キッズカメラプロジェクト2017春

 

今年の春は20台のカメラを持って、インドへ向かいました。

10台はペトンスクール(初等部)へ、残り5台づつはネパールの学校へ贈呈しました。(ネパールの報告はKids Camera project in Pokhala その① その②参照 )

そして、スラムのWahoe Commune Schoolでは、屋外写真撮影ツアーを行いました。

その様子をレポートします。

 

Mewoen Tsuglag Petoen School初等部(Sambhota Model School)

ペトンスクールの中・高等部の写真部へは2年前にカメラ10台を寄贈しましたが、その写真部活動のレベルに脱帽していました。既に一眼レフカメラ2台を駆使して、台本から作り上げる動画撮影までこなしていたのです。

その初等部にあたるSambhota Model Schoolには幼稚園から5年生の子どもまで在籍しますが、こちらには部活動はなく、前回訪問した際に校長先生とカメラの約束をしていました。今回は約束の10台を持参しました。

普段カメラをさわったことのない子どもたちは、デジタルカメラに興味津々です。簡単な操作説明をして、自由に写真を撮らせてみました。

まずはお互いに写真の撮りっこをしたり、

撮った写真を見せっこしたり、

インターンのお姉さん(つっちー)をモデルに撮影してみたり、ボタンひとつでファインダーから覗いた世界が切り取られることに感動です。

今回はすべて4年生でキッズカメラチームをつくりましたが、日本のように親からスマホを持たされるなんてことはなく、身近に写真を撮るという機会がないことが分かりました。

とっても嬉しそう!

この中からカメラが大好きな子が出てくると嬉しいですね。ペトンスクール(初等部)の作品は、次回秋に紹介できる予定です。

 

Wahoe Commune School

スラムの学校では、昨年秋よりキッズカメラチームがスタートしました。でも、普段離れているとなかなか写真が送られてこないので、もっとカメラの面白さを伝えるところから始めようということで、チベット人カメラマンのミンキーにカメラ教室を開いてもらうことになっていました。

そのミンキーから「屋外に連れ出して写真を撮らせたらどうだろう?」と提案があったので、奨学生サンタンを通じて伝えると、子どもたちは大喜び!!ピクニック気分で楽しみにしてくれていました。

当日女の子たちは着替えに帰っておめかしして登場、期待をビシバシ感じます。

(カメラチームでない子どもたちは教室に残って授業だったのですが、かなり落ち込んでいたみたいなので、難しいところですね。)

着いた先は、オートリキシャで10分の場所にあるロック・ガーデン。その名の通り大きな岩が点在する公園で、クリケット場や散策コースもあり、野生のリスや孔雀もいて、自然に囲まれた絶好のロケーションです。

最初にミンキー(写真右)から簡単なレクチャーを受け、いよいよ実習開始です。

男の子たちは一気に駆け出してしまい、どこかへ行ってしまいました。なので、女の子チームを追いかけながら、こちらもピクニック気分。

 

最初はカメラの設定や、写真再生の機能を確認しながら、

慣れてくると、もう止まりません。

ファインダーの向こう側の世界に夢中です。

インドの女の子は撮られることには慣れてるのか、ポーズはモデル張りでした。笑

小さな子には時折教えながら、

それぞれ、楽しい時間を過ごして、カメラの面白さを感じてくれたでしょうか?

カメラって楽しい!と思ってもらうための企画だったので、これから送られてくる写真になんらかの変化が生まれることを期待したいと思います。

 

この時の写真は、一部横浜でのキッズカメラ写真展で展示しました。

ペトンスクール(初等部)、スラムの学校、そして新しくスタートしたネパールの学校と、キッズカメラプロジェクトも広がってきました。

今年はいくつかの国内の写真コンテストにも応募しながら、評価される経験もさせてみたいと考えます。いい写真がどんどん集まれば、キッズカメラ写真展も開催していきます。

楽しみです!

