2015春スタディツアー vol.6 (2日目)【狂喜乱舞!世界一カラフルでクレイジーなインドの「ホーリー祭!」④】


2015年3月6日(金)④

前回からの続きです。

大変な思いをしたけど、これも貴重な体験だったね〜!
今となっては、私たちがスマイルゾンビだわ(笑)
あはは〜!d(⌒o⌒)b

みんなの顔には、やっと笑顔が戻っていた。
みんな無事で帰ってこれたことが一番。
みんなホント良かった、良かった!(^^)

みんなん!?

あ、みんなじゃなかった!
そういえば、忘れてた!
北條さんがいないじゃないか!(笑)

そう。

みんなが『安堵感』に包まれている頃、
ひとり『悲壮感』に包まれている、アラフォーオヤジがいた。

その北條さんはというと…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ホント、どうしたらいいんだろう…

バスを停めた場所に、みんな無事に戻っていた頃。
ひとりはぐれたアラフォーオヤジは、異国の地で途方に暮れていた。

あ、そうだ!
もしかしたらみんな、先にバスに戻っているかも知れない!(←不思議な第六感)

そう思って、バスを停めた場所を探しに行く。

こっちだったかな?
と、完全に感覚だけで探し歩く。
しかし、周りの景色など見る余裕もなく揉みくちゃにされながらやってきた道。
正確な道など、覚えているはずもない。

あっちかな?いや、こっちかな?
フラフラと彷徨いながら探し歩く。
そのうち今自分が何処まで来たのか、さらに来た道さえもわからなくなっていた。

ヤバッ!戻ることさえも出来なくなってる!

あれ?俺は今、どっから来たんだっけ!?
ここは何処!?さらに迷子になってるー!?
レインボーマン、ホンマにピーーーンチ!!!(>_<)

辺りには、笑顔ではしゃぎ回るスマイルキッズゾンビたち。
子供たちの手には、この日のために用意したのであろう、最新鋭の色水鉄砲!

前方に獲物を発見!撃てーーー!!
ビ、ビ、ビ、ビシャーーー!
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なに!?この威力!
水鉄砲ってこんなに進化してるの!?

彼らのチームワークも侮れない。
織田徳川連合軍の鉄砲隊も真っ青だ。
image(←1575年長篠の合戦。当時最強の武田軍の騎馬隊を撃破)

キッズゾンビたちの中には、色水鉄砲なんて使わず、バケツに入った色水をそのまま浴びせてくる子供もいる。
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ま、まさか!?
それごと!?

ドバァー!

もはや抵抗する気力もない。
私はみんなが楽しむための、標的と化していた。

時計を見ると、みんなとはぐれてから早3時間が経過。
子供たちの味方レインボーマンも、さすがに心折れ始めていた。

もう粉もいらん…
泡もいらん…
水かけるのもやめてくれ…

歩き疲れて、その場にしゃがみこむ。

そんな私の気持ちなんて、お構いなしのスマイルゾンビたち。
無邪気に「ハッピー、ホーリー!」と笑顔で色粉を塗りこんでくる。

だ、か、ら…
俺は今、ハッピーなんかじゃないんだってば…

みんなと合流するために、考え付く対策はすべてやった。
でも、どれも解決にはつながらず。

カラフルに染まった道端には、牛が座って休んでいる。
インドではシヴァ神の乗り物として神聖視されている牛。

おぬしも大変よのぉ〜。
でも、ホーリーは無礼講の日じゃから、諦めなされ。
ワシを見てみい。
日ごろ崇められてるワシでさえ、今日はこのザマじゃ。
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ヒンドゥー教徒から聖牛崇拝されている牛も、今日は諦めの境地か。

なにが『ハッピー』なんだか…
このまま『ヒッピー』としてインドで生きてくか…
イヤ、やっぱりおウチに帰りたい…(T_T)

ほとんど英語も喋れないので、誰にも話しかけられない。
大きな孤独と不安に襲われて、私は座り込んだまま動けなくなっていた。

しかし、人間とはたくましい生き物である。
一度ドン底まで沈んだら、あとは這い上がるように思考が働いてくる。

みんなと会えないなら、ひとりでこの状況を打破するしかない。
フツフツと心の奥底から、闘志の炎が燃え上がってきた。

このままずっと落ち込んでても、何も変わらない。
問題は、これからどうするかだ!

とりあえずお金は持ってきている。
デリーのホテルからここまで車で4時間以上かけて来た。
けど、最悪でもオートリキシャに乗って北に向かえば、何とかホテルにたどり着けるかもしれない!

