2015春スタディツアー vol.6 (2日目)【狂喜乱舞!世界一カラフルでクレイジーなインドの「ホーリー祭!」④】

2015年3月6日(金)④

前回からの続きです。

大変な思いをしたけど、これも貴重な体験だったね〜!
今となっては、私たちがスマイルゾンビだわ(笑)
あはは〜!d(⌒o⌒)b

みんなの顔には、やっと笑顔が戻っていた。
みんな無事で帰ってこれたことが一番。
みんなホント良かった、良かった!(^^)

みんなん!?

あ、みんなじゃなかった!
そういえば、忘れてた!
北條さんがいないじゃないか!(笑)

そう。

みんなが『安堵感』に包まれている頃、
ひとり『悲壮感』に包まれている、アラフォーオヤジがいた。

その北條さんはというと…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ホント、どうしたらいいんだろう…

バスを停めた場所に、みんな無事に戻っていた頃。
ひとりはぐれたアラフォーオヤジは、異国の地で途方に暮れていた。

あ、そうだ!
もしかしたらみんな、先にバスに戻っているかも知れない!(←不思議な第六感)

そう思って、バスを停めた場所を探しに行く。

こっちだったかな?
と、完全に感覚だけで探し歩く。
しかし、周りの景色など見る余裕もなく揉みくちゃにされながらやってきた道。
正確な道など、覚えているはずもない。

あっちかな?いや、こっちかな?
フラフラと彷徨いながら探し歩く。
そのうち今自分が何処まで来たのか、さらに来た道さえもわからなくなっていた。

ヤバッ!戻ることさえも出来なくなってる!

あれ?俺は今、どっから来たんだっけ!?
ここは何処!?さらに迷子になってるー!?
レインボーマン、ホンマにピーーーンチ!!!(>_<)

辺りには、笑顔ではしゃぎ回るスマイルキッズゾンビたち。
子供たちの手には、この日のために用意したのであろう、最新鋭の色水鉄砲!

前方に獲物を発見!撃てーーー!!
ビ、ビ、ビ、ビシャーーー!
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なに!?この威力!
水鉄砲ってこんなに進化してるの!?

彼らのチームワークも侮れない。
織田徳川連合軍の鉄砲隊も真っ青だ。
image(←1575年長篠の合戦。当時最強の武田軍の騎馬隊を撃破)

キッズゾンビたちの中には、色水鉄砲なんて使わず、バケツに入った色水をそのまま浴びせてくる子供もいる。
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ま、まさか!?
それごと!?

ドバァー!

もはや抵抗する気力もない。
私はみんなが楽しむための、標的と化していた。

時計を見ると、みんなとはぐれてから早3時間が経過。
子供たちの味方レインボーマンも、さすがに心折れ始めていた。

もう粉もいらん…
泡もいらん…
水かけるのもやめてくれ…

歩き疲れて、その場にしゃがみこむ。

そんな私の気持ちなんて、お構いなしのスマイルゾンビたち。
無邪気に「ハッピー、ホーリー!」と笑顔で色粉を塗りこんでくる。

だ、か、ら…
俺は今、ハッピーなんかじゃないんだってば…

みんなと合流するために、考え付く対策はすべてやった。
でも、どれも解決にはつながらず。

カラフルに染まった道端には、牛が座って休んでいる。
インドではシヴァ神の乗り物として神聖視されている牛。

おぬしも大変よのぉ〜。
でも、ホーリーは無礼講の日じゃから、諦めなされ。
ワシを見てみい。
日ごろ崇められてるワシでさえ、今日はこのザマじゃ。
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ヒンドゥー教徒から聖牛崇拝されている牛も、今日は諦めの境地か。

なにが『ハッピー』なんだか…
このまま『ヒッピー』としてインドで生きてくか…
イヤ、やっぱりおウチに帰りたい…(T_T)

ほとんど英語も喋れないので、誰にも話しかけられない。
大きな孤独と不安に襲われて、私は座り込んだまま動けなくなっていた。

しかし、人間とはたくましい生き物である。
一度ドン底まで沈んだら、あとは這い上がるように思考が働いてくる。

みんなと会えないなら、ひとりでこの状況を打破するしかない。
フツフツと心の奥底から、闘志の炎が燃え上がってきた。

このままずっと落ち込んでても、何も変わらない。
問題は、これからどうするかだ!

とりあえずお金は持ってきている。
デリーのホテルからここまで車で4時間以上かけて来た。
けど、最悪でもオートリキシャに乗って北に向かえば、何とかホテルにたどり着けるかもしれない!

そうだろ!?
チベット難民の子供たちだって、困難な環境でも未来に向かって明るく生きてるじゃないか!
レインボーチルドレンの奨学生たちはコチラ↓
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よし!生きて帰るぞ!
自分の未来は、自分で切り開け!
困難な状況に、立ち向かうんだ!
逃げちゃ駄目だ!
逃げちゃ駄目だ!
逃げちゃ駄目だ!
image(←エヴァ初号機のパイロット、碇シンジくんも応援)

そう思うと、なぜか元気が出てきて身体に力がみなぎってきた。
何度電話を掛けてみてもつながらなかったけど、ダメ元だ!
もう一度サージャンに電話を入れてみる。

プルルルルー。ガチャ!
アー、ナオキサーン!イマドコー?

