Vol.57 (7日目)【ウキャキャキャー!ウッキー!】

Vol.57 (7日目)【ウキャキャキャー!ウッキー!】

2013年11月24日(日)【ウキャキャキャー!ウッキー!】

前回からのつづきです…

朝6時起床。
長いようで短かったインドの旅も、本日が最終日。

今日はサージャンが手配してくれたタクシーで、一日アーグラー観光!

ホテルの前にはすでにドライバーが待機。

出発前にシャワーを浴びて、歩いてモーニングチャイへ。

今日は朝早いので、まだ営業していない店が多い。

開店準備しながらチャイを販売しているお店を見つけて、いつものチャイタイム。
チャイ×2=14ルピー(約28円)、フレンチトースト×1=30ルピー(約60円)。

食事しながらふと道路の反対側を見ると、あれ?先ほどホテル前で待機していたドライバーの姿が。

どうやら私たちを迎えに来てくれたらしい。
サージャンからおもてなしせよとの指示でもあったのかな!?

一旦ホテルに戻って、大きな荷物はフロントに預けタクシーでアーグラーへ。

ドライバーが自己紹介してくる。
名前はランディ。
自分から自己紹介するというランディの心遣いに好感を持った。

長距離移動になるので、ガソリンスタンドで燃料補給。
ガソリン1リットルあたり51ルピー(約102円)/L。日本よりやはり安い。

こころも燃料も満タン!
アーグラーに向けて、いざ出発!

タクシーはデリー市内を抜け、大通りをひたすら南下していく。

インドは市内を抜けると、まだまだ自然や未開拓の土地がいっぱい。

すると、道路脇には野生のおサルさんたちが!

「ランディ!ちょっとストーップ!写真撮らせてー!」

車を脇に寄せ、野生のおサルさんたちを車の中からマジマジと眺める。

親の背中に必死にしがみつく、赤ちゃんサルの姿。
こんな光景を見ていると、こころが和むなぁ。

おサルさんたちは、「よそ者たちよ、何かようか?」と言わんばかり。

「イヤイヤ、ようって程のものじゃないんですが(何故か敬語)、東京で生活していると、野生のおサルさんを拝見させていただくのは、動物園くらいしかないんですよ(何故か敬語)」

「俺たちはミセモノなんかじゃねーぞ!ここの住人だ!とっとと行けや!」

「ハイハ〜イ。失礼しました〜。」

もちろんそんな会話はしてません(^^;;

まさに無料のサファリパーク妄想体験!(笑)

こんな光景もインドの旅の1ページになるなんだなぁ〜!
と、記念の一枚。パシャ!(^^)

ただ、あと数年後にはこの辺りも次々と開発されて、おサルさんたちも引越しせざるを得なくなるんだろうか。

つづく…。

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Vol.56 (6日目)【サージャンからの告白】

Vol.56 (6日目)【サージャンからの告白】

2013年11月23日(土) 【サージャンからの告白】

前回からのつづきです…

石川さんとかなりゆっくり食事を堪能した後、ホテルへ帰る。

部屋に戻ろうとすると、フロントの従業員からコッチコッチと他の部屋へ案内された。

んん!?なぜ?

案内された部屋は、私たちが泊まっている部屋と違って、めっちゃ広くオシャレな作り。

部屋に入るとあれ?何でサージャンがいるの!?
打ち合わせの後、友達のところに飲みに行くって言っていたはずだけど?

サージャンの目が先ほど別れた時と明らかに違う。
うつろな目で話しかけられる。
何かが違うゾ!サージャン、どうしたん!?

部屋を見渡すと、テーブルの上には40度を超えるウイスキーの瓶が、空っぽになって転がっている。

これ1人で空けたん!?

かなり酔っ払っているから目の焦点が合ってないゾ〜!(>_<)

話を聞くと私たちと別れた後、サージャンは明日の私たちのスケジュールの確認と手配をしてくれていた。

ところが明日観光予定のタージマハルが休みで、観光できないことが判明!

