スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 向川優子(建築士、プロジェクト参加/東京)

このツアーに参加できて、良かったと思います。企画してくださって、ありがとうございました。
ネルー校長とのミーティングの結果が気になります。学校建設の行方はどうなるのか・・・??
個性的なツアーですので、参加者も個性的な方たちばかりでした。
いろいろな刺激を、受けさせて頂けました。
今回のツアーの一番のメインは、スラムの見学でした。
スラムと一言で言っても、そのスラムの置かれている環境によって、成り立ち方は全く違っておりました。
・ゴミ山の近くに住んで、ゴミ拾いなどもしながら、生計を立てている家族もおりました。
・人口が1ミリオンのスラムでは、しっかりと組織化され、大きな町のようになっておりました。その中では、ムンバイ中のホテルからクリーニングの仕事を請けておりました。皮製品の出荷量が、インド内で第二位との事でした。
この差は、何なのだろう・・?
スラムの人口が増えると、今の収入の得方では、まかなっていけなくなります。
それに直面する辺りから、みんなで知恵を出し合って、別の収入を得る方法を見つけ出して行っているのかもしれません。
スラムに住んでいようが、町中に住んでいようが、本人たちの気持ちの持ちようで、いかようにも変わって行けるという事を、証明しているようにも思えます。
どこのスラムにも、コミュニティが築かれていました。
家族の絆も、強いように思えました。
ハングリー精神、愛情など、そこから生まれる力が、今後のスラムを支え、発展の源になると思います。
人はどんな環境に置かれていても、生きて行けるものなんだナっと、改めて思いました。
スラムの中には、生き延びようとするパワーがありました。
力強さがありました。
子どもたちから、たくさんの元気、強さを頂きました。
日本人の方が、精神的に弱い方が多いように思えます。
国が豊かになると同時に、失って行った精神的な部分の一つかもしれません。
今回のツアーで学んだことを、今後の人生に活かして行きたいと思います。
数年後、今回見学させて頂いたスラムの場所を、再度訪ねてみたいです。
ぜひ又、企画して頂きたいと思います。
みなさん、お世話になりました。
ありがとうございました。
Dhan ya vad !!

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 近藤陽平(大学院生・スラム建築研究/神戸)

今回のスタディツアーで、インドは二度目の訪問でしたが、今回で一度目の印象が様変わりしました。まず結果としては、とても有意義で貴重な機会・時間でしたし、自分の人生の生き方を考える中でも、一番心に残るものでした。正直なところ、環境のあまりの違いに、「もう行きたくない」と思う方も多くいるかと思いますが、私は、「インドでの体験を得たからこそ、日本の良さや好きなところを再発見できた。人としての生き方や可能性を考えるとき、自分を顧みるためにも、いつかまた学びに行きたい。」という気持ちの方が大きいと感じています。それほど、生活の一つ一つが、深く、奥ゆかしく、人間臭く、、、かなり濃い時間を体験出来ました。

私は建築学生として研究するため(貧困層の住居群を調査・分析を行い、住環境の改善、その次の貧困層地区の今後の在り方までを考え、その考えた結果をカタチにして提案することを目標としています)に参加しました。このスタディツアーでは、ご迷惑をかけてしまった点もあるかと思いますが、個人も尊重して下さり、スラムの衛生問題や教育問題、労働環境などについての調査とある一定の成果を得る事が出来ました。特に、スラムで生活している子供達と親、先生、支援している活動家の方などと直に話したり、触れ合ったりすることが出来たので、目の前の問題だけでなく、言葉にできない目にみえない、想いやニーズを知れたことが特別で貴重な体験でした。また、普段の生活から考えていることまでが異なる様々な立場・年齢の方々と、「考える場」の空間と時間を共有が出来るので、とても有り難く、とても楽しかったです。他の参加者の方々も、それぞれの理由・意志をしっかりと持たれ、訪問・体験して感じたことを様々な形で表現していました。それを話して、笑ったり、真剣に考えて議論したり、、、とても大事な仲間を得たと感じる瞬間ばかりでした。

