2015秋のスタツア感想文~冒険家ガクの場合

 

生きる、笑う

レインボーチルドレンスタディツアー、春に続き2回目。
本当は来るはずじゃなかった。
インドは前回来て大好きになったし、サージャンや石川さんたちにもあいたかった。
しかし、私は同じ国に2度行くという考えがなかった。
なんでも見てやろう、多くのものを見てやろうが私の信条だ。
だから、インド2回目、しかも1年に2回の訪問は私自身意外であった。
きっとそれほどの魅力がインド、そしてこのスタディツアーにはあるのだろう。
私はまた、インドに呼ばれたのである。

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生と死について考える。
きっと答は出ない。だから考える。
答が出ない事と思い、考えない事は問題と向き合えない。
考えなければ、問題は顕在化しない。
考える事で興味を持ち、世界が広がっていくのだろう。
この世界には問題がたくさんあり、それを変えようと努力する人がいる。レインボーチルドレンのような団体もそうである。
彼らはみな“考える人”だ。

生きる事、より良く、楽しく、人生を楽しむ事は私の得意分野である。
人生は楽しむものだ。
同じ事をしていても、楽しんでやれる人、楽しめない人がいる。
楽しめないなら、無理してやることはない、人生は短い。もったいない。
世の中にはあなたが楽しめる事が必ずある。
私の持論だ。

一方、死に対して、私はネガティブな考えしかなかった。
知人の死はどうしても受け入れがたい。
出来れば考えたくない。見ないままでいたい。そう思っていたのである。

物事には二面性があり、その二つは関係しあっていて、切り離されるべきではない。
光と闇のように、生と死もだ。

死にもやはり意味があり、終わりのような一言で片付けられる事でないのであろう。
死については未だ、答を探している。

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スタディツアー2回目で色々な所を訪ねていると生と死に出会う事が多い。
生きる事、生活することに一生懸命に向き合う国だからだろうか。
今回は特に多くの死や悲しみに包まれた地、ネパールを訪問した。
なぜネパールが被災しなければいけなかったのか?
なぜ多くの罪もない人達が苦しまなければならなかったのか?
この問いは東日本大震災、その他の悲しい災害の度に思うことだが、答など出ない。

ネパールは笑っていた。
人々もそうであるし、山も、国も。
それは、明るく振る舞わなければ押し潰される気持ちもあったのかも知れない。

あるインタビューを聞いた。
家が崩れてしまって、住むところがない。
どうするのですか?と聞いたところ、
“またレンガを積み上げればよい”と。

笑っていた理由がわかった気がする。
起こってしまった悲しい出来事はきっと忘れる事は出来ない。
失った物はもちろんあるが、全てを失ったわけではない。
家族がいて、共に歩む未来がある。
そのためにまた“レンガを積む”のだ。

人が生まれた意味はなんだろう。
生きてる意味はなんだろう。
リンポチェは答えてくれた。
“人は生きているだけで尊いものである”と。
人間として生まれて来た、それだけで奇跡であり、尊い事なのである。

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私達は奇跡的に人として生まれて来た。
そして、何か辛い出来事があっても、
また未来へと歩き続ける事が出来る。
またレンガを積み直す事ができるのだ。

生きる事、死ぬ事。
答はでなくても良い気がする。
考える事に意味があるのだろうと思う。
そして、また、私は何かを探しにインドにいくのだろう。

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▼初めてツアーに参加した今年春の感想文はこちら

2015秋のスタツア感想文~インターンゆうかの場合

もし、私が自分の国を失ったら、言葉を使うことを禁止されたら、信仰するものを否定されたら… 私は彼らのように強く、立ち続けることができるだろうか。

今回の旅は、チベットの文化や人々について触れることが多かった。もちろん、チベット以外にも他の活動はあったけれど、何か新しいものに心動かされることよりも、前回の旅を踏まえて、より広く出会いなおし、より深く学んだ旅だった。

前回のスタディツアーで参加したUprising day。あれから、いわゆるチベット問題と呼ばれるものが私の中で大きな部分を占めだした。あの時聞いた We want freedom という声が今でも耳に残る。