4時間以上かけて現地に行ったとしても、遠くから写真撮影くらいしかできないらしい。

そのことを今日中に私たちに直接会って謝りたいと、友達のところに飲みに行かず待っていたそうだ。

ひどく酔っ払ったサージャンが、私たちにたどたどしい日本語で伝えてくる。

「もし明日何も知らずタージマハルに行って、中に入れないことがわかったら、今回石川先生を通じて初めて会った直樹さんに申し訳ない。
そして今回私を紹介してくれた、私の大事な友人、石川先生に対しての評価を下げたくない。
石川先生はすごい人だから。
私はどう思われてもいい。
私は石川先生のパシリですから。
私は日本人の心をよく分かっているつもり。
せっかく紹介してくれた人のことを、悪く思って欲しくない。
だから直接会って話したくて、友達のところへ行かずここで待っていた。
日本人以外のお客さんなら、悪いけど友達のところに飲みに行っていた。
相手が日本人でなければ、直接謝ろうとわざわざ待っていたりしない。
私は日本人のこころ、良くわかっていますから。」

謝罪の言葉を直接会って伝えるために、サージャンは私たちが帰ってくるまで待っていてくれたのだ。

謝るだけなら、石川さんに電話で伝えるだけで済むことなのに…。

かなり酔っ払っているサージャンが、たどたどしい日本語で私たちに伝えてきた言葉。

逆にそれが心からの言葉のように伝わってきて、私たちも感動した。

日本の文化というか、人としておもてなしをするとはどういうことか、その本質をインド人のサージャンから教えてもらった。

「これからみんなでレインボーチルドレンを盛り上げていきましょう!」と3人で固い握手をする。

これには石川さんもこころを打たれたようで、サージャンをレインボーチルドレンのデリー支部長に任命!とのこと(^^)

※過去にサージャンの紹介動画をUPしてます。
インド旅行の際には、サムライの心を持ったサージャンが経営するホテルサンライズへ!
サージャンから、効率的にインドをまわるためのアドバイスや相談にのってもらえますよ!
https://www.facebook.com/photo.php?v=206805256157938

23時30分過ぎに部屋に戻り就寝。

明日はインドの旅最終日。
一日アーグラー観光して、インドの歴史を楽しむゾ〜!(≧∇≦)

つづく…。

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Vlo.55 (6日目)【感謝してます!石川さん!】

Vol.55 (6日目)【感謝してます!石川さん!】

2013年11月22日(金) 【感謝してます!石川さん!】

前回からのつづきです…

スラムの子供たちに別れを告げ、帰りはオートリクシャーでホテルへ。

わーい!初オートリクシャー!(≧∇≦)
しかも目的地のホテルまで4kmちょっとで35ルピー(約70円)。安っ!

市民の手軽な移動手段であるのも納得!

明日はインド滞在最終日。

明日の夜中には日本に向けて、インドのはるか上空を飛んでいるんだろうなぁ〜。

明日はここデリーから車で4時間以上離れた、アーグラーを一日観光。

目指すは世界で最も美しいお墓と言われている、世界遺産タージマハルだ!

インドを訪れたら、絶対ここだけは見ておかなきゃ!(>_<)

ホテルに着いて、早速明日の予定をサージャンと打ち合わせ。

タクシーの手配、ホテルチェックアウト後の荷物の預かり、観光から帰ってきた後のシャワーの使用許可などなど。

打ち合わせの最後に、お世話になったサージャンの紹介動画を撮影する。

私がサージャンを紹介することで、インドに行ったら一度はこのホテルに泊まってみよう!と1人でも思ってくれたら、少しはサージャンへの恩返しになるのかな?

こうして人に人を紹介するのは、結構気を使うけど。

でも、自分に感動を与えてくれた人と自分の友達がつながって、その人もまた同じように感動してくれたらこんなに嬉しいことはない。

Facebookはともに共感できる友達の輪が、ものすごいスピードで大きくなっていく。

そんなFacebookを開発してくれたマーク君にまず感謝!