2週間弱という短い時間でしたが、「自分は一人で生きているのではない。」ということ。「生きる上で大切な事は何か。」ということ。を真剣に考える事が出来ました。そして、この真剣に考える時間そのものが、今後、日本に帰って平凡な日々に戻っても絶対必要な時間だと改めて気づく事が出来ました。この機会に感謝して、一日一日を精進していきたいです。研究としてもしっかりと対外的に報告できるよう、真剣に取り組みます。そして、今後も出会えた方々と色んなカタチで繋がっていることを切に願います。今回は、本当に本当にありがとうございました。

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 三村優子(ボイストレーナー/東京)

虹はもう架かっていた。

-Incredible India
それは、インドに行くことが決まった直後、交差点で信号待ちをしていたときに、偶然目の前を通り過ぎたインド政府観光局のバスに、ドーンと書かれていた印象的な言葉でした。
Incredible
“信じられないくらいの”とか、”驚くべき”とかいう意味。
初めて訪れるインドという国で、どんな信じられない、驚くべき体験をするんだろう?と、この時はまだ、ワクワクとした気持ちだけが先行していました。
でも漠然とながらも、この旅はきっと今のわたしにとって一番必要なテーマを映し出してくれる体験になるに違いないと、心の何処かで確信していました。
ツアーの最後にも聞かれたのですが、『一番印象に残っていることは?』というと、やっぱり今でも、目を閉じると最初に浮かんでくるのは、どんな素晴らしい世界遺産よりも、そこで出会ったひとびとの顔です。
そして、チベット子供村や、たくさんのスラムを廻って、常に心に触れていたワードは『家族』『コミュニティ』でした。
生まれてからずっと日本で暮らしてきたわたしにとっては、国家レベルでの迫害や紛争、厳しい身分制度をリアルに体験することはなく、ツアーで出会ったチベット難民の人たちや、スラムに暮らす人たちのことを、実際にその状況を経験しない限り、本当の意味で『理解』することは多分一生出来ないだろう、と、今でもそう思います。
だけど、わたしがフォーカスしていたのは、『理解』出来ないことではなく、『理解』出来ないからこそ『想像』できるということ。
そしてその『想像』から、『創造』を生み出していけるということ。
日本は平和だと言われますが、一見国家レベルでの迫害や紛争がないように見え、その実小さなコミュ二ティの中では、いじめや争いごとが絶えず、こころを病んだり、自ら命を絶つひともいます。
頼りがない老人の孤独死や、親から子への虐待、隣人トラブル、、
平和と言われる小さな島国でも、小さなコミュニティ単位で平和に溢れているとは決して言えないのです。
東日本大震災後、高齢者の住む仮設住宅へお伺いしたときも、そこに住む方々の切実な生の声をお聞きすることができました。
決して日本のメディアでは取り上げられることのないようなことも
被災者ではないわたしは、そのときも思いました。
きっと『理解』するなんていうのは嘘になる、だからわたしは精一杯『想像』しよう。想像が正しいか間違っているかはわからないし、きっと答えはない。
だけど、想像することで、今、理解できないひとびとのこころに寄り添えるかもしれない。寄り添うことで、新たな今を創造できるかもしれない。それは、小さなコミュニティの枠を越えて、そしてあらゆる境界を越えてひとつであることなのかもしれない。

