2017秋のスタツア感想文①~まりもの場合(元金融機関・東京)


 

貧困や労働の搾取にされる人々、当たり前の生活と教育を受けられない子供たちに会いたいと思い、このツアーに導かれました。
いざ、インドへ行ってみたら…日本に比べればはるかに耐えがたい環境に身を置く人々がいました。
けれど、そこには未来を悲観し、何もかも搾取された人々がいるわけではありませんせした。
それぞれのコミュニティの中で、毎日を明るくつつましく生きるチベット社会とスラム社会がありました。

たまたま日本に生まれぬくぬく育ってきた私は、グローバル化によって搾取を受ける途上国や貧困層の彼らを助けたい、支援したいと思っていました。
しかし、彼らの日常と問題、そして明るい未来を現地で目の当たりにすると、「途上国」とか「貧困」という枠で彼ら一人一人を、一つ一つのコミュニティ社会をカテゴライズするものではないと思いました。

日本にも明るい未来もあれば、誰かの力を必要としている問題が無数に転がっている。
そして、インドにも無数にあり、まだ見ぬ世界中にも無数に転がっている。
大事なのは、それらの問題とそこで育める未来への希望に対して、抱えている人たちの目を見て、手を触れて、同じ目線で自分にできる一歩を進めることなんだと思いました。

一般的な観光旅行でもスタディーツアーでもなく、レインボーチルドレンの素晴らしい活動に同行した濃密な10日間だったからこそ、気づかせてもらえたんだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。

日本に帰ってテレビをつけると、日本代表とハイチ代表のサッカー国際試合が放映されていました。


国がないチベットは国際試合もオリンピックもない。貧しい国であるハイチでも国があるから国際試合に出場することができる。
国がないという現実をひしひしと感じました。
「Be The Change Project」の日本チベット学生会議がどれだけ意義のあることなのか、改めて感じました。