動画を撮影し終わると、サージャンはこれから友達のところに飲みに行くらしい。

来年3月の再会を約束して、サージャンとは別れた。

今晩の晩飯は、ホテルから歩いてすぐの、サージャンオススメのチャイニーズレストランへGO!

改めて考えてみると、今回の旅で石川さんとゆっくり食事する時間が取れたのは、これが初めてだ。

運ばれてきた料理はサージャンがオススメするだけあって、さすがにウマイ!

石川さんと今回の旅を振り返る。

私にとっては人生で大きな気づきを与えてくれた、今回のインドの旅。

このような体験は、人生の中でもソウソウあるもんじゃあない。

よく考えてみたら、私が人生で大きな気づきを得た時には、石川さんが関わっていたような気がする。

大阪で出会い、生命保険業界へ導き、そして保険の本質の素晴らしさを教えてくれたこと。

突然仕事中に倒れて長期入院することになり、仕事とはいえ、私に変わって保険金振込手続きを全て行ってくれたこと。

半身麻痺で寝たきりになり、一生このままなのかと人生のどん底を味わう中、お勧めの本を持って私を元気付けるために足しげくお見舞いに来てくれたこと。

会社を退職して社会復帰した後も、私を気にかけて私が働くお店に顔を出してくれたこと。

石川さんにはホント一生頭が上がりません。

自分のために自分が動くことは当然のようにしてきたけど、人のために自分が動くことを学ばせてくれる石川さん。

そんな石川さんにこの場をお借りして、お礼を述べさせていただきます。

石川さん!今回もまた人生の貴重な体験をさせていただきました!

こんな素晴らしい気づきを得るきっかけを作っていただいて、本当にありがとうございました!

これからもよろしくお願いします!m(_ _)m

私は一生、石川さんのパシリですよ〜!(笑)

