ネパールプロジェクトvol.4 レイチルメンバー応援メッセージ

 

*写真はカトマンズ、ジャワラケルチベット難民キャンプにあるアティーシャ小学校の子どもたちです。震災で元の校舎は崩壊し、金属テントで作った仮の校舎で元気に学んでいます。(2015年9月)

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【ネパール応援メッセージまとめ】

6回に渡りお届けしたメンバーの応援メッセージをまとめました。

奈良、東京、徳島、大阪、神奈川から発信されたエールは、遥かヒマラヤを越えてネパールへ届いたでしょうか。エベレストのベースキャンプにいる栗城くんに届いたでしょうか。

さて、レイチルが挑戦中の『8848いいね!』も、あと50いいね余りと迫ってきました。いま世界最高峰エベレスト(チベット名チョモランマ・ネパール名サガルマータ)の標高8848メートルと同じ数字にチャレンジしています。

スタート時点では、残り1000いいね近くありましたが、皆さまの応援を受けてゴール直前です。ありがとうございます!

9月16日に頂上アタックを開始して19、20日に登頂を目指す栗城くんへのエールとなるでしょうか。

明日(9/15)、栗城隊のベースキャンプで行われるプジャ(お祈り)のタルチョ(チベットの五色旗)の風に乗せて、ネパール、栗城くん、すべての挑戦をしている方へ、エールを送りたいと思います。

ヒマラヤを越えて届け!!

 

【ネパール応援メッセージ①】代表 石川辰雄

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巨大地震発生から4ヶ月。もうすぐ秋のスタディツアーで訪れるネパールへ、日本のメンバーからエールを送ろう!と企画しました。そして、今エベレストでは登山家の栗城くんが4度目の挑戦中です。レインボーチルドレンも共に「8848いいね!」の頂に挑戦しています。ぜひシェアやご紹介でのエールをお願い致します!

第1回目は代表石川の職場から。勤務地は大阪のOAPタワーです。大阪城をバックに同僚に撮影してもらいました。ちょうど「ル」の文字の上あたりに大阪城が写っています。1枚目の名刺の仕事は保険の営業で、毎日奈良から大阪のオフィスまで通っています。今日の大阪はしばし土砂降りでした。

 

【ネパール応援メッセージ②】副代表 北條直樹

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レインボーチルドレンが春と秋の年2回開催しているスタディツアーが近づいてきました。
今回はいつものスケジュールに加えて、新しく立ち上がったプロジェクトのネパールも訪れます。
大きな被害を受けたネパールに対して、レインボーチルドレンができることをこれからも行って参ります。

そのネパールでは現在『NO LIMIT』を信条に登山家の栗城くんがエベレスト登頂に挑戦中です。
両手9本の指を失うという困難を乗り越え、『限界などない』と一歩一歩果敢に挑戦する栗城くんの姿には、ホント大きな勇気をもらえますね。
レインボーチルドレンが一歩一歩積み上げてきたいいねの数も、エベレストの高さと同じ『8,848』に近づいています。

国境のない一つの地球を目指す、レインボーチルドレン。
認め合い、分かち合う精神には同じ地球に生きる動物として、人間や犬の境界もありません。
私の愛娘のポポも一緒に応援したいと協力してくれました(笑)

皆さんも一緒に達成の瞬間を味わいましょう!
ぜひシェアやいいねで、これからも応援よろしくお願い致します!

 

【ネパール応援メッセージ③】東京支部長 三村 優子

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東京都八王子市にある、高尾山山頂にてこのメッセージを贈ります。
登山など全くといっていいほど経験のないわたしにとって、約4〜5年前に一度登ったっきりのこの高尾山に、思い立って2度目の挑戦です。
栗城君が現在挑戦しているエベレストは8848m。
この高尾山は559.15mだから、約14倍の高さです。それでも明日には、バキバキの筋肉痛になっていることでしょう。

『あぁ、しんどいんだろうな』

そうだとたやすく想像してしまう反面、それでも見たい景色がある、感じたい空気がある、そんなとき、ひとが踏み出す一歩には大きな力が込められていると思います。

“踏み出した瞬間は、とても孤独かもしれない。 だが「その一歩」があるからこそ、 本当の自分と出会うことができる。(栗城史多)”