 

サラ大学の学生との会話。
祖国チベットにいる家族とは電話さえできないこと、メディアを通して中国のナショナリズムが植え付けられていること、チベットの首都ラサではチベット人はマイノリティになっていること、それによって文化や言語、長い歴史とともに大切にしてきたことが崩れ落ちていっていること。
チベットでいま何が起きているのか、どんな想いで国境を越えてきたのか、何を彼らは考えているのか、そしてどう未来を創ろうとしているのか。学生たちが語った一つひとつの言葉が胸に残る。

ネパールのクラフトセンターのお母さんたち。
地震の恐怖がありながらも、崩れてしまった工場から、自力で織り機を運び出し、また前に進もうとする姿。穏やかに微笑みながら、まっすぐ作業に向き合うチベットのお母さんたちは、本当に美しかった。女性の強さに満ち溢れた場所。言葉が見つからない。

 

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チベットの人たちに出会い、言葉を交わして繋がりが深くなるたびに、私はいつも不思議に想う。

なぜこうも彼らは、おおらかに構えいかなるときも強く前を向いていられるのか。

チベットのことに関して私が抱く感情は、まだ浅はかでしかないことを何度も何度も痛感した。

出会った多くの人々は、自分の文化、言語を失いかけている焦燥感はあれど、しかし揺るぎない覚悟をもって、一つ一つ着実に前にむかって歩んでいた。

 

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私はこのツアーの間、怒りや悲しみだけでは、決して乗り越えることはできないと彼らの姿から、言葉から、精神から語りかけられていたのだ。

 

どう表現したらいいのか。
時に彼らの言葉から、腹の底で決意した意思が垣間見えた気がした。
同じ学生として、同じ人として、恥じないよう生きたいと思うと同時に、私には何ができるのか… この問いが未だに突きつけられたままである。

 

ただ、いつも想うのは、チベットに微力ながらも関わる人になることの誇りを持って、今後の活動に向き合っていきたいということ。

私のスタディツアーはまだ始まったばかり。一人向き合う不安もあるけれど、なによりも尊い活動に参加させて頂けることに感謝して、限られた時間のなかで出来ることから始めていきたい。

彼らと同じよう前を向いて歩いていく。
きっと道はひらけると信じて。

 

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▼初めてツアーに参加した今年春の感想文はこちら

▼マガジンアルクに掲載されたゆうかちゃんの原稿はこちら

2015秋のスタツア感想文~香り玉アーティストたかこの場合

 

今、日本にいる私の目の前をチベットの僧侶が横切っていく。ツアーに参加する前はあまり意識しなかったけど、今は、懐かしさと親しみを感じる。

ツアーで、たくさんの人に会い、たくさんの経験をしてきた。いままでにない経験。

私は香り玉の作り方(編み物)をダラムサラの女性に伝えに行った。

ただ、代表の石川さんとご縁があって、だたそこに道があったから。

ダラムサラに行くことに決めた。

できるとか、できないとかじゃなく。

そこに道があったから。

 

行ってみると、また道が繋がっているような気がした。

もうすこし先へ。

それは、ツアー参加者達、そして、その土地で出会う人達との不思議な縁。

私にいろいろな事を教え、刺激を与えてくれる。

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ダラムサラの女性たちとツアー参加者達との香り玉(編み物)講習会。

誰もが、前から知っているかのようなくつろいで、たのしい時間。

これほど熱心に学んでくれるとは思ってもいなかった。

そして、ツアー参加者からも「香り玉つくる事に興味がある、講習に参加したい」と言ってもらえたときは、とても嬉しかった。

104早朝ヨガ講話香り玉ミスヒマラヤ_165

 

この香り玉を第一歩として何かを作り上げていく、何かが始まるととても嬉しく思う。

そこに道があれば、きっとできるのだと思う。

104早朝ヨガ講話香り玉ミスヒマラヤ_337

誰もが、喜び、楽しみ、幸せと愛のある場所へ。
Woman to woman 世界の女性がつながっていく….

