使わなくなったデジカメが家にありませんか?
新しいデジカメを購入して使わなくなった古いモデル。スマホのカメラ能力が向上して、もう使わなくなったひと世代前のデジカメ。家電量販店へ回収されるか、もしくはゴミに出されるのであれば、スラムの子どもたちに贈りませんか?
レインボーチルドレンでは3月のスタディツアーで訪問する首都デリーのスラムの子どもたちに、日本で使わなくなったデジカメを贈り、子どもたちが撮影した写真を日本で紹介したいと考えています。
日本で眠っているカメラが、スラムの子どもたちの未来の扉を開ける可能性を秘めています。不安定なスラム学校の経営を支える可能性を持っています。
ヒントはインドの別の都市で起きているムーブメント。3大都市のひとつ、コルカタとムンバイのスラム地区で始まった2つの取り組みを紹介します。
Kids with Cameras
映画「未来を写した子どもたち」(ロス・カウフマン監督)
インド・コルカタの売春窟に暮らしながら取材をするカメラマンのザナ・ブリスキーは、ここで暮らす子どもたちに出会った。渡したカメラで思い思いに写真を撮る子どもたちに感銘を受けたザナは、彼らを売春窟から救い出そうと決意。学費を集めるために、子どもたちの撮った作品の写真展を開くことにする。
このKids with Cameraプロジェクトは現在も続いており、子どもたちが暮らせるHope Houseの建設と教育プログラムの提供のために、子どもたちの写真が大きく役立っています。トップの写真はコルカタからニューヨーク大学に呼ばれて写真を学んだAvisit君の作品「Purnima and Subha」をお借りしました。
http://www.kids-with-cameras.org/home/
Little Cameras Project
写真展「Little Cameras Project」(写真家ヴィドゥ・チャンダンさん)
インド・ムンバイを拠点に活動する写真家の展示が、インド最大級のアートフェスティバル「Kala Ghoda Festival 2015」で話題を呼んだ。
同写真展のユニークな点は、展示作品の多くが写真家であるヴィドゥさんの手によるものではなく、インド最大級のスラム・ダラヴィ地区の子供たちによる撮影であるということ。同地区の人口は、世界最大級の人口過密地区としても知られ、公衆衛生や防災上、深刻な問題を抱えている。
ヴィドゥさんが本格的に同地区で活動を始めたのは2011年7月。以来、ドキュメンタリー映画やリサイクル事業のためダラヴィ内で写真を撮り続けてきた。昨年半ば、「ダラヴィ・ダイアリー」として知られるチャリティーの一環で、同地区で暮らす15人の子どもたちにオートフォーカスのデジタルカメラを与え、ヴィドゥさん自ら、写真の撮り方を教え始めた。写真撮影が自分の人生を変えたというヴィドゥさんは、「この子たちにも、どんな状況や環境であれ、生活の明るい部分にピントを合わせれば、身の回りの美しいものを発見することができるのだと伝えたかった」と動機を明かす。
デリーでも子どもたちにカメラを!
首都デリーのスラムではまだ始まっていない「子ども×カメラ」のムーブメント。レインボーチルドレンが関わるグジャラティスクールはデリー最大規模のスラムにあります。推定人口は約2万人。これまでのツアーでも多くの写真を収めてきましたが、スラムの周辺はまるでジャングルのようにまだ見知らぬエリアが沢山あります。そして、スラムの日常の顔を子どもたちの目線で撮ったら、きっと素敵な作品が誕生すると考えるとワクワクします。
基本的には半年毎の訪問時にSDカードを入れ替えて、持ち帰った写真を日本で選別して、日本の皆さまに紹介したいと考えています。よい作品は全国各地で写真展を開催することもできますし、人気投票をして子どもたちのモチベーションにつなげることもできると考えます。写真展の収益はグジャラティスクールの経営資金に充当することができます。
グジャラティスクールでの高等教育支援
早ければ今年から大学進学支援を始めることになるグジャラティスクール。ただ、試験の結果で4年制大学へ進学できるとは限りません。進学支援となる教師派遣やDVD学習等はこれからの話です。昨年秋のネルー先生・ジョセフィン先生との話では、進学先は専門学校も選択肢として考えていますので、芸術系の専門学校などでそれぞれの得意分野を伸ばして専門人材として育てていくこともあり得ます。勉強が得意な子どもは4年制大学へ、得意分野を活かせる子どもは専門学校への道が用意されています。
また、この3月にインターネットに接続予定のパソコンの活用を始めとして、今年は支援を段階的に増やしていく予定です。スラムツアーや今回の写真展は学校の経営を支えることにつながり、スラムの子どもたちの夢が少しづつ前進していきます。
既に証明されているデリーの子どもたちの才能
昨年春に開催した「地球へのラブレター」や、昨年秋の「ラブレインボー」では、子どもたちの無限の可能性を見せてくれました。勉強だけではなく、芸術的才能を持って生まれてきた子どもたちもきっといるはずです。そこには大きな可能性と夢の扉があると信じています。
*地球へのラブレターhttp://rainbowchildren.holy.jp/archives/1865
使わなくなったデジカメを送ってください!
ちょうど新しいデジカメを購入したので、我が家にも不要デジカメが1台あります。もし、そんなデジカメが家のどこかにあれば送って頂けないですか?約10台ほど集めることができればと思います。
3月のスタディツアー出発まであと2週間と少しです。急な話ですが、ご協力いただける方は下記の様式でお願い致します。
締め切りました。
【必要なもの】 デジカメ本体・バッテリー・充電器の一式セット(壊れていないもの)
【到着期限】 3月3日(火)必着 (3/5インドへ出発します)
【送付先】 〒630-0226 奈良県生駒市小平尾町107-24 特定非営利活動法人レインボーチルドレン 石川辰雄宛 電話090-5462-1091
【郵送方式】 宅急便・ゆうパックの着払い (送料はこちらで負担します)
ご協力ありがとうございました!全国より46台のカメラが集まりました。心より御礼申し上げます。
*この件についてお問い合わせはこちらからお願いします。
▼2/28に御礼の記事をFBページに投稿しました。プロジェクトの進行は春のスタディツアー(3/5-15)帰国後に改めて報告致します。
▼その後この「こども×カメラ」のプロジェクトは、キッズカメラprojectとして企業様よりの協賛、日本の2大学学生団体の参加を得て展開しております。