わたしは今回のツアーでインドの全てを見たわけではありません。
無論、世界の全てを見たわけでもありません。
だけど、わたしはこの10日間でリアルに出会ったひとびとから、めいいっぱい想像しました。
想像の正誤性や答えはわかりません。
でも確かに、大きな気づきをいただきました。

image血の繋がりなど関係なくひとつの家族として暮らすチベット子供村のみんな、
人数分のお花の蕾をわたしたちに持ってきてくれた少年、
お兄ちゃんお姉ちゃんが、からだの半分を使って赤ちゃんを抱っこしあやす姿、
遠く離れた家族のために、一日中工場で泥汗まみれで働くひとびと、
瓦礫や糞尿の散乱する地面を裸足で歩きながら、手をつないだわたしを見上げた少女の瞳、
言葉が上手く話せなくても、力いっぱいにわたしを抱きしめてくれた少年のぬくもり、
初めて会ったわたしの頬にキスをしてくれた子供たち。
突然やってきたわたしたちに『Namaste』と手を合わせ笑顔で返してくれたひとびと・・・
ここには書ききれないくらいのたくさんのひとびとの顔や姿が浮かびます。
思い出す彼らとの瞬間には、国が、環境が、そういったものはピンときませんでした。だから、胸がぎゅっと掴まれる瞬間はあっても、ただ不憫だとか可哀想だとか、そういう感情がまったく芽生えませんでした。
-ただ、今を、生きる
-今あるその命を生き抜く
その力強さをとにかく感じたのです。
そしてみながひとつの家族として、コミュニティを築き上げる。時に、ぶつかったりしながらも。

image (1)今回、シャディプールの学校で子供たちに完成させてもらった、Love Rainbow。
子供たちに多くの説明は不要でした。小さな指先でひとつひとつ押して完成させた一枚のまぁるい虹は、もうすでに子供たちのこころに架かっているのだな、と感じました。
わたしたちがその虹を新たに架けたのではなく、わたしたちはいつだってこころに虹を架けることができると、そのことに気づかせてもらったのだと思いました。

Incredible India。
信じられないくらいの、驚くべきインド。
わたしにとって初めてのインド。
それは、わたしにとって出会ったひとびとの力強く生きるちからであり、
今、ここにある生に改めて感謝せずにいられない信じられないくらい、驚くべき学びを与えてくれる旅でした。
きょうもこの空と同じ太陽が、インドのあの街のあのひとびとを照らしていることを想像しながら、わたしも今を生きていきます。

最後に、Rainbow Children 石川さん、北條さん、
ツアーの仲間、この旅でご縁をいただいたみなさん、
日本でわたしの旅を支えてくれていた皆に、
こころからありがとうございます。

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 猿丸貴大(学生・ダンサー/神戸)

この旅はまとめるのが困難なぐらい想い、気持ちの面での刺激や自分の身体で体験した刺激など様々な種類の刺激があり過ぎました。流石インド、なめていて正直やられました。笑
私は名前も猿丸で家系図もある純日本人なのですが、アジア人とは違う顔つきなので(どちらかというと中東、インドよりの顔)、すぐ馴染めるだろうと変な安心感が行く前からあったので、なにも不安がありませんでした。実際インド人にインド人やネパール人って何回も言われるという、、笑

私の参加したきっかけは、寝る前のお祈りを終え、さあ寝ようという時に本当にいきなりスラムに行きたいという考えが頭を過ぎりました。そこから寝ずにスラムについてわかる範囲で調べ、どうすれば行けるか探している内に以前Facebookのレインボーチルドレンのページにいいねをしていた事に気付き、内容を見てすぐに参加を決意しました。この運命に感謝です。

この旅での私のメインの目的はスラム、ダンス、エレファンタ島でした。
エレファンタ島は高校生の時から行きたかった場所でまさか今回のツアーに入っているとは最初知らずビックリでここでも運命を感じました。エレファンタ島のシヴァ神の神殿で踊ると心に決めていたんですが、エレファンタ島の土地を踏んだ瞬間足が重くなり、神殿に入った瞬間上からでっかい何かで叩き潰される感覚に襲われシヴァ神の石像もまともに見れない状態で踊る事ができませんでした。精神や身体のレベルを上げて再チャレンジしたいと思います!

