ご報告:今年度の奨学金65名分を教育省へ送金しました(チベットプロジェクト)


 

インドより帰国後10月12日、今年度分のレインボーチルドレン奨学金65名分(チベットプロジェクト)を、チベット亡命政府教育省へ送金しましたことをご報告致します。

ご支援頂いている皆さま、本当にありがとうございました。

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レインボーチルドレン奨学金2016(チベットプロジェクト)

奨学生の内訳は以下の合計65名です。

  • 2期生 1名(2013年~)
  • 3期生 6名(2014年~)
  • 4期生28名(2015年~)
  • 5期生30名(2016年~)

新入生の5期生30名の内訳は以下となります。

  • サラ大学17名
  • ノルブリンカ大学13名

昨年度は11名が卒業し、残念ながら4名が継続できませんでした。卒業生の中で今回会いに来てくれた4名はインタビュー動画を撮影しています。後日公開予定です。

  • 【卒業生11名】1期生1名、2期生3名、3期生7名
  • 【非継続4名】留年2名、本土帰還2名

奨学金送金内訳は以下となります(Rs=インドルピー)。

  • 昨年度残金    276,036Rs
  • 今年度65名分 2,921,000Rs
  • Administration charge  10,5798.56Rs
  • 合計金額              2750762.56Rs
  • 10/12ルピー円為替レート 1.550983
  • 円換算金額   4,266,386円
  • 送金手数料       4,000円
  • リフティングチャージ 2,500円
  • 合計出金額    4,272,886円

 

今年度の奨学生選考について

5年目となる奨学金運営、そして新入奨学生の選考時期を前にして、選考基準の見直しに着手しました。7月にはインターン2名がダラムサラへ赴き、教育省の奨学金セクションとの打ち合わせを行いました。そして、団体で協議した上で定めたのが以下の選考基準です。

  1. 大学1年からの支援とする
  2. デリーもしくはダラムサラの大学へ通う学生とする
  3. リーダーシップワークショップ経験者を優先する
  4. 兄弟が4人以上いて、かつ両親以外に経済的支援者がいない者を優先する
  5. 自分で越境亡命してきた者を優先する

1.) 4年間連続した支援で学生との長期関係を構築することを目的とします。現在大学院のみの奨学生もいるため、修正します。

2.) 年2回奨学生ミーティングで会うことを前提とします。

3.) 高校1年生時に各学校から選抜で行われる合宿で、首相も参加する教育省主催のWSで1週間リーダーシップを学んだ生徒です。

4.) より学費負担が厳しい家庭を想定します。

5.) 命を懸けてインドに来た生徒で、学ぶ目的・意欲が強い特徴があります。

 

来年度の奨学生選考について

また、今月の教育省訪問時にノドゥプ教育大臣との会議で話し合った、来年度(2017年)での取り組みは以下となります。

  1. 一部自主選考枠を取り入れる(書類選考に基づきレインボーチルドレンで面接を行い奨学生を決定する)
  2. 来年度は主にデリーの大学で学ぶ学生から選考する(多様な大学・学部で学ぶ奨学生の全体割合のバランスを考慮する)
  3. 四年間支援した学生が大学院へ進学する場合は、継続支援を行う

1.) 自主選考は初の試みとなります。これまで選考基準を基に教育省に委ねていましたが、リーダー育成を目指す方向性を強め、奨学生と長期の関係を構築する入口を重視していきます。

2.) 現在、デリー11名:ダラムサラ47名:その他7名となっている割合を【デリー50:ダラムサラ50】へリバランスする目的です。チベットの文化を継承するダラムサラの学生(サラ大学・ノルブリンカ)を支援することと同じように、デリーの大学で多種多様な高度人材を育てることも重要だと考えています。

3.) これまで大学を卒業した奨学生が大学院へ進学する場合、異なる奨学金への引き継ぎとなっていました。一方今年度より、大学1年生のみに採用入り口を限定しました。卒業生の声を反映し、4年間の奨学生期間を経て大学院への進学を希望する学生には、面接の上継続支援を決定します。


マンスリーサポーター募集中!

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第5期生31名を迎え、今年66名となったレインボーチルドレン奨学生(大学生)は、常時100名在学を目標に活動しています。
チベット難民の高等教育をサポートすることは、次世代の高度人材を育成し、リーダーとなる彼らがチベットの文化をつなぐ未来へと繋がります。
スラムの若いリーダーの大学院進学をサポートすることは、リーダー力を強化し、スラム中の子どもたちの教育機会が広がる未来へと繋がります。

また、慈悲・利他・共生の文化や精神をベースにもつ彼らが世界へつながることは、同じ平和の遺伝子をもつ日本の若い世代と力を合わせて、世界を平和へと導く可能性を秘めていると信じます。

教育機会の拡大は、
思想や信仰や職業選択の自由を守り、
文化やアイデンティティを守り、
さらに世界を平和へと導く種となります。

  • インドでの一人当たり大学費用は年間約7万円です。
  • 奨学生100名の目標予算は年間約700万です。
  • それには月千円のマンスリーサポーターが約600名必要です。(現在105名)

ぜひ、マンスリーサポーターとして、未来のリーダーたちを支えてください!月々千円、3千円、6千円の3コースを、クレジットカードで毎月の継続寄付が可能です。

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You must be the change you want to see in the world.

あなた自身が、この世で見たいと思う変化とならなければならない。

~マハトマ・ガンジー~