2013年10月22日(火) ちびっとチベット情報【チベット問題2】
★チベット問題とは
ヒマラヤ山脈の北側に広がる、平均海抜4500mの「チベット高原」。
そのほとんどが、かつてラサを都とする独立国「チベット」でした。
今、チベットという国はありません。
「世界の屋根」と呼ばれる高原地帯で、牧畜や農耕をなりわいとし、主に仏教を信仰する「チベット人」が600万人ほど暮らしています。
なぜ、「チベット」はなくなってしまったのでしょう?
1949年、東隣りに中華人民共和国という国ができました。
毛沢東という指導者が北京で「チベットを解放するぞ!」と宣言したのが、『チベットの終わり』の始まりです。
圧倒的な武力でチベットはすぐに陥落し、1959年、指導者のダライ・ラマ14世がインドに亡命。
北インドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立しました。
チベットは、チベット自治区と四川省などに組み入れられ、現在では中国の一部になっています。
一方、15万人余りのチベット人が亡命し、今もインドやネパールの難民居留地で暮らしています。
そして今、チベットの中では?
◇チベットのここが問題!◇
★人権がおろそかにされています
思想信条を理由に投獄されたり、刑務所で拷問されたり、マトモな裁判もなしに、死刑にされたりします。
★中国人(漢民族)の移民が多すぎます
政府が入植を奨励しており、すでにチベット人は少数派になってしまいました。
もともと600万人しかいないため、民族としての存亡が危ぶまれています。
★チベット人にとって不利な社会
社会の上層部は中国人が支配。
教育水準の低さや中国語の能力などで、チベット人は何かと不利な扱いを受けています。
★信仰の自由がありません
ダライ・ラマ法王を批判しない僧侶は、寺院から追放されます。
一方、中国政府が勝手に高僧を任命して、信仰を強制しています。
★環境を壊しすぎています
乱伐、乱開発でチベットの自然が破壊されました。
核兵器を作り、核廃棄物の捨て場にしている疑いがあります。
こういった状況に置かれても、ほとんどのチベット人たちはダライ・ラマ法王の教えを守り「非暴力」を貫いています。
現在、チベット亡命政府と中国政府の「交渉」が続いていますが、時間が経てば経つほど、チベット人にとって状況は悪くなります。
2006年7月には、ラサまで青蔵鉄道が開通しました。
ますます多くの中国人が流れ込み、状況の悪化が加速されるのは間違いありません。
(DVD:ヒマラヤを越える子供たちより抜粋)
※参考までに、チベット問題の歴史をまとめた動画がありましたので、紹介しておきます。
日本だけでなく、国際的にもあまり知られていないのが、チベット問題なんですね。
「日本人が知らない中国のチベット侵略」(4分55秒)
http://bit.ly/1e3k6wE
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