スラムは正直なところ、行きたい、見てみたい方は実際自分で見て感じて下さいとしか言いようがありません。ていうかそうして下さい。自分の目で見て、肌や匂いや気から感じたものがその人のリアルだと思うので私の見たり、体験した事や感じた感覚を伝える事は難しいです。一つだけ言える事はスラムは魅力的でもありショッキングな場所でもあり、何かアクションを起こしたいと思える場所です。

踊っていて1番気持ち良かったのは、スラムで踊った事です。踊っていて、『あ〜、ダンスしてるな〜!』って思えたのは久しぶりで、あんなsoulfulになれて改めて色々再認識させてもらえた貴重な時間でもありました。2番目に気持ち良かったのは、ダラムサラでした。ダラムサラは自然に囲まれていてとても心地が良かったです。

様々な経験を共にした最高の仲間とインドで出会った人達に出会えた事に本当に心から感謝します。ありがとうございました。

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 渡部里菜(化粧品会社勤務/愛媛)

初めての海外がインドということで、楽しみの反面不安もありました、、、が、着いてすぐ不安はぶっ飛び(笑)、初めて目にするものばかりでわくわくが止まらなかったです!

スタディツアーに参加してたくさんのことを学びました。中には言葉を失うほど残酷なことも知りました。今まで何も知らずに当たり前のように学校へ行き、勉学に励み、部活をし、友達と遊び、家族がいる家に帰り、ご飯を食べ、明日が来ることを当たり前だと思って過ごしていた学生時代がいかに当たり前ではなかったかということを改めて思い知ることができました。と、同時に何も知らずに過ごしていた自分が恥ずかしくなりました。チベットのことや、スラムの現状について、もっとたくさんの人に知ってもらう必要があると強く感じました。ひとりでも多くの方に事実を知ってもらい、今自分たちが何ができるかを考えていきたいです。
当たり前なことなど一つもなく、周りの人に支えられて生きていることを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
メーラトのスラムへ行ったとき、小屋みたいな小さな学校で子供達が大きな声でABCを復唱しているのを目にしたときは、涙が止まらなくなりました。大きな口を開けてニコニコ笑顔で一生懸命言っている姿をみて胸の奥が痛くなりました。
インドに来てたくさんの事実を目の当たりにして頭も気持ちもごちゃごちゃになってしまった日もありました。いかに自分が世界を知らずに過ごしてきたか痛感した瞬間でもありました。このツアーに参加して本当によかったです。たくさんの方と出逢い、たくさんの優しさを感じ、これからの人生においてかけがえのない時間を最高の仲間と過ごすことができました。
石川さん、北條さんありがとうございました。
行ってよかった、知れてよかった、で終わらせないようにこの経験を自分の言葉で話し、活かしていけるようにもっともっと成長して自分にできることを広げていきたいと思いました。まだ知らないこともたくさんあるのでいろんな国に目を向けていきたいです。二度と来ない今この瞬間がいかに大切でかけがえのない時間かを教えてくれたインド。心の底から感謝が込み上げてきたインド。また機会があればインドに行きたいです。みんなに逢いに行きたいです。本当にありがとうございました。世界人類が平和でありますように。

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

・第六回秋スタ参加 ともちゃん(大学生/東京)