サ、サージャン!?やっとつながったー!
今何処って、自分が何処にいるかもわからないんだ!
実は迷子になっちゃってて…

ソシタラ、トリアエズ オートリキシャ ヲ ツカマエテ!
ソノアト ドライバー ニ デンワ ヲ カワッテモラッテ!
カレ ニ イキサキ ヲ イウヨ!

電話を切るやいなや、すぐにオートリキシャが走っていそうな大通りを探す。

んがっ!
こんな時に限って、まったく見つけられない。

ふと、目に飛び込んできたのは…

ん!?あれはパトカー!?
よし!アレだ!

急いでパトカーに駆け寄り、つたない英語でポリスマンに訴える。

アーユーポリスマン?
ヘルプミー!
プリーズ!トークウィズマイフレンド!オンザホーン!!

まさに千載一遇のチャンス!
この好機を逃してなるものか!

自分の英語力では伝わらないかもしれない。
とにかくサージャンと話をさせよう!
ポリスマンに喋り始めると同時に、右手はサージャンにリダイヤルしていた。

あ、サージャン!?
オートリキシャ捕まらないから、ポリスマン捕まえた!
だから、彼と話して!

必死のパッチで喋る日本人。
唖然としている『捕まえられた』ポリスマン(←普段は捕まえるのがお仕事)
※必死のパッチとは、関西エリアにおける「一所(生)懸命」の最上級語です。

サージャンからの説明で、状況を把握したポリスマン。
案内してやるから、後ろから歩いてついて来いと言う。

あら?
パトカーで送ってくれないの?
まぁ、そこまで甘えたらあかんね。

パトカーに付いて行こうとすると、タイミング良くオートリキシャが通る。

ポリスマンに強引に止められるオートリキシャ。
強制的に私を乗せて、代わりにポリスマンが行き先を告げてくれた。

やったー!助かった!
これでみんなと合流出来る!
ありがとー!ポリスマン!*\(^o^)/*

オートリキシャに揺られること10分。
その間、走り行くオートリキシャに向かって投げつけられる色粉や色水。

でも、今はみんなと合流できる嬉しさで頭がいっぱい!
気分はやっとハッピー、ホーリー!

Hey!Come on!
もっと楽しもうぜ〜!
写真、撮ってあげるよ〜!
YEAH〜!*\(^o^)/*
image(←オートリキシャは格好の標的にされる)

ほんの数十分前の気分とは、エライ違いである。

色まみれになりながらドライブを楽しんでいると、みんなの待つ場所に到着。

やっと着いたー!
サージャン!石川さん!
会いたかったよ〜!(≧∇≦)

私以外はみんな揃っていた。
ホント、一人で迷惑かけて申し訳ない…m(_ _)m

全員揃ったところで、記念撮影。
激しい戦いの中を生き残った、みんなの勇姿をご覧ください。
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着替えを終えてバスに乗り込み、デリーのホテルへと向かう。

途中、街道沿いのお店でやっと食事タイム。
しかし、空腹感よりも疲労感がドッと襲ってくる。
まるでお通夜のような食事会(笑)
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お腹も満たされた後は、車内で爆睡。
気がついたら夕方、ホテルに到着していた。

いや〜、今日はホント長い一日だったわぁ!(^^;;

それにしても、みんな無事に帰ってこれて何より。
一時はめっちゃ落ち込んだりどうなることかと思った。
けど、終わってみれば文字通り『ハッピー、ホーリー!』
でも、参加するのはもういいかな(笑)

こんなに身体がしんどいのは、今回のツアーが初めてだ。
もうツアー最終日じゃないの?と思うくらいの疲労感。

しかし、インドの旅が始まって、まだ2日目。
毎回、インド流のハードな『おもてなし』を体験するスタディツアー。
明日以降も、どんなインドの洗礼が待ち受けているのやら…

つづく…

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2015春スタディツアー vol.5 (2日目)【狂喜乱舞!世界一カラフルでクレイジーなインドの「ホーリー祭!」③】 

2015年3月6日(金)③

前回からの続きです。

ホント、どうしたらいいんだろう…

ホーリー祭りの最中にみんなとはぐれてしまい、さらに迷子になってしまったアラフォーオヤジ。
サージャンや石川さんに電話しても、何故かつながらない。

独り途方に暮れている間、他のメンバーたちはというと…
何と彼らも、トンデモナイ事態に巻き込まれていたのだった!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それでは、場面を切り替えてみましょう!

北條:石川さ〜ん!そちらの様子はどうだったんですか〜?
ペンを回しますので、実況中継をお願いしま〜す!

石川:はい!こちら石川です!
こちらもトンデモナイ状況が、繰り広げられていました!
こちらの実況は、ワタクシ石川がお送りします!

