「国家スラム撲滅プログラム」インドネシアにみる虹の夢

 

昨日、こんな記事が飛び込んできました。

 

政府、貧困街対策に384兆ルピア-「国家スラム対策プログラム」実施

インドネシア政府は、スラム改善政策および行動計画に則り、2015年から19年にかけて384兆ルピアをかけ「国家スラム対策プログラム」を実施する計画だ。384兆ルピアのうち、20%を国家予算、残りを地方自治体や各企業のCSR活動費に頼る。

 現在のスラムの総面積は、3万8431ヘクタール(3286カ所、191県)で、住民の団地などへの移転、水環境や衛生環境などを改善していき、最終的には19年にスラム地域をゼロにする。ジャカルタ特別州、メダン(北スマトラ州)などでのスラム撲滅を重点的に行う。~日刊工業新聞

インドネシア政府が、2019年にスラム地域をゼロにするという国策を発表したのです!!約3.5兆円(384兆ルピア)の予算のうち、80%を企業のCSR活動費等に頼る計画ですが、これは国策としてのスラム撲滅キャンペーンなのです。しかもわずか5年間で撲滅を完了!の意気込みです。

(写真は世界最大クラスのスラム、インド・ムンバイのダラヴィ地区)

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チョコと男女教育格差の甘くない関係

 

チョコレートの年間消費量の2割がこの日に消費されると言われるほどの日本の国民的イベントでもあるバレンタインデー。日本では女性が好きな男性にチョコレートを贈る習慣は次第に少なくなり、代わりに自分へのご褒美として高級チョコを購入する日となったのでしょうか。それでも、女子にもスイーツ男子にも甘~い一日であることは間違いないでしょう。そんなバレンタインデーの歴史をひも解くと、チョコと男女教育格差に「ある関係」があることが分かりました。 “チョコと男女教育格差の甘くない関係” の続きを読む

インドはITエンジニア大国。でも大学進学率はワースト?!

 

シリコンバレーのITエンジニアはほとんどがインド人。誰もが一度は聞いたことのある話だ。

2ケタの掛け算を暗唱すると話題の「インド式算数」が理由じゃないかと、納得している人も多いはずだ。

数字に強く、英語が堪能な最先端エンジニア集団の国家。

でも、スラムの子どもたちの支援をしていると、どうもイメージが結びつかない。

その理由を探ってみた。

 

コンピューター科学系は断トツの世界トップ

もう一度冒頭の表を全体像で見てみよう。2012年の米国大学院(コンピューター科学系)への留学生数は、12,280名とインドが抜きんでている。2位の中国の7,550名の倍近い数字だ。18位に位置する日本の60名の、なんと200倍以上が留学している。圧倒的な差だ。総数が27,000名なのでおよそ2人に1人はインド人ということになる。おそるべし。

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2012年 資料:GLOBAL NOTE 出典:NSF

自然科学系合計の学位取得者数をみても明らかだ。2010年度は335,576名が学位を取得している。3位の本国アメリカをはるかに超え、4位のロシア以下は比較にならないほどだ。

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2010年 資料:GLOBAL NOTE 出典:NSF

2008年のインド政府人材開発省の発表によると、アメリカにおいては航空宇宙局(NASA)の科学者の中の36%がインド人だ。また、博士号保持者の38%はインド人で占められ、米マイクロソフト社の職員のうち34%がインド人だそうだ。(ちなみに僕の会社の社長もインド人です)

2011年 資料:GLOBAL NOTE 出典:NSF

さらには、医療・健康科学系分野の博士号でも421名と断トツのトップである。米国では外科医の10%がインド人であり、英国では医師の40%以上がインド出身だとされる。これらのデータから見ると、インド人は世界の頭脳だと言っても過言ではなく、特に理系分野では極めて優秀であることがわかる。

その意味においては、チベットやスラムの奨学生が優秀であれば、この分野で能力を伸ばせる環境があるということであり、未来に期待がもてるデータである。おそらく何人かはこの分野へ進むことになるだろう。

 

大学進学率は世界ワースト

しかしながら、現在世界第2位の「12億5000万人」の人口を抱える人口大国である。世界におけるマンパワーは圧倒的であるが、同じように国内の教育事情をボリュームだけで判断すると、実態を見誤ることにつながりかねない。

G20進学率
2012年G20大学進学率 資料:GLOBAL NOTE 出典:UNESCO

こちらは、G20の大学進学率(短期大学含む)のグラフだ。20カ国中、インド(紫色)は一番下を推移している。世界で97番にあたる24.7%である。政治・経済的には世界20カ国の仲間入りをしているが、教育分野(高等教育)は世界97番でワーストに入るというのがインドの現実だ。(統計152カ国)

主要アジア進学率
2012年主要アジア大学進学率 資料:GLOBAL NOTE 出典:UNESCO

同じアジアで比較してみても、一番下の青色がインドであり、ASEAN諸国に遅れをとっていることが分かる。(グラフが重複し見づらいため、ほぼ同率のカンボジア・バングラデシュ・ミャンマー・ラオスを除外)ただ、 近年上昇してきており10%台だった10年前の数値からはかなり改善したものの、24.7%という大学進学率は決して高くない。4人に1人という狭き門なのだ。ちなみに日本は19位の64.5%である。

 

見えてくる格差社会

断トツの世界トップであるコンピューター科学部門と、世界ワーストの大学進学率が意味するものは何であろうか?それは根強く社会に残るカーストという社会格差と、近年の経済発展による経済格差が相まって生まれている「新たな格差」であろう。生まれた家系と家系によって保証される職業、そこから派生する経済力によって「教育の選択」が決まる構図だ。その構図が世襲され、教育を受けていない親から子へ連鎖が続いていく。そしてそれは経済発展とともに加速しているのだ。恵まれた家庭から私立高校を経てアメリカへ留学する学生は、ほんの一握りでしかないのだ。

また、国自体の高等教育政策が遅れたため、インド工科大学(IIT)等の世界的な名門大学以外で受けられる国内の教育の質が低く、その道をアメリカ留学に求める構図もあるといえる。新しく始まったモディ政権は教育に力を入れる姿勢を見せており、今後の教育改革に期待が高まる。

