Vol.32 コラム ちびっとチベット情報【閲覧注意!焼身自殺③】


Vol.32 コラム ちびっとチベット情報【閲覧注意!焼身自殺③】1
2013年11月3日(日) 【閲覧注意!焼身自殺③】

前回、前々回はかなり衝撃的で、過激な描写を含んだ投稿でした。

読んで不快な思いをする方がいらっしゃったかもしれません。

私自身、投稿することすらためらいましたが、今回インドを旅を体験して学んだ事実は事実として、お伝えすることにしました。

かなりの長文になりますが、同じ地球人としてちょっと考えるきっかけとなり、関心を持っていただける方が一人でも多くなれば嬉しいです。

※このテーマの最終回です。

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前回からの続きです…

★なぜチベット問題を取り上げないのか。

Vol.32 コラム ちびっとチベット情報【閲覧注意!焼身自殺③】2

チベットのダライ・ラマ法王がインドに亡命して、すでに50年以上が経過しています。

その間ノーベル平和賞も受賞した程の偉大な方が、精力的に国際社会に対しチベット問題を訴え続けてきました。

しかし、今もなおチベット人の焼身自殺は止むことがありません。

人間の行動は、『思いの強さ』に比例しています。

チベット人にとっての焼身自殺は、命を断つことが目的ではなく、何かを伝えるための手段です。

そこにあるのは
『チベット人を取り巻く環境には、まだまだ世界に知られていない事実があり、そこに至った事実を世界中の多くの人に知ってほしい』
という共通のメッセージに他なりません。

言葉、手紙、電話、メール、動画、
Facebook等のSNSなどは、私たちが当たり前に使っているメッセージの伝達手段です。

私たちはこれらを駆使して、何か強い思いを伝えたい時には、自由に情報発信することができます。

しかし本土のチベット人の人々は、中国政府の厳しい監視によって、こうした手段を使えない環境の中で生きています。

また、せっかく発信された現地の情報も、普段生活している私たちには、大手マスコミからはなかなか届きません。

みなさん「日中記者交換協定」というのをご存知でしょうか。

実はかつて、日本と中国の間には「日中記者交換協定」という協定がありました。

この協定のために日本のマスコミは、中国が不利になる情報は報道ができなかったのです。

1972年の日中国交正常化で形式的には廃止されてはいますが、実質上はまだ残っているような状態です。

そうでなければ、チベット人の焼身自殺に関して、日本のマスコミはもっと大々的に報道して、海外のようにもっとチベット問題を取り上げてもいいはずです。

中国と日本の間には、私たちの知らない『大人の事情』という、何か大きな力が働いている。
そう思わざるを得ません。

★今の私たちにできること

チベット本土ではチベット人に対する十分な教育が行われていません。

幼い子供を持つチベット人の親は、子供が無事たどり着けるかもわからない危険なヒマラヤ越えをさせてまでも、子供をインドに亡命させています。

二度と会えないかもしれないと思いながらも、子供に未来を託し、送り出さなければならない親としての立場。

最低限の教育すら満足に受けられない社会的弱者には、明るい未来はやってこないのです。

今回こうした事実を知るきっかけになったレインボーチルドレンの活動。

レインボーチルドレンは、貧困•環境等の理由で生まれ持った輝きを活かせない、世界の子供たちを支援する団体です。

その第一弾であるチベットプロジェクト。

その活動を通してわかってきた事実。

なぜチベットの子供たちは、支援を受けざるを得ない状況になっているのか。

その原因には、一人の力ではどうにもならない、大きな大きな問題が横たわっていました。

チベットには、苦しみながら必死で今を生きる人たちがいて、自分たちの置かれた環境を身をもって伝えようとする人がいることを、今回の旅が教えてくれました。

幸いにも私たち日本人は、日本国憲法で『思想•信教の自由』や『学問の自由』を与えられています。

どんな思想を持ってもいいし、良心(善悪を判断する意識)も自由です。
信仰する自由や信仰を変える自由、信仰を強制されない自由も持っています。

学校で研究や講義など学問的な活動において、学んだり発表したりすることも自由です。

人間が人間として人間らしく生きること。

そんな基本的人権すら与えられずに、生きていかなければならない環境がチベットには存在しています。

今やインターネットの普及によって、世界のあらゆる情報を集めることができるようになりました。

また、大手マスメディアに頼ることなく、一個人が多くの人に情報を発信し、伝えることができる時代でもあります。

基本的人権として『表現の自由』を与えられている私たちは、思ったこと感じたことは、自由に表現できる時代に今生きています。

もし仮に、当事者である中国とチベットを除いた全ての国の人々全員が、このチベット問題を声を大にして世界中に情報発信した時、この問題は解決に向かって大きく前進するのではないでしょうか。

こうしてFacebookやブログ等でこの問題を取り上げることで、一人でも多くの人が関心を持ってくれることが、今自らの身体に火をつけようとする人の命を救うことにつながると思っています。

焼身自殺までしてメッセージを伝えようとするチベット人の代わりに、私たちが情報を世界に発信していくことはできませんか?

たった一匹のアリが巨大な象に立ち向かっても、踏み潰されて終わります。

でも、そのアリが数万、数十万、数百万と集まったら…象をも倒せるかも知れない。

『出来ないのか、やらないだけなのか』

手軽に情報を発信できる環境で、世界トップクラスの安全な国に生まれた私たちだからこそ、やらなければならないことがあるのではないかと、思わざるを得ません。

チベットの慟哭 なぜ報道しない!(12分6秒の動画)
http://www.youtube.com/watch?v=hDT4Mwz91ZI&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DhDT4Mwz91ZI

つづく…。

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