2014春☆スタディツアー Vol.6 (2日目)【スラムツアー体験!①】


スタディツアーの目玉の一つでもある、レインボーチルドレンのスラムツアー体験。

インドには世界遺産が数多く存在しています。
なので、世界遺産を巡るツアーを企画している旅行会社も、たくさん存在しています。

インドという国は遺跡を見て感動すると同時に、様々な人々に出会い、一人の人間を見ては深く考えさせられる所です。

しかし、本当の生のインドを体験したいなら、インドを巡る旅にスラムを組み込まない訳にはいきません。
スラムで生活する人たちを目の当たりにして実際に触れ合ってこそ、本当のインドというものが見えてきます。
ただ、インドを旅するほとんどの方は、せっかく遠くインドまで足を運んだとしても、スラムに足を踏み入れる体験まではしていません。
※実際にスラムツアーを取り入れている旅行会社自体、あまりないんですね。

せっかく時間とお金をつぎ込んでも、あ〜楽しかったと、ツアーを単なる娯楽“体験”で終わらせてはもったいない。
レインボーチルドレンのスタディツアーは
貴重な“体験”が人生“経験”へとつながること間違いなし!
のツアーです。

現地で五感をフルに使って感じていただくのが一番ですが、貴重な体験を記録してきた動画と文章で、雰囲気だけでもお届けできればと思います。

少しでも現地に行った気分になったら、嬉しいですね!

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まずは動画で、実際にスラムの中を一緒に歩いてみましょう!

2014年3月10日(月) 2日目-3

上陸後、初のインド料理を堪能して、お腹も満足!満足!

さあ、スラムの子供たちに会いに行きましょか!

そういえば前回スラムに行く途中、地下鉄の駅でライフル銃抱えた警察官に、私一人捕まったんだっけ(笑)
あの時はどうなるかと思ったわぁ~!(^^;;
さすがにあのドキドキ感は、二度と体験したくはないけどね。
当時の貴重な体験はコチラ↓
2013秋スタディツアー Vol.43(6日目)【メトロ(地下鉄)体験】

裕君、地下鉄で写真を撮りすぎて、警官のお世話にならないように!(^^;;

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メンバーは二手に分かれてスラムへ向かう。
石川さんと私は、子供たちへ届ける荷物を積んでオートリキシャーで。
残りのメンバーは、サージャンの先導で地下鉄で。

目的のスラムは、ここから4kmちょっと。
前回、スラムからの帰りはオートリキシャーで35ルピー(約70円)だった。
改めて思い出しても、ホンマ安っ!
市民の手軽な移動手段になっているのもうなずける。
※ただしこの料金は、サージャンが一緒に乗ってる時のインド人価格。
外国人ならある程度上乗せされた価格になります。
ただオートリキシャー乗る時には金額交渉でよくトラブルになるので、値切ったりする時の一応の参考にしてくださいね!

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私たちを乗せたオートリキシャーは、目的地のスラムに向かってひた走る。

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「子供たちへの教育は、世界を変えるんだ!」
な〜んて、車内ではアツイこと言ってるのに、見た目の怪しい二人組(^^;;
オイオイ、俺たちはインドのマフィアか!(笑)

10分ほどで、目的のスラム街に到着。

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スラムの外で遊んでいた、元気な子供たちが出迎えてくれる。
しかし、周りはものすごい悪臭。
瞬時にインドの現実に引き込まれて行く。
この劣悪な環境で、人が日々生活しているとはとても思えない。

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それでも子供たちは嫌な顔などせず、無邪気な笑顔を振りまいてはしゃぐ姿が印象的だ。

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地下鉄Shadipur駅からも近い、スラムの入口付近で、サージャンたちの到着を待つ。

“再びスラムに、帰ってきたよ!”

前回初めてスラムを訪れて目の前の現実を目の当たりにした時には、言葉にならないならない感情に襲われた。
現実を受け入れようとすると同時に湧き出てくる感情によって、胸を締め付けられる体験をした。

しかし、今回は半年ぶりに“帰って来た”という感じが、どこか懐かしく、そしてなぜか嬉しい。

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地下鉄でこちらに向かっていたサージャンたちも、スラムに到着。

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スラムの中にある学校を目指して、子供たちへのプレゼントをみんなで運んでいく。

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あちこちに枝分かれした、細い路地をひたすら歩く。

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途中私の手を取り、家の中へと招こうとするスラムの住人。
ドアの開いた家の中を覗き込むと、地べたに直接座る男性。
夏は暑く、冬は寒そうだ。

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足元に散らばる、ゴミの残骸。

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溝を掘っただけの下水施設。

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細い路地で頭を洗う男性。

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所構わず干されている洗濯物。

そんな環境の中で、スラムの人たちは日々生活している。

どれだけの人が、このスラムの現実を目の当たりにしたことがあるだろうか。
どれだけの人が、ここに存在する本当のインドという国を理解しているだろうか。

デリー市内を歩いているだけでも、日本人にとっては衝撃を受ける光景が多々見受けられる。
しかし、実際にスラムの中を歩いてみると、その衝撃度はハンパじゃない。

日本でノホホ~ンと暮らしていたら、絶対に出会うことのない貴重な体験。
人は本当にショックを受けると、言葉って出てこないものだ。
前回がそうだったが、その時の状況や心情を言葉で表現したくても、まさに“言葉にならない”状態になるもの。
今回初めてスラムを訪れた他のメンバーは、スラムの現実を目の当たりにして、どんな感情を抱いただろうか。