「にほんの、みなさま、ありがとう、ございまーす!」

(スラムのカメラチームの子どもたち 2017.3.18撮影)

 

【Nepal project その後 & Kid’s camera project in Pokhara②】

 

(レポート:副代表 三村優子)

今回、ネパールでもう一箇所、新たに訪問した場所がありました。
それは、首都カトマンズから西に約200kmの、標高800m地帯に位置するポカラ。
白く輝く山群の峰々、美しい湖が織りなすこの街は、ネパール屈指のリゾート地、トレッキングの基地でもあり、海外ツーリストにも人気のピースフルな場所です。

カトマンズより小型のセスナで約25分、陸路ならバスで5〜6時間です。
雲の上にそびえ立つ、美しい峰々を見ながら

ここポカラには4つのチベット難民キャンプがあり、その中のひとつ、Tashi Palkhiel Tibetan Refugee Campを訪れました。

心地好い陽気の中、タルチョがたなびくピースフルな場所
高台からはモナストリーが見えます
ヤギともよくすれ違います
カトマンズとはまた違う、大自然に囲まれたポカラ

当時、ガイドを務めてくれたひとり、Menkyiは今や一児のママとなり、ご主人の実家に帰省しているところでした。

とてもしっかりしていたミンキー、包容力たっぷりのお母さんの表情になっていました。
温かいファミリーのお宅でホームステイ。そして徒歩1分のところにあるMount Kailash Schoolを訪問しました。
1963年に創設された緑に囲まれた学校。

現在は、わたしたちも地震の後訪れたSnow Lion Foundationが管轄しています。

グラウンドからは魚の尻尾を意味する雄大なマチャプチャレが見えます。

空気を少しお届けします。

この学校には、7つのクラスがあり、下は5歳から上は16歳まで、全部で136名の子どもたちが通い、約7年で卒業します。

学校にはホステルも併設され、そこにはムスタンやマナンなど山間部の僻地に生まれて通学が困難な子供たち68名が暮らしているそうです。

チベタンスクールですが、ネパール人の子どもも一緒にチベット語やネパール語、英語を学んでいます。

翌日から試験が始まるとのことで、先生は準備の真っ最中
ここネパールでも教育についてはインドのチベタンスクールと一貫した考えで、伝統教育と近代教育のどちらも取り入れた教育を行なっています。

今回ポカラを訪れた1番の目的は、キッズカメラプロジェクトの次の候補校を探すためでした。

ネパールではすでに、震災の被害が大きかった、カトマンズにあるSRONGTSEN BHRIKUTI BORDING HIGH SCHOOLの生徒会へカメラを10台寄贈しています。@2015秋スタディツアー

自然豊かなポカラで育った子どもたちの撮る写真は、きっとまた一味違ったものになると確信し、友人のサポートのもと、校長先生にプロジェクトの提案をさせていただきました。

すると、写真部やカメラの課外活動のようなものは特にしていないけれど、子どもたちはいつも写真を撮ることに興味があり、このプロジェクトは子どもたちにとってとても幸せでありがたいことだと大賛成していただきました。

校長先生のTenzin Woser先生。

とても紳士で優しい先生です。

翌日から始まる試験に備えて、子どもたちは帰宅していたので会うことはできませんでしたが、
このあとTenzin先生が10名のキッズフォトグラファーを選出し、報告いただけるお約束になっています。

キッズフォトグラファーが決まったら、またポカラを訪れたいと思います。

来月はいよいよキッズカメラ初の写真展イベントin横浜
そして今年は、写真コンテストにも挑戦していきたいと思っています。

引き続きこのプロジェクトも温かく応援していただけると嬉しいです!

