達も純粋さでした。そこには希望と喜びがありました。

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次の日にはダラムサラへ移動し、ペトンスクールを見学に行き、環境問題、コンピュータ、各授業のレベルの高さに驚きました。

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サラ大学の学生達にいつかチベットに帰りたい?と聞くと皆即答、「absolutely!ぜったいに!」と声を揃えて目を輝かせていたのが印象的でした。チベットからついこないだの冬に亡命してきた学生もいて、彼らのバックに雄大なチベットの大地が見えたような気がしました。

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センゲ首相もチベットの若い世代の教育を最優先に考えているとおっしゃっていました。高い水準の教育により、各分野に強いリーダーを育て、言語の保存をすること、アイデンティティを確立することが、チベットの存続に繋がり、いつの日か独立へ、という思いは首相から学生達へ思いが完全に一致していて、揺るぎない可能性を感じました。

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未来のリーダーを育てることがチベットの未来へ繋がる、レイチルの奨学生支援やその他の活動の重要性を知り、新しい視点を得る事が出来た旅となりました。

Haruka Tara

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2016秋のスタツア感想文④~かおりの場合(幼稚園教諭・兵庫)

 

なんとなくネットを開き、たまたま見つけた今回のスタディツアー。

これまで、チベットのことは知ろうとしていませんでした。まして参加を決めた後も、支援活動に対してイメージがつかめていなかった私。正直、奨学生ミーティング??という思いでいました。

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しかし、交流会でレインボーチルドレンが支援していた卒業生によるスピーチを聞いた時、光を感じました。

自身の英語力は乏しいため、彼らが語った言葉を丁寧に理解することは難しかったのですが、それでも伝わってくる空気、思い、未来。

奨学金というこの支援活動が、彼らに光を与え、命を輝かせていることを肌で感じ、感激という言葉では物足りない何かを与えてもらいました。

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私は最近まで幼稚園教諭として働いていました。

訪問させて頂いた学校園では、その理念や環境に学ぶところが多々あり、先生から聞いた「愛情をうけた子ども達は、他の人達にも愛情を与えることができる」という意味の言葉は、当たり前のようで、とても大事な気付きを与えてくれました。

そして何より、チベットの人々が国を思い、子ども達を愛し、「利他」という精神のもとに生きている姿に触れ、その中心とも言える亡命政府のセンゲ首相から、教育やアイデンティティについて話を聞くことができ、国の基盤において教育というものの重要性を感じました

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日本人としての自分のアイデンティティは何なのか、教育に携わる者として、子ども達にこれから何を伝えていったらいいのか、そして平和につながるために自分ができることは何なのか。

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参加前、私はチベットのことは何も知りませんでした。帰ってきた今、まだ知らないことはたくさんあります。

けれど、チベットの人々が生き、国をつないでいく思いにかすかに触れることができたような気がします。それは、私にとって新たな種となり、この先の道の支えとなってくれることと思います。

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最後になりましたが、この貴重な経験を与えて頂いた代表の石川さんをはじめ、レインボーチルドレンの皆様、そして一緒に同じ時間を過ごすことができた参加メンバーの皆様には感謝でいっぱいです。

この教育支援がさらに広がっていくことを願い、これからも、自分のできる形でかかわり続けていきたいと思っています。

この団体の熱い思いが、もっとたくさんの人にふれる機会をつくれないものか・・・もったいないと思います!
ありがとうございました。

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2016秋のスタツア感想文③~尚子の場合(ヨガインストラクター・栃木)

 

「レイチルの教育支援は、この星を愛と調和の世界で満たす支援」

レインボーチルドレンの13日間のスタディーツアーを通して、徐々にこのように確信していきました。

約17年前、ドキュメンタリー映画「チベットチベット」を観て、チベット民族たちが中国共産党政府から迫害を受け、故郷を追われインドのダラムサラという地域に暮らしていることを知ってから、いつかは訪れてみたいと考えていました。正直、いつでもダラムサラに行くことは出来ましたが、単なる旅行ではない特別な入り口を探していました。

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そんな中ご縁とタイミングに恵まれて、レインボーチルドレンのダラムサラとバラナシを訪問するスタディーツアーに参加することを決意しました。直感で参加したいと思いましたが一つ不安を感じていました。

それは、レイチルの活動の中心である「教育支援」です。

高等教育に行く子供たちの支援が、必ずしも世界平和に繋がるとは限らないと考えていました。日本においても、高学歴を得ても本当にしたいことは何なのか、自分自身は何者なのかを見失い、世界を良き方向へ導くどころか、自身の人生さえも上手く築くことが出来ずに悩める人々が多いと感じていたからです。

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しかし、レイチルのスタディーツアーは、私のこの認識を見事に覆してくれました。