 

ITはインディアンドリーム

しかし、民主主義のインドでは実力があれば認められる。インディアンドリームも数多く存在するのだ。IT産業はカーストが制定された時に存在しなかった職業なので、職業カーストの影響を受けない。これもインドでITエンジニアが人気を集めた理由のひとつであろう。現在、海外で得た知識や経験とネットワークを駆使し、ウミガメ族として帰国後に起業する若者が急増している。世界のIT技術者に起業したい場所を尋ねたところ、バンガロール、プネー、ハイデラバード、チェンナイと4位までをインドが占め、5位にシリコンバレーという結果だった。

 

レインボーチルドレンが目指す高等教育支援

インドという多重構造社会の中で、政策効果を期待しても格差は広がるばかりだ。多民族、多宗教、多言語、多階層、、行き届くには時間がかかり過ぎる。チベット難民やスラム街の住人という社会的マイノリティにとって、教育機会の損失は人生を左右し、教育機会を得る効果はとてつもなく大きい。

ハングリーであるだけでなく、勤勉でありかつ利他の心をもつ子どもたちは、私から見ても非常に魅力的だ。競争社会で生き抜くだけでなく、「周りによい影響を及ぼせる魅力的な人材」を一人でも多く世界に羽ばたかせたいと強く願う。

自分でコントロールできない慣習や環境という既成の殻を破り、将来の選択肢は彼ら彼女ら自身がもっているのだ。

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*チベットプロジェクトは→ コチラ

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次回は、統計数値のないチベット難民の高等教育と、インドにおける女性の進学率について考えたい。

スラムへのバレンタインプレゼント

 

スラムの子どもたちへ、想いをこめて。

素敵なプレゼントを考えました。

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3月訪問時にインターネットに接続する予定の学校のパソコン。

スラムの外の世界へパソコンがつながるだけでなく、日本のスポンサーの皆さまとスラムの子どもたちのがつながるように。。

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つながるのはインターネット回線だけでなく、ちいさな手で操作するマウス。

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バレンタインのプレゼントとして、

女の子用にはハート型のマウスをプレゼントすることにしました。

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男の子用には車のかたちのマススです。

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パソコンはぜんぶで5台。

5つのマウスは本当にささやかなプレゼントですが、子どもたちがパソコンに向かう楽しみや、外の世界に夢をもって欲しいと考えています。

 

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② インターネットによるIT教育支援 のために、まずは学校にあるパソコンをインターネットに接続しなくてはなりません。現在はオフラインで操作を学ぶだけの授業が行われています。

これは、スラムが外部世界とつながるだけではなく、教師派遣やeラーニングの導入や、勉強におけるDVD学習や教材の動画ダウンロード、Skypeでの進学強化へも応用が可能です。

 

そして、この先にある「スラムから大学へ」への道をしっかりすすめていきます。

今後もスラムプロジェクトの応援をよろしくお願い申し上げます!

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グジャラティスクール緊急支援第2期

 

先日1月29日にグジャラティスクールへの第2期(1-3月期)の経営支援として、2,000米ドルを送金完了しましたことを報告致します。

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これは、昨年10月にインドにおいてグジャラティスクール経営陣(ジョセフィン先生、ネルー先生、ステファンCEO)と協議決定した事項のうち、① 3月までの緊急経営支援の第2期分(1-3月期、前回10-12月期は済)となります。

グジャラティスクールの一ヶ月の経営予算は約6万円 (教師給与、給食費、光熱費)です。3ヶ月分の必要最低経費に、外国為替手数料と為替変動を考慮して237,540円と外貨送金手数料4,500円を出金しました。送金先はインドで設立した団体「RAINBOW CHILDREN JAPAN」の口座となります。口座管理はデリー支部長が行い、グジャラティスクールの必要都度に小切手を切り、領収証および口座入出金管理を厳重にしております。

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13年続いたベルギーのNGOからの支援が途絶え、グジャラティスクールが廃校の危機に瀕した際に、まずは最大6ヶ月(2014年10月から2015年3月まで)の経営支援を約束しました。(経緯詳細はスラムプロジェクト:コチラ

ですので4月から先については自力で経営をしていかねばなりません。基本的な学校経営(教師給与、光熱費)については自主経営できる方策を見つけないと、どのみち再び廃校への道を辿ります。レインボーチルドレンでも永遠に経営支援をするつもりはありません。10月時点ではネルー先生がデリーを走り回ってインド国内のスポンサー探しに奔走していました。現在はどういう状況でしょうか。

レインボーチルドレンとしては、次回3月のスタディツアー(3月5日から15日)で訪問した際に状況を確認し、期間限定の追加支援を実行するかどうかを判断したいと考えています。
(4月より先の経営支援の場合はREADYFOR?スポンサーの皆さまよりお預かりした資金は使いません。)

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ただ、グジャラティスクール自体の努力ももちろん必要です。

③ インド政府が行う給食無償提供の制度 を活用して経常経費を軽くすることも提案しました。インドなので申請や手続きに時間はかかると思われますが、学校存続には欠かせない経費削減です。

レインボーチルドレンも黙ってみている訳ではありません。

⑥ スラムツアーの立ち上げ により、そこからの収益を学校の経営資金に充てるため、段取りを進めたいと考えます。レインボーチルドレンのスタディツアーでなくても、グジャラティスクールのあるスラム(デリー最大規模)に見学ができる現地ツアーです。インドの首都デリーには日本人を含む沢山の旅行者が訪れます。前回訪れたムンバイのスラムツアーでは、ツアーの収益金が教育を支える仕組みとなっていました。デリー市内には約50あるスラム、まずはその中で最大規模のシャディプールスラム(グジャラティスクールのあるスラム)にて、日本人旅行者を対象としたスラムツアーを立ち上げます。これには現地の協力と現地での運用が不可欠です。詳細は3月訪問時に煮詰めていきたいと考えます。

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そして、② インターネットによるIT教育支援 のために、まずは学校にあるパソコンをインターネットに接続しなくてはなりません。現在は写真のようにオフラインで操作を学ぶだけの授業が行われています。

これは、スラムが外部世界とつながるだけではなく、教師派遣やeラーニングの導入や、勉強におけるDVD学習や教材の動画ダウンロード、Skypeでの進学強化へも応用が可能ですので、3月に開通させる予定です。

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この先にある「スラムから大学へ」への道をしっかりすすめていきたいと思います。

今後もスラムプロジェクトの応援をよろしくお願い申し上げます!