サージャンを先頭に、荒れ狂う人混みを突き進んで行く。
流れに身を任せ、何とかメイン会場の入り口までやってきた。

寺院の中に入ろうとしたが、靴を脱いで入らないといけないようだ。
下を見ると、脱ぎ捨てられた靴が散乱しまくっている。

やっとメイン会場までたどり着いたものの、一度靴を脱いだら二度と戻ってこないと確信。
せっかくの機会だが、寺院の中に入ることは断念した。

我先にと、寺院の中に入ろうと押し寄せる人々。
その流れに逆流して、ムリヤリ人混みを脱出。
ぐるっと出口の方へ回る。

ふと周りのメンバーを確認すると、
あれ!?北條さんがいない!?∑(゚Д゚)

とりあえず出口から流れに沿って、路地の突き当たりまで移動。

北條さんもそのうち来るだろうと、ここで北條さんを待つことにする。
今日はお休みの商店のシャッターの前。
流れていくスマイルゾンビの濁流に、流されないように。見つからないように。

でも、次から次に襲いかかってくるスマイルゾンビたち。
そしてやっぱり女性が狙われる。

とにかく女性は守らなきゃ!(←レインボーチルドレンは弱者の味方)

女性たちをストールで覆い隠して、ここに女性がいるのを分からなくする。

それでもスマイルゾンビたちは、女性を見付けるやいなや、彼女たちの隣に座りこんでくる。
それと闘う、我が男性陣たち。

「おい!こら!嫌がってるだろ!」
「だから、やめろって!」

ヤバイ、これではエンドレスの闘い。
終わりがない。
早く北條さんと合流して、ここを脱出しないと!

しかし、待てども待てども北條さんが来る気配がない。
この間、サージャンがもう一度探しに寺院の方へ。
しかし間もなくして、首を横に振って帰ってきた。

北條さんを見捨てて前に進める訳もない、でもこのままここにいても攻撃を受け続けるだけ。
どうするべきか!?決断しなければ!

北條さんを見つけなきゃいけないのはわかっている。
しかし、この群衆の中でこのまま立ち止まっているのも危険な状況。

お母さーん、オウチに帰りたいよー…(T_T)
と、女性たちは放心状態。

ボディーガードの男性陣にも、苛立ちがつのってくる。

「あっ!そう言えば北條さんの携帯は!?」
「あかん!俺もサージャンもバスに置いてきてる!」
「どこいったんや!北條さん!!」

寺院の方から流れてくる人混みの中に北條さんの姿を見つけようとするけど、期待は薄い。
この濁流の中では、北條さんがいたとしても分かる確率は半分もない!?
みんな色まみれで、きっと見分けもつかないだろう。

「あかん!一旦バスに戻ろう!」
「まずは女性たちを安全なとこに移動させて、北條さんをまた探しに来よう!!」

30分くらい待ったところで、苦渋の決断。
北條さんを(一時)見捨てることに。

頼む!北條さん!
戻って来るまで生きててくれ!

僕たちは我が身の危険を感じ、仕方なく移動。
とにかく自分たちの安全を第一に考えることだけで、頭がいっぱいだった。
まずは女性たちを避難させることが先決だ。(←ドラマでよくある「俺のことはいいから、みんな先に行ってくれ!」の本人いないバージョン)

女性四人と男性五人の隊列は、屈強なサージャンを先頭にその後サージャンに隠れるように女性たちが続く。
その周りを残り男性四人でガードしながら濁流を突き進んでいく。

しかし、先頭サージャンの死角をついて、スマイルゾンビたちは隊列の崩れをたくみについてくる。
女性たちは再び攻撃にさらされる。
一歩一歩前に進む度に繰り広げられる、レインボーチームとスマイルゾンビとの戦い。

すると、前方にさらにやばそうな狂乱状態の10人くらいのグループが目に入ってきた。
※このホーリーの日は普段お酒を飲まないヒンドゥー教徒もお酒を飲んだり、中には薬をやっていたりする者もいます。

集団で騒いでいる光景は、明らかに今までのスマイルゾンビたちと様子が違う。

彼らの近くを通り抜けようとすると突然、メンバーの女性3人がその集団に強引に引き寄せられた!

グイッ!ガッ!
グリグリグリッ!
(◎_◎;)

強引に頭に色粉を塗りつけられ、身体中にもムリヤリなすりつけられる!

嫌がる彼女たちは逃げようとするが、男たちに押さえつけられ、なすがまま。
さらに次々と彼女たちの身体に伸びてくる何本もの男たちの手!

ピピーッ!レッドカード!
これはあかん!!w(°0°)w
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嫌がる女性たちを見たモニが、ブチ切れて男たちに殴りかかる!
巨漢サージャンも殴り込む!
さらに奥さんのオムまで飛び込んでいったー!

ウォ、ウォ、ウォリャー!!

サージャンは3人ほどを相手に押し戻し、凄む威圧感で相手をたじろかせる!
その横から、オムが蹴り入れる(笑)

ボカッ!ドカッ!ドスッ!

スマイルゾンビ10名 VS サージャン一家3名。
人数的にこちらは不利なはず。
なのにサージャンファミリーの迫力に、男たちは恐れおののき退散していく。

いつも優しい笑顔で接してくるサージャンファミリーだが、この時の形相はまさに大魔神!
image

恐るべし、サージャンファミリー!
イヤイヤ、なんと正義感あふれるサージャンファミリー!
レインボーチルドレンの守り神降臨だ!

一方、その横ではレイくんVS別の10名の乱闘!
レイくんは囲まれてシャツを破られ脱がされ引き回される。
こっちもヤバイ状態!

レイくん!逃げて!こっちこっち!