 私はこのスタディツアーに参加するのは二度目で、今回の秋ツアーをとても楽しみにしていました。前回は、無知のままスラムへ行き、無知のままチベット人の人々に出会いました。インドのこともほとんど知らなかったので、とにかく発見の連続で刺激的な旅でした。しかし今回は、チベットについての知識も増え、スラムの現状も既に知っている状態だったので、刺激が少なく冷静に現状と向き合うことができました。
私はこのスタディツアーでたくさんの新しい出会いに恵まれています。その出会いから様々なことを学ぶことができました。今回の一番の収穫は、「人の笑顔は幸せをつくる」ということを身に染みて感じられたことです。これは当たり前のようですが、私が今まで理解しきれていなかったことです。これからの人生においての財産になる気付きだと感じています。この気付きを与えてくれた出会いはチベット人の温かい微笑みや、スラムでの子供たちとのふれあいでした。
今回一番濃い時間を過ごせたのはスラム街を訪れたときです。皆さんは、スラム街に暮らす子供たちにどのようなイメージをお持ちでしょうか。私の友人はいつも苦しんでいるイメージだと答えました。今の私は、「温かい」というイメージを抱きます。彼らの純粋な笑顔は本当に温かく、私を癒してくれました。私は子供たちとできるだけ触れ合いたいと思っていたので、意識的にと二つの行動をしていました。一つは笑顔で目を合わせるということです。近づいてくる子供たちの目ははじめ少し警戒しています。でも、目を合わせて笑いかけるだけでニッコリと可愛い笑顔をみせてくれます。笑顔は心の扉を開き、私と子供たちとの間に素敵な時間を与えてくれました。そしてもう一つは、積極的に 握手を求めるということです。これは日本ではしない行動です。肌と肌が触れ合うことにパワーを感じるということもありますが、出会ってくれて本当にありがとうと伝えたいからです。出会えただけで感謝の気持ちで心を満たしてくれる、そんな幸せな時間を彼らは与えてくれました。彼らが暮らす環境は、はっきり言って私には耐えられないし、住むなんて考えられません。安心して歩くこともできないですし、ゴミ山問題はかなり深刻です。しかし、美しい心をもった人々がそこにはいます。私はあんなにも無邪気な笑顔をみるのも、本当に純粋な気持ちで幸せいっぱいの時間を過ごすのも久しぶりだったように思います。彼らに出会えたことは一生忘れられない大切なものです。そんな出会いに恩返しをする 活動にこれからの人生で取り組んでいきたいです。
今回も、このスタディツアーには感謝することばかりで、日常の何倍も充実した時間を過ごすことができました。レインボーチルドレンの皆さん、サポーターの皆様、そして新しい出会いに感謝致します。人生を変えるスタディツアー、今回も素敵な時間を本当にありがとうございました!

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

・第六回秋スタ参加 土屋智恵利(大学生/東京)

今回の旅では初めての「スタディツアー」でスラム街に行くということで観光だけでなく普段の旅行だけでは目にすることができないであろう場所に赴けたことはとても大きいものだった。
まずインド国内の格差について、インドは国も人口も大きいため貧困の格差が大きいことも予測がついていたが、首都のデリーは結構にぎわっている通りだなと思いながら車から窓の外をみていても、いきなり町がスラムとなったり、建物が激変するというところがあり、衝撃を受けた。スラム地域が表通りに目立つように存在しており、首都でも貧困の格差が目に見えてはっきりとわかった。また、今回のツアーでは合計で5カ所のスラムをみて回ったが、スラムといっても様子が異なることに気付いた。驚いたのは、一つ一つのスラムにはリサイクル産業や洋服作り、陶芸、ヤギの皮でバッグを作る、といった独自の強みがある、ということだ。今回訪れたスラムは、誰かしらの目や援助があるスラムだったが、誰の目にも注目されていないスラムもまだ山ほどあると考えると果てしない気持ちになった。