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「やれば出来る」は魔法の合いことば

 

NO LIMITS!~済美生に限界なし~

先月末に愛媛の済美高等学校で文化祭が行われました。

済美高校はスラムプロジェクトにおいて沢山の応援をして頂いている、中四国一のマンモス校です。

NO LIMITS! は今年の文化祭スローガン。

いい言葉ですね~。

登山家の栗城くんの「NO LIMIT」は、レインボーチルドレンの設立にも影響を受けた言葉です。

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オープニングのプログラム⑤では、

本郷先生の家庭クラブとボランティア部がコラボして取り組んでいる

「インドのスラム街の学校を応援しよう!」の発表がありました。

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生徒数1700名

教職員200名

父兄を合わせるとなんと2500名以上!の参加だったとのことです。

壇上の二人は緊張したでしょうね。

 

 

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(呼ばれて行く国インドDVDの部分上映)

 

(生徒発表)

 

スラム街の大人たちは、子どもを働かせ、その稼ぎをあてにします。なぜ大人たちは働かないのでしょうか。それは、子どもの頃に学校に行くことができなかったからです。そのために、まともな仕事に就くことができず、貧困から抜け出せないのです。

このような状態を打開するために、子どもたちに新しい学校をプレゼントしようと始まったプロジェクトでしたが、今月に入りベルギーのNGOがすでに開校している学校が閉校になりそうなので助けてほしいとの連絡があり、急遽デリーにある学校を引き継ぐことになりました。
そこで、現在回収している文房具はそちらの学校に送ることに、アルミ缶リサイクルの積立金は、この学校のインターネット開設のために役立てることになりました。ご了承ください。

(スラムの学校の様子動画上映)

(レインボーチルドレンよりのサンクス動画上映)

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私たちが今着ているTシャツは、スラムの子どもたちが描いた絵がプリントされています。こんな素敵な絵をこれからも描き続けることができるよう支援の輪を広げていきたいと思います。

この後10時から、ゲームや手作りシュシュの販売を行います。売り上げは文房具を送るための費用にしますので、ぜひ114教室にお越しください。部員一同お待ちしています。

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地球へのラブレターTシャツを着た部員のみなさん
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文房具は段ボール4箱以上集まりました

 

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野球部の子達も募金に来てくれました。

安楽投手も来たのでしょうか。

 

最後に甲子園でも有名な済美高校の学園歌を紹介します。

「やれないことは何もない」とスラムで教えられ、

「やれば出来る」とこの歌に再び励まされました。

済美高校の皆さま、ありがとうございます!

これからもよろしくお願い致します!!

光になろう

陽光(ひかり)の中に まぶしい笑顔
今 済美(ここ)にいるから出会えたね
共に学ぼう  これからは
「やれば出来る」は
魔法の合いことば
腕をとり 肩を組み
信じてみようよ
すばらしい明日が 展(あ)けるから
力いっぱい この青春(とき)を生きよう
明るく 勁(つよ)く
「世世その美を済(な)す」ために
ひとりひとり
存在の足跡 確かに
無限に広がる可能の宇宙に
今 飛翔の時
このまま 光になろう
世界に充ちる 光になろう
世界に燦(きら)めく 光になろう

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インターネットがつながれば済美高校のみんなと話したいです!

 

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スラムからのラブレター

 

スラムの子どもたちから日本の皆さまへのサンクスメッセージを編集した動画が完成しました。

READYFORのスポンサーへの引換券として贈らせて頂いたものですが、まだご覧になられていない方、代理購入でREADYFORのメールが届いていない方にお贈りします。

また、facebookでの「シェアで10円」キャンペーンには、2回も上限2000シェアを超える記事拡散にご協力いただきました。応援頂きました2000名を超える皆さまにもお届けしたいと思います。

この場をお借りしまして再度御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

撮影協力(出演)はこの10月に訪れたデリーのグジャラティスクールの子どもたちと、スタディツアー参加者の皆さんです。グジャラティスクールはスラムプロジェクトの新たな支援先として決定した、スラムの小さな学校です。(建物は小さいですがここで学ぶ子どもたちは600名にもなります)

子どもたちの元気な様子をぜひご覧ください!!

 

【構成】

1、子どもたちからのサンクスメッセージ

2、スラムプロジェクト変更についてお知らせ

3、gooddo応援クリックご協力のお願い

 

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スラムプロジェクトの変更について

 

レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) は、スラムプロジェクトに於いてスラムでの新しい学校建設の計画を変更し、既存の学校に対する経営支援およびIT教育支援および高等教育支援へとプロジェクトを変更することを決定致しました。「世界のスラムを救うプロジェクト~スタートはインド学校建設」においてご支援を頂きましたスポンサーの皆様へ、計画変更のお詫びとともにこれまでの経緯、変更の理由、今後の計画についてご説明申し上げます。

 

S.C.E.DTRUST
現地NGO S.C.E.D.TRUST

【変更までの経緯】

▼緊急SOS

9月にデリーのスラム学校(グジャラティスクール)のネルー校長先生から緊急連絡が入りました。これまで13年にわたり支援を受けてきたベルギーの団体から突然に支援先変更の通知があり、緊急事態に陥っているとのことでした。経営資金が途絶え、既に先生たちへの給与支払いがストップし、10月よりは子どもたちへの給食もストップしてしまうとのこと。グジャラティスクールはこれまで何度も通って絆を深めてきた子どもたちがいるスラムの学校で、ネルー校長先生は今回学校建設計画にあたりメーラトでの建設を推薦した本人であり、現地NGOメンバーとして学校建設計画の中心となっていた人物です。