僕がレイくんを引き戻す。
レイくんを何とか救出成功。

危なかった〜!(^^;;

この最悪の状況は脱出!
しかし、安全を確保するにはバスを停めた場所まで、歩いて向かわなければならない。

歩いて行けば待ち受けているのは、あの『ハッピー、ホーリー!』の嵐。
また同じように強引に襲われる危険がある。
だからと言ってオートリキシャに乗っても、格好の標的になるだけ。
結局、色粉を投げつけられても逃げ場のないオートリキシャに乗っていくしか、選択肢はなかった。

オートリキシャに乗り込み、バスを停めた場所に向けて走り出す。
街を走り抜けて行くオートリキシャは、スマイルゾンビたちにとっては自分たちが楽しむための格好のエサ。

『ハッピー、ホーリー!』

キタ━(゚∀゚)━!!
次々と色粉や色水が投げつけられる。
道幅の狭いところでは、車内に手を伸ばし、直接なすりつけてくる。

ウワァ!ヒェー!ヾ(;☆ω☆)ノ

オートリキシャ乗った後も、決して安全ではない。
窓もさえぎる囲いもなく、抵抗虚しくされるがまま状態。

すると、スマイルゾンビたちの度を越えた攻撃に、ついにモニがブチ切れる!
モニの正義の魂に、再び火がついた!

アムロ行きます!じゃなくて、モニ行きます!
モニ、発進!ウォリャー!!
image(←こっちは地球を守るアムロ)

勢い良くオートリキシャを飛び降りて、スマイルゾンビたちに殴りかかっていく!
ってモニ、スゴ過ぎ!(^^;;

勇猛果敢に僕たちを守ってくれる、正義感の強いモニ。
それでも僕たちの顔や身体は、さらにカラフルな色粉に染まっていく。

あちこちから標的にされるオートリキシャ。
しかし、バスを停めた場所まで、このまま走り続けるしかなかった。

やっと着いた!

バスに戻った時はみんなホーリー祭りを楽しんだなんて、とても言える状態ではなかった。
それよりも、無事に帰ってこれた安堵感。

生きて帰れて良かった〜!(←みんなのホンネ)
※なぜなら過激なホーリー祭りは、参加者が亡くなってしまったなんて記事が、毎年新聞に載るくらいです。

ホーリー祭りに『参加』するには相当な覚悟がいる。
『見学』するだけで十分だ。
イヤ、見学するのももういいかな(^^;;

スマイルゾンビたちに囲まれていた状態では、写真なんて撮る余裕もなかった。
でも、ここなら安心。
スマイルゾンビたちと戦った達成感に満たされながら、写真撮影タイム。
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大変な思いをしたけど、これも貴重な体験だったね〜!
今となっては、私たちがスマイルゾンビだわ(笑)
あはは〜!d(⌒o⌒)b

みんなの顔には、やっと笑顔が戻っていた。
みんな無事で帰ってこれたことが一番。
みんなホント良かった、良かった!(^^)

みんな…ん!?

あ、みんなじゃなかった!
そういえば、忘れてた!
北條さんがいないじゃないか!(笑)

そう。

みんなが『安堵感』に包まれている頃、
ひとり『悲壮感』に包まれている、アラフォーオヤジがいた。

その北條さんはというと…

みんなを探し歩いている間に、来た道もわからなくなって、さらに迷子になっていた。

果たして、みんなと無事に再会できるの!?

つづく…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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2015春スタディツアー vol.4 (2日目)【狂喜乱舞!世界一カラフルでクレイジーなインドの「ホーリー祭!」②】

2015年3月6日(金)②

前回からの続きです。

マトゥラーに到着した私たちは、バスから降りると、いきなりホーリー祭りの洗礼を受けた。

うわぁーーー! w(°0°)w
ぎゃぁーーーー!! 。・”(>0<)”・。
ひえぇーーーーー!!! ヾ(;☆ω☆)ノ

次々に彼らが笑いながら襲ってくる光景は、色とりどりの『スマイルゾンビ!』(←勝手に命名)
騒げば騒ぐほど、面白がって他のスマイルゾンビ達も集まってくる。
「ハッピー、ホーリー!!」
「YEAH〜〜!!HA HA HA HA〜〜!!」
どこからともなく湧いてくるスマイルゾンビ達は、キミョーな連帯感でどんどんつながっていく。
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バスを停めるところから、私たちは狙われていたのかもしれない。
戦いのための準備をする間も無く、あっちゅー間にみんなに変身(笑)

サングラスやマスク、靴カバーを装備して、いざメイン会場へと向かう。
しかし、歩いている最中に前からも横からも後ろからも、あらゆるところから怒涛の色粉、泡スプレー、放水攻撃。
image(←突然後ろからのスプレー攻撃)

ぎゃー!わぁー!うぉー!ヾ(;☆ω☆)ノ

身を守るために日本から持参してきたアイテムは、今や何の役にも立たっていない。
メイン会場に行く道中が、すでに戦場と化していた。
もうこの時点で、すでにみんなテンションMAX!
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image

今回3人の女性がツアーに参加しているが、インドの男性は女性を見つけるやいなや、即狙い撃ちしてくる。
固まって歩いている私たちはすぐに観光客とわかり、スマイルゾンビたちは獲物を見つけたとばかりに、私たちを取り囲む。
image(←女性には容赦なく襲いかかる)

数人の男性から同時に攻撃されたら、女性はひとたまりもない。
強引に腕を掴まれ、顔や頭や身体中に色とりどりの粉をなすり付けられていく。
ドサクサに紛れて、彼女たちのお尻ワシヅカミしていく不届き者もいる。
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ここはもう、無法地帯!!
サージャンが、このままメイン会場の寺院まで歩いて行くのはムリ!危険!と判断し、ちょうど通りかかったオートリキシャにみんな飛び乗った。