わたしが孤独の感覚に襲われたのは、下山のとき。
ふとすれ違った初老の男性に声をかけられ、『4号路から行ってみなさい。』と言われたのです。
はじめは、行きに通った薬王院を通るルートをそのまま引き返そうと思っていました。
その男性が言う分岐点に差し掛かったとき、4号路を見るとほぼ自然の山道、しかも人影もなく、小雨も降り出し薄暗く、やっぱり最初のルートで行こうかなと思って迷っていると、なんとその男性が引き返してきたのです。
『こっちだから。この先行くと、可愛い吊り橋があるから、せっかくだからこっち行きなさい。』と言うのです。

半ば背中を押されるように、少し心もとないきもちで4号路を下っていきました。
歩けば歩くほど、山道の薄暗さと足元の悪さ、後ろも前も誰もいないわたしひとりで、
通ったこともないからゴールもわからない、
そんな状況に段々不安が恐怖に変わってきました。
あのおじさんはなんでこんな道を勧めたんだろう、怪我したらスマホも圏外だしどうなるんだろう、可愛い吊り橋なんて本当にあるんだろうか、、、
次から次へと雑念が頭の中に湧いてきました。

やがて、それでも止まりも引き返しもしないじぶんの足取りにだけ集中しはじめ、
わたしは無意識に友が教えてくれたマントラをひたすら唱えていました。

-om mani padme hum
-om muni muni maha munaye soha

やがて、じぶんの周りに纏わりついていた雑念は気づけば消えて無の状態になったあと、
今度は遠く離れたヒマラヤを歩く栗城くんや、ヒマラヤを歩いて亡命したこどもたちのことへと意識がシフトしてゆきました。
とても不思議な感覚でしたが、『じぶんはただ、今、歩いているんだ』ということに、
もはや孤独を感じる余地はなくなっていました。

“登山家だけでなく、 大きな見えない山に登っている人は大勢いる。 だが何をめざしていようとも ここが限界、ここが最終地点と決めつけた瞬間に、 すべてが終わるだろう。 終わりは始まりだ。(栗城史多)”

ネパールの震災から、4ヶ月が過ぎました。
あの時、震災前にとっていたネパールゆきのチケットをキャンセルすることもできました。不安がなかったといえば嘘になります。
けれども、とにかく一歩を踏み出しました。
カトマンズを訪れて、すでに一歩踏み出している人々を見ました。
まだ不安の中に一歩踏み出せずにいる人々も見ました。
それでもみな、今を生きていく。

“素直になろう。 どっちに転んでも人は死ぬし、 危険も不安もなくなりはしない。 だったら、やるしかない。(栗城史多)”

誰かの一歩に勇気をもらい、
じぶんの一歩が誰かの勇気になる。
そうやって、近くても遠くても、たとえ孤独を感じることがあっても、
繋がっているということはきっと大きな支えになると信じて。

Pray for All.
今、この一歩を踏みしめ続けよう。

 

【ネパール応援メッセージ④】理事 佐藤貴志

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会社員でありながら、土地と水質浄化技術の個人研究を続け、ついにその研究成果は学会や大学で評価され、今年3月にはTED×Shimizuに水質浄化装置「YOU」と共に登壇した佐藤理事。

10日後に迫った秋スタディツアーの先発隊では、YOU4号(スラム専用機)と共にインドのスラムへ研究成果を届けます。環境汚染が進むスラムの子どもたちのために、YOUはついに海を渡ります。

佐藤理事の夢はさらに進み、来年1月にはNPO法人エコロジカル・ファーストエイドを立ち上げます。エコロジカル・ファーストエイドは、
・自然界への応急手当
・親子で参加できる環境学習
・地域を越えた住民、企業等のネットワークの構築
・目的を達成するための研究
を掲げ、佐藤さんの技術とジャンルを超えたネットワークで、未来の子どもたちに美しい地球を残すために始動します。

レインボーチルドレンは「エコロジカル・ファーストエイド」
を応援し、共に次の世代へバトンを渡すための活動に取り組んでいきます。

挑戦を続ける佐藤さん、
エベレストへ挑戦を続ける栗城くん、
これから復興へ向かうネパール、
すべてのチャレンジへエールを送ります!

