2015年3月6日(金)②
前回からの続きです。
マトゥラーに到着した私たちは、バスから降りると、いきなりホーリー祭りの洗礼を受けた。
うわぁーーー! w(°0°)w
ぎゃぁーーーー!! 。・”(>0<)”・。
ひえぇーーーーー!!! ヾ(;☆ω☆)ノ
次々に彼らが笑いながら襲ってくる光景は、色とりどりの『スマイルゾンビ!』(←勝手に命名)
騒げば騒ぐほど、面白がって他のスマイルゾンビ達も集まってくる。
「ハッピー、ホーリー!!」
「YEAH〜〜!!HA HA HA HA〜〜!!」
どこからともなく湧いてくるスマイルゾンビ達は、キミョーな連帯感でどんどんつながっていく。
バスを停めるところから、私たちは狙われていたのかもしれない。
戦いのための準備をする間も無く、あっちゅー間にみんなレインボーマン&レインボーウーマンに変身(笑)
サングラスやマスク、靴カバーを装備して、いざメイン会場へと向かう。
しかし、歩いている最中に前からも横からも後ろからも、あらゆるところから怒涛の色粉、泡スプレー、放水攻撃。
(←突然後ろからのスプレー攻撃)
ぎゃー!わぁー!うぉー!ヾ(;☆ω☆)ノ
身を守るために日本から持参してきたアイテムは、今や何の役にも立たっていない。
メイン会場に行く道中が、すでに戦場と化していた。
もうこの時点で、すでにみんなテンションMAX!
今回3人の女性がツアーに参加しているが、インドの男性は女性を見つけるやいなや、即狙い撃ちしてくる。
固まって歩いている私たちはすぐに観光客とわかり、スマイルゾンビたちは獲物を見つけたとばかりに、私たちを取り囲む。
(←女性には容赦なく襲いかかる)
数人の男性から同時に攻撃されたら、女性はひとたまりもない。
強引に腕を掴まれ、顔や頭や身体中に色とりどりの粉をなすり付けられていく。
ドサクサに紛れて、彼女たちの胸やお尻をワシヅカミしていく不届き者もいる。
ここはもう、無法地帯!!
サージャンが、このままメイン会場の寺院まで歩いて行くのはムリ!危険!と判断し、ちょうど通りかかったオートリキシャにみんな飛び乗った。
しかし、「ハッピー、ホーリー!」と狂喜乱舞するスマイルゾンビたちの攻撃は、さらに激しさを増していく。
無法地帯を走り抜ける私たちに向かって、色粉や色水鉄砲で攻撃してくる。
強引に車の中に手を突っ込んで、色粉をなすりつけてくる者もいる。
集中して連続奇襲攻撃を受けた優子さんは、早くも戦意喪失気味。
せっかくオートリキシャに避難したと思ったのに、悲しいかな逆に逃げ場のない空間へと飛び込んでしまったようだ。
さらに激しさを増して、笑顔で私たちを襲ってくるスマイルゾンビたち。
あちこちから色粉をなすりつけようとする何本もの手。
色粉、泡スプレー、放水攻撃が室内にまで迫り来る。
タ、タスケテ〜!!。・”(>0<)”・。
息も出来ず、目も開けられない。
オートリキシャの中は、もはやカラフルな地獄絵図。
逃げ場がない空間だけに打つ手もなく、私たちはやられ放題だ。
笑顔で楽しむはずのホーリー祭りなのに、私たちの顔には笑顔なんてどこにもない。
んがんぐ…(T_T)
何とかメイン会場の近くまでやってきたものの、ここから先は道が細くなるのでオートリキシャを降りて歩いて行く。
集まってくる人の数も先ほどとは比べ物にならないくらい多く、グッと人との距離が狭くなる。
ホーリーのおしくらまんじゅう状態に比べたら、日本のラッシュアワーなんてまだ可愛いもんだ。
揉みくちゃにされながら、お互いに色粉をなすり付け合う。
や、止めてくれ〜!
・゜゜・(/□\*)・゜゜・
自由に身動きできない状態に加え、周りから揉みくちゃにされる。
通勤電車の中で、自分の周りをすべてチカンに囲まれている感じとでも言おうか。
女性にとっては、恐ろしい状況この上ない。
私は男なので、逆に女性に揉みくちゃにされる体験って一度味わってみたいものだが(笑)
もはや「ハッピー、ホーリー!」なんて、笑顔で楽しむ余裕なんてどこにもない。
それよりも、恐怖心すら芽生えてきた。
一応、警察官らしき人が棒を持って警備はしているが、叩かれてもお構いなしの状態である。
テンションMAX集団の心理状態とは、実に恐ろしいものだと目の当たりにする。
揉みくちゃにされながらも、何とかメイン会場の入り口まで到着。
この奥では、さらに過激なことが行われているのだろう。
ここからはさらに気を引き締めんと!みんなもね!大丈夫?