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吉田氏とスラムの家族たち

▼事前調査

日本からの現地への事実確認・実態把握のやり取りと並行して、スラム写真家の吉田氏が現地に到着し現状把握に努めました。今回の学校建設着手を目前にしてメーラトとデリーのスラムに関しての総合的な調査をスラム写真家の吉田氏に依頼していたため、我々団体が到着する3週間前より現地に入り約1カ月間の調査を予定していたのです。吉田氏は実際にアジア各地のスラムで現地の家に滞在し寝食を共にしてきたスラムの専門家です。スラムの住人の目線で捉えた吉田氏の現地レポートの結果は、ネルー校長からのSOS内容と同じでした。このままでは廃校に追い込まれる可能性が濃厚だということ、彼が過去見てきた、支援が途切れた後に廃墟となっているアジア各地の学校と同じ道をたどる可能性があるということでした。

▼問題意識

今回スラムへの学校建設プロジェクトをすすめていくにあたり、日本の慈善団体やNPO・NGOがアジア各地に数千と建設してきた学校の中で、決して少なくない数の学校が今では単なる集会所となり、物置となり、廃墟となっている事実について当初から問題意識をもっていました。今回メーラトで予定している学校建設に関しては決してそうはなってならないとの思いから、現地が本当に学校建設を望んでいるのか(子ども、大人、地域として)、本当に学校建設が必要なのかを確認するために吉田氏に調査を依頼していました。

▼視察出発前計画

建設決定の前に現地視察の際に確認したかったのは以下の2点です。1点は、スポンサーの皆さまよりお預かりした学校建設のための資金が、メーラトが本当に必要としている支援となるのかどうか。もう1点は、これまで絆を深めてきたグジャラティスクールが目の前で同じような事態に陥ろうとする時に、別の地で新たな学校建設計画を進めることが正しいのかどうか。このことを現地で確認するために、デリー・メーラト両方のスラムで現地を見て、当事者の話を聞いて、また吉田氏よりの調査結果と併せて現地で判断することにしました。またグジャラティスクールの緊急支援として、ツアー参加者15名より給食代の募金を募り、現地へ届ける準備も並行しました。

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世界最大級のスラム

▼現地視察と変更の決定

スラムスペシャルと題して開催された今回のスタディツアー。ファンディング成立後初めての現地視察となった今回のツアーは、一般参加者も含めて10/3から10/14まで12日間を様々なスラムを訪問してきました。メーラト、デリーのスラムは勿論、ムンバイの世界最大級のスラム、首都デリーでも異なるスラムを訪問し、なるべく多くの比較対象をもつことでスラム支援の判断材料を整えることが目的でした。またグジャラティスクールの子どもたちが通う公立学校、私立学校も訪問し、校長先生や教師から話を伺い、授業見学も実施してきました。これはスラムの教育支援をする上で、インドの教育事情を把握し、スラムの子どもたちが通っているスラム外の学校を直に見ることは貴重な機会となりました。
それらの判断材料も合わせ、メーラト・デリーの両スラムを視察した結果、メーラトでの学校建設は今回は着手すべきでないと判断、それよりも団体のビジョンを達成するためにはメーラトでの新しい学校建設の計画を変更し、デリーのグジャラティスクールに対する支援へとプロジェクトを変更することを優先すべきだという結論に至りました。

 

【変更の理由】

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メーラトの劣悪な環境

▼事前調査より判明したこと

吉田氏の事前調査で判明したことは、メーラトにはほぼ使われていない学校が二つあり、必要なのは学校という建物ではなく教育に対する親たちの意識改革や啓蒙教育であることが分かりました。教会が建てた学校と現地団体が建てた学校が存在しますが、約300人いる子どもの中で片方の学校に通うのはたったの20人程度であり、1週間メーラトに滞在した吉田氏も、学校はあるにもかかわらず開いているのを見たことがないというのが現状でした。また、ゴミ山に隣接して形成されたスラムのため衛生環境が極端に悪く、水を含めた衛生対策や親を含めたモラル教育が優先項目であるということでした。結果、レインボーチルドレンのプロジェクトとしてメーラトでの新たな施設としての学校建設は不要との調査結果でした。

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メーラトのゴミ山と子どもたち
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メーラトの学校にて

▼メーラト現地視察での判断

学校を見学したところ、机やイスはないが広さは十分確保されており、子どもが来てくれれば教育できる環境は十分にあると判断しました。問題は子どもを通わせるように親たちを説得することです。ただ、ゴミ山で日銭を稼ぐことがこのスラムの形成理由でもあり、説得にはかなり時間がかかると予想されました。また、ゴミ山スラムゆえの衛生問題が大きく横たわっており、水や食べ物からの健康被害やトイレ・下水といった問題に対する支援のほうが優先項目であることが分かりました。これに関しては、既存の支援団体やちょうど設立目前であることが確認できた現地NGOが取り組んでいく方が望ましく、よって現時点でのメーラトでの新たな学校建設は必要ないと判断しました。必要のない学校施設を作っても使われない可能性が濃厚だということが現地で確認できたのです。
あと、ネルー校長がなぜこのメーラトを学校建設地として推薦したのかについては、学校建設と水道・電気などのインフラをセットにして地方政府に陳情したことが窺われ、長年デリーにおいてスラム支援をしてきたネルー校長の、デリーより酷い状況であるメーラトに対しての気持ちの現れだと理解しました。それはメーラト現地に行って、目で見て、手で触れて、耳で聞いて、鼻で嗅いで、初めて理解できたものでした。それほどメーラトの状況は他と比べて酷いものであったと言えます。

 

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グジャラティスクールではラブレインボー教室を開催

▼デリー現地視察での判断

2000人の子どもたちが住むシャディプールのスラムにおいて現在600名以上の子どもたちをグジャラティスクールで教え、13年間にわたり子どもたちに関わってきたネルー校長と奥様のジョセフィン先生の果たしてきた役割は大きいと再認識しました。文具代が払えないために公立学校へ行けない子どもたちに、マナーを含めた基礎教育と給食を無償で提供し、全てのスラムの子どもたちが初等教育を受けられるように活動してこられました。学校に行かせることが理解できなかった親の説得や、公立学校へ行くために必要なIDの整備、そして過去82名の生徒を私立学校にも送り出してきました。