しかし、「ハッピー、ホーリー!」と狂喜乱舞するスマイルゾンビたちの攻撃は、さらに激しさを増していく。
無法地帯を走り抜ける私たちに向かって、色粉や色水鉄砲で攻撃してくる。
強引に車の中に手を突っ込んで、色粉をなすりつけてくる者もいる。
集中して連続奇襲攻撃を受けた優子さんは、早くも戦意喪失気味。
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せっかくオートリキシャに避難したと思ったのに、悲しいかな逆に逃げ場のない空間へと飛び込んでしまったようだ。
さらに激しさを増して、笑顔で私たちを襲ってくるスマイルゾンビたち。
あちこちから色粉をなすりつけようとする何本もの手。
色粉、泡スプレー、放水攻撃が室内にまで迫り来る。
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タ、タスケテ〜!!。・”(>0<)”・。

息も出来ず、目も開けられない。
オートリキシャの中は、もはやカラフルな地獄絵図。
逃げ場がない空間だけに打つ手もなく、私たちはやられ放題だ。
笑顔で楽しむはずのホーリー祭りなのに、私たちの顔には笑顔なんてどこにもない。
んがんぐ…(T_T)
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何とかメイン会場の近くまでやってきたものの、ここから先は道が細くなるのでオートリキシャを降りて歩いて行く。
集まってくる人の数も先ほどとは比べ物にならないくらい多く、グッと人との距離が狭くなる。
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ホーリーのおしくらまんじゅう状態に比べたら、日本のラッシュアワーなんてまだ可愛いもんだ。
揉みくちゃにされながら、お互いに色粉をなすり付け合う。

や、止めてくれ〜!
・゜゜・(/□\*)・゜゜・

自由に身動きできない状態に加え、周りから揉みくちゃにされる。
通勤電車の中で、自分の周りをすべてチカンに囲まれている感じとでも言おうか。
女性にとっては、恐ろしい状況この上ない。
私は男なので、逆に女性に揉みくちゃにされる体験って一度味わってみたいものだが(笑)
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もはや「ハッピー、ホーリー!」なんて、笑顔で楽しむ余裕なんてどこにもない。
それよりも、恐怖心すら芽生えてきた。
一応、警察官らしき人が棒を持って警備はしているが、叩かれてもお構いなしの状態である。
テンションMAX集団の心理状態とは、実に恐ろしいものだと目の当たりにする。
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揉みくちゃにされながらも、何とかメイン会場の入り口まで到着。
この奥では、さらに過激なことが行われているのだろう。
ここからはさらに気を引き締めんと!みんなもね!大丈夫?

ん!?
ところでみんなは!?あれ!?
サージャン?石川さん?みんなどこ行ったの!?

ええーーー!∑(゚Д゚)
ここに来て、緊急事態が発生!!

さっきまで前を歩いていた他のメンバーがいない!
も、もしかして俺、はぐれてしまった!?
これはトンデモナイことになったゾ!
image(←ちなみに私は、隠れエヴァファン)

マ、マズイぞ!∑(@_@;)
この状況は非常にマズイ!
この人混みの中でみんなを見つけられるか!?
スマイルゾンビに囲まれて、独りぼっちで生き残る自信なんてないよ〜!

そうだ!とりあえず一番目立ってた、カラフルなモヒカン頭のレイくんを探そう!
って、ここではみんなカラフルで一緒やん!(^^;;

とにかくみんなを探さなきゃと、少しでも高いところに登る。
しかし、どこを探してもみんな同じにしか見えない(T_T)
目の前では、あちこちから投げつけられる様々な色粉が乱れ飛んでいく。
image image image  image

しばらく辺りを探してみたが見つからない。これじゃラチが明かない。
よし、とりあえずみんなと一緒だったオートリキシャを降りた所まで戻ろう!
私を心配して探しに来るメンバーを、逆に待つことにしよう!
急に居なくなった私のことを心配して、みんなきっと戻って来るに違いない!

独りぼっちになった私は、とりあえずオートリキシャを降りた所まで戻ってきた。
待つこと15分…そして30分が過ぎた…さらに1時間が過ぎた…。
いくら待っても、みんなが戻ってくる気配はない…。

何でみんな戻って来ないの!?
居なくなった俺のこと、誰も心配してない!?
もしかして、俺って存在感ゼロ!?(笑)

たまたま撮影のために持っていたiPhone。
途中何度もサージャンや石川さんに電話を掛けてみるが、返事はない。
ショートメールでもメッセージを連打で送ってみるが、反応なし。

ど、どうしよう…(T_T)

異国の地で、今自分がどこにいるかもわからない。
メンバーと連絡がつかず、まったくの独りぼっち。
そんな状況が、どんどん不安な気持ちを膨らませていく。

何で連絡つかないんだろう!?
通信障害でも発生してるのか!?
もしかして大量の色粉を浴びたせいで、iPhoneがおかしくなっちゃったのかも!?