キッズカメラプロジェクトについて
↓↓
http://rainbowchildren.holy.jp/kidscamera

 

【Nepal project その後 & Kid’s camera project in Pokhara①】

 

(レポート:副代表 三村優子)

2017春のインドでのスタディーツアーを終えて、1年半ぶりとなるネパールへ向かいました。

まず最初に向かった先は、首都カトマンズ。
2015年4月25日に発生したネパール地震の際、レインボーチルドレンが緊急支援を行なった首都カトマンズにあるジャワラケルキャンプのことはまだ記憶にも新しいことかと思います。

ネパール地震発生直後のキャンプ

2015秋のスタディツアーで訪れたときは、復興ままならぬネパールに追い打ちをかけるかのようなオイルショックまっただなかでした。


この時、地震直後よりキャンプのガイドをしてくれたリンジン・ミンキー・ドルマと再会しました。

地震で痛々しくひびが入っていたボーダナートのステューパは、再建されとても美しく生まれ変わっていました。朝も夜もこのステューパの周りでの多くの人々のコルラ(巡礼)が行われています。

昼のステューパ
夜はライトアップされ、漂うお香の香りと、マントラの響き、多くの巡礼者と共に

今回の2017春スタツアでは、デリーでの奨学生ミーティングでこのキャンプ出身であるペマちゃんと再会した翌日、ペマちゃんの実家を訪れ、懐かしい家族と笑顔の再会を果たしました。

2017春スタツア、デリーでの奨学生ミーティングにてペマちゃんと
久々の再会、ペマちゃんファミリーが温かく迎えてくれました。

チベタンラグのチャリティ販売企画で携わった、ペマちゃんママが働くハンディクラフトセンターは、倒壊の診断を受けたのち、取り壊しが始まっていましたが、今やすっかりとさら地になっていました。

その代わり、仮設の工場で今もお母さんたちが元気に機織りしているとのことでした。

ペマちゃんのパパとママ。

ふたりともお元気そうでなによりでした。

ペマちゃんママお手製のポテトモモをご馳走になりました。

そして、ペマちゃんの妹が通うAtisha schoolの仮設校舎は、今や新校舎に変わり、子供たちは元気に学校に通っていて、当時のガイドをしてくれたひとり、ペマちゃんのお姉さんRinzinは今もこの学校で先生をしているとの嬉しい報告がありました。

つかの間の訪問ではありましたが、この一年半での復興への道のりのひとつひとつの軌跡を垣間見ることができました。

 

キッズカメラProject 本格始動!!☆★☆

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~ひらけ未来のトビラ~Kids Camera Project が大きく動き始めました

今年春ツアーの直前に不使用デジカメの募集をしてから、約半年。

インドのムンバイ・コルカタのスラムや貧民街で始まった「スラムの子ども×カメラ」のムーブメントは、レインボーチルドレンのデリー、ダラムサラ、カトマンズの活動で広がり、そしてさらに国境を越えてアジアに広がっていく可能性を見せています。

ひらけ未来のトビラ!

キッズカメラプロジェクトとは?

キッズカメラProjectは、2015年2月、支援しているデリーのスラムの子どもたちに、日本で使わなくなったデジカメを贈り、子どもたちが撮影した写真を日本で紹介したいと考えてスタートしました。日本で眠っているカメラが、スラムの子どもたちの未来の扉を開ける可能性を秘めている。不安定なスラム学校の経営を支える可能性を持っている。ヒントはインドの別の都市で起きているムーブメント。3大都市のひとつ、コルカタとムンバイのスラム地区で始まった2つの取り組みでした。

  • Kids with Cameras

映画「未来を写した子どもたち」予告編2分32秒(ロス・カウフマン監督)
インド・コルカタの売春窟に暮らしながら取材をするカメラマンのザナ・ブリスキーは、ここで暮らす子どもたちに出会った。渡したカメラで思い思いに写真を撮る子どもたちに感銘を受けたザナは、彼らを売春窟から救い出そうと決意。学費を集めるために、子どもたちの撮った作品の写真展を開くことにする。