そうだろ!?
チベット難民の子供たちだって、困難な環境でも未来に向かって明るく生きてるじゃないか!
レインボーチルドレンの奨学生たちはコチラ↓
image

よし!生きて帰るぞ!
自分の未来は、自分で切り開け!
困難な状況に、立ち向かうんだ!
逃げちゃ駄目だ!
逃げちゃ駄目だ!
逃げちゃ駄目だ!
image(←エヴァ初号機のパイロット、碇シンジくんも応援)

そう思うと、なぜか元気が出てきて身体に力がみなぎってきた。
何度電話を掛けてみてもつながらなかったけど、ダメ元だ!
もう一度サージャンに電話を入れてみる。

プルルルルー。ガチャ!
アー、ナオキサーン!イマドコー?

サ、サージャン!?やっとつながったー!
今何処って、自分が何処にいるかもわからないんだ!
実は迷子になっちゃってて…

ソシタラ、トリアエズ オートリキシャ ヲ ツカマエテ!
ソノアト ドライバー ニ デンワ ヲ カワッテモラッテ!
カレ ニ イキサキ ヲ イウヨ!

電話を切るやいなや、すぐにオートリキシャが走っていそうな大通りを探す。

んがっ!
こんな時に限って、まったく見つけられない。

ふと、目に飛び込んできたのは…

ん!?あれはパトカー!?
よし!アレだ!

急いでパトカーに駆け寄り、つたない英語でポリスマンに訴える。

アーユーポリスマン?
ヘルプミー!
プリーズ!トークウィズマイフレンド!オンザホーン!!

まさに千載一遇のチャンス!
この好機を逃してなるものか!

自分の英語力では伝わらないかもしれない。
とにかくサージャンと話をさせよう!
ポリスマンに喋り始めると同時に、右手はサージャンにリダイヤルしていた。

あ、サージャン!?
オートリキシャ捕まらないから、ポリスマン捕まえた!
だから、彼と話して!

必死のパッチで喋る日本人。
唖然としている『捕まえられた』ポリスマン(←普段は捕まえるのがお仕事)
※必死のパッチとは、関西エリアにおける「一所(生)懸命」の最上級語です。

サージャンからの説明で、状況を把握したポリスマン。
案内してやるから、後ろから歩いてついて来いと言う。

あら?
パトカーで送ってくれないの?
まぁ、そこまで甘えたらあかんね。

パトカーに付いて行こうとすると、タイミング良くオートリキシャが通る。

ポリスマンに強引に止められるオートリキシャ。
強制的に私を乗せて、代わりにポリスマンが行き先を告げてくれた。

やったー!助かった!
これでみんなと合流出来る!
ありがとー!ポリスマン!*\(^o^)/*

オートリキシャに揺られること10分。
その間、走り行くオートリキシャに向かって投げつけられる色粉や色水。

でも、今はみんなと合流できる嬉しさで頭がいっぱい!
気分はやっとハッピー、ホーリー!

Hey!Come on!
もっと楽しもうぜ〜!
写真、撮ってあげるよ〜!
YEAH〜!*\(^o^)/*
image(←オートリキシャは格好の標的にされる)

ほんの数十分前の気分とは、エライ違いである。

色まみれになりながらドライブを楽しんでいると、みんなの待つ場所に到着。

やっと着いたー!
サージャン!石川さん!
会いたかったよ〜!(≧∇≦)

私以外はみんな揃っていた。
ホント、一人で迷惑かけて申し訳ない…m(_ _)m

全員揃ったところで、記念撮影。
激しい戦いの中を生き残った、みんなの勇姿をご覧ください。
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着替えを終えてバスに乗り込み、デリーのホテルへと向かう。

途中、街道沿いのお店でやっと食事タイム。
しかし、空腹感よりも疲労感がドッと襲ってくる。
まるでお通夜のような食事会(笑)
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お腹も満たされた後は、車内で爆睡。
気がついたら夕方、ホテルに到着していた。

いや〜、今日はホント長い一日だったわぁ!(^^;;

それにしても、みんな無事に帰ってこれて何より。
一時はめっちゃ落ち込んだりどうなることかと思った。
けど、終わってみれば文字通り『ハッピー、ホーリー!』
でも、参加するのはもういいかな(笑)

こんなに身体がしんどいのは、今回のツアーが初めてだ。
もうツアー最終日じゃないの?と思うくらいの疲労感。

しかし、インドの旅が始まって、まだ2日目。
毎回、インド流のハードな『おもてなし』を体験するスタディツアー。
明日以降も、どんなインドの洗礼が待ち受けているのやら…

つづく…

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