 

最後に旅の途中でノートに書いたものを感想文に…。

 

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曲線は描く
流れのように

道は流れ
世界も流れ

全てが流れのままに

交わり、交差する流れ
そこで何かが起こる
素晴らしいこと

横から、上から、斜めから
すべてよい
すべてよい
素晴らしい出会い
仲間たち
レイチルの世界
どんな世界だろう
それはきっと素敵な世界

大きく広く美しく 広がる世界
ひかり輝く季節の中で
さらにひかりだす世界

すべての世界の中で
こうこうと輝きはなつ
それはどこまでも 未来をてらす

今を生き、今できることをする
それが未来をてらす

今を輝かせれば、未来も輝く
輝きは人それぞれ
その人が素晴らしく輝く世界

それがレイチルの世界かもしれない

今、そして続くのは未来

~出会ってくれた人みんなに
そして、これから出会う人みんなに感謝します。
ありがとう~

ツアーに参加して未来を輝かせてほしい・・・

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帰国後、ダラムサラの香り玉チームから届いたサンプル。香り玉プロジェクトは虹色の道を歩きはじめました。

2015秋のスタツア感想文~タイルアーティスト麻衣の場合

 

〜旅のはじまり〜

【虹のスタディーツアー@チベット、インド、ネパール】の募集がフェイスブックにアップされた瞬間、私のアンテナが猛烈に何かをとらえました。

「あっ!!これに行かなくちゃいけない!!!!」

そう思ったのと同時に即申込みをしていました。超強力なエネルギーに引っ張られる感じ。私は、自分が体験する物事に意味づけをしてしまうのですが、このスタディーツアーは、私の人生の新たなステージ入口となる予感満載の旅立ちになりました。

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〜学校で勉強したい子供達との出会い〜

インドは、「混沌」や「生と死」というイメージでよく表現されています。私がはじめてみたインドは、シャディプール地域のスラム街。そこは、想像していた以上に「生きるエネルギー」が渦巻いていました。人間が、自身の肉体と五感を使って今を生きている。その感じがなんだか懐かしい。キラキラした瞳の子供達が、「ハロ〜、ナマステ〜」と声をかけ手をさしだしてくれた。((握手をしたら何かをもとも得られるのではないか?!))ふとそんな思いが心によぎり、少しためらってしまった。疑って、ごめんなさい。挨拶を交わす事って誰かと繋がる第一歩なのに。大切な事を気づかせてくれて、ありがとう。

このスラム街の一角にレインボーチルドレンの学校開校予定地があり、その視察に同行できました。「勉強したい!!学校に行きたい!!」そう願う子供達が、目の前にたくさんいる。その子供達のニーズを叶える、レインボーチルドレンのスラムプロジェクト。子供達の未来が開けていけますように!このプロジェクトを応援していきたい。この地に来てよかった。

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〜チベット問題について〜

チベット独自の文化継承が危ぶまれている・・・。

人はなぜ、支配しようとするのだろうか。なぜ、より多くを所有しようとするのだろうか。私も支配欲や所有欲に直面する事がある。欲望がすべて悪い事だとは思わないが、集団が支配する欲望の先には恐怖があるのだと感じた。

国や政治が絡んでいる問題であるだけに、チベット自治区でチベット民族の文化継承を実現できる日はまだ先の未来になってしまうかもしれない。

今回のツアーで、ダラム・サラにあるナムギャル寺のリンポチェにお話をうかがえたことはとても貴重な体験だった。宗教の枠をこえて、世界中の人がこの教えを実践したら世界はどんなに平和になるだろう。そう感じた教えの一つは幸せについてでした。

「私たちは皆なんとかして幸せになりたい、苦しみから逃れたいという願いがある。そう願う人間はみんな同じ立場である。自分が求めている幸せをどうしたら手にする事ができるか、逃れたい苦しみからどうしたら滅する事ができるか。それは、自分のする行いが、すべての人やものに良い行いであれば幸せという形で自分に返ってくる。その反対に悪い行いをすれば、苦しみとして自分に返ってくる。」というものです。この精神が根底にあるからチベットの方々はとても平和的なのだと実感しました。また、最初に私が抱いていた欲望についての疑問もこの教えをもとに考えてみると、自分の欲望を叶える事で、他の人やものにたいして良い行いとなれば満たしても良い事なのだと理解できた。