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これまでの流れ

今年の2月から9月までの取り組みを紹介します。

  1. 急募!不要なデジカメを送ってください。」(2015.2.17) この募集告知は1,100以上のいいねが集まり、わずか2週間で全国より46台のカメラが寄せられました。協力者はこちら
  2. 2015春スタディツアー報告スラム訪問」(2015.3.6) 最初に訪問したデリーのスラムでは、インドへ持ち込んだ10台を子どもたちに渡しました。
  3. そして、次に訪れたダラムサラのペトンスクールでは、写真部に次回10台をプレゼントすることが決定しました。(2015.3.9)
  4. 震災直後に訪れたネパール・カトマンズの難民キャンプでも、震災後の様子を記録してもらうために2台のカメラをプレゼントしました。 (2015.5.19-22)
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2.デリーのスラムの子どもたち
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3.ペトンスクールの校長先生に説明
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4.ネパール・ジャワラケル難民キャンプのちびっこにも

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そして、今回の秋スタディツアーでは2つの大きな流れが生まれました

ペトンスクール写真部@ダラムサラ、インド

前回約束した写真部へ11台のカメラをプレゼントをしました。たった2台のカメラを使いまわしていた写真部のみなさんに自分専用機が誕生しました。

105教育省、ペトンスクール、TCV_752

105教育省、ペトンスクール、TCV_8685 105教育省、ペトンスクール、TCV_2052 105教育省、ペトンスクール、TCV_3500 105教育省、ペトンスクール、TCV_2241 105教育省、ペトンスクール、TCV_3857 105教育省、ペトンスクール、TCV_3156 105教育省、ペトンスクール、TCV_3823 105教育省、ペトンスクール、TCV_4031 105教育省、ペトンスクール、TCV_8566 105教育省、ペトンスクール、TCV_6741105教育省、ペトンスクール、TCV_2470 105教育省、ペトンスクール、TCV_4882

そして驚いたのが、数日後に開催されるペトンスクール開校10周年の式典会場で展示される、写真部の作品を見せてもらったのですが、凄い感性なんです!そのまま写真集にできると思ったほど。それもそのはずペトンスクールでは週2回の特別授業で、ナショナルジオグラフィックを用いて英語や科学を学んでいるとのこと。いい写真をたくさん見てるんですね。大事なことです。

105教育省、ペトンスクール、TCV_4793
校長先生と写真部の作品
105教育省、ペトンスクール、TCV_6891
写真部の作品

この作品たちは、展示が終わると海を渡って日本へ届きます!近日皆さまへもご紹介できる予定です。これからのペトンスクール・写真部の活動に期待大!!です。

ペトンスクールはチベット亡命政府・教育省の直轄として2005年に設立された学校で、現地ではモデルスクールとも呼ばれています。政府の定めた①自由②利他③文化継承④改革のポリシーによって運営がされていますが、伝統と近代的な教育の両立を目指す教育プログラムから、モダンスクールとも呼ばれたりします。ほぼ全寮制で、授業前には清掃、ヨガ、お祈り、チベット問答をこなし、授業開始は全員で瞑想から始まり、放課後はゲームや音楽を楽しむなどユニークな運営がされています。また、他のチベット学校とは異なり、幼稚園から始まる最初の6年はチベット語での授業が行われ、英語での授業は4年生からと、伝統の価値を重視した運営がされています。

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SRONGTSEN BHRIKUTI BORDING HIGH SCHHOL@カトマンズ・ネパール

カトマンズで一番被害が大きかったチベット学校を訪問したときに、その出会いがありました。一通り学内の視察を終え、ティータイムで通された部屋が運命の場所でした。

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前日に竣工式が終わった国連UNHCRが建てた新しい竹の教室を出て、
ティータイムに案内された部屋の、後ろの壁には一面に、、
ティータイムに案内された部屋の、後ろの壁には一面に、、

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子どもたちが撮った写真が並んでいたのです!