サラ大学で竹細工のワークショップを行った後、チベタン奨学生と感想をシェアし将来の夢を語り合う機会に恵まれました。

一人の学生は、今は最もチベット語と仏教哲学を学びたい、そして英語はもちろん中国語もしっかりと学び、チベット民族が今置かれている状況を少しでも改善していきたいからそのためにも中国と平和的に交渉出来るように私は通訳者になりたい、そう語ってくれました。

また一人の学生は、チベット語と仏教哲学をしっかりと学び、その思想をチベットの子供たちへ伝えられるようにチベット語の先生になりたい、世界が平和になるためにはまず一人一人のマインドがピースである事が必要、仏教哲学はその大切さを教えてくれている、その事を私は自分の民族に伝えていく役割を担いたい、そう語ってくれました。

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お話を伺ったノドゥプ教育大臣やセンゲ首相は、チベット民としてのアイデンティティの育成をかなり重要視されていましたが、見事に学生たちもその意志をしっかりと受け取っている事に大変驚きました。

ダライ・ラマ法王がティーチングで語っていた「まずは愛を満たすことが大切だ」というお言葉や、ペトンスクールの校長先生の「愛情を受けて育った子どもたちは、他者へ愛を伝えることができます。平和はそこから始まるのです。」というお言葉も表しているように、チベットの教育は、「人としての成熟」をまず第一に大切にしている事を思い知らされました。

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であれば、、、
チベットの方たちは、確実に世界平和を実現してくれる。
そう確信したのです。

何千年の歩みで進化したチベタン仏教哲学をベースに、僧侶たちの瞑想や市民たちの祈りが、個人を超えた文化的なアイデンティティを繋ぎ育み続けている。レインボーチルドレンのスタディーツアーで、チベットのそんな一面を垣間見させて頂きました。

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そしてこれからは、レイチルのチベットの教育支援や国際交流を通して、私たち日本人もチベット人たちの姿勢を学びつつ、日本のアイデンティティと平和意志もますます高めていける事を心から強く願います。

奨学生MTの際、レイチル代表石川さんの深い愛情と信念に触れ心が震えました。また、代表を支える北條さんの涙にも。そして、スタツアをご一緒したメンバーとの出会いも一生の宝です。多くの感動を、ありがとうございました。

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2016秋のスタツア感想文②~大介の場合(竹細工職人・栃木)

 

「インドという国は、必然のタイミングがあって行くことになるのかもしれません。」

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ちょうど旅の半年前に独立し、竹細工職人としてスタートを切ったところでした。

「日々、精いっぱい誰かのために役立つものをつくり続けたい…」

経済的には楽ではなかったけれどその気持ちだけで生きていけるような気がしていました。

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旅の前、パートナーと「ものを作るという行為は、祈りに通じるんだね」という話をしていました。

カタチに込める想い。
祈りのチカラ。
科学が発達するほどに、それはオカルト視され、大きな経済という歯車のなかで掻き消されていってしまう。

その波に飲まれかけていた僕に、バラナシの路地裏のサドゥーや、幻想的な火灯りに包まれたpujaは、鮮烈に何かを訴えかけてきました。

自分のためではない誰かのために命をかけて祈りを捧げる姿に、宗教を越えた「利他」の精神を見て、心が震えました。

本当に誰かのために生きるとは、このことなのか…

翌朝ガンガーの素晴らしい朝日を見ながら、自分の将来を想いました。

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今回のツアーで、デリーのMTとサラ大学でチベタン奨学生を対象とした竹細工ワークショップを行わせて頂きました。

奨学生たちは、見慣れているけどインドのものとはちょっと違う、日本の竹の質感を楽しんでくれているように見え、やはり竹はアジアを繋ぐ「鍵」に成り得ると実感。

各チームに入ったレイチルメンバーは、ぶっつけ本番だったにも関わらず、僕の稚拙な解説をうまく翻訳して完成に導いてくれました。
その後、文化交流としてサラ大学では彼らの伝統的な舞いをみんなで輪になって踊ったことも、忘れ難いすばらしい体験でした。

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純粋で明るいチベットの奨学生たちを見ていると故郷を捨てて来ている事を忘れてしまいそうになります。

遠く離れているからこそ、大切にすべきものが分かっているのかもしれません。

また後日に訪れたノルブリンカでの伝統を守ろうとする手仕事の数々にも、改めて日本文化を誇り、見直すきっかけを貰いました

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最後に、ツアーを企画し学びの契機を与えてくださったレインボーチルドレンのみなさん、助け合い支えてもらったメンバーのみなさん、本当にありがとうございました!

これからも世界との繋がりを感じ、インドで学んだことを忘れずに、日本での生活を楽しんでいきたいと思います。

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