▼エコロジカル・ファーストエイドfacebookページ
www.facebook.com/EcoFirstAid
「いいね」で応援ください。

 

【ネパール応援メッセージ⑤】大阪支部長 伊藤明香

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ネパールへ愛を込めて。

遠い国のネパールにも、ここ日本にもまだ心を痛めている人たちがいる。

その為にできることは何だろう…誰でもできることは何だろう…
自分の人生を精一杯生きること

何かしてあげることがすべてじゃない。この神から頂いた魂を尽きるまで生かすことも巡り巡って誰かの為になっている。

だから、私は目の前の人に幸せのためのサポートをしている。彼らの奥にいる人がネパールにいるかもしれないし、東日本大震災で苦しむ人かもしれない。

ネパールにご縁がないと思っていても自分の気付かないところで繋がっているのが宇宙の原理。

一生懸命生きることが世界を救うカケラだと私は信じています。

伊藤明香
ハシュリ代表 メインインストラクター

▼姿勢改善専門ヨガ&ピラティス「Hsri Beauty Square」
公式HP: http://hsriyoga.com/links/
体験レッスンの全額、またレッスン料の一部をネパール募金箱に寄付しています。

▼ハシュリヨガ 守口門真facebookページ
https://www.facebook.com/hsriyoga/
いいね!で応援ください!

 

【ネパール応援メッセージ⑥】神奈川支部長 亀岡未来

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ネパールの復興を心からお祈りいたします。

一人一人の出来ることは小さくとも
手と手を合わせれば
きっと大きな力を生み出すことができると信じています。

子供たちが心から笑い、
お腹いっぱい食べ、遊び、
そして安心のうちに眠ることのできる毎日が送れますように。

私たちの活動が、その一助となりますように。

そして、あまねく思いが拡がりますように。

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星の歌を読み、宇宙の波に乗るコズミックサーファー
亀岡未来
■占術歴:24年
■Mama Earth代表
■Earthling Tribe Caravan主宰

▼イベントセミナー一覧
http://www.reservestock.jp/page/event_calendar/2666

▼ブログ星々のうた
http://kameoka-miku.jugem.jp/

 

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*レインボーチルドレンメンバー一覧
http://rainbowchildren.holy.jp/member

ネパールプロジェクトvol.3 FB現地レポートまとめ

 

去る2015年5月19日~21日にネパール緊急支援で訪れた際の、facebookページ上で現地レポートした投稿のまとめです。

これらは、【ネパール緊急支援】において、第1次募集(2015.4.26~5.17) で1,233名の皆さまより集まった合計813,845円を、カトマンズにあるチベット難民キャンプ(ジャワラケルキャンプ)へ直接届けに行った活動です。 *募金の内訳詳細は協力企業・個人ページに記載。

▼各レポート下部の日付欄をクリックすると、facebookの投稿全文がご覧いただけます。

 

【本当の難民キャンプ?!】チベット難民キャンプ現地レポート①~昼にカトマンズへ到着して、まずはジャワラケルの難民キャンプへ向かいました。通り過ぎたカトマンズ市街は、震災が起きた事実を知らなければ気付かないような、通常の街並みでした。…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月19日

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【奪われたカーペット工場】チベット難民キャンプ現地レポート②~今回のチベット難民キャンプへの打撃は、その住居ではありません。前回レポートしたテント生活は深刻な被害ではなく、時が来れば人々は元の住まいへ戻ると考えています。震災後、鍵…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月20日

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【チベタンの笑顔と共に】チベット難民キャンプ現地レポート③~2日目~3つの難民キャンプを巡って二日目はカトマンズにあと三つあるチベット難民キャンプを視察しました。①Gangchen Camp 170人37家族②Khampa…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月20日

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【異なる状況】チベット難民キャンプ現地レポート④~2日目続き。ボダナートの中にあるチベタンレストランでランチタイム。冷たい飲み物とモモを食べて生き返りました。午後は三つ目となるキャンプを訪問。他のキャンプと違い、チベット難民政府の…