ネット接続のないパソコン
ネット接続のないパソコン

でも問題は、今まで経営資金のほぼ全てをベルギーの支援に頼ってきたことだと言えます。前回春に訪問した時点まではスラム内にもう一つの学校(リトルキングダムスクール)も運営していましたが、今回のベルギー支援打ち切りにより既に閉鎖されていました。そして驚いたのは、スラムからデリー大学に通うある生徒が平日フルタイムで働きながら土日に大学で学んでいるという事実でした。過去何千人という子どもたちを教えてきた中でも恐らくトップクラスの成績の青年です。将来が非常に有望ですが、果たしてその環境で十分に学べるのでしょうか。疑問が残りました。また、グジャラティスクールの子どもたちは設置された4台のパソコンで器用に絵を描いて見せてくれる場面がありました。でもインターネットが繋がっていない環境で、ただパソコンに慣れ親しむだけという使い方に過ぎないのす。このパソコンが外の世界に繋がったら子どもたちの世界はどれだけ広がるだろうと感じました。

 

公立学校にて
公立学校にて

▼公立学校と私立学校見学での判断

インドでは公立学校は授業料・教科書・制服は無料です。IDがあり希望すれば誰でも通うことができます。ノートや筆記用具だけが自己負担となります。公立学校は人口の多さより女子は午前・男子は午後という形態をとっており、学校で十分に学ぶ時間はとれませんが、たくさんの宿題が出されます。子どもの頑張り次第で大学まで進学する学力をつけることも十分に可能です。事実大学へ進学する生徒もたくさんいますし、デリーで最も学力の高い学校は私立ではなく公立学校であることも後で知りました。見学した公立学校の先生たちはとても優秀だとも感じました。新しいモディ政権の政策により、公立学校での教育がこれから拡充されていく流れにあることも大事な要素です。

私立学校にて
私立学校にて

私立学校はそれなりの授業料がかかりますが、午前午後とも授業を受けることが可能です。比較的裕福な家庭の子どもたちが通うこともあり、ほぼ100%が大学へ進学します。見学した私立学校では、勉強だけでなくマナーや道徳教育にも力を入れており、学校ごとに特色があるようです。また、スラム出身だからと言って他の子どもたちから差別を受けたりいじめを受けることは全くないそうです。この点については多少の不安があったので安心できました。もともとがインド社会は民族・宗教・言語・カーストの多様性社会であるため、出自を問わず実力があれば評価されるという土壌が整いつつあるようです。また、公立はヒンディー語での授業、私立は英語での授業という違いがあります。語学については英語を習得することが就職にも有利であることは間違いないですが、英語が飛び交うインドにおいては日本での科目授業のそれほどは問題にならないとも言えます。シャディプールのスラムからは費用的な理由から公立学校に通うことになりますが、公立の午前午後のみという授業形態から、グジャラティスクールのような補完的な役割をするアフタースクールが必要だということが理解できました。

 

▼もともとの学校建設までの経緯

年に二回グジャラティスクールの子どもたちを訪ね、授業をプレゼントして絆を深めてきた中で、この子どもたちのためになる支援をしたいと考えたのがスタートでした。現在の小さな小さな二階建ての校舎を増築してもっと多くの子どもたちが学べる環境を作りたいという提案に、ネルー校長は別のメーラトでの学校建設を薦めました。理由は、シャディプールは政府が既に土地の売却を済ませている為いつ立ち退きになるか分からないということ、またグジャラティスクールよりメーラトの方が支援を必要としているということ(この時点ではベルギーの支援は安定して見えました)、でした。レインボーチルドレンとしては相手が望まない支援でなく、広くインドのスラムという問題に対して学校建設という解決方法を選択し、メーラトの学校建設プロジェクトが始まりました。

▼総合的な判断

今回現地を視察して導かれた結論は、メーラトにおける新たな学校建設は必要ないとの判断です。デリーのグジャラート校の存続危機により、スラムプロジェクトの支援先をデリーのグジャラティスクールへ変更し、継続的な支援をしていくという団体方針の決定に至りました。

 『スラムから大学へ!~レインボーチルドレンの高等教育支援第2プロジェクト』

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Slum Children E.D.TRUSTとの緊急ミーティング

【グジャラティスクールとの協議決定内容】

インド滞在の最終10/11にネルー校長と奥様のジョセフィン先生と協議しました。グジャラティスクールを運営する現地NGOのSLUM CHILDREN EDUCATIONAL AND DEVELOPMENT TRUSTの代表者はジョセフィン先生です。

Slum Children ED Trust

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長時間に及んだ協議の様子

緊急運営支援 (協議決定)

緊急対応として3ヶ月(10-12月)の運営資金を支援する。年末にレポートの提出を義務付け追加3ヶ月の支援を続行するかを決定するが、最大6ヶ月で打ちきりとする(1-3月迄)。その期間をRainbow Children Schoolとする。それまでにグジャラティスクール自身が安定運営をできる方策を見出だすこと。外部からの支援に全てを頼る体制ではなく、自立体制を目指していくこと。レインボーチルドレンはそのためのサポートをしていく。(提案あり下記)

奨学金支援 (協議決定) 

レインボーチルドレンは高等教育を支援する団体です。グジャラティスクールの来年の12年卒業生に対して、大学進学の奨学金を2015年よりスタートする(来年の卒業生は7名)。全日制大学への進学は最低82%のインド統一試験結果が必要となるので、クリアすることが条件となる。初年度にもし対象者がいない場合のオプションとしては、ディプロマ対象の専門学校も検討する。

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チベットの学生たち

▼デリーの大学に通うチベット奨学生を先生として派遣 (帰国後決定)

チベットプロジェクト(Rainbow Children Scholarship)ですでに大学進学をサポートしているチベットの秀才学生たちを、グジャラティスクールへ週1回程度教師派遣することを検討する。現在の12年生の公立学校での勉強時間不足を補い、また大学進学の82%のスコアを獲得するための試験対策強化のため。その場合チベットの学生へアルバイト代報酬を支払う。

▼インターネット接続によるIT教育支援 (帰国後決定)

