Vol.17 (2日目)【物乞い】


【2日目 物乞い】

2013年10月18日(金) 【物乞い】

前回からのつづきです…

デリー観光を満喫し、タクシーでホテルに戻る途中、ストリートチルドレンに遭遇。

タクシーが交差点の信号で止まった瞬間、子供が駆け寄り、窓の外から物乞いしてくる。

年齢は小学校低学年くらいだろうか。

窓ガラス越しにこちらを見つめる、真っ直ぐな眼差し。

決して目をそむけることなく、じっとこちらを見つめている。

自分が同じ年齢の頃、こんな眼差しで人を見つめたことがあっただろうか?

私が育ってきた環境は決して裕福な家庭ではなかったが、でも生きていくのに不自由な生活を強いられることもなかった。

日本では、普通に生活できることが当たり前だった。

この少年と、子供の頃の自分との大きな違いとは?

それまで生きてきた時間は一緒だった。

違うのは、生きてきた環境の違い。

窓ガラス一枚隔てた、世界の違い。

こうして必死で生きる少年の眼差しに対して、かける言葉が見つからなかった。

★子供の物乞い
今回インドのスラム街の子供たちに会う機会を得て、今まで自分が知らなかった事実を知って、いろいろと考えさせられた。
子供たちは物乞いをしたくてしているのではなく、親がさせている現実。
子供は学校に行って勉強したいのに、親が生活のために子供を物乞いさせている現実。
親は、子供が学校に行こうとすると怒る。
読み書きができないので、普通の仕事に就くことができない、スラムの親たち。
自分は働かず、でも食べなきゃいけない、飲まなきゃいけない、生きていかなきゃいけない。
だから子供を使って稼がざるを得ない現実。
スラムで育った自分も、親からそうやって育てられてきたように。
廃止されたはずのカースト制度が、根強く世襲されている。
でも子ども自身は、自分が勉強して読み書きできるようにさえなれば、自分の将来は変えられる。
子供はこの生活環境を、自分の未来を、自ら変えられる可能性を秘めている。
自分だけのことを考えたら学校に行くが、親のことを考えたら学校に行くよりお金を稼ぎに行かなきゃならない。
子供は学校に行きたいと思っているが、親が学校に行くより仕事しろと強要する。
子供も辛い立場なのだ。

★『教育は未来を変える』
貧困から抜け出す子供が一人でも多くなれば、環境が変わり、社会が変わり、国も変わっていく。
国が変わっていったら、世界までもが変わる。
子供にとって、学べる環境があることの重要性。
日本人に生まれさえすれば、当たり前に受けられる学校の義務教育。
しかし、その当たり前を経験することができないスラムの子供たち。
教育というものがどれほど大切なことなのか、今回身を持って体験してきた今回のインドの旅。
自分ができないことをやろうとしても、できるわけがないのだが、できるのにやってないことはないだろうか。
『できないのか、やってないだけなのか』
現在、インド支部長のサージャンとともに『Rainbow Children School(仮称)』の建設を実現化させる構想が進行中です。

つづく…。

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