とりあえず、ちゃんと電話はつながるか確かめてみよう。
パニクっている様子をひた隠し、電話口ではあくまで冷静を装って、
日本の実家にいる親父に国際電話を掛けてみた。

プルルルルー。
あ、オレオレ。元気でやってる?今インドからだよ。
ちゃんと日本につながるかなぁと思って掛けてみただけなんだけど。
お袋も元気?フンフン、それは良かった。
お土産買って行くから、それまでぽぽちゃんよろしくね。ほいじゃ…
プーップーッ。

どうやら電話の故障でも、通信障害でもないようだ。
親父に、実は今『インドで迷子になってて、泣きそうなんだ』なんて、恥ずかしくて言えるわけがない。

何で連絡取れないんだ!?
もしかしてみんなにも何かトラブルがあったのか!?
このまま会うことが出来なくて、俺は独りインドに取り残されるのか!?
俺の帰りを待っている『ぽぽちゃん』にも、もう二度と会うことが出来ないかも!?
ちなみに我が街のアイドル、愛娘のぽぽちゃん↓
image(←目に入れても痛くない)

独りぼっちで取り残されて、不安と悲しみで完全に打ちひしがれるアラフォーオヤジ。
その目の前を通り過ぎて行く、スマイルゾンビたち。
彼らは私の気持ちなんかおかまいなしに「ハッピー、ホーリー!」と笑顔で色粉を顔になすり付けていく。
みんな楽しそうに、笑いながら抱擁を求めてくる。
image

こっちは、泣きたい状況なのに…
こんな状況じゃ、笑えないよ…
こんな時、どうしたらいいんだろ…

『ごめんなさい、こんな時どんな顔したらいいのか、わからないの…』by綾波レイ
『笑えばいいと思うよ』by碇シンジ
image(←関係ないけど、エヴァファンには超有名シーン)

なんて、妄想している場合じゃあない。
あ、そうだ!もしかしたら、みんな先にバスに戻っているかも知れない!
そう思って、バスを停めた場所を探しに行く。

完全に感覚だけで探し歩く。
しかし、揉みくちゃにされながらやってきた道など、覚えているはずもない。
探しながら今自分がいる場所が何処なのか、来た道もわからなくなっていた。

あれ?俺は今、どっから来たんだっけ!?
ここは何処!?さらに迷子になってるー!!
レインボーマン、ホンマにピーーーンチ!!!(>_<)
image(←これは本家、愛の戦士レインボーマン)

その頃サージャンや石川さん、他のメンバーたちはというと…
何と彼らも、トンデモナイ事態に巻き込まれていたのだった。

つづく…

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2015春スタディツアー vol.3 (2日目)【狂喜乱舞!世界一カラフルでクレイジーなインドの「ホーリー祭!」①】

2015年3月6日(金)①

前回からの続きです。

空港から深夜ホテルに到着して仮眠も取ることもなく、マトゥラーに向かう準備をする。
大きな荷物はホテルに残して、貴重品のみ持参。
サージャンが手配しておいてくれたマイクロバスで、朝の5時にマトゥラーへと出発。

さぁ〜、今日はホーリー祭りだぞ〜!v(⌒o⌒)v

ホーリー祭りとは、ヒンドゥー教最大のお祭りであり、世界一カラフルで最高にクレイジーなお祭りである。
当日は普段お酒を飲まないヒンドゥー教徒もお酒を飲んだり、古くからある身分制度のカースト制も今日1日はまったく無視される日。

さらに当日は商店やレストラン、警察までもほとんど休業するとのこと。
いわゆる何でもありの無礼講の日となるのだ。
とにかくインド人にとってこのホーリー祭りは、年に一度の大イベントなのである。
※現在カースト制度は法律上廃止されています。しかし、実際には今でも彼らの意識の中に深く根付いていて、完全には撤廃されていないのが現状です

どんな過激なお祭りが目の前で繰り広げられるのだろうと、出発の準備をしている時から気持ちは高ぶっていく。
ただ、あくまで私たちの目的はホーリー祭りを『見学』することであって、『参加』するつもりはない。
なぜなら、観光客が参加するにはあまりにも危険なお祭りだと、サージャンから聞いているからだ。
観光客だけではなく、インド人でさえこの日は家から出ない人もいるらしい。

ホーリー祭りとは海外サイト『BuzzFeed』に掲載されていた、『死ぬ前に1度は体験してみたい世界のお祭り23選』の1つに取り上げられている。
それだけ世界的にも貴重な体験ができるお祭りなのである。
それこそ、一生の思い出になること間違いなし!
そんなホーリー祭りは、今回の『人生を変える旅』スタディツアーの初日の目玉企画。
果たして私たちは、死なずに(笑)無事に戻ってこれるのか!?

ホーリー祭(Holi)とは
ホーリー祭(Holi)とは、インドのヒンドゥー教最大の春祭りです。
「色かけ祭」とも呼ばれていて、誰彼構わず水や色粉、はたまたバケツに入ったペンキをかけまくります。
祭りが始まると友人知人はもとより通りがかった見知らぬ人にまで顔や身体に色粉を塗りつけたり、色水を掛け合ったりします。
色粉を塗りあった後は「ハッピー、ホーリー!」と言いながら抱き合います。
相手がオートバイに乗っていようと構わずに色水の入ったビニール袋を投げつけるし、そのビニール袋がビルの屋上や窓から道を歩いている人めがけて落ちてくることもあります。
旅行者は目立つためか格好のターゲットとなり、現場では見知らぬ青年に顔や頭に色粉を付けられ背中に色水を入れられ、あっという間に体中がカラフルに。
一度でも色粉や色水をくらうと「色粉&色水オッケーな人」とみなされ、次から次へと攻撃をくらってしまいます。
服装に関してですが、ホーリーの日にお気に入りの服を着て外出をしたら、もう二度と衣類として使い物にならなくなることは確実です。
<NAVERまとめより抜粋>

ホーリーの見学には私たちだけでなく、サージャンの奥さんのオームも一緒に同行する。
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ホテルを出たバスが、突然暗闇の中で止まる。
すると、1人のインド人の青年がバスに乗り込んできた。
ん?誰!?サージャンに確認すると、何と息子のモニだよとのこと。

へえー!この男性が前から言ってた、メッチャ頭の良い自慢の息子さんなんだぁ!
イイ男だねぇ!プヨプヨなお腹のサージャンとは、とても親子に見えないよ(笑)
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こうしてサージャン一家とツアーメンバーの合計10人で行く、マトゥラーホーリーツアーの長い1日が始まった。

私たちを乗せたバスは、薄暗いデリーの街を走っていく。
まだ夜も明けてないのに、すでに道路には何台も車が走っている。

プーッ!プップーッ!ププププーッ!