また、ネルー先生の学校では子どもたちがダンスを披露してくれ、女の子たちが自信に満ち溢れる様子で堂々と踊りを魅せてくれるところを見て、たくましく強いなと思い、アートワークでは私たちが見ていた女の子たちは次々と自分たちでお花の絵を華麗に描き、発想の柔軟性や独自性を感じた。こんな風に一人ひとりの子どもたちの可能性を開花できたらなんて幸せなんだろう。しかし、それは本当は当たり前のはずなのではないか・・・。
また、デリーの私立学校に訪問できたことも私にとって有意義なものとなった。公立と私立の一番の違いは授業が英語かヒンディー語で行われるかと言った、言語上の問題や教員の質や数の少なさであった。英語はこれから勉学を続けていく上で必須となり、上級学校に進むときに英語力の差が成績にも影響してくるとのこと。これはスクールの人も言っており、同じ問題を抱えていた。またスラムから82人の生徒が私立学校に通学したとしており、しかしその一部の人たちは、奨学金ではなく働きながら自分で教育費を稼いで大学へ行っているそうで、個人への負担が大きく教育を受ける機会の格差もこのままだと大きいままではないかと感じた。公立学校において驚いたのは、先生がまだ21歳で大学に通いながら正規の先生として働いていた事だった。スラムから上の教育機関に通う人の話にもあったようにフルタイムで働きながら大学に通う人は結構いるのではないだろうか。

そして、最後に衝撃的だったのは、日曜日の最終日にタージマハルに行った時に子どもたちも学校がお休みだからか入り口付近に子どもたちがいて飾り物となるような置物をルピーなどいいながら商売してたこと、また、一生懸命リサイクルのためにペットボトルを拾う子供もいた。恐らく学校のない土曜日、日曜日はいつも観光地に来てこのようなことをするのが日課になっているのではないかと思った。大人の人もそうだが、決して甘んじて生きている子どもはおらず、生きるすべを見つけ必死に生きている現実を感じた。そしてみんな言い顔をしていたし、自信もあった。この前向きな精神を私も持ってこれから先もインドの人のように堂々と生きて行きたい。

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 黒川芳秋(経営者/兵庫)

今回はたくさんの学びをいただく事が出来た貴重な体験ツアーとなりました。
ありがとうございます。

私自身ツアーという物に参加する事は、初めてなので他のツアーと比較する事は実際には出来ません。
また、今回のツアーの最終行程からの参加となったのでツアーの全容はわかりませんが、それでもこのツアーは他のツアーとは大きく違うものだと感じる事ができました。

そこには、ショッピングや観光ツアーでは味わう事の出来ない生の経験がありました。
仕事柄海外にいく事もありますが、その経験ともまた違いインドに支援という活動を通して深く携わっているレインボーチルドレンの皆さんだからこそなし得るものであったように思いました。

スラムという町に入り込み実際にそこで住む人と触れ合う事でしか得る事が出来ないものがあったように感じます。
スラムの学校の子供たちとチベットの奨学生からは純粋な学びへの欲求と活力、日本にはないエネルギーを感じ如何に自分たちが贅沢を言い過ぎているのかに気付く事が出来ました。

学ぶという事は本来人間を元気にするもの、それ自体に喜びを感じるものであるべきところが、我々は嫌なもの苦手なものへと価値を下げてしまっている現実はとても悲しい事実だと思います。
これからの教育というもの(これは学校でも企業においても、さらには家庭においても)を考えていく上にとても重要な学びでした。

また、スラムという町は1つのコミュニティーを形成しており、決して排他的で近寄ってはいけないものではない事実は私の価値観を大きく替える事になりました。
スラム街のどこに行っても笑顔で挨拶をしてくれる人々そこには普通以上に普通の生活がありました。
当然、環境として恵まれてはいませんが、それ以上に価値あるものがあるように思いました。
さらには今回お邪魔させていただいたあるスラムの家族は我々を友達として受け入れそしてもてなしてくれました。
スラムの中には日本より人間的な暮らしがある事実は、何が我々の人間性を、阻害してしまっているのかを改めて考え腑に落とすきっかけになりました。

素晴らしい人と出会い、普段得る事の出来ない経験ができ、学びや気づきが出来るこのツアーに導いていただきありがとうございました。
ツアーの企画から運営をいただいたレインボーチルドレンの皆さん、ツアーでよい学びを作っていただいたツアーの参加者の皆さん、ツアーでお世話になった現地の皆さん、私のツアー中に日本で頑張ってくれていた社員と家族に感謝です!