つづく…。

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Vol.54 (6日目)【ネルーさんの話】

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2013年11月21日(木) 【ネルーさんの話】

前回からのつづきです…

バルーンアートと折り紙教室を終えて、ネルーさんから今のスラムの状況を伺う。

ネルーさんは、ベルギー政府から支援を受けて活動をしているNGOの方。

現地でスラムの子供たちを、実際に支援し続けているネルーさんの具体的な話は、とても参考になるものばかりだった。

今現在、ここのスラムには3000世帯約20000人弱が住んでいて、ネルーさんは600人程の子供を受け持っているという。

ここには6つの学校があり、そのうちの2つをネルーさんが担当している。

600人のうち82人はベルギー政府の支援を受けており、私立の学校に通うことができている。

政府からの支援を受けられる子供たちは、大学に進学できる可能性が開かれると同時に、スラムでの生活を抜け出せる可能性も秘めている。

大学に進学するとこによって、スラムで生活せざるを得ない子供たちは、強いられた世襲から抜け出すことができる。

それはまさに、夢の世界へのプラチナチケットを手にすることなのだ。

また私立の学校に通うことのできない子供たちは、公立の学校へ通う道を目指して日々勉強に取り組んでいる。

公立の学費はタダであり、ネルーさんはこの10年間で、60人の子供たちを公立高校まで行ける道に導いてきた。

中には退学してしまう子供もいるが、公立の高校まで卒業できれば、インドではそこそこの仕事に就くことができるらしい。

ただ、スラムから公立の学校に行くのにも、政府はそれなりの人間にしか入学許可を与えてはくれない。

政府が求めているのは、子供の学力はもちろんのこと、集団の中でもうまくやっていくコミュニケーション能力などの人間力も問われてくるのだ。

スラムで学んでいる子供たちの中には、戸籍すらない子供もいる。

公立の学校に通うためには、そうした子供たちに対しても政府が許可を与えるという手続きが、現実問題の大きな壁として存在している。

ネルーさんの話は悲しくなることばかりだけではなく、今回嬉しいニュースもあった。

前回石川さんがここで出会った女の子の一人は、当時ネルーさんのところで学んでいたが、今は公立の学校に通っているらしい。

これからも一人でも多く、スラムを抜け出せる可能性のある道を掴み取って欲しい。

ネルーさんは今、スラムの外に土地を買い、そこに寮付きの学校を建てることで、住み込みで子供たちに人間教育ができるよう、日々の活動をしているところだと語ってくれた。

スラムの子供たちが公立の学校でもついていけるように、そこで必要な学力と集団の中でトラブルを起こすことなく過ごしていくためのマナーを教えるためだ。

それが実現すれば、もっと多くの子供たちが未来への扉を開けることにつながっていくだろう。

『子供たちへの教育は、世界を変える』

私たちのスラムプロジェクトも現実化させるために、少しずつでも前に進んで行かねばならない。

現在レインボーチルドレンでは、土地を購入するために必要な資金調査を行い、このスラム街に『Rainbow Children School(仮称)』を建設する構想を進めている。

強いられた世襲の世界から抜け出す可能性を秘めた子供たち。
これからも自分ができる事を、できる範囲で、手を差し伸べていこうと思っています。

★スラムの現状
「スラムの子供たちは道で働いたら家にお金を持ってくるけど、でも親がお金取っちゃって、自分のお酒とか自分の食べ物とか、欲しいものを買うから、だから子供たちも学校へ行かないし、もし学校へ行ったら親が怒る。何で学校行きたいの!?って」
(DVD『呼ばれて行く国インド』スラム街のボランティアガイド、サージャンの言葉より)

つづく…。

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Vol.53 コラム 【ボランティア活動の意義って!?】

Vol.53 コラム 【ボランティア活動の意義って!?】

2013年11月20日(水) 【ボランティア活動の意義って!?】

前回からのつづきです…

スラムの子供からプレゼントされた一粒のチョコ。

この体験をきっかけに、ボランティア活動って一体何なのか、帰国してからもう一度考えてみました。

★ボランティア活動の意義

ボランティアとは、もともと『志願者』『有志者』という意味を持つ言葉です。

誰もが、個人の自発的な自由意思に基づいて行われる活動であって、自分でできることを周囲と協力しながら、無償で行う活動のことをいいます。

『誰かのために何かをしてあげたい』という純粋な気持ちを大切にした活動ですね。

ボランティア活動の目的は、社会問題や課題の解決に対して、自分自身が『自発的・主体的に』その問題を解決していこうとするものです。

ですので、人から命令されて行うものではないですし、強要されて行うものでもないです。
人の評価が活動に影響を与えることもありません。
活動することを決めるのは、本人の自由意思によってなされるものでなければならないからです。

またボランティアは、決して『~してあげる』活動ではありません。

受け手側から見て支援する側は、この地球に共に暮らす仲間であり『協力者』です。
友達のような視点でお手伝いする気持ちが大事です。
感傷や哀れみの気持ちは禁物なんですね。

ボランティア活動の報酬とは、自分の『満足感』や、人とかかわることによって得られる『人間関係』です。

ボランティアの体験は、支援する側の自分の心を豊かにしていきます。

支援を必要としている世界の人たちが、自分の活動によって明日への希望を持てたのだとしたら、自分自身の心をも満たす素晴らしい経験にもつながっていくのですね。

現在、多くの方々が様々な活動に従事しています。
若い世代だけでなく、社会の高齢化に伴い、長い人生をより有意義なものにしたいと、ボランティア活動に関心を寄せるシニア世代も急増しています。