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学校に向かって歩いていると、多くのスラムの住人たちとすれ違う。

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劣悪な生活環境にあるはずなのに、住人たちはみんな笑顔で挨拶してくれる。

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私たちを警戒することもなく、目が合えば笑顔で受け応えてくれる。

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子供たちが笑顔で駆け寄ってくる。
普段見慣れない日本人に対して興味津々の様子だ。

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どの子供達も、屈託のない笑顔で私たちを歓迎してくれる。

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子供たちの澄んだ瞳。
そこにはひどい生活環境の中で生活しているという悲壮感のかけらも感じられない。

『幸せ』って何だろう?
ふと、頭の中にそんな疑問が芽生える。
明らかに不衛生なスラムの現実を目の前にして、それでも楽しそうにはしゃぐ子供たちの姿。
今はっきり言えることは、幸せとは『状態』ではなくて、『感情』から生まれてくるものだということ。
他人から見たらどんなにひどい環境であっても、そこで生きている人の瞳が輝き、心が満たされているのであれば、その人の今は幸せなんだ。

日本で何不自由なく生活している私たち日本人。
ここに住むスラムの人たちは、日本人を見て興味や憧れの感情は抱くことはあるかもしれない。
しかし、物には溢れているが濁った目をした日本人見て、幸せそうだなぁと思うスラムの人ははたしているだろうか。

悪臭の漂う中でも、生き生きとした目を輝かせながらはしゃぐ子供たち。
そんな子供たちを見ると、幸せの素というのは自分の心の中にいくらでもあるのだと教えてくれる。
幸せと感じるためには、自分で幸せの種を撒き、水をやり、たくさんの陽の光を浴びせ、幸せの花を自分の心の中に咲かせればいい。
現地のスラムの人たちとの触れ合いは、そうしたことを気付かせてくれるとても貴重な体験だ。

多くの旅行会社はもっとスラムを知ってもらおうと、なぜツアーの中に取り入れていかないのか。
本当のインドという国を、なぜ多くの人に知ってもらおうとは思わないのか。

DVD『呼ばれて行く国インド』(キム・スンヨン監督)の中で印象に残った言葉。
「今インドがどういう国なのか、誰もわかってない。ここが本当のインドだよ!ここ来たらみんなわかる!」
そう話すのは、スラムのボランティアガイドとしてこのDVDに出演しているサージャン。

前回まだスラムに足を踏み入れたたことがなかった時は、この言葉に対して何の感情も持たなかった。
しかし、実際にスラムに来てその光景を目の当たりにすると、今はその言葉の意味が理解できる。

過去のインドの身分制度として知られるカースト制度。
独立後、現在の新憲法ではカーストによる差別が禁じられた。
しかし、実際には未だ根強く残っているのが現実。

一般社会の仕事につくことの出来ない人たちは、物乞いをして生活せざるを得ない。
どこの国でも社会に出て働くためには、文字の読み書きができるというのは必要最低限のスキルだ。

そもそも子供は何でも学びたがるもの。
幼い子供は好奇心旺盛だ。
強制されるまでもなく、自らすすんで勉強したいと思っている。
しかし、スラムでは子供は勉強したくても、親が生活のために子供を使って仕事をさせてしまう。
勉強よりも仕事優先。自分たちの生活優先。
スラムで育つ子供たちは勉強する機会を失い、自然と基本的な読み書きすら出来ない大人へと成長してしまう。
負のスパイラルから抜け出すためには、最低限の教育が必須条件だ。
法的なカースト制度は廃止されていても、こうして実質的にはカースト制度は代々世襲されているのが現実なのだ。

親の世代、またその親の世代といった、ずっと“過去”の世代から差別を受けてきた人たち。
学校にもろくに通えず、“現在”も基本的な読み書きすら出来ない親たち。
こうした親の下で生活しながら大人になっていく“未来”の子供たち。
そんな環境で育った子供たちが、どうして将来の一般社会に順応して生きていけるだろうか。

ここスラムは、インドの『過去、現在、未来』が凝縮されている。
その全てを肌で感じることのできる、貴重な場所だ。

『本当のインドが、ここにある』
サージャンが言うのは、こういうことではないだろうか。

また、スラムでの体験は自分の過去、現在、未来と照らし合わせて、新たな気付きを教えてくれる場所でもある。
スラムツアーに参加する度に、人間的に成長させるきっかけを与えてくれることが、何よりも私をインドに向かわせる一番の要因かもしれない。

ふと目を向けると、前回訪れた見覚えのある懐かしい校舎が飛び込んできた。

つづく…

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