スタディツアー参加者感想文(2014春)


 

第五回春スタ参加 大西裕(製薬会社勤務/奈良)

2014年3月14日金曜日 チベット難民政府があるインド北部のダラムサラに着いたのは昨日のお昼過ぎ。 バレンタインデーに手作りチョコをくれた家族にお返しできなかったなぁと、思いながら、ホワイトデーなんて全く関係なしのこの地で、ヒマラヤから上る力強い朝日を浴びている。 なんだこの透明感のある青空。 頭の中で考えている事と、ロケーションのギャップに、ちょっとニヤけてしまう。
(7:30)ホテル前でヒマラヤバックにメンバー全員で写真撮影。そりゃこの景色見たら撮らずにはおれない。 歩いてプラプラと15分、朝のチベット寺院の見学に来た。テロ対策も兼ねているのだろう、鞄を持って中には入れない。入口付近に掛けてある大きな垂幕には沢山の人物写真が並んでいる。チベット本土で中国共産党への抗議で焼身自殺をされた僧侶達だ(詳しくは前回のスタディツアーブログを参照)。心から合掌。あなた方の思いを考えると涙が出ます。 寺院の中に進むとちょうど2階での読経が終わった僧侶たちが1階に降りてきた。 あ、昨日お友達になった(勝手にお友達扱いでごめんなさい)高僧のゲシェラだ。一番前で歩いてくる。本当に偉いんだ(めっちゃ失礼(笑))。その後、問答や寺院内を見学して神聖な朝の散歩は終了。
(9:30)中央チベット政権教育省の公用車(四駆のSUV)2台で大臣の待つ教育省へ移動。すごいVIP待遇だな。Rainbow Childrenのスタディツアーって、もしかして私が思っているより凄い活動に参加させてもらっているのでは。。 10:00教育省に到着し、大臣の部屋へ通される。こんなカジュアルウエアでこれから大臣に会うんだ。このスタディツアー、毎日何回か変なギャップにニヤけてしまう。 大臣登場。国会中であるにも関わらず、一時抜け出してきて頂いたらしい。 1959年チベット亡命政府発足。やさしい笑顔で挨拶していた大臣の顔が真剣になり、思いをお話しいただいた。 『チベットが置かれている現状を多くの人に知ってもらいたい。特に若い人達に。 西洋の大学生は年に2回ほどダラムサラに訪れて2~4週間のホームステイをしていて、こちらの大学で学生同士が論議をしている(教育省もサポート)。 本当は、日本、韓国、ベトナム等の同じ人種、文化の人達にもっと来てほしいし知ってほしい。 東洋の文化を1人1人が考え、守っていく事が大事なんだ。 日本は民主主義の国だから、皆さんが他の人にこのチベットの状況を伝えていき、大きな力になる事を期待している。 日本からは多くの支援をして頂いており、本当にありがとうございます。』 と最後は感謝の気持ちを心を込めて話されていたのが印象に残る。 Rainbow Childrenはチベット人学生への奨学金制度を提供しており、進捗や今後の計画を石川代表がご説明され、大臣もとても嬉しそう。 国会中の大臣は議会に戻られ、
(13:00)私達は、またまたVIPな公用車で学校(TCV)訪問をする為にゴパールへ移動。 道中なんと教育省のオゴり♪でランチ。食べ放題のカレーはとても美味しかった。 『シャラ ヤポチュ チュセラ(ご馳走様でしたのハズ)』
(14:00)ゴパールプルTCV到着。 1~12年生(1200名) ヒマラヤがドドーンと見える、最高のロケーション。こりゃリゾート地に最適だな。 敷地内に寮棟が点在し、それぞれの棟に管理人のご夫婦がおり、彼らが子供たちの両親代わり。部屋は男女に分かれていて二段ベッドが何台か置いてある。 テレビは週1~2回だけ広間で全員で視るらしい。日本の子供とはエライ違いだ。 教育は3年生まではチベット語で、4年生からは英語で授業が進められる。 PC教室もあり、学生たちが読書感想文を英語で作成中だった。 こんな学校が日本にあったら、是非自分の子供を入学させたい。 子供たちはみんなとても気持ちのいい挨拶をしてくれる『タシデレー(こんにちはー)』。 この子供たちが今後のチベットを支える原動力となる事を考えると、卒業後に大学で教育を受ける機会を提供しているRainbow Childrenの奨学金制度の意味は計り知れない 私達に出来ることは何があるのだろうか? 大きな事じゃなくていい。 小さくても全然いい。 出来ることから始める。 実際にやってみるっていうことが大事なんだ。
その日の夜、ダライラマ法王の日本語通訳をされているマリアさんと食事し、とても大切な事を学んだ。 『チベット仏教は、幸せになるにはどうしたら良いかを教えてくれる。』 『昨日と明日の間に生きる、今日をどうやって幸せに生きるかを考えているのよ』
スタディツアーを計画して頂いた石川代表、北条さん、一緒にツアーを回った仲間達に感謝です!本当にありがとうございました。