Tenzin Palden
Tenzin Paldenは、Jawaharlal Nehru Universityの大学院で国際関係を学んでいます。
現在は、2年間のマスターコースの最終学年です。中国やインドにおける政治情勢などのクラスを履修しています。現在受講しているクラスは、出席を取られないため、授業に来ない学生も多々いるそうですが、彼女は毎回の授業にしっかり出席しているそうです。「部屋にいても特にすることもないし、それなら出席して学びを深めたほうが価値がある」と言っていました。

現在通っているJawaharlal Nehru Universityの前は、デリー大学のなかの女子大学に通っていました。そこでは英文学を学んでいたそうです。北デリーのRohiniにあるチベット人専用のホステルから通学していたようで、1時間以上通学に時間をかけていたそうです。

休みの日は、読書をしたり勉強をしたりしているそうです。広いキャンパスからでることは、あまりないそう。キャンパスを出なくても、大抵のものは手に入るからだそうです。

JNUには、45人のチベット人学生がいます。チベタンコミュニティーとして、イベントやミーティングを行っているそうです。毎年、秋には各学部ごとにチベット人学生がチームを結成し、チベットの伝統的なダンスや歌、伝統的な物語の劇などを行っているのだそうです。今年は何をしようか話し合いの最中とのことでした。
将来の夢はまだ漠然としていて、何かこれ!というものは見つかっていないそうです。「昔は、これになる、あれになるって簡単に言っていたけど、今はそう簡単にいくわけじゃない」と言っていました。ですが、まだ勉強を続けていきたいという気持ちは確認しました。

Paldenは、インド北東部アルナチャルプラデーシュにある、チベット人居住区に生まれ育ちました。7人兄弟姉妹の末っ子だそうです。2006年にお父さんを亡くし、それをきっかけに2006年からダラムサラのTCVに通うようになりました。そして、2011年にデリーに出てきたのだそうです。

Paldenはチベットに関する冊子を読み込み、チベット社会の現状やミドルウェイアプローチに関する勉強をしているようでした。私も、チベットの詩の本やミドルウェイアプローチに関する英語版の冊子を彼女からもらいました。

彼女は真面目に勉学に励み、かつJNUでの大学生活もしっかり楽しんでいる印象を受けました。将来に関する不安もあるようですが、日々コツコツと学びに向き合いながら一歩一歩前に進んでいるのだと思います。JNUで開催された先日のコンフェレンスでは、鮮やかなチュパを着て、受付でテキパキ働いていました。
