奨学生file.42 Kalsang Paldon


 

Kalsang Paldon

第8回スタツア秋 277縮小

 

  • チベット、アムド出身。8人家族で、母親は彼が9歳のときに亡くなる。遊牧生活をして過ごしてきた。二人の兄と一人の姉、二人の妹がいる。13歳のときに、家族の意向で僧になった。
  • 2001年にインドへ亡命。教育をうけるために自分の意思で亡命を決意した。ラサから徒歩で山を越え、ネパールのレセプションセンターまで一ヶ月かかった。その後は、南インドの寺院で、学士と同等のコースを卒業した。中国大使館を通して、チベットに一時帰国する許可証を得たため、3ヶ月ほどチベットに飛行機で戻った。亡命中に家族や自身が政治的な活動に参加していなかった場合は、許可が下りやすい。2014年にインドに再び戻り、サラ大学へ進学。チベットの歴史とチベット語、そして英語を学びたいという思いから大学進学することを決めた。寺院では、チベット語の文法は学ぶことができないためである。
  • 卒業後は、サラ大学のマスターコースに進学する予定。その後、チベットに戻りたいと考えている。インドで学んだことをシェアすることで、自身の出身地域の人々に貢献したい。中国大使館でもらう許可証を一旦手にすると、永久にチベットにいられる。
  • 時間があるときは、ほとんど本を読んでいる。歴史や詩の本を読むことが多い。たまにスポーツなどもする。