走行する車同士が、お互いにクラクションを鳴らしながら走っていく。
隙あらば我先にと、車の頭を突っ込んでくる。

そう、これこれ!
このやかましいクラクションを聞くと、インドに来たって感じるよ!

インドといえば、街中に鳴り響くクラクション。
インドでのクラクションは、もはやドライバー同士の挨拶代わりだ。
街のあちこちで、クラクションが街のBGMのように鳴り響いている。
ホント、インドの道路はいつも賑やかだなぁ。
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(昼間の道路の様子)

インドの生活では、当たり前のように見慣れた光景。
走行中衝突しないように、お互い知らせ合う意味があるのだろう。
でも日本でこんなに鳴らしまくってたら腹立ちまくりだろうし、さらに警音器使用制限違反で捕まるね(⌒_⌒;
※警音器使用制限違反
警音器とはいわゆる『クラクション』のことです。
日本では警笛を鳴らす行為は騒音問題の原因となるため、道路交通法によって警笛の使用についての制限が罰則付きで設けられています。
警笛は道路標識などで指定された警笛区間や危険な場合に限り使用するものであって、使える場所や機会が限られています。どこで使用できるかは日本では道路交通法54条で決められていてこれに違反した場合、2万円以下の罰金または科料に処すると記されています。
運転中に何気なくやってしまっている、青信号などで前車の発進を促す行為、低速走行の車に後車が警笛を鳴らす行為、後車が前車への抗議を表現するために警笛を鳴らす行為、車の到着を知らせるために警笛を鳴らす行為、いわゆるサンキューホーンなどは、上記の規制に違反し警笛の乱用(目的外使用)となります。
こうした行為は違法なので、日本では処罰の対象になるんですね。
日本の法律をそのまま当てはめたら、あっちゅー間にインドのドライバー達は全員、お縄を頂戴されちゃいます(笑)

横から無理矢理、車を入れてくるようなめちゃくちゃな運転。
ここで生活する上での自分たちのルール。
インド人は自分の主張は強引に押し付けるくらいはっきり言うけど、言いっ放しではない。
相手の意見にはちゃんと耳を傾ける。
そんな日本と真逆なインド文化。

無法地帯のように思えても、そこにはルールに縛られない中で、お互いが作り上げる生活に根付いたルールが存在する。
日本のように規則というものはキチンと守ろうとする国民性ではなく、単なるルールなんかには縛られないぞというのがインドという国だ。
こうしたクラクションが鳴り響く風景からも、インドの文化を垣間見られた気がした。

マトゥラーに向かってひたすら道路を南下していくと、やがて朝日が昇ってきた。
今日からインドでの生活が始まる。今回のインドの旅ではどんなハプニングが待ち構えているんだろうと、いつものワクワク感が芽生えてくる。
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高速道路の料金所で停車。
料金所のお兄ちゃんを見ると、仕事中なのにすでに顔は粉まみれ。
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料金を支払う際に車の中から粉を投げつけられたのだろう。
仕事中だからと言って今日はいちいち文句など言ってられないんだろうな。
今日はホーリー祭りなのに、お仕事ご苦労様です(^^)

途中ドライバーが道の左側に車を寄せた。
んん!?どした!?何でこんなところで止まる!?
道路の端っこには、自転車に乗ったオッチャンが高速道路で独りポツンと止まっていた。
ドライバーは窓を開けてオッチャンに話しかけると、車の窓から新聞を受け取る。
どうやら自転車のオッチャンはここで新聞を売っているようだ。

こんな何もないところで商売してるの!?
Wow!信じられなインド〜!∑(゚Д゚)

インド人は商売するのに場所を選んでなんていられないのね。
ここインドでは、日本人の常識はことごとく覆される。

再び車は走り出したが、しばらくするとまた車を左側によせた。
すると今度はドライバーが何度もエンジンをかけ直して、かかり具合をチェックしている。
どうやらエンジンの調子が悪いみたい。

ドライバーが車の外に出たので、私たちも一旦バスを降りる。
外に出て車の下をのぞいてみると、
ありゃ!?車の下から、ブラ〜んと何か部品のようなものがぶら下がってるぞ!?
しかも道路には、
ええー!?車の下からオイルが漏れ出て道路に広がってるーー!!
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こんな何もないところで車動かなくなっちゃうの!?
インド滞在初日から早くもハプニング!?
目的地のマトゥラーはまだまだ先だし、今日の予定はどうなっちゃうの!?
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けれど、こんな時でもハプニングを楽しもうとする気持ちが、インドの旅ではとても大切。
ウェルカム、ハプニングー!グーググーー!
image(←古っ!)

