第4期年次会計報告書(2017年4月末)


 

第4期決算終了の報告

この度、第4期の決算を終えまして、所轄庁への事業報告および税務申告・納税(収益事業)を完了しましたことを報告申し上げます。

活動を支えて下さっている支援者の皆さまに深く御礼申し上げます。

前決算よりは、佐伯公認会計士のサポートを受け、NPO会計基準に基づいた会計分野をより強化してきました。今年度で認定NPOを取得し、皆さまよりのご支援が寄付控除の対象となるためです。

6月中に認定NPOの申請に取り掛かりますが、今決算については所轄庁報告様式と、ダイジェストの年次会計報告書をご報告致します。また、年次会計報告については、より分かりやすくするために各項目に該当ページのリンクを貼っています。詳細はリンク先の活動報告ページを参照ください。

 

所轄庁報告様式について

所轄庁(奈良県庁)へ報告を済ませた、事業報告書、貸借対照表(B/S)および活動計算書(P/L)を、過去3期分と共に掲載しております。

情報公開ページへ >

 

年次会計報告書について

財務諸表の主要指標をダイジェストとして説明致します。

1.経常収益

受取寄附金の内訳は次のようになります。

一般個人寄付 249,975
特定個人寄付 2,150,000
個人都度寄付計 2,399,975
クラウドペイメント 239,980
かざして募金 304,340
ヤフー募金 218,307
ジャパンギビング 41,204
クラウドファンディング計 803,831
みらいの貯金箱 463,128
阪急H2Oサンタ 162,053
募金箱計 625,181
ルピー募金(2016.12.9付レート) 2,645,295
企業寄付 153,272
寄附金合計(円) 6,627,554

物品販売事業収益(収益事業)の内訳は次のようになります。

BASE Shopチャリティ収益 164,523
 事業収益合計(円) 164,523

助成金の内訳は以下のようになります。

NPOサービスグラント・プロボノ支援 3,000,000

雑収益の内訳は以下のようになります。

gooddo いいね・楽天買い物等獲得金 71,209
経常収益合計(円) 9,863,294

 

2.事業費

事業費の内訳は以下のようになります。

レインボーチルドレン奨学金(66名分) 4,354,178
奨学金ファンド組み入れ(ルピー募金分)*1 1,618,420
奨学金事業支出計 5,972,598
ルピー募金(ラール・キラー市場火災寄付) 511,080
ルピー募金(スラムWahoeCommuneSchool寄付) 515,795
ルピー募金支出計(*1加算) 2,645,295
NPOサービスグラント業務フロー設計 3,034,026
Edu×らぼワークショップ企画・運営 121,395
業務委託計 3,155,421
ネパールラグ応援プロジェクト 160,985
プロジェクトに係るその他事業経費 660,855
 事業費合計(円) 10,803,749

※管理費項目となる人件費・旅費交通費・会議費等、団体管理のための費用は支出しておりません。また、メンバーの年2回インドへの渡航費もすべて自費ボランティアで活動しています。

※ルピー募金については、最終報告「ルピー募金者名を掲載しました」に募集経緯、結果、現地レポート等をまとめています。

 

3.対前年の変化

  • 受取寄附金の増加(対前年5%)

クラウドペイメントによるマンスリサポーター、かざして募金(ソフトバンク)・ヤフーネット募金等のクラウドファンディングによる定期寄付は、ほぼ横ばいであった。個人の銀行振込・ゆうちょ振込の都度寄付や企業寄付は大きく減少した。これは前年度にネパール地震募金があったことが要因となる。
みらいの貯金箱(募金箱)の設置数は若干の増加であったが、昨年途中よりの設置先が年間稼働することによって募金総額は増加した。また、阪急百貨店を経営するH2Oリテイリングが展開するH2Oサンタへの積極参加により、募金額の増加と社員基金からの寄付に繋がった。
昨年末に実施したルピー募金は迅速な取り組みが奏功し、全国の多くのルピー保有者に協力頂くことができた。ルピー募金によって受取寄附金総額は前年より若干の増加となったが、2015年ネパール地震募金、2016年ルピー募金のような単年度取り組みのみでなく、奨学金プロジェクトに継続的に寄付を頂けるように次年度は取り組みたい。

  • 物品販売事業収益の減少(対前年マイナス62%)

EC物販事業はこれまでの方式を転換する時期となった。従来のチベットやインドより買い付けてきたアイテムの単なる販売から、国内クリエイターとのコラボレーション商品のみの取り扱いへと移行を試みた。そのため在庫商品のみの販売となり売上は大きく減少した。また、国内イベント開催が増加したことより、展示販売も試行的に取り組んだ。次年度より収益事業の軸となる取り組みを準備中であり、寄付以外の収益事業に力を入れていきたい。

  • 経常収益の増加(対前年41%)

上記、寄附金や物品販売に加えて、初めて外部よりの助成を受けて団体活動の向上に取り組んだ。特定非営利活動法人サービスグラントよりのプロボノ助成はNPO会計基準で300万円となり、経常収益の大幅な増加に寄与した。プロボノワーカーより受けた支援を今後の活動に活かして、何十倍ものインパクトに変換していきたい。

  • 奨学金支援事業支出の増加(対前年24%)

2016年度は新入学生30名を含め、合計65名のチベット奨学生がインドの大学・大学院で学ぶことができた。また、スラムにおいても奨学生第1号が誕生し、デリーの大学院で現在学んでいる。結果、レインボー奨学金奨学生は合計66名となった。
2017年度は当初目標であった「奨学生100名」をいよいよ達成する年度となる。今春にチベット教育省と協議した選考基準や方法を更に詰めて、秋にかけての新入生を迎えたい。また、今後増加する卒業生への取り組みや、年2回の奨学生ミーティングに関して始動した新たなプロジェクトを成功させて、「未来のリーダーを育てるレインボーチルドレン奨学金」をより充実した事業としていきたい。

  • 事業費合計支出の増加(対前年97%)

上記ルピー募金、プロボノ助成、奨学生の増加、スラムプロジェクトの前進により事業費は大幅に増加し、初めて1000万円を超えることとなった。事業費はNPOの事業活動規模を表し、社会的インパクト(奨学生66名やスラムの55名の子どもたちの教育支援など)に繋がる数値となる。設立4年間でこれまで築いてきた基盤を強化して、今後更なる社会的インパクトを生み出すべく5年目の事業に取り組んでいきたい。

 


 

メインとなる奨学金事業は次期(2017年度)100名達成に向けて取り組んでいます。そして高等教育を通じた未来のリーダー育成のためには、プロジェクトの内容をもっともっと進化させていく必要があります。それには、さらに多くの支援者の皆さまに支えていただかねばなりません。これからも、世界を変えていくリーダーの卵たちを応援いただきます様、宜しくお願い申し上げます。

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  • 今期予定する100名の奨学生を支えるためには、600名のマンスリーサポーターが必要です(インドの大学費用年間約7万円、月千円サポーターとして計算)。ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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  • みらいの貯金箱(募金箱)を全国に100個設置を目標にしています。設置にご協力いただける貯金箱サポーターを募集しています。

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