グジャラティスクールのパソコンをネット接続する支援も検討する。スラムから外の世界に子どもたちをつなげ、将来の夢を創造する。またeラーニングの導入や、勉強におけるDVD学習や教材の動画ダウンロード、Skypeでの進学強化へも応用が可能。日本の学校や学生とオンラインで繋がることも可能。無線Wi-Fi設置に月千ルピー程度必要。

▼インド政府の給食無償提供について (提案事項)

給食に関してはインドでは申請すると国が無料で支援する仕組みがあり、申請するようサージャン(デリー支部長)から提案。そうなると運営経費は先生給与だけとなり運営がかなり楽になります。→国への申請案件であり現在未定

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ダラヴィスラムツアーのNGO

スラムツアーの立ち上げについて(提案事項)(団体決定)

今回ムンバイで現地NGOが主催する世界最大級のダラヴィスラムツアーに参加できたことはとても勉強になりました。世界へダラヴィの現状を知ってもらうことが支援につながり、主に子どもたちの教育支援へと形を変えていました。この経験を参考にして、レインボーチルドレンでもグジャラティスクールのあるシャディプールでスラムツアーを立ち上げます。首都デリーで50ほどあるスラムの中でも最大級のスラムです。デリーはあらゆるインド旅行の玄関口であり滞在する場所ですので、日本からも諸外国からもアクセスに優れています。年2回のスタディツアーだけでなく日本からの希望者はいつでも見学することが可能となり、もちろん世界中から見学に訪れてもらうことを視野に入れています。運営主体はレインボーチルドレン、スラムツアーのコーディネートはデリー支部で設計していきます。見学ツアー参加費は、グジャラティスクールの運営資金や大学奨学金等に充当します。自らの資源で自立していくための経営サポートです。ツアー立ち上げに、専用サイト構築、宣伝動画作成、事務所整備、スタッフ育成、ユニフォーム作成、等に50万円の予算を予定します。

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最後はがっちりと握手で終わりました。左から北條副代表、石川代表、ジョセフィン代表、キングCEO,ネルー校長

以上ですが、今回メーラトでの学校建設を試みたことで、レインボーチルドレンの方針・強みが明確になり、団体としては意義のある結果となりました。
もともと学校建設をする前提として大学進学までの高等教育支援とのつながりを模索していたのですが、初等教育を担うグジャラティスクールと高等教育を担うレインボーチルドレンがタッグを組むことで、スラムでの強力な教育支援体制を確立できると考えます。たくさんの大学卒業生を輩出することで(大卒は企業就職率100%)、スラムの子どもたちに夢と希望を与えることができればと考えます。
また、第1プロジェクトであるチベットプロジェクトの奨学生たちと、第2プロジェクトであるスラムプロジェクトの子どもたちが繋がることによって、「レインボープロジェクト」がさらに前進する形となりました。

 『スラムから大学へ!~レインボーチルドレンの高等教育支援第2プロジェクト』

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スラムの子どもたちから日本のスポンサーの皆様へのお礼

【資金計画について】

READYFORより手数料を差し引いて振り込まれた資金が1,712,872円。
スポンサーへの引換券経費290,867円を差し引き、残1,422,005円がプロジェクト運営予算です。

▼グジャラティスクールの最大6か月の運営資金386,400円(Rs192,000)
▼グジャラティスクールのインターネット接続に年間24,000円(Rs12,000)
▼グジャラティスクールに派遣するチベット学生への報酬で年間120,000円(Rs60,000)
▼グジャラティスクールから大学への進学奨学金4年間で約280,000円×1名分
▼シャディプールのスラムツアー立ち上げ予算約500,000円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・合計1,310,400円を資金計画とします。

*2年目よりのインターネット接続、チベット学生への報酬は、一般会計より計上します
*2名目よりの大学奨学金は、一般会計より計上します
*スラムツアーよりの収益は、グジャラティスクールの運営資金他上記項目を補てんします

これによりグジャラティスクールの6か月間のつなぎ運営資金、継続的に自主運営するための基盤づくり、子どもたちへのIT教育支援、チベット学生による進学授業、そしてまずは1名の子どもが来年より大学へ進学し4年間学業だけに集中できる環境を提供することができます。
これはレインボーチルドレンにとっても、学校建設という初等教育からスタートして10年以上かかることが1年で実現することを意味します。さらにチベットプロジェクトと交流することにより、学習環境において不利なスラムの子どもたちが大学へ進学できる確率が格段に高まります。二つのプロジェクトが繋がります。

 

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【スポンサーの皆様へ】

今回このような事情で学校建設計画を変更することととなり、誠に申し訳ございません。団体として学校を建設しようとプロジェクトを始めた経緯、また現地での状況が変化したこと、それに対し真摯に対応策を考え行動したことに偽りはございません。レインボーチルドレンの活動ビジョンである高等教育支援を常に念頭におき、現地スラムに対して真に意味のある支援を追求して参りました。結果として形態は変わりましたが、グジャラティスクールを一時期レインボーチルドレンスクールとして運営支援し、その後も経営支援を継続することで間接的に学校を運営し、またスラムから大学進学という奨学金支援を決定することができたことについて、双方にとって望ましい解答を得ることができたと考えております。
また、グジャラティスクールへの6か月以上先の運営資金支援はないものとして学校側へ努力を促していますが、その努力結果によって部分的な支援を継続していく準備はあります。その場合はレインボーチルドレンの一般会計より可能な範囲で支援内容を決定しますが、スラムツアーの立ち上げを急ぎ早期に収益化につなげていきたいと考えます。
何卒、ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

年末に学校側から提出を受けるレポート、および来年3月の春スタディツアーでの半年後の現地の様子については、サポーターの皆様へ必ず報告致します。

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【返金受付について】

今回の計画変更および資金計画について、ご賛同を頂けない場合は返金の受付を致します。
大変お手数ですが、返金希望先の指定とともに下記までご連絡くださいます様よろしくお願い致します。

(受付窓口) alico3113161@gmail.com レインボーチルドレン代表石川まで
(返金受付期限) 2014年11月30日まで

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【引換券について】

高級チャイ、地球へのラブレターTシャツ、呼ばれて行く国インドDVDについては順次発送しております。サンクス動画についても近日メールにてご案内予定です。
完成した学校に掲示する予定であったネームプレートについては、グジャラティスクールに次回3月訪問時に掲示する予定です。

今後とも、レインボーチルドレンの活動へのご理解、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

レインボーチルドレン代表 石川辰雄

『スラムから大学へ!~レインボーチルドレンの高等教育支援第2プロジェクト』

スラム学校建設プロジェクトが、いよいよ始まります!