この”The Bubble Project”はスペインのクララ・ガルシアさんという写真アーティストが、震災後に訪れて生徒たちとワークショップをしたときのものでした。クララさんはNGO対象のウェブ開発者で、IEFC (国際非常時食糧委員会)の人類学ドキュメンタリー写真の担当です。タイのビルマ難民や、ミャンマーの修道院でもワークショップ活動をされています。ネパールでの活動がYouTubeでも紹介されています。

校長先生にその時の話を伺うと、ワークショップだけで完結したらしいのですが、写真に写る子どもたちの楽しそうな顔を見てつい尋ねてみました。

「もし、子どもたちにカメラがあったらどうでしょう?」

「それは素晴らしいことです。写真部はないのですが、生徒たちの文化的活動はすべて生徒会が運営していますので、彼らにカメラを任せることができます。」

「では、生徒会にカメラを10台プレゼントしましょう!」

校長先生(一番左)お待ち下さいね!
校長先生(一番左)お待ち下さいね!

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*キッズカメラProjectについてのお問合せはこちらから。

お問合せボタン

 

そして、帰国後も素敵な流れが続いています

新たな展開!300台のカメラ~by 株式会社アイデム様

この度、株式会社アイデム様より、300台のデジタルカメラを寄贈していただくことになりました。社員様が使用する現役カメラを一斉入れ替えすることになり、引退したカメラの活用先として当団体にお声掛け下さったのです。この300台が海を越えて海外の子どもたちの笑顔につながるのであれば、という願いを託されました。キッズカメラプロジェクトを見つけて頂きまして、本当にありがとうございました。

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佐野さん、ありがとうございました。
コーポレート機構統括部の佐野さん、ありがとうございました。

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国境を越えアジアでの活用へ~with 学生団体

その流れを受けて、この秋に接点のあった学生団体にキッズカメラ運用の相談をしたところ、各団体の海外の支援先でのキッズカメラプロジェクト展開が決定しました!

  • 慶応大学S.A.L.
    10以上の海外プロジェクトで国際問題を啓発する8年目の団体
    http://salkeio.com/

S.A.L•めぐこ ミーティング_3539 S.A.L•めぐこ ミーティング_3465 S.A.L•めぐこ ミーティング_2006 S.A.L•めぐこ ミーティング_6778

  • 上智大学めぐこ
    インドとフィリピンの初等教育を支援する創立40年の団体
    http://meguko.net/

S.A.L•めぐこ ミーティング_798S.A.L•めぐこ ミーティング_138S.A.L•めぐこ ミーティング_6800S.A.L•めぐこ ミーティング_5250

これまでのインド・チベット・ネパールという三ヶ国・地域だけでなく、フィリピン、カンボジアなど他のアジア地域で「子ども×カメラ」のムーブメントが広がっていくことになります。

これからの展開が楽しみです!

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キッズカメラProjectが目指すもの

レインボーチルドレンはアジアを中心に、高等教育を通じた未来のリーダー育成に取り組む国際協力NPOです。子どもたちの世代で、国境のないひとつの地球を実現するという大きな目標に向かって取り組んでいます。

現在の地球は、国や民族や肌の色、宗教でこちらとあちらに分け、先進国と新興国と途上国であちらとこちらに分ける。そのことが争いや支配を生み、対立を生み、問題を難しくさせている、そう感じてなりません。

「認め合うこ」 「分かち合うこと」

このたった2つができるだけで、今の地球は何万倍もいい星になると考えています。多様性を認め合い、自分のことだけを考えず他と分かち合うこと。これだけで殆んどの問題が解決できるのではないでしょうか。