こうした、平和に繋がるチベット人の精神や文化に触れ、たくさんのチベットの方々と出会えた虹のスタディーツアーは、なんと素晴らしいのだろう!!参加できた事に心から感謝ししています。

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〜女性のちから〜

たくましく生きる女性達にたくさん出会った。香り玉プロジェクトチームのチベット人女子3名。ダライ・ラマ法王の日本語通訳さんのマリアさん。ネパールジャワラケルのカーペット工場のお母さん達。ノットクラフトのシャムさんとその仲間達。人身売買の被害にあった女性達。目標に向けて頑張っている奨学生達。厳しい環境にありながらも、みなさんの素敵な笑顔が印象的でした。

笑顔は世界を平和にかえる!!女性の愛のエネルギーは偉大なり。私も同じ女性として見習っていきたい。そして、この女性達と共に自分も何かをしていきたいと思った。そこで、香り玉プロジェクトのリーダー「たかこ先生」のもとレインボーチルドレン女子部を勝手に設立!!ハンドメイドクラフトでレインボーチルドレンの支援活動〜!!今後の展開をご期待ください。

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〜すべてが幸せで生きるために〜

人間が生きるのに必要な物「空気」「水」「食料」この3つは、地球が無償で人間や動植物達に与えてくれる。もともとは、地球からのギフトだった。

しかし、いつの頃からか「お金」が人間社会を支配している。

「お金っていったいなんだろうか?!」

「お金」があれば、支援をすることができる。その「お金」で未来のへの扉をたくさん増やすことができる。反面、その格差や状況を生み出している原因が「お金」でもある。

チベット仏教や文化を真髄に持つチベット人のリーダーが世界に羽ばたいていけば、この貨幣経済の社会構造を変えてくれるのではないか!!消費社会からもっと精神的に豊かな社会づくりにシフトチェンジ!!その可能性を感じたのでもっともっと深くチベット文化、仏教、人々を知りたいと思っています。やっぱり、このツアーは次なる人生の入口となりました。ツアーに参加したことが終わりではなく、これから自分がどう考えどう行動していくかが大切だと思っています。

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帰国後にアースパレード2015ポスターコンペに応募

〜旅を終えて〜

はじめて会ったメンバーなのに、とてもとても居心地の良い11日間でした。メンバーそれぞれに役割があり、そのバランスがとても良い感じ。スケジュールはハードだったのですが、すごく癒された時間を過ごすことができました。これからも繋がっていく仲間なんだなぁって感じています。

みなさんありがとう❤これからもどうぞよろしくお願いします。
地球を敬い、そのすべての命を敬い、私たちのハートが一つになりますように

2015年10月19日 藤田麻衣

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帰国後に描いた虹の絵 2015.10.22 Mai Fujita

2015秋のスタツア感想文~ヨガティーチャーあかりの場合

 

レインボーチルドレンのスタディツアー。

現地の人と顔を合わせ、その生活を肌で感じ、直に話を聞くことができた貴重な体験となった。
印象的だったデリー シャディプールのスラム。
「スラム」というワードから想像していたものとは異なり、人々には悲壮感も狡猾さもなかった。
日本人の私たちに自然な笑顔を向け、何の見返りも求めずお茶や踊りで歓迎してくれるのだ。
とりわけ、子どもたちの人懐っこいキラキラした瞳には心を奪われた。

スラムの人々には、どこか貧困の中に与えられた「生」を受け容れているかのような印象がある。
自分を哀れんだり、他人を羨んだりという感情は一切感じられない。
輪廻転生やカルマを信じる思想からか、カースト制度の名残なのかはわからない。
私の好きな教え、『知足』
足るを知ること。必要なものはすべて与えられている、すでに受け取っているという考え方。
あれが欲しいこれが欲しいと無い物を求めていては、永遠に心が満たされることがない。
何かを所有すればするほど、人は失うことを恐れ、不安や恐怖に心を脅かされる。
物や人に執着しないことは、心を平穏にする。

