2015秋のスタツア感想文~タイルアーティスト麻衣の場合


 

〜旅のはじまり〜

【虹のスタディーツアー@チベット、インド、ネパール】の募集がフェイスブックにアップされた瞬間、私のアンテナが猛烈に何かをとらえました。

「あっ!!これに行かなくちゃいけない!!!!」

そう思ったのと同時に即申込みをしていました。超強力なエネルギーに引っ張られる感じ。私は、自分が体験する物事に意味づけをしてしまうのですが、このスタディーツアーは、私の人生の新たなステージ入口となる予感満載の旅立ちになりました。

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〜学校で勉強したい子供達との出会い〜

インドは、「混沌」や「生と死」というイメージでよく表現されています。私がはじめてみたインドは、シャディプール地域のスラム街。そこは、想像していた以上に「生きるエネルギー」が渦巻いていました。人間が、自身の肉体と五感を使って今を生きている。その感じがなんだか懐かしい。キラキラした瞳の子供達が、「ハロ〜、ナマステ〜」と声をかけ手をさしだしてくれた。((握手をしたら何かをもとも得られるのではないか?!))ふとそんな思いが心によぎり、少しためらってしまった。疑って、ごめんなさい。挨拶を交わす事って誰かと繋がる第一歩なのに。大切な事を気づかせてくれて、ありがとう。

このスラム街の一角にレインボーチルドレンの学校開校予定地があり、その視察に同行できました。「勉強したい!!学校に行きたい!!」そう願う子供達が、目の前にたくさんいる。その子供達のニーズを叶える、レインボーチルドレンのスラムプロジェクト。子供達の未来が開けていけますように!このプロジェクトを応援していきたい。この地に来てよかった。

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〜チベット問題について〜

チベット独自の文化継承が危ぶまれている・・・。

人はなぜ、支配しようとするのだろうか。なぜ、より多くを所有しようとするのだろうか。私も支配欲や所有欲に直面する事がある。欲望がすべて悪い事だとは思わないが、集団が支配する欲望の先には恐怖があるのだと感じた。

国や政治が絡んでいる問題であるだけに、チベット自治区でチベット民族の文化継承を実現できる日はまだ先の未来になってしまうかもしれない。

今回のツアーで、ダラム・サラにあるナムギャル寺のリンポチェにお話をうかがえたことはとても貴重な体験だった。宗教の枠をこえて、世界中の人がこの教えを実践したら世界はどんなに平和になるだろう。そう感じた教えの一つは幸せについてでした。

「私たちは皆なんとかして幸せになりたい、苦しみから逃れたいという願いがある。そう願う人間はみんな同じ立場である。自分が求めている幸せをどうしたら手にする事ができるか、逃れたい苦しみからどうしたら滅する事ができるか。それは、自分のする行いが、すべての人やものに良い行いであれば幸せという形で自分に返ってくる。その反対に悪い行いをすれば、苦しみとして自分に返ってくる。」というものです。この精神が根底にあるからチベットの方々はとても平和的なのだと実感しました。また、最初に私が抱いていた欲望についての疑問もこの教えをもとに考えてみると、自分の欲望を叶える事で、他の人やものにたいして良い行いとなれば満たしても良い事なのだと理解できた。

こうした、平和に繋がるチベット人の精神や文化に触れ、たくさんのチベットの方々と出会えた虹のスタディーツアーは、なんと素晴らしいのだろう!!参加できた事に心から感謝ししています。

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〜女性のちから〜

たくましく生きる女性達にたくさん出会った。香り玉プロジェクトチームのチベット人女子3名。ダライ・ラマ法王の日本語通訳さんのマリアさん。ネパールジャワラケルのカーペット工場のお母さん達。ノットクラフトのシャムさんとその仲間達。人身売買の被害にあった女性達。目標に向けて頑張っている奨学生達。厳しい環境にありながらも、みなさんの素敵な笑顔が印象的でした。

笑顔は世界を平和にかえる!!女性の愛のエネルギーは偉大なり。私も同じ女性として見習っていきたい。そして、この女性達と共に自分も何かをしていきたいと思った。そこで、香り玉プロジェクトのリーダー「たかこ先生」のもとレインボーチルドレン女子部を勝手に設立!!ハンドメイドクラフトでレインボーチルドレンの支援活動〜!!今後の展開をご期待ください。

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〜すべてが幸せで生きるために〜

人間が生きるのに必要な物「空気」「水」「食料」この3つは、地球が無償で人間や動植物達に与えてくれる。もともとは、地球からのギフトだった。

しかし、いつの頃からか「お金」が人間社会を支配している。

「お金っていったいなんだろうか?!」

「お金」があれば、支援をすることができる。その「お金」で未来のへの扉をたくさん増やすことができる。反面、その格差や状況を生み出している原因が「お金」でもある。

チベット仏教や文化を真髄に持つチベット人のリーダーが世界に羽ばたいていけば、この貨幣経済の社会構造を変えてくれるのではないか!!消費社会からもっと精神的に豊かな社会づくりにシフトチェンジ!!その可能性を感じたのでもっともっと深くチベット文化、仏教、人々を知りたいと思っています。やっぱり、このツアーは次なる人生の入口となりました。ツアーに参加したことが終わりではなく、これから自分がどう考えどう行動していくかが大切だと思っています。

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帰国後にアースパレード2015ポスターコンペに応募

〜旅を終えて〜

はじめて会ったメンバーなのに、とてもとても居心地の良い11日間でした。メンバーそれぞれに役割があり、そのバランスがとても良い感じ。スケジュールはハードだったのですが、すごく癒された時間を過ごすことができました。これからも繋がっていく仲間なんだなぁって感じています。

みなさんありがとう❤これからもどうぞよろしくお願いします。
地球を敬い、そのすべての命を敬い、私たちのハートが一つになりますように

2015年10月19日 藤田麻衣

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帰国後に描いた虹の絵 2015.10.22 Mai Fujita