スタディツアー参加者感想文(2014秋)


第六回秋スタ参加 山田有紀(ワイン輸入会社勤務/東京)

私は今回のスタディツアーに参加して、真の「笑顔」ってなんて単純なことなのだろうと思わされました。
学校の子供たちは、心の底から笑って迎えてくれて、目を輝かせながら手を振ってくれる姿、、必死にがむしゃらに生き、その中でキラキラしている皆を見ているとうるってきました。「スラム街」「貧しい子供たち」、、私たちはそのような子供達や人々を勝手に”かわいそう”と思い込んでるだけで、むしろ自分たち、少なくとも私はなんて人生に対して心のゆとりを持ち合わせていないのだろうと考えさせられました。なんとなく日々をすごし、特段何かに不足しているわけではないはずなのに、不満や欲求を感じ、心がすさんでいる気がします。勉強できること、仕事ができること、今までの経験、人生、出会いに対して感謝すること、これから訪れるであろうハプニングに楽しんでプラスに上へ上へ歩むこと、それで私が出会った子供たちのような姿に近づけるのではと思います。
私はスラム街のくくりの中でも、比較的日本人に対してウェルカムなところ、恵まれたところにしか訪れていませんし、一部しか見ることができていません。ですが、自分では参加することもなかったであろうこういったツアーに参加するチャンスを与えてくれた社長にすごく感謝していますし、皆様ともこの場を通じてつながる事ができました、ありがとうございます。

(帰国後)
最初はスラムの子供たちに何かしてあげたい、何かできるかな、と与えることばかり考えていました。
ですが、実際行くとむしろ逆で、私たちの方がもらっている側でした。
私たちにできないことは何もないのだということを。
きちんと【意思】をもつことの大切さを感じました。

私は何のために子供たちが英語を学ぶのかを聞きました。
すると将来の職業のためにとのことでした。
やらされているというよりは自分がやりたいというきちんと意思をはっきりともった子たちでした。
たいてい私のまわりにはだらだら目的もなく人生を生きている人がいて、そういうひとがいるのも全然悪いとは思いません。
ただその今の自分が好きではないのであれば、きちんと目的を持って、人によって努力の幅は違えどもしていくことの必要性を改めて感じました。

私たちの生活レベルと比べると一見貧しい環境にいるにもかかわらず、彼らは常に目でもきちんと笑っていて、心から楽しそうで、幸福レベルは私たちよりも高いと感じました。
私はまだまだその意識レベルに達していないですが、本当にこれから訪れる困難に対しても前向きに心を入れ替えて、心からの笑顔を出していくことのできる人になりたいです。

あと私はもともとボランティアや支援することに対して批判的ではありません。
ただメディア等で取り立たされる【お金のゆくえ】のせいでコンビニやあらゆるところで展開しているボランティア団体など信用できません。
自分のお金がよくわからない団体の変な活動や個人的至福のために使われているという疑いがあるからです。
でも社長の青野は信用できると思い、日本の若者への支援をすることを昨年から始めました。
そして今回のインドのツアーもそうです。
青野の存在が無かったら、懐疑的な私はこのツアーにも参加していなかったと思います。
本当に信頼できる人が身近でそういった活動をしていることの重要性を感じます。
周りに広がっていきます。

そしてあと思ったのが、現地のスラムスクールにて絵具を使ってみんなで絵を完成させたこと。
本当にこういう言い方が果たしていいのかわかりませんが、子供たちにやらせている感がして、すこしわたしはあまり好きではありませんでした。
もちろん日本の皆さんの支援によって彼・彼女たちが学校に通うことができているのも事実です。
ですが、作った演出より、子供たちが自然に楽しんでいる姿を絵で表せることができたら良かったのかなと。
実際、何人かの子供たちは入ることができず、こっち来てごらん、やってみよう!といってもやらないと一点張り。
自分たちのノートの紙をちぎり、好きな絵を描いて、こうしたらいいかな、これ素敵といいながら楽しそうに作品を作り上げていき、自分たちの意思でプレゼントしてくれました。
そのときの彼女たちの目から、手から全てから、愛情をかんじましたし、私も返したいと思いました。
やらされるより、やる、やりたい、楽しい。
こういった姿こそが彼ら・彼女らの真の姿で、この姿を実際になかなかインドに来ることができない
方々に届けることこそが、お互い良いのかもしれない…そう思ってしまいました。