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

 

第六回秋スタ参加 森山明日香(ワイン輸入会社勤務/東京)

初めて訪れたインド。

貧しいとか汚いとか、、色々なイメージをもっていました。
というか植えつけられてられていました。
”スラム”という言葉に対しては特にそれが顕著でした。
しかし実際今回訪れてみて、確かに今の日本と比べると貧しい部分や汚い部分はあるけど、とっても昔のなつかしい感じがしました。
それはお金をかせぐためにどうしたらいいかと人々が考えて生業をたてていたり、近所に親戚が住んでいて協力して生活していたり、そいいう点が発展途上の日本に重なってみえたような気がします。
また2つ、私の個人的な気づき。
ひとつはボランティア、寄附といったものへの概念が変わりました。
お金を集めてなんかしらの支援をしているんだろうと思っていても、実際見ていないからわからないし、”やってる人のエゴ”のような(とても言い方が悪いのですが・・)と自分勝手に思っていたのですが、実際活動されてる団体の方に会ってみて、大切なことで、気分もできることをやりたいなと思いました。
もうひとつは、日々いろんなことで悩んだり悲しんだりしていましたが、自分の考え方ひとつですべての世界が変わるということ。ある環境を受け止めて笑顔で一生懸命活きることってすごくシンプルで毎日楽しめるんじゃないかと気づかしてもらったので、明日から実践してみたいと思います。
とても貴重な体験をありがとうございました。

(帰国後)
まず変わったのは、募金箱に目がいくうようになりました。コンビニはもちろんのこと、神社や、街中至る所にあるんだなと思いました。今までは小銭で返ってきたらお財布にいれるのが面倒くさいという気持ちから募金箱に入れていましたが、少しでも誰かの役にたつといいなという気持ちでお財布をひらくようになりました。これからも自分が出来る事を最大限に行動したいと思っています。

基本的に子供があまり好きではありませんでした。なぜかというと接触してその子に悪い影響を与えるのが怖かったから。自身の経験上、子供の頃に言われた言葉が悪いように影響していることもあり、無意識的に子供との接触をたっていました。今回スラムで出会った子供たちは、子供たちの中で、コミュニティを作っていて力強く生きていると感じ、子供たちとふれあい、なにかあっても個々で考えて受け止めれる力を持っているので、難しいことを考えないほうがいいんだと思いました。学校で年齢的なものや兄弟の有無等で子供だちのなかで上下関係が出来ているのをみて、強いな〜と思っちゃいました。

最後に、今回のツアーで以外の時間に出会ったインド人の方にいろいろとよくしていただきました。なんでこんなに親切にしてくれるのか尋ねたところ、「私はブッタガヤの生まれ、おしゃかさまの誕生の地です。日本は仏教でしょ。だから仲良し。それに一度日本に遊びにいった時すごく親切にしてもらったことに感謝している、あすかとゆきは日本人だから親切にしたいと思うのです。」と言ってくれました。今まで旅先で地図をみて困っていたり、荷物が大きくて電車に乗せれず往生していたり、色んな場面でその国のひとたちに助けてもらいました。そうすると自分の中で国のイメージがぐんとよくなって、すごくあったかい気持ちが旅の印象になっています。出来る限り、外国人ではなくても日常生活で困っている人がいたら気づけるように、無意識的に助けてあげる事が出来るようにしていきたいと思いました。

スタディツアー参加者感想文(2014秋)

第六回秋スタ参加 山田有紀(ワイン輸入会社勤務/東京)