物に溢れ欲望が絶えない日本の生活と、最小限の物しか所有しないスラムの生活。
本当に豊かなのはどちらだろう?
自分のものさしだけでは、幸せは測れない。

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もう一つ強く印象に残ったのは、チベットの人々との出会い。
控えめで誠実、繊細な感性と人をもてなす温かい心を持ったチベット人。
この穏やかで優しい人たちが直面している苦難、いわゆるチベット問題。

両親を残して亡命したある大学生は「親に会える機会は今生ではもうないかもしれない」と言う。
自分の国が無くなる、文化や宗教や言語を奪われるとは一体どんな気持ちなのか…
同胞が自分の命をもって抗議するのをどんな想いで見ているのか… 想像に及ばない。胸が痛む。
そんな中で、懸命に生きるチベット女性たちの姿に心を打たれた。
ネパール大震災に遭いながらも、被災地から織り機を救い出し仮の工場で絨毯を織る女性たち。
天然素材を使ったインテリアを、海外でも通用するクオリティのブランドに仕上げる女性たち。
自分たちの商品に対する想いの強さや誇り、支え合う温かさが感じられた。

私は阪神淡路大震災で被災したこともあり、このネパールの女性たちには特別な共感を覚える。
逆境にあって力強さを発揮するのは、男性よりも女性の方なのかもしれない。

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インドのデリー・ダラムサラ、ネパールのカトマンズ、またデリーと。
スラムから教育省・チベタンスクール・工場など、様々な場所を見て回ったこのスタディツアー。
インドやチベットのバックグラウンドに関してほぼ何の知識も持たず参加したこともあり…
めまぐるしくタイトなスケジュールに正直、身体も頭も心も付いて行かないまま旅を終えた。

帰国してからも「自分に何ができるのか」「本当に現地の人のためになることって何だろう」
…考えれば考えるほどわからなくなり苦しくなっていた頃、胸にすとんと落ちてきた。

『頭で考えるな、ハートが喜ぶ方へ動け!』
いつも忘れかけてしまうけど、迷った時に行き着く答えはいつも同じ。
まだまだ勉強不足で、根深い慣習や歴史、各国の思惑が絡んだ複雑な問題は理解しきれない。
だからまずは信頼できる仲間… 今回旅を共にしたレインボーチルドレンの活動を応援しよう。
そして無理をせず自分のハートに偽りなくできる活動をしよう、と思う。

たとえば、スラムやチベタンスクールで出会った子どもたちに笑ってほしい。
たとえば、ネパールで出会ったたくましい女性たちと一緒に何かを作り上げたい。

「弱者だから支援してあげる」のではない。ただ困っている友人を応援する。
必要なのは哀れみではなく、人として当たり前に湧いてくる普通の思いやりだ。
その思いがあれば、行動は後から付いてくる。
『癒すことは癒されること』… いつもいつも感じていること。
相手に見返りを求めるのではなく、誰かを癒すという行為自体が自分を癒すのだ。

ー 結局は自分のため? ー
突き詰めればそうかもしれない。
でも同じことだ。すべての命は繋がるひとつの大きな存在なのだから。

自分を想うように人を想い、人を愛するように自分を愛する。
自と他の垣根なく幸せを願う。愛と敬意と感謝の気持ちを持つ。
すべての人がそうあれば、誰もが生きやすく、世界はもっと輝いたものになるだろう。
インドの挨拶「ナマステ」には「こんにちは」だけでなく深い意味が込められているそうだ。
『神聖なるあなたを尊敬します 神聖なるわたしと同じように』
この言葉をすべての人へ。Namaste!