スラム学校建設プロジェクトの開始が近づいて参りました!

詳細はコチラ↓
▼日本初!スラムに学校をつくろう!@インド

インドのスラムに学校を建設するのは、日本初の試みです。
全てが手探り状態で進行していますが、同じように共感して頂ける方と次々とご縁がつながっています。

学校建設のコンセプトは、『みんなでスラムに学校を!』

支援の方法にはいくつかありますが、その引換券のうちの一つに、完成した学校の壁面に名前のプレートを設置というものがあります。

完成した学校の子どもたちが学ぶ教室の壁面に、ギフト購入者全員のお名前を書いたメモリアルプレートを設置します。
ステンレス製で永久に掲示されます。
完成後に訪れていつでも見学することができます。

この世に生まれた証として、あなたの人生の1ページを代々後世まで永久に残しませんか?

「おじいちゃん(orおばあちゃん)は、昔スラムの学校建設に協力してるんだよ」
って、将来お孫さんに鼻高々で自慢出来ます(笑)

皆様の応援ご協力、よろしくお願い申し上げます(^^)

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毎日の応援クリックだけで、日本からでも年間4~5人の有望な奨学生を救うことができます!
一日一クリック!手軽な社会貢献に、ぜひご協力ください!(^^)
『NPO法人 Rainbow Children』に、いいね!やシェアだけで支援金を届けられます。~ NPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!gooddo(グッドゥ) ~

日本初!スラムに学校をつくろう!@インド

5/1よりスラム学校建設のため、READYFOR(レディーフォー)にてクラウドファンディングを開始しました。

クラウドファンディングは、インターネットを介して不特定多数の個人から支援金を集めるサービスです。新しい資金調達の手段として注目されており、世界中で500以上のクラウドファンディングサービスが存在します。READYFORは、2011年のオープンから約754プロジェクトの資金調達を行い、これまで日本最大の合計で3万8千人から約4億6千万が支援されています。7割以上のプロジェクトが目標金額を集めており、特に自治体やNPOでの社会問題を解決するプロジェクトへの支援が集まりやすくなっています。

▼READYFOR https://readyfor.jp/

READYFORは『オールオアナッシング方式』つまり150万の目標を達成できなかった場合には、1円の建設資金も獲得できません。皆さまのご支援と応援がプロジェクト成功の鍵を握っています。よろしくお願い申し上げます。 → 2014年6月9日に205万を集め達成しました。

(プロジェクト本文)

インドのスラムに学校を!子どもたちの笑顔のためのプロジェクト

インドのスラムの子どもたちへ日本初となる学校をプレゼントしたい!!

NPO法人「レインボーチルドレン」代表の石川です。私たちは現在「教育は世界を変える!」ことを信じて、インドを中心にスラム地区の支援やチベット難民の支援を行っています。今まで何度かスラム地区の学校を訪ねて小さな支援を続けてきましたが、今回いよいよインド北部のメーラトという都市にあるスラム地区で「日本初となるインドのスラムでの学校建設」を始めることになりました。

インドのメーラトにあるスラム地区に学校を建てるための資金が必要です!

スラムの子どもたちに素敵な学校をプレゼントするために皆様のご協力をお願い致します。

 

(子どもたちの瞳の輝きに元気をもらっています)

ビッグインドに学校を作って子どもたちにビッグスマイルを届けたい!!

12年後には世界一の人口となる、経済成長も著しいインド。日本の人口にほぼ等しい、1億人以上の人々がスラムで暮らしていると言われています。根強く残るカーストの慣習と広がる経済格差により、スラムの人口は更に増え続けています。日本では到底考えられない住環境の中、子どもたちは生まれ、育ち、やがて大人になり、結婚し、子どもが生まれ、その子どもはまたスラムで育ち・・・この流れは世襲されていきます。

スラムの人達はアウトカースト(カーストに属さない)です。そして、神の子(ハリジャン)とも呼ばれています。それはかつて、ガンジーが差別用語を使うことなく、スラムの人達をそう呼んだことに由来します。

メーラトはインド北部のウッタル・プラデーシュ州にあり、首都デリーの北東約60キロメートルに位置する人口117万人の都市です。このメーラトのスラム地区にレインボーチルドレンスクール(Rainbow Children School)という学校を作り、子どもたちへプレゼントします!

 スラムを上から見た風景。屋根はビニールシート?

(スラムを上から見ると屋根にはビニールシート)

 

(やっと一人が通れる狭い路地を抜けると・・・)

 

(ハリジャン=神の子たちがお出迎え!)

そう!『教育は世界を変える!』

学校を作ることによって「学ぶ環境」というプレゼントに、子どもたちは大喜びしてくれます!学習環境が十分でない子どもたちですが、学ぶ意欲は旺盛です。デリーのスラムでは、優秀な成績を修める子どもは奨学生制度等を使って、政府や私立の学校に転校することも可能となります。未来は広がり、大学へ行くことも夢ではなくなります。ただ、このスラムではそのような学ぶ環境がないというのが現状です。でも今回、私たちが学校を作ることによって彼らが学び、力をつけ、スラムの環境を脱し、一般企業に就職し、豊かな暮らしを手にすることも可能となります。

 

(デリーのスラムの学校では停電もしばしば)

