前回のツアーに引き続き、ダラムサラにあるチベタンスクール2校を訪問しました。
最初に、ペトンスクールにやってきました。

校長先生直々に、ペトンスクールの歴史や方針などをわかりやすく丁寧に説明してくださいました。
- 1959年 チベットより亡命
言語や文化を守るため、現代教育を教えるため、難民社会での教育がスタート。亡命当時は教師人材が不足していたため、インドの教育システムを取り入れる。30年はうまく機能した。
- 1991年 チベット憲法制定
17章にチベット伝統的な教育と現代教育の両方が必要だと定める
- 2001年 初めて選挙による亡命政府が樹立
新しい教育方針と、教育の在り方の会議が重ねられる
- 2004年9月 教育基本政策施行
- 2005年10月10日 教育省によりペトンスクール設立(生徒80名)
- 2014年 1期生が卒業
- 2015年10月10日 設立10周年式典(ダライ・ラマ法王参加)

ペトンスクール 教育方針
- Freedom 自由
- Altruism 利他の心
- Upholding the Heritage 文化遺産を維持する
- Innovation 革新
校長先生曰く、
教師によって教育の質が変わる。生徒のレベルに応じて教師が授業を決めるので、生徒も大事です。
その教師たちを生み出していくのが、前日に訪問したサラ大学なんですね。

校内見学。

ちょうど試験前ということもあり、みんな静かに勉強して いました。
難民ということで、守っていくチベット語の他にも、英語、ヒンディー語、中国語は必須言語となります。幼稚園~小学校低学年までの6年間はチベットのみで授業が行われますが、その後は英語となり、小学校5・6年生になると英語でのディベート大会が行われます。

Good luck for exam !!

テスト、がんばってね(^^)

基本的に全寮制。6時に起床し、ヨガ・エクササイズ・10分瞑想で始まります。夕方はダンスや音楽、ゲーム、ディベート(!)が放課後に行われます。もちろんその後は宿題、自習の時間です。土曜日はArt&Craftで編み物や写真(Kids Camera Project)、自然ウォーキングなどが行われます。


ペトンスクールでは、パソコンルームがあります。
教育省の方針として、チベットの伝統的な教育に 加え、近代的な要素もバランス良く学ぶことを目標として います。
教育省の方針として、チベットの伝統的な教育に

写真部の先生が、生徒たちの作品や成果物を紹介してくれ ました。写真だけでなく、ショートムービーの撮影や、本 物顔負けのニュース番組の制作など、部活といってもかな りクオリティが高いです。


音楽室の扉に素敵なことばが書かれてました(^^)

日本の音楽室にはない、珍しい楽器に釘付け。


どうやって演奏するのかな?

実際に演奏するところも見てみたいですね。


訪問したのはセカンダリースクールでしたが、滞在最終日にプライマリースクールで行われる式典に教育大臣より招待されました。それは、チベットの母の日をお祝いする式典です。
(2校目の訪問へつづく)