ルピー募金報告①:無事にインドへ届けることができました。最終支援先・金額発表


 
2016年11月9日から12月4日まで募集しました緊急ルピー募金について、現時点までの状況をご報告致します。

緊急ルピー募金集計結果(最終)

  • 寄附者数:243の個人・法人・団体様
  • 募金総額:1,532,980ルピー(INR)
  • 日本円換算額:約261万円(12/14現在1INR=1.7036換算)

たくさんのご協力本当にありがとうございました。

 

インドへの送金方法

過日12月9日に代表石川辰雄がインド・デリーへ渡航し、支援対象先3つへ手渡しを完了しました。

(渡航費・滞在費すべて私費で行いました)

 

最終支援対象先決定までの経緯

募金の募集期間中にも刻々と変わるインド当局のルール変更に、支援先の決定は困難を極めました。市中での新紙幣の交換が終了し、銀行口座への預金しか手段がなくなった頃には、集まった募金は予想をはるかに超える金額となっていました。その時点で受け入れが決まっていた中央チベット政権教育省からは「やはり受け取ることができない」旨の連絡を受けるという場面がありました。

理由は、募金額が当初予想の2倍近くとなり受け入れ限度をはるかに超えてしまったことと、インド政府から保有する旧紙幣の報告を求められているから、というものでした。チベット亡命政府もルピーによる混乱の例外ではなかったのです。

その後ノドゥプ教育大臣と再度交渉し、日本人が保有するルピーの性質や寄附者から寄せられた手紙に書かれた皆さまの気持ちを伝え、再び受け入れてもらうことが決まりました。

今回のルピー募金は無記名のものを除いてすべて寄附者が特定できる、日本全国よりの気持ちのこもったお金であることを説得したのです。結果、数回の会議の後に教育省としてできるあらゆる手段を検討し、その限度一杯まで受け入れるという回答に至ったのです。

届いた243通にはその殆どに皆さまよりの一言や手紙が添えられていました。

最終的には当初予想の3倍の金額が集まりましたが、スラムプロジェクトでの活用の再検討と、大火事で全138店舗が焼失したラール・キラーチベタンセーター市場への寄付を加え、渡航前日にようやく配分を決定しました。

 

緊急ルピー募金の支援対象先と金額について

  1. 中央チベット政権教育省95万ルピー(INR)
  2. ラール・キラーチベタンセーター市場30万ルピー(INR)
  3. スラムプロジェクト27万6250ルピー(INR)

合計1,526,250ルピー(INR)

※一部の旧・旧紙幣は残念ながら使用できませんでした
※硬貨は今後のインドでの活動に使用させて頂きます

 

支援先での使途について

中央チベット政権教育省:95万ルピー(INR)

既に発表済ですが、レインボーチルドレン奨学金の次期奨学金に充当します。レインボーチルドレン奨学金はインド・チベットの若者から未来のリーダーを育てる奨学金で、現在66名がインドの大学・大学院で学んでいます(2017年100名目標)。

今回の支援は約20名の奨学生が1年間大学で学べる金額となります。

レインボーチルドレン奨学金とは

 

ラール・キラーチベタンセーター市場:30万ルピー(INR)

ルピー旧紙幣廃止が発表された同じ11月8日、オールドデリーにある世界遺産ラール・キラー(レッド・フォート)そばにあるチベタン・セーターマーケットが大火事に遭い、全138店舗が焼失しました。

ウィンタービジネスと呼ばれるチベット難民たちの出稼ぎの拠点は、年間の収入を賄うどころか商品を含むその全てを失いました。これに対しデリー州政府、中央チベット政権が支援を決定しましたが、商品だけでも1億2千万ルピーとされる損失額は大きく、様々なところで寄付の呼びかけがされていました。

この138店舗(世帯)は当然ながら数百名の子供たちの生活を支えるものでした。ただでさえ不安定な難民としての生活がさらに脅かされ、子どもたちの教育へ悪い影響を及ぼすことは想像に難くありません。

この事態を受け、チベット教育省・スラム双方の受け入れ限度を超える部分を、デリーの難民居住区オフィスを通じて、この火災の被災者への救済へ充てさせて頂きました。

こちらについては、また詳細に報告する予定です。

 

スラムプロジェクト:27万6250ルピー(INR)

NGO:Wahoe Communeと協働するスラムプロジェクトでは、スラムの学校責任者であるサンタンが既にこの秋よりMBA(大学院:クオニアカデミー)に通い始めました。

そのサンタンと話し合った結果、新しく移転した学校と子どもたちへクリスマスプレゼントをすることに決めました!

  • 新しい学校の黒板2つ
  • 新しい教室用のカーペット2つ
  • 不足していた文具の購入
  • 子どもたちへ冬用の服40着
  • 5キロのお米40世帯分(子どもたちの家庭へ)
Wahoe Commune Schoolの子どもたち

残る分はサンタンの大学院への奨学金に充てる予定です。サンタンが大学院で学ぶMBA(Master of Business Administration;経営学修士)は、この小さな学校を200名の学校にするための力に、そしてデリー中のスラムに子どもたちが通える学校をつくる夢へとつながっていきます。

子どもたちのクリスマスの模様はまた後日報告する予定です。

スラム奨学生第1号誕生!スラムの若きリーダーサンタン23才


この度は日本全国より予想を大きく上回るルピー募金を頂きまして、本当にありがとうございました。集めたもののそのまま紙くずになってしまうかも知れない危機もありましたが、無事にインド側へ手渡すことができ、それぞれの支援先で子どもたちや若者たちの未来へ託すことができました。

それが実現できたのは、日本全国の皆さまが「自分ではない誰か」のために動いて下さったからでした。毎日山のように届く皆さまの気持ちに動かされたのは、実はレインボーチルドレンでした。

インドで垣間見た現実を日本で一番よく知っているのは、今回募金下さった皆さまだと思います。その皆さまが託してくださったルピーがどういう風に世界を変えていくのか、今後も報告していきたいと思いますので、引き続きどうかお見守りください。

【※ルピー郵送時にメールアドレスをご記入頂いていない方へ※】

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