自分の感情を刺激されることによって、『自発的・主体的に』行うのがボランティア活動です。

受け手側の心に何かしらの幸福感をもたらすのであれば、やらないよりはやった方が絶対にいいのです。

結論として、ボランティア活動は支援した受け手側が「良かった!」「嬉しい!」と思ってくれる、それだけでいいのだと。

反対に自分が善意の押し売りをして、ただの自己満足になってはいけないのだと。

相手から感謝の行為をもらえたのなら、そこに込められた気持ちをありがたくいただけばいいのだと。

机上で得た知識は、確かに役立つ時もあります。

しかし、日々起こってくる問題を実際に解決へと導くものに、己の体験に勝るものはありません。

『百聞は一見に如かず』です。

私自身が目指しているのは、自分が少しでも『厚みのある人間』に近づくこと。

スラムの子供がくれた一粒のチョコは、自分の目標に近づくための貴重なヒントを与えてくれたような気がします。

明日は実際にボランティア活動をしている、ネルーさんから聞いたスラムの現状を投稿します。

つづく…。

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Vol.52 (6日目)【子供がくれた一粒のチョコ】

Vol.52 (6日目)【一粒のチョコ】

2013年11月19日(火) 【子供がくれた一粒のチョコ】

前回からのつづきです…

バルーンアートと折り紙の授業を終えて、ネルーさんから今のスラムの状況を伺う。

ネルーさんは、ベルギー政府から支援を受けて活動をしているNGOの方。

現地でスラムの子供たちを、実際に支援し続けているネルーさんの具体的な話は、とても参考になるものばかりだった。
※詳細は次回に投稿します。

スラムでの活動も無事終了。

来る時に通ってきた細い路地を歩いて帰る。

途中、スラムの家の中を撮影させてもらった。

ここに来る時に遭遇したどしゃ降りのスコールの影響で、彼らの家の中は床上浸水状態。

スラムでの生活は、雨が降るたびに家の中が水浸しになる。

そんな最悪の環境で生活しなければならない場所が、ここスラムには存在するのだ。

複雑に入り組んだスラムの路地を歩いていると、突然、小学校低学年くらいの子供からむき出しのチョコをプレゼントされる。

「え!?これを俺に!?くれるの!?」

いきなりやってきた知らない日本人に対して、自分が食べている食べ物をプレゼントする行為。

自分のことだけで精一杯なはずのスラムの子供から、感謝の気持ちとして何かをもらえるなんて想像すらしていなかった。

もし自分がこの子供と同じ境遇だったら、同じような行動が取れるだろうか。

ありがたく受け取ったものの、衛生上の問題が気になってなかなか口にすることができない。

サージャンにも確認してみたが、「食べない方がいい」と。

チョコを手に持ったまま、心苦しい気持ちで駅に向かってスラムの路地を歩いていく。

子供から感謝の気持ちをプレゼントされ、ものすごく嬉しい気持ちと、その気持ちを消化できない悲しい気持ちが入り混じった複雑な心境。

チョコをくれた子供が一緒にくっついてきて、私の顔を覗き込む。

せっかくプレゼントしたのにチョコを食べてくれない私を見て、あの子供は何を思っただろうか。

こんな小さな子供からもらったチョコを、すぐに口に運べなかった自分がいる。

この子供の想いよりも、自分のお腹を優先したことが、情けなくそして自分に腹が立った。

支援活動と言いながらも、実は私は心の底から相手のことを思ってあげてないのではないか。

こうした活動は所詮、自己満足に過ぎないのか。

自分は何かの見返りを期待しているのだろうか。

自分はただの偽善者ではないだろうか。

結局は自分がかわいいだけなのか。

いろんな思いが浮かんできて、胸が締め付けられる。

「俺、何しにインドに来てんだよ…」

日本で暮らしているだけであれば、決して味わうことのない今回の体験。

パソコンの画面を通して得た情報だけで、少しはスラムのことをわかった気になっていた。

机上で得た知識なんて、知的欲求を満足させるだけで、現実問題の解決にはつながっていかないのか。

サージャンの言葉が、頭の中を駆け巡る。

「今インドがどういう国なのか、誰もわかってない。ここが本当のインドだよ!ここ来たらみんなわかる!」
(DVD『呼ばれて行く国インド』スラム街のボランティアガイド、サージャンの言葉より)

