スラムプロジェクト

日本の人口≒インドのスラム人口?!

インドのスラム人口は約1億人。このスラム人口は年々増えています。貧しさの連鎖を止めるには、しっかりした教育が必要と考え、2013年よりスラムやストリートチルドレンの教育支援をしてきたのが「スラムプロジェクト」です。

2014年には一度学校建設を目指し、2015年にこれまで続けてきたインドの首都デリー最大規模のスラムにおける学校への経営支援を終了し、再び独自の学校建設を目指しました。2016年以降はメトロ高架下で行われている建物を持たない青空教室への支援や、ストリートチルドレン支援のNGOとの提携など、今後のこの分野における支援のあり方を模索しています。

 

スラムとの出会い

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キム・スンヨン監督の映画「チベットチベット」DVDの特典映像に、スラムの学校を訪ねるシーンがありました。子どもたちのあまりの可愛さにその映像が頭を離れなかったのを覚えています。インドで道端の子どもを見るたびに、いつかあの子たちを訪ねたいという気持ちが心のどこかにありました。

そして、2013年春に教育学部の学生をインドへ連れて行くことが決まったとき、どうせなら教員を目指す卵にインドの様々な教育現場を見せてあげたいと考えました。真っ先に思い出して監督に紹介をお願いしたのが、映画に出ていた学校「グジャラティスクール」だったのです。

 

レインボースクール計画

その後グジャラティスクールには2年間関わりました。3回ほど訪問した後に、スラムでの教育支援を通して子どもたちの未来を変えることができると知り、独自の学校建設・運営(レインボースクール構想)に取り組みました。詳細は各ページをご覧ください。

  • グジャラティスクール視察2013年3月~2014年3月
  • レインボースクール構想始動
  • 第1期計画(クラウドファンディング)2014年5月~2014年9月
  • 第2期計画(経営支援への変更)2014年10月~2015年4月
  • 第3期計画(再び学校建設計画)2015年7月~2016年1月

 

現在のスラムプロジェクト取り組み

学校建設計画をあきらめない!

政府が関与しないスラムという難易度が高い区域において、様々な障害を乗り越え、時期を探りながら、レインボースクールは必ず実現します。学校・地域コミュニティ一体型のスラムの問題を解決するための提案に取り組んでいきます。この問題を研究する研究生・専門家の助言、参加をお待ちしています。
NPOレインボーチルドレンへのお問い合わせ

 

2016年秋、スラムから奨学生第1号が誕生しました

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2016秋、スラム出身で自力でデリー大学を卒業し、スラムの子どもたちのために夢を追いかけるサンタンの大学院(MBA)支援が始まりました。デリーのスラム中に学校をつくる夢を応援します。

 

 

未来の展望

サンタンのMBA取得により、デリー中のスラムへのスクール建設が実現すると、子どもたちが一日学べるようになります。より多くの子どもたちが公立の学校へ通うことができるようになり、優秀な子どもたちは奨学金を得て4年制の大学もしくは専門学校へ進学することも可能になります。
レインボーチルドレンが目指す「高等教育」「リーダー育成」へとつなげていきます。

また、スラムにおける建築では、学校だけではなく環境や職業を含めた「スラムにおける共同体コミュニティ」の提案を行う予定です。

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そして将来には、スーツに身を包んだビジネスマンや専門職の若者がスラムをよく訪れてるビジョンを描いています。スラム出身の彼らは、故郷のスラムとインド全体のスラム改善のプロジェクトを自分たちの力で立ち上げることとなるでしょう。弁護士、金融マン、建築家、ドクターや教師かも知れません。もしかすると政治家かも知れません。子どもたちはそういうリーダーである彼らを見て、将来はああいう風になりたいと未来を夢見て一生懸命勉強を頑張る未来です。

スラムから大学へ

スラムから未来を変えるリーダー育成へ

「子どもたちの笑顔が輝きだしたら、世界が虹色になった」

 

最後にスラム街から米ハーバード大学へ進学し成功を成し遂げた、2つの実話を紹介します。その境遇を抜け出た若きリーダーが自らの選択で自分たちの未来を変える。レインボーチルドレンが目指す道です。ぜひお読みください。

  1. スラム街で育ったホームレスの少女がハーバードへ!全米が泣いた実話
    スラム街から500倍の倍率の奨学金を得てハーバード大学を卒業した少女リズは、その後同じ境遇の若者を救うためにホームレスが通える高校を設立しました。父親の「学校へ行け」という言葉を信じ、あきらめずに必死に生きたストーリー。
    「人生は環境では決まりません。どんな人間になりたいか。その意思が未来を決める。」
  2. スラム街からハーバードへ スティーブン・ロジャーズ教授に聞く
    シカゴ郊外の貧しいスラム街で生まれ育ち、14歳のときに国内最難関といわれる奨学金試験に合格。その後、高校、大学と名門校に進み、ハーバードビジネススクールでMBAを取得した現ハーバードビジネススクール上級講師のストーリー。(スマホだと会員登録がなくても読めます)

NPOレインボーチルドレン

 


レインボースクール計画社会的背景と問題意識スラムの子どもたちを支える橙