このプロジェクトは、国や地域を問わず、

  • 写真は、スラムなど劣悪な環境、難民社会など、見たことがない人にも世の中のリアルを伝える力を持っていること、それが社会への問題提起となって生活の質の向上へ向けての一歩になりうること。
  • 写真を通して離れた国でもみなが共に生きていることをより実感できること。
  • カメラが娯楽、趣味、仕事、などの単独の目的から、国際社会貢献というグローバルに役立つ可能性や価値を持っていること。
  • 今までカメラを買ったひとが生み出していた感動を、カメラを買うことのなかった子供たちに積極的にこちらから提供することで、感動する人々を増やしていけること。

など、様々な可能性を秘めています。レインボーチルドレンのメインプロジェクトのひとつとして、大きく育てていきたいと考えています。

競生ではなく共生へ、教育と同時に共育をめざして~

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企業・団体様へお願い

今後キッズカメラプロジェクトは対象国・地域を広げていきます。

海外では、プロジェクトへ参加する学生団体・NPO・NGOを募集します。

国内では、写真展示写真集などで、海外の子どもたちの瞳が写した世界の現実を日本へ紹介していく予定です。写真展示における展示会場や機材の提供、写真集における制作費やノウハウの提供、またイベント共催や協賛など、皆さまのお力をお借りすることができればと考えております。

収益は各団体が支援する子どもたちの教育支援として使わせていただきます。

お問合せはこちらまでお願い申し上げます。

お問合せボタン

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ひらけ未来のトビラ!!

図4

急募!不要なデジカメを送ってください。

 

使わなくなったデジカメが家にありませんか?

新しいデジカメを購入して使わなくなった古いモデル。スマホのカメラ能力が向上して、もう使わなくなったひと世代前のデジカメ。家電量販店へ回収されるか、もしくはゴミに出されるのであれば、スラムの子どもたちに贈りませんか?

レインボーチルドレンでは3月のスタディツアーで訪問する首都デリーのスラムの子どもたちに、日本で使わなくなったデジカメを贈り、子どもたちが撮影した写真を日本で紹介したいと考えています。

日本で眠っているカメラが、スラムの子どもたちの未来の扉を開ける可能性を秘めています。不安定なスラム学校の経営を支える可能性を持っています。

ヒントはインドの別の都市で起きているムーブメント。3大都市のひとつ、コルカタとムンバイのスラム地区で始まった2つの取り組みを紹介します。

 

Kids with Cameras

映画「未来を写した子どもたち」(ロス・カウフマン監督)
インド・コルカタの売春窟に暮らしながら取材をするカメラマンのザナ・ブリスキーは、ここで暮らす子どもたちに出会った。渡したカメラで思い思いに写真を撮る子どもたちに感銘を受けたザナは、彼らを売春窟から救い出そうと決意。学費を集めるために、子どもたちの撮った作品の写真展を開くことにする。

このKids with Cameraプロジェクトは現在も続いており、子どもたちが暮らせるHope Houseの建設と教育プログラムの提供のために、子どもたちの写真が大きく役立っています。トップの写真はコルカタからニューヨーク大学に呼ばれて写真を学んだAvisit君の作品「Purnima and Subha」をお借りしました。
http://www.kids-with-cameras.org/home/

 

Little Cameras Project

写真展「Little Cameras Project」(写真家ヴィドゥ・チャンダンさん)
インド・ムンバイを拠点に活動する写真家の展示が、インド最大級のアートフェスティバル「Kala Ghoda Festival 2015」で話題を呼んだ。

同写真展のユニークな点は、展示作品の多くが写真家であるヴィドゥさんの手によるものではなく、インド最大級のスラム・ダラヴィ地区の子供たちによる撮影であるということ。同地区の人口は、世界最大級の人口過密地区としても知られ、公衆衛生や防災上、深刻な問題を抱えている。

ヴィドゥさんが本格的に同地区で活動を始めたのは2011年7月。以来、ドキュメンタリー映画やリサイクル事業のためダラヴィ内で写真を撮り続けてきた。昨年半ば、「ダラヴィ・ダイアリー」として知られるチャリティーの一環で、同地区で暮らす15人の子どもたちにオートフォーカスのデジタルカメラを与え、ヴィドゥさん自ら、写真の撮り方を教え始めた。写真撮影が自分の人生を変えたというヴィドゥさんは、「この子たちにも、どんな状況や環境であれ、生活の明るい部分にピントを合わせれば、身の回りの美しいものを発見することができるのだと伝えたかった」と動機を明かす。

 

デリーでも子どもたちにカメラを!