感動をプレゼントしようと思っていたけど、とてつもない感動と幸福感をプレゼントしてもらったのは私でした。

レインボーチルドレンでは、毎年春・秋の2回行うスタディツアーで、デリー最大のスラム(katputhli colony slum)に設けられた、とても小さな学校を訪れています。 私が初めて神の子(ハリジャン)と呼ばれるスラムの子どもたちと出会ったのは、2013年3月でした。スラム訪問にあたり“折り紙教室”を考えた私は、先生として子どもたちの前に立ちました。折り紙を学ぼうとする、子どもたちの輝く瞳に囲まれて、自分でも説明のつかない感動が湧き上がりました。子どもたちに喜んでもらおう、感動をプレゼントしようと思っていましたが、とてつもない感動と幸福感をプレゼントしてもらったのは私の方でした。

スラム初訪問の時に感じた、説明がつかないその感情の正体を理解したのは、半年後のスタディーツアーで再びスラムを訪問した時でした。
折り紙やバルーンアート教室の先生となり、再び子どもたちの輝く瞳に囲まれた時、その無垢な光のなかに神を感じました。神の子(ハリジャン)と呼ばれる理由が腑に落ちた瞬間でした。

貧しいスラムの生活であっても、その社会には義理人情や助け合いの精神があり、貴賎に何の意味も見出さず、目を輝かせて「今」を生きる子どもたちは純粋そのものの存在です。その純粋無垢なエネルギーに触れると、魂のレベルで感動に震え、自然と涙が溢れてくることに気がつきました。

Vol.50 (6日目)【折り紙教室】

(折り紙教室中の石川先生です)

  

 (Rainbow Children Japan×SLUM CHILDREN E.D.T )

レインボーチルドレンスクール開校までの道のり

メーラトは首都デリーから少し離れた中都市(人口は広島市と同じ規模)ですが、最近のインドにおける地価高騰の影響を受けています。ある程度の規模の学校を作ろうとすると、概算で200万ルピー(日本円で約400万円/土地建物)の予算が必要となります。まず手始めに、80万ルピー(日本円で約150万円/土地建物)で実現可能な小さな学校を作ります。下記のような段階を踏んで、プロジェクトを進めることを決定しました。

  1. 小さな学校を作れる規模の土地確保 ⇒2014年9月に用地取得予定
  2. 電気・水道引き込み、貯水タンク設置 ⇒2014年末迄の予定
  3. 学校の建物の建設開始 ⇒2015年1月予定
  4. レインボーチルドレンスクールのスタート ⇒2015年7月予定
  5. 土地の買い増し、教室や施設の増設、政府の認可取得へ(次回プロジェクト)

学校の名称は「Rainbow Children School (レインボーチルドレンスクール)」とし、授業料無料のフリースクールとして開校します。NPO法人レインボーチルドレンが開設し、インドのNPO法人のSLUM CHILDREN EDUCATIONAL AND DEVELOPMENT TRUSTが学校運営や現地協力を行います。

 

(今春のスタディツアーでは、地球へのラブレターを開催)

 

(完成した地球へのラブレターを手に集合写真)

【引換券について】

  • 支援額3,000円 ⇒ ①+②
  • 支援額5,000円 ⇒ ①+②+③
  • 支援額10,000円 ⇒ ①+②+③+④
  • 支援額30,000円 ⇒ ①+②+③+④+⑤
  • 支援額100,000円 ⇒ ④+⑤+⑥
  • 支援額250,000円 ⇒ ④+⑤+⑦

①子どもたちから感謝の声を動画と写真で

購入者のお名前を書いたプレートを持って、「日本の○○さま、ありがとうございまーす!!」と元気な大合唱を動画&写真にしてメールでお届けします。

②お名前を掲載

公式サイト「協力企業・団体・個人」ページに、スラム学校建設の協力者として全員のお名前を掲載させていただきます。

コチラ⇒http://rainbowchildren.holy.jp/sponser

③インド政府御用達「アパ・キ・パザンド社」の最高級チャイ

デリー空港でしか買えない、インド政府が各国の国賓へ贈るインド最高級国賓紅茶です。紅茶鑑定士のカプール氏が選定するSAN-CHAブランドのチャイをお土産としてお届けします。

④スラムの子どもたちが書いた「地球へのラブレター」Tシャツ

かけがえのない地球という星を大切にしたいという想いを、20×20センチの宇宙に描いた、母なる地球へのラブレター。この夏イタリアで展示される作品をTシャツにしてお届けします。

その時の様子はコチラ⇒http://rainbowchildren.holy.jp/archives/1865

 

(デザインはイメージです。絵は実物。)

⑤完成した学校の壁面に名前のプレートを設置

完成した学校の子どもたちが学ぶ教室の壁面に、購入者全員のお名前を書いたメモリアルプレートを設置します。ステンレス製で永久に掲示されます。完成後に訪れていつでも見学することができます。

(イメージ)

(イメージ画像です。)

★スタディツアーで建設中の学校へご招待

現地3日間コース

スタディツアーで、学校の建設現場視察を含む現地3日間のツアーへご招待します。子どもたちと触れ合い、夢の学校が完成していく過程を一緒に見に行きましょう!

(3日間の宿泊費、交通費、世界遺産観光が含まれます。デリー往復の航空代と食費はご自己負担となります。)

日本発着10日間コース

約10日間の人生を変える感動のスタディツアーへご招待します。学校の建設現場視察を含みます。子どもたちと触れ合い、夢の学校が完成していく過程を一緒に見に行きましょう!ダラムサラの教育省ミーティングやチベット学校訪問、奨学生とのミーティングにも参加します。 (10日間の航空券、宿泊費、交通費、世界遺産観光が含まれます。食費は自己負担となります。)

スタディツアー説明はコチラ⇒http://rainbowchildren.holy.jp/support-join/studytour

子どもたちの笑顔が輝きだしたら、世界が虹色になった~レインボーチルドレン

5/1よりスタートです。皆さまのご協力、応援をよろしくお願い申し上げます。

※このRadyfor?プロジェクトは2014年5月1日より40日間行われ、当初募集金額の150万円を大幅に上回る205万円を集めて終了致しました。その後、2014年10月に学校建設計画を変更し、既存のスラム学校(グジャラティスクール)の経営支援をしながら高等教育への道を目指す、「スラムプロジェクト~スラムから大学へ」へ取り組んでおります。計画変更の発表について⇒http://rainbowchildren.holy.jp/archives/3558