ん!?
ところでみんなは!?あれ!?
サージャン?石川さん?みんなどこ行ったの!?
ええーーー!∑(゚Д゚)
ここに来て、緊急事態が発生!!
さっきまで前を歩いていた他のメンバーがいない!
も、もしかして俺、はぐれてしまった!?
これはトンデモナイことになったゾ!
(←ちなみに私は、隠れエヴァファン)
マ、マズイぞ!∑(@_@;)
この状況は非常にマズイ!
この人混みの中でみんなを見つけられるか!?
スマイルゾンビに囲まれて、独りぼっちで生き残る自信なんてないよ〜!
そうだ!とりあえず一番目立ってた、カラフルなモヒカン頭のレイくんを探そう!
って、ここではみんなカラフルで一緒やん!(^^;;
とにかくみんなを探さなきゃと、少しでも高いところに登る。
しかし、どこを探してもみんな同じにしか見えない(T_T)
目の前では、あちこちから投げつけられる様々な色粉が乱れ飛んでいく。
しばらく辺りを探してみたが見つからない。これじゃラチが明かない。
よし、とりあえずみんなと一緒だったオートリキシャを降りた所まで戻ろう!
私を心配して探しに来るメンバーを、逆に待つことにしよう!
急に居なくなった私のことを心配して、みんなきっと戻って来るに違いない!
独りぼっちになった私は、とりあえずオートリキシャを降りた所まで戻ってきた。
待つこと15分…そして30分が過ぎた…さらに1時間が過ぎた…。
いくら待っても、みんなが戻ってくる気配はない…。
何でみんな戻って来ないの!?
居なくなった俺のこと、誰も心配してない!?
もしかして、俺って存在感ゼロ!?(笑)
たまたま撮影のために持っていたiPhone。
途中何度もサージャンや石川さんに電話を掛けてみるが、返事はない。
ショートメールでもメッセージを連打で送ってみるが、反応なし。
ど、どうしよう…(T_T)
異国の地で、今自分がどこにいるかもわからない。
メンバーと連絡がつかず、まったくの独りぼっち。
そんな状況が、どんどん不安な気持ちを膨らませていく。
何で連絡つかないんだろう!?
通信障害でも発生してるのか!?
もしかして大量の色粉を浴びたせいで、iPhoneがおかしくなっちゃったのかも!?
とりあえず、ちゃんと電話はつながるか確かめてみよう。
パニクっている様子をひた隠し、電話口ではあくまで冷静を装って、
日本の実家にいる親父に国際電話を掛けてみた。
プルルルルー。
あ、オレオレ。元気でやってる?今インドからだよ。
ちゃんと日本につながるかなぁと思って掛けてみただけなんだけど。
お袋も元気?フンフン、それは良かった。
お土産買って行くから、それまでぽぽちゃんよろしくね。ほいじゃ…
プーップーッ。
どうやら電話の故障でも、通信障害でもないようだ。
親父に、実は今『インドで迷子になってて、泣きそうなんだ』なんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
何で連絡取れないんだ!?
もしかしてみんなにも何かトラブルがあったのか!?
このまま会うことが出来なくて、俺は独りインドに取り残されるのか!?
俺の帰りを待っている『ぽぽちゃん』にも、もう二度と会うことが出来ないかも!?
ちなみに我が街のアイドル、愛娘のぽぽちゃん↓
(←目に入れても痛くない)
独りぼっちで取り残されて、不安と悲しみで完全に打ちひしがれるアラフォーオヤジ。
その目の前を通り過ぎて行く、スマイルゾンビたち。
彼らは私の気持ちなんかおかまいなしに「ハッピー、ホーリー!」と笑顔で色粉を顔になすり付けていく。
みんな楽しそうに、笑いながら抱擁を求めてくる。
こっちは、泣きたい状況なのに…
こんな状況じゃ、笑えないよ…
こんな時、どうしたらいいんだろ…
『ごめんなさい、こんな時どんな顔したらいいのか、わからないの…』by綾波レイ
『笑えばいいと思うよ』by碇シンジ
(←関係ないけど、エヴァファンには超有名シーン)
なんて、妄想している場合じゃあない。
あ、そうだ!もしかしたら、みんな先にバスに戻っているかも知れない!
そう思って、バスを停めた場所を探しに行く。
完全に感覚だけで探し歩く。
しかし、揉みくちゃにされながらやってきた道など、覚えているはずもない。
探しながら今自分がいる場所が何処なのか、来た道もわからなくなっていた。
あれ?俺は今、どっから来たんだっけ!?
ここは何処!?さらに迷子になってるー!!
レインボーマン、ホンマにピーーーンチ!!!(>_<)
(←これは本家、愛の戦士レインボーマン)
その頃サージャンや石川さん、他のメンバーたちはというと…
何と彼らも、トンデモナイ事態に巻き込まれていたのだった。
つづく…
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