奨学生file.12 Tenzin Yangdon


 

Tenzin Yangdon(テンヤン)

第8回スタツア秋 472縮小

 

彼女は、Guru Gobind Singh Indraprastha(通称GGSI) 大学の学生。彼女の専攻は看護学部です。GGSIのメインキャンパスは、デリーのDwarkaにあるのですが看護学部は、デリーの中心部にある国立病院に併設されています。政府の病院のため、私立病院と比べるときれいではないそうですが、その病院で座学も実習も行っています。通常はインドの大学は3年制ですが、看護学部は4年制です。1年生は、病棟での実習を行い、2年生になると様々な科に配属され、実習を行います。彼女は泌尿器科で実習をしていました。しばらくするとまた違うところに行き、それぞれの科で知識と経験を積むのだそうです。4年生になると夜勤なども始まり、実際に看護師として勤務するための準備をします。

実習先の病院
実習先の病院

 

午前中は病院にいき、そこで実習をします。午後は、クラスでのレクチャー。その後、部屋に戻って毎日の課題をするそうです。看護学部の学生は忙しく、この繰り返しで4年間が過ぎていくのが普通なのだそうです。実習はなるべく多くいくことが求められ、休み返上で病院での実習に行かねければいけません。忙しくてなかなか遊ぶこともできないと話していました。

 

将来はマスターコースに行きたいという思いもありますが、まだ明確には決めていません。マスターにいくには、最低でも数年間の勤務経験が求められることが多いそうです。私立の病院より、政府の病院で働く方が終身雇用でお給料も良いのだとか。なので、政府の病院で働きたいそうです。

 

看護師を選んだのは、この仕事が好きだからなのだそうです。毎日患者と接し、患者の健康状態だけではなく、一人ひとりの患者やその家族の背景にも触れ、日々学びに溢れている看護師の仕事にやりがいを感じているようでした。多くの学部はただレクチャーを受けて家に帰ることが多いですが、看護師はレクチャーの学び以上に社会に触れて社会を知ることのできる仕事なの、と誇らしげに話してくれました。

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彼女はデラドゥン出身です。彼女の両親は離婚したので、母親と一緒にいます。彼女の母親はデラドゥンの学校で事務をしているそうです。ダラムサラにあるUTCVで10年生まで学び、サイエンスコースを専攻したため、ムスリのTCVで高校生活を過ごしました。

カフェにて
カフェにて

 

彼女はとても明るい学生です。病院を案内してもらった時も、元気に患者さんや看護師、スタッフの方と挨拶を交わしていました。持ち前の明るさと社交性で実習先の病院でも良い人間関係を築いていることが伝わってきました。

プレゼントもらいました
プレゼントもらいました