私は今回のスタディツアーに参加して、真の「笑顔」ってなんて単純なことなのだろうと思わされました。
学校の子供たちは、心の底から笑って迎えてくれて、目を輝かせながら手を振ってくれる姿、、必死にがむしゃらに生き、その中でキラキラしている皆を見ているとうるってきました。「スラム街」「貧しい子供たち」、、私たちはそのような子供達や人々を勝手に”かわいそう”と思い込んでるだけで、むしろ自分たち、少なくとも私はなんて人生に対して心のゆとりを持ち合わせていないのだろうと考えさせられました。なんとなく日々をすごし、特段何かに不足しているわけではないはずなのに、不満や欲求を感じ、心がすさんでいる気がします。勉強できること、仕事ができること、今までの経験、人生、出会いに対して感謝すること、これから訪れるであろうハプニングに楽しんでプラスに上へ上へ歩むこと、それで私が出会った子供たちのような姿に近づけるのではと思います。
私はスラム街のくくりの中でも、比較的日本人に対してウェルカムなところ、恵まれたところにしか訪れていませんし、一部しか見ることができていません。ですが、自分では参加することもなかったであろうこういったツアーに参加するチャンスを与えてくれた社長にすごく感謝していますし、皆様ともこの場を通じてつながる事ができました、ありがとうございます。

(帰国後)
最初はスラムの子供たちに何かしてあげたい、何かできるかな、と与えることばかり考えていました。
ですが、実際行くとむしろ逆で、私たちの方がもらっている側でした。
私たちにできないことは何もないのだということを。
きちんと【意思】をもつことの大切さを感じました。

私は何のために子供たちが英語を学ぶのかを聞きました。
すると将来の職業のためにとのことでした。
やらされているというよりは自分がやりたいというきちんと意思をはっきりともった子たちでした。
たいてい私のまわりにはだらだら目的もなく人生を生きている人がいて、そういうひとがいるのも全然悪いとは思いません。
ただその今の自分が好きではないのであれば、きちんと目的を持って、人によって努力の幅は違えどもしていくことの必要性を改めて感じました。

私たちの生活レベルと比べると一見貧しい環境にいるにもかかわらず、彼らは常に目でもきちんと笑っていて、心から楽しそうで、幸福レベルは私たちよりも高いと感じました。
私はまだまだその意識レベルに達していないですが、本当にこれから訪れる困難に対しても前向きに心を入れ替えて、心からの笑顔を出していくことのできる人になりたいです。

あと私はもともとボランティアや支援することに対して批判的ではありません。
ただメディア等で取り立たされる【お金のゆくえ】のせいでコンビニやあらゆるところで展開しているボランティア団体など信用できません。
自分のお金がよくわからない団体の変な活動や個人的至福のために使われているという疑いがあるからです。
でも社長の青野は信用できると思い、日本の若者への支援をすることを昨年から始めました。
そして今回のインドのツアーもそうです。
青野の存在が無かったら、懐疑的な私はこのツアーにも参加していなかったと思います。
本当に信頼できる人が身近でそういった活動をしていることの重要性を感じます。
周りに広がっていきます。

そしてあと思ったのが、現地のスラムスクールにて絵具を使ってみんなで絵を完成させたこと。
本当にこういう言い方が果たしていいのかわかりませんが、子供たちにやらせている感がして、すこしわたしはあまり好きではありませんでした。
もちろん日本の皆さんの支援によって彼・彼女たちが学校に通うことができているのも事実です。
ですが、作った演出より、子供たちが自然に楽しんでいる姿を絵で表せることができたら良かったのかなと。
実際、何人かの子供たちは入ることができず、こっち来てごらん、やってみよう!といってもやらないと一点張り。
自分たちのノートの紙をちぎり、好きな絵を描いて、こうしたらいいかな、これ素敵といいながら楽しそうに作品を作り上げていき、自分たちの意思でプレゼントしてくれました。
そのときの彼女たちの目から、手から全てから、愛情をかんじましたし、私も返したいと思いました。
やらされるより、やる、やりたい、楽しい。
こういった姿こそが彼ら・彼女らの真の姿で、この姿を実際になかなかインドに来ることができない
方々に届けることこそが、お互い良いのかもしれない…そう思ってしまいました。