。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜

 

【愛する仲間たちへのメッセージ】

私は今回が初参加で、事前にどなたとも面識がなく、まったく「初めまして」の状態。
にもかかわらず、みなさんが温かく迎えてくれたおかげで終始楽しく不安なく過ごせました。
世の中にはこんなにも温かく素敵な人たちがまだまだいるんだ!という喜びでいっぱいです。

数多の支援団体の中から、レインボーチルドレンのみなさんと出会うことができたのは奇跡。
出会ってくれて本当にありがとうございます。心から感謝!!

○代表のドラゴンこと石川さん
輝く坊主頭、しゃんと伸びた背中、穏やかな眼差し、胸に響く深い声。
風貌もさることながら、行いの尊さや精神性の高さも相まって、まるで僧侶のよう。
かと思えばお茶目な一面もあり、北條さんとのキャメルブラザーズで皆を笑わせてくれました。
リーダーとして皆を守り導いてくれ、一緒にいてとても安心できる存在でした。
そして、大きな流れに身を委ねるということを知っている人。心から尊敬します。

○副代表でカメラマンの北條さん
LINEネームは「なおき」、名札を書く時も「Naoki」とアピールしているのに、なぜか全員から「北條さん」と呼ばれている北條さん。全身から人の好さが滲み出ています。
旅の間カメラマンに徹して、現地の子どもやおばちゃんの笑顔を撮っている姿が微笑ましく…
撮影する北條さんの後ろ姿を撮影して和ませてもらっていました。
心身ともに過酷な旅の中、北條さんの笑顔に何度も救われました。

○東京支部長のユウコさん
しっかり者で聡明なユウコさん。スタッフとして見えない所でいろいろと働いてくれました。
この旅でたくさんの場所を訪れましたが、本当にどこに行っても知り合いがいて人気者。
コミュニケーション能力が高く、現地の大人や子ども、犬や猫まで引き寄せてしまう魅力。
語学に歌にマッサージと多才。Facebookの投稿の早さと自撮りの上手さに拍手!

○香り玉ティーチャーのタカコさん
同じ関西チームで、二人で関空から出発。楽しく旅のスタートを切ることができました。
香り玉プロジェクトでは頼もしい先生の表情になり、チベット女性たちに編み物を伝授。
今回、この新しい取り組みに一緒に参加できたことを、嬉しく光栄に思います。
香り玉プロジェクト、今後の展開が楽しみです。

○ルームメイトのマイちゃん
自然や物作りが好きで、環境に興味のある優しいマイちゃん。同年代ですぐに仲良しに。
毎晩夜更かしする私に文句一つ言わず、レイくんのマニアックな話題にも対等に渡り合う。
いつもよく気がつき、皆をフォローしてくれる広い心に、とてもありがたい気持ちでした。
意欲的にいろんなことを吸収し、自分の世界を広げる姿に刺激を受けました。

○クライマーのガクくん
気づけばいつも屋上とか高い所に登っていたガクくん。元気と体力があり頼れる存在。
温かい心の持ち主で、いつもさりげなく周りに気を配ってくれる、気持ちの良い青年です。
ハードなインドの旅には、こういう人がいてくれるだけでとても安心できます。
ネパールでは兄弟のようにガクくんそっくりなチベット人に出会い、かなりいいネタに…。
そして皆の余った食事を綺麗に引き受けてくれました。食べ物に感謝する精神に脱帽。

○アーティストのレイくん
最初は壁を作って自分を守っているように見えたレイくん。あまりにも繊細で個性的すぎて。
さぞかし日本の社会では生きにくかろうと、勝手に弟のように想って心配していましたが、
旅の中で皆の愛に触れ、彼を縛っていたものから解放されたようでした。もう大丈夫!
声を震わせて「もっと生きたい」と言ってくれた時、どれほど嬉しかったかわかりません。
魂の成長を目の当たりにした瞬間。彼の存在を通して皆が慈愛や寛容さ、絆を育めました。

○通訳のユウカちゃん
まだ大学生にもかかわらず、経験値が高く優秀な人材。まさしく輝ける未来のリーダー!
この旅では通訳をつとめてくれたおかげで、皆の学びと理解がぐんと深まりました。
レインボーチルドレンのインターンシップで、この後6ヶ月もインドに残って活動する彼女。
女の子には厳しい環境に一人で飛び込む勇気と行動力。若さと情熱が眩しいです。