首都デリーのスラムではまだ始まっていない「子ども×カメラ」のムーブメント。レインボーチルドレンが関わるグジャラティスクールはデリー最大規模のスラムにあります。推定人口は約2万人。これまでのツアーでも多くの写真を収めてきましたが、スラムの周辺はまるでジャングルのようにまだ見知らぬエリアが沢山あります。そして、スラムの日常の顔を子どもたちの目線で撮ったら、きっと素敵な作品が誕生すると考えるとワクワクします。

基本的には半年毎の訪問時にSDカードを入れ替えて、持ち帰った写真を日本で選別して、日本の皆さまに紹介したいと考えています。よい作品は全国各地で写真展を開催することもできますし、人気投票をして子どもたちのモチベーションにつなげることもできると考えます。写真展の収益はグジャラティスクールの経営資金に充当することができます。

 

グジャラティスクールでの高等教育支援

早ければ今年から大学進学支援を始めることになるグジャラティスクール。ただ、試験の結果で4年制大学へ進学できるとは限りません。進学支援となる教師派遣やDVD学習等はこれからの話です。昨年秋のネルー先生・ジョセフィン先生との話では、進学先は専門学校も選択肢として考えていますので、芸術系の専門学校などでそれぞれの得意分野を伸ばして専門人材として育てていくこともあり得ます。勉強が得意な子どもは4年制大学へ、得意分野を活かせる子どもは専門学校への道が用意されています。

また、この3月にインターネットに接続予定のパソコンの活用を始めとして、今年は支援を段階的に増やしていく予定です。スラムツアーや今回の写真展は学校の経営を支えることにつながり、スラムの子どもたちの夢が少しづつ前進していきます。

IT支援1

 

既に証明されているデリーの子どもたちの才能

昨年春に開催した「地球へのラブレター」や、昨年秋の「ラブレインボー」では、子どもたちの無限の可能性を見せてくれました。勉強だけではなく、芸術的才能を持って生まれてきた子どもたちもきっといるはずです。そこには大きな可能性と夢の扉があると信じています。

*地球へのラブレターhttp://rainbowchildren.holy.jp/archives/1865

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使わなくなったデジカメを送ってください!

ちょうど新しいデジカメを購入したので、我が家にも不要デジカメが1台あります。もし、そんなデジカメが家のどこかにあれば送って頂けないですか?約10台ほど集めることができればと思います。

3月のスタディツアー出発まであと2週間と少しです。急な話ですが、ご協力いただける方は下記の様式でお願い致します。

締め切りました。

【必要なもの】 デジカメ本体バッテリー充電器一式セット(壊れていないもの)

【到着期限】 3月3日(火)必着 (3/5インドへ出発します)

【送付先】 〒630-0226 奈良県生駒市小平尾町107-24 特定非営利活動法人レインボーチルドレン 石川辰雄宛 電話090-5462-1091

【郵送方式】 宅急便・ゆうパックの着払い (送料はこちらで負担します)

ご協力ありがとうございました!全国より46台のカメラが集まりました。心より御礼申し上げます。

 

*この件についてお問い合わせはこちらからお願いします。

▼2/28に御礼の記事をFBページに投稿しました。プロジェクトの進行は春のスタディツアー(3/5-15)帰国後に改めて報告致します。

 

▼その後この「こども×カメラ」のプロジェクトは、キッズカメラprojectとして企業様よりの協賛、日本の2大学学生団体の参加を得て展開しております。

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