なぜかレイくんは、朝からハイテンション!
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バスの周りで騒いでいる普段見慣れない日本人を見て、地元のインド人たちが集まってきた。
せっかくなので彼らとも一緒に記念撮影、パチリ!
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みちこちゃん、ゆーかちゃん、岳くん、レイくんたちは、バスの上に乗って邪気にはしゃいで遊んでる。
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結果的にこの予期せぬトラブルによって、マトゥラーに到着する時刻が大幅に遅れることとなる。
さらに、このトラブルのせいでこれから想像を絶する体験をするハメになるとは、この時私たちは知る由もなかった
((((;゚Д゚)))))))

素早くサージャンが、今回バスを手配したツーリスト会社に電話する。
車はもう少しだけは動きそうなので、とりあえず近くの休憩所まで行くようだ。
なんとか途中の売店までやって来て、ここで代わりのバスを待つらしい。

この時間を利用してモーニングタイム。
サージャンの奥さんのオームや息子のモニと、食事しながらのコミュニケーション。
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売店で時間つぶして待っていると、代わりのバスがやってきた。
1時間以上代車の到着のためにここで足止めを食らったが、なんとか再出発。
とりあえず、ほっと一安心。
気合いを入れ直して、マトゥラーにレッツらゴー!
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朝からハプニングスタートとなったが、サージャンの素早い対応のおかげで再出発できた。
現地での突発的なトラブルにはホント頼りになるよ!サージャン!o(^▽^)o

いつどこで何が起こるかわからないインドという国。
でもそれを楽しむくらいの器を持つことが、インドを旅する際には必要だ。
そうすれば様々な体験が、貴重な人生経験へと変わっていく。
己の問題解決能力を磨くにはインドの旅は打ってつけだ。
インドに興味はあるけど不安な人、インドで安心できるアドバイザーを得たい人は、是非マンスリーサポーターへの登録を。
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9時半ごろ、なんとかマトゥラー到着。
予期せぬトラブルによって、かなり到着予定時刻を過ぎてしまった。
街はすでにホーリー一色。
狂喜乱舞するインド人の姿を見て、思わず武者震いする。
誰もが「ハッピー、ホーリー!」と叫びながら色とりどりの粉や水を掛けまくっている。
道のいたる所で色粉屋が粉を販売しているので、巻きまくっても粉は尽きることがない。
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すでに地元のインド人は、頭の先から足の先まで、誰もが皆んなレインボー状態!
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本来であれば乱れ舞うカラフルな粉を掛け合うインド人達の姿を、建物の上から安全に眺める予定だった。
しかし、もうこの時間では上から眺めることはできそうもない。
ちなみに前回マトゥラーで、サージャンがカメラで撮った時の様子。
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す、凄まじすぎる…∑(@_@;)
とりあえず、一番盛り上がっているメイン会場の寺院まで行くことにした。

バスを道の端っこに止めて、これからの戦いに備えてマスク、グラサン、靴カバーを持ってバスから降りる。

んがっ!

そこにいきなり「ハッピー、ホーリー!」と、インド人によるカラフルな粉の奇襲攻撃!

いきなりキタ━(゚∀゚)━!!!!
「ちょ、ちょっと待って待って!お兄さん!」(←今、日本の子供たちの間で大ブレーク中)
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まだホーリーの準備できてないから!
だ、だから、ちょっと待ってって言ってるのに!
ストップ!ストップーッ!..・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ

でもスイッチバリバリ全開の彼らは、私の言うことなど素直に聞いてくれるはずもない。
彼らの怒濤の連続攻撃は容赦なく続く。
「ハッピー、ホーリー!」と、彼らは笑いながらカラフルな色粉を顔や体中になすり付けていく。

うわぁーーー!w(°0°)w
ぎゃぁーーーー!!。・”(>0<)”・。
ひえぇーーーーー!!!ヾ(;☆ω☆)ノ

次々に彼らが笑いながら襲ってくる光景は、色とりどりの『スマイルゾンビ!』(←勝手に命名)
騒げば騒ぐほど、面白がって他のスマイルゾンビ達も集まってくる。

バスが止まるところから、私たちは狙われていたのかもしれない。
戦いのための準備をする間も無く、あっちゅー間に他のみんなもレインボーマン&レインボーウーマンに変身してしまっていた。
※ホーリー祭りはその場にいるみんなで一緒に楽しむ感覚なので、街に滞在する限り彼らからの攻撃を避けるすべはありません。
身分も人種も関係なく、お互いに色粉などを掛けられたり顔に塗られたり。
この光景は通常の感覚で見ていたら、もうメチャクチャな光景です。
でも誰も怒ったりはしません。皆笑いながら楽しんでいます。
祭りが終わると皆その喜びをたたえ合って、街中で健闘を祝い合うようにお互い抱き合います。
もともとは豊作祈願のお祭りが起源といわれるホーリー祭り。
今では色粉や色水をお互いにメチャクチャに投げ合うことで、友好を深めたり日頃のうっぷんを晴らす日、とされているようです。

道中でのバスのトラブル、到着時刻大幅な遅れ。
神様のいたずらによって、私たちはホーリーを『見学』するのではなく、『参加』せざるを得ない状況へと導かれてしまった。

粉を浴びないように、あらかじめいろいろと日本からアイテム用意してきたのに…
この状況じゃ、全然何の役にも立たないやん(^^;;

しかし、この程度の奇襲攻撃は、これから始まるお祭り騒ぎの序章に過ぎなかったのである。

つづく…

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