突然心に芽生えた問題に対し、明確な答えを出すことができないまま歩いていく。

握りしめたチョコは、だんだんと手の中で溶けはじめていた…。

つづく…。

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Vol.50 (6日目)【折り紙教室】

Vol.50 (6日目)【折り紙教室】

2013年11月18日(月)【折り紙教室】

前回からのつづきです…

2Fでのバルーンアート教室を終え、次は1Fで授業をしている子供たちのところへ。

こちらでは羽ばたく鶴の『折り紙教室』を開講。

昨年は通常の鶴を折っているので、今年はワンランク上の折り紙に挑戦。

羽ばたく鶴の折り紙は、鶴の尻尾を掴んで引っ張ると、パタパタと羽ばたいて見た目にもインパクトがあって面白い。

しかし風船と違って、この羽ばたく鶴は伝えるのに大苦戦!

得意のボディランゲージも、細かい作業には対応できず。

子供たちも挑戦してはみるものの、なかなか上手く作れない。

何度も失敗してくしゃくしゃになった折り紙を持ってきては「折って!折って!」とせがんでくる。

一人折ってあげると「僕のも!私のも!」と、次々とみんなが折り紙を差し出してくる。

目の前には多くの子供たちの手が!手が!手が〜!(>_<)
千手観音様〜HELP!

結局マンツーマンで教えることになり、私も石川さんも汗だくになって子供たちの折り紙を折っていった。

これじゃ子供たちではなく、私たちが上手く折れるようになるだけだ(笑)(^^;;

これだけ元気な子供たち相手に、毎日授業をするのは、どれだけ大変なことか、今回身をもって体験することとなった。

ここスラムで子供たちに勉強を教えているのは、ベルギーからボランティアで来ているネルーさんという方。

「You are a superman!!」

たった一回の授業で汗だくになった私たちは、ネルーさんにそんな言葉を伝えずにはいられなかった。

つづく…。

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Vol.48 (6日目)【バルーンアート教室】

Vol.48 (6日目)【バルーンアート教室】

2013年11月17日(日) 【バルーンアート教室】

前回からのつづきです…

一通り授業を見せてもらったお礼に、今度は私たちからバルーンアートの授業をプレゼント。

各自に風船を渡して、『犬』の作り方に挑戦。

「This is a dog!ワン!ワン!」

英検4級レベルの乏しい語学力(^^;;

子供たちにはちゃんと伝わっているかな?

「Here is the face of the dog!」
「人間でいうと、顔ね!ここね!ここ!」

得意の身振り手振りのボディランゲージを交えて、必死に説明する。

ひねったり曲げたりして風船が割れないか、ビクビクしながら子供たちも作っていく。

あ〜、伝えるって難しい〜!(>_<)

ところが、みんな一回一緒にやっただけで、ちゃんと形になっている!
すごい!すごい!

子供たちの好奇心は、言葉の壁など簡単に乗り越えるものなのか。

「見て見て!出来た!出来た!」と自慢げに見せに来る子供たち。

こちらも嬉しくなって、思わず笑みがこぼれる。

昔覚えた知識が、まさかここインドで活用されるとは思わなかった。
※実はこのバルーンアート、私が営業マン時代に身につけたスキル。
小さい子供のいるお客様の目の前で作ってプレゼントしてあげると、子供のハートはグッと掴めます。
お客様のハートは同じようにはいきませんでしたが(笑)(^^;;
ホント簡単に作れるので、小さいお子さんがいらっしゃる方は、クリスマスに向けて一度チャレンジしてみてくださいね。材料は100均で全て揃います(^^)

2Fでのバルーンアート教室を終え、次は1Fで授業をしている子供たちのところへ。

こちらでは折り鶴のしっぽを引っ張ると、ぱたぱたと羽ばたく『折り紙教室』を開講。

つづく…。

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