○先遣隊の佐藤さん
入れ違いでお会いすることはできませんでしたが、日本から皆の旅を見守ってくれました。
お人柄の良さが窺え、いつかお会いできる日を心待ちにしています。

。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜

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アカリさんは帰国後、RAINBOW PENCIL PROJECTをスタートしました。

2015秋のスタツア感想文~理事佐藤の場合

 

虹のスタディツアー。

感想を一言で言うと”たくさんの笑顔”です。
村の子どもたち、大人たちの笑顔です。
人々の笑顔は、人々の心を豊かにしてくれます。

水質浄化装置YOU4号機の設置場所となったサンダーナ村は、人口約1万人。
問題の溜池は、アオコ、メタンガス(悪臭)が発生する透視度0cmで結構な汚濁でした。
家畜の水場と聞いていましが、飲料用の井戸と15m程しか離れておらず、水位も追従している状況で、
村人も汚染されていることを認知してました。

でも、YOUはこれくらいの汚濁度合いを想定して設計しています。浄化に持ってこいです。
しかし、ひとつ問題もありました。
スラム設置も念頭に置いていたため、
小型化し過ぎてパワー不足でした。
でも、次回来るまでにアオコの減少くらいはと期待しながらの設置です。
溜池の水質改善は、井戸水の水質改善と連動します。
村人たちは一丸となって取りかかってくれました。

このプロジェクトは、
去年、石川代表のアイデアで、レイチルのプロジェクトの中に、
YOUプロジェクトを組込んで頂きました。
そのおかげさまで、僕は夢をひとつ叶えることができました。
石川代表、北條副代表、サージャン支部長、ダイジンダル、村の子どもたち、大人たち、日本から応援してくれた方々。。

一人ひとりが起こした奇跡でした。
プロジェクトの達成のために、
一人ひとりが主人公となれました。
”みんなで浄化のために力を合わせて作業して楽しかった”
です。
”日本人が来て、池の浄化をして帰った”
ではありません。
人々の心はひとつになりました。

水質浄化装置YOUに込めた想い。
人々のために生き続けてほしい。
人々の笑顔の中で生きてほしい。

myhome

プロジェクト達成した後、村人たちの前でスピーチをさせて頂きました。
人の想いは、言葉や文化の壁を越えると実感しました。
力を合わせて設置したYOU4号機は、
現在、村人たちに守られ、元気に村人たちのために稼働してます。


そして、帰路について石川代表の言葉に涙が溢れました。
子どもたちが笑顔で準備してくれたYOUの200mの電源ケーブル。
YOUのケーブルが、笑顔の子どもたちの心を繋いだ。
天国の由悠(ゆう)くんが子どもたちと遊びたかったのかな。
石川さんに言われて僕もそう感じました。
北條副代表のやさしさにも本当に感動しました。
YOUに込めた想いを聴いてくれたとき、
北條さんのやさしさに癒やされました。
北條さんのやさしさが、僕の心の中に深く染みこんで来ました。

RainbowChildren、
子どもたちの笑顔が輝き出したら、世界が虹色になった。
今回の村にあふれた沢山の笑顔、
様々な色を放つ笑顔。
子どもたちの笑顔は、
虹色の光となって奇跡を起こすと実感しました。

僕は、2016年1月から新しい挑戦をします。
虹のスタディツアーの経験のおかげさまで、
人生を掛けるだけの価値を見い出せました。
僕の残りの人生は、
世界中の人々と、笑顔と共に、
環境への応急手当てのために使います。
人々の笑顔のために生きられることのしあわせ。
僕はRainbowChildrenのみなさまのおかげさまで、
自信を持って進むことができます。

僕もRainbowChildrenの仲間たちのように、
光を放って、石川代表の進む道を照らすお手伝いができれば嬉しいです。
僕も虹の光のひとつとなれたらいいな。

理事 佐藤貴志