神戸学院大学現代社会学部2年 美並立人
大学2年生の時に参加した「sports for tomorrow」というスポーツを通した国際貢献事業でカンボジアに行ったことがきっかけで国際協力に興味を持つようになりました。しかし、自分がどのように国際協力に関わっていけばいいのかわからず、迷っているときに、Facebook でレインボーチルドレンの活動を見つけました。「このプロジェクトに参加すれば、自分の視野を広げることができるかもしれない!」と思ったのと、単純に「インド、ダラムサラにいってみたい!」と思ったのが応募のきっかけです。(笑) 私は他のメンバーのように「教育を変えたい!」「チベット人について知りたい!」という様な明確な目標があったわけではありませんでした。
ーー初インドで
実際にインドについてみると、まず「空気が汚い!」(笑)事前に知ってはいましたが、さすが世界 No1の空気の汚さなだけはあるなと感じました。その他にも、交通の多さ、鳴り止まないクラクション、道端に落ちている無数のゴミなど、日本では考えられないことばかりでした。特に衝撃的だったのは移動の時に私たちの荷物を、バスの上に括り付けていたいたことです。
しかし、そのようなカオスの中で、お年寄りや子供が物乞いをしているのをみると、やはり私達の普段住んでいる環境がどれだけ恵まれているかを感じました。
ーーWS を通して
今回のメインである WS を通して、特に印象に残ったことが2つあります。
1 つ目は、どんなバックグラウンドを持っていようと幸せに感じる瞬間は一緒だということです。チベット人奨学生は、自分たちの学びやアイデンティティを守るため、命がけで山を越えてきた過去があることを私達は知っていました。それは、日本で何不自由なく暮らしてきた自分には想像できないほど過酷なものだろうと思っていました。しかし、「自分が幸せに感じる瞬間」について話し合うときに、私が「おいしいものを食べるとき」「友達と他愛ない話をしているとき」というと、「me too!」と言ってくれる学生がいたのです。その瞬間、「思うことは一緒なんだな」と感じました。
2 つ目は、英語が通じなくても仲良くなれるということです。私の WS のグループは、二人を除いて、あまり英語が喋れる学生がいませんでした。しかし、アイスブレイクやポストイットにかいてあることに共感することで自然と笑顔が生まれ、仲良くなることができました。この WS を通して、言語よりも大切なことを身をもって体験することができたと思います。
ーー参加した日本人学生から
私は、今回のプロジェクトに参加して、最も刺激を受けたのは、一緒に参加した日本人学生です。インドに行く前、WS の設計にあたって意見のぶつかり合いなどで何度も1からWS を設計し直したり、電話でミーティングなどを重ねていきました。そのような濃い時間を共有するうちに、メンバーそれぞれの思考力、発想力、英語力、知識、考え方などから自分に足りないものはなんなのか、これから何をしていかないといけないのかを見つけることができました。先ほど、自分にはこのプロジェクトに参加するに当たって明確な目標はないと言いましたが、日本人の学生メンバーのおかげで、刺激を受け、また、今の自分を見つめなおすことができたことが、このプロジェクトに参加した一番の収穫だったと思います。
ーーレインボーチルドレンのスタッフへ
今回のプロジェクトに参加できたことは、自分のこれからの人生にとってとても貴重な体験になると思います。このような機会を体験できたのは、代表の石川さんを初めとするスタッフのみなさんが積み上げてきたことがあってこそです。これからも、何らかの形でこの「レインボーチルドレン」の活動にかかわっていけたらと思います。そして、自分も大人になって、「他の誰かのため」に行動できる大人になりたいと思います。