Posted by (特定非営利活動法人Rainbow Childレインボーチルドレンren Japan) on 2015年5月20日

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【ペマちゃん到着!】チベット難民キャンプ現地レポート⑤~ネパール3日目。今日からは独りでの活動になります。ジャワラケルキャンプへの3度目の訪問。キャンプのみんなともかなり打ち解けてきて、笑顔の多い1日となりました。その最大の理由は…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月21日

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【任務完了!1,000人の支援】チベット難民キャンプ現地レポート⑥~ネパール最終日。朝から4度目となるジャワラケルキャンプを訪問し、マネージャーとの面談を済ませ、空港へのタクシーに飛び乗りました。キャンプへの直接支援の決定は…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月21日

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【もうひとつの形の支援】チベット難民キャンプ現地レポート⑦~東京支部長の三村よりダラムサラでの任務完了の報告がありました。チベット系の2つのNGOに支援金の一部を託しました。ネパールに現地事務所を持たないレインボーチルドレンは、現地で…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年5月23日

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【1,000人への配布完了】ジャワラケル難民キャンプより、キャンプ全員へ500Rsづつの配布が行われたとの連絡がありました。緊急支援分が無事に1,000人全員へ行き届きました。ありがとうございました。500Rsは日本で約600円。5人…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年6月3日

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【ニホンノミナサマアリガトウゴザイマシタ!】昨日ジャワラケルキャンプ1,000名全員に、レインボーチルドレンよりの支援金が配布され、長蛇の列となりました。同時にダラムサラの亡命政府よりの救済基金が支払われるとあって、キャンプの住民の皆…

Posted by レインボーチルドレン(特定非営利活動法人Rainbow Children Japan) on 2015年6月3日

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ネパールプロジェクトvol.2 カトマンズへ

 

日本から派遣された国際緊急援助隊の救助チームが活動を終えて9日に帰国しました。諸外国からの救助チームは徐々に帰国し始めるなど、焦点は、生存者の捜索活動から被災者の生活支援へと移っています。

その一方で、被災した山間部や地方の村には政府などの支援がいまだに届いていない状況が続いています。約3000人の犠牲者を出したカトマンズ北方地域の住民からは、「政府からはまだ一切支援を受け取っていない」と不満の声が上がっているとの報道がありました。

レインボーチルドレンが支援を決定したチベット難民キャンプも同様です。これまで奨学生ペマちゃんを通じて得てきた現地キャンプの様子は、次第に落ち着きを取り戻してきたものの、これから通常の生活に戻していくには険しく長い道のりが必要だということがはっきりしてきました。

 

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レインボーチルドレン奨学金でインド・デリーの大学に通うペマちゃん。カトマンズのチベット難民キャンプ出身。写真左。

サンドゥプリング難民キャンプ(通称ジャワラケル)

ペマちゃんが生まれ育ったのは、カトマンズの空港からほど近いサンドゥプリング難民キャンプです。1960年に90人の入植からスタートし、現在では1082人のチベット難民が共同生活をしています。通称ジャワラカル難民キャンプと呼ばれるのは、「ジャワラケル・チベタン・ハンディクラフトセンター」と呼ばれるカーペット、ショールジャケットやその他の手工芸品のアイテムを製造する工場がこのキャンプの中心となっているからです。この工場はネパールで最大のカーペットの製造拠点の一つであり、難民キャンプの生活を50年以上も支えてきました。キャンプには協同組合があり、他に学校や保育園、クリニックがあります。

そのジャワラケル・チベタン・ハンディクラフトセンターが、先日の震災で大きなダメージを受けたとの連絡が入りました。

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5/3時点の写真。建物損傷がひどく、崩れる可能性があるため誰も内部に入れない状態です。外部より撮影してもらいました。

工場の操業は停止したままです。おそらく数ヶ月に及ぶ可能性があります。その間、工場で働いているキャンプの住民たちは給料がもらえないことになります。Pema

ペマちゃんは、デリーの大学の友達に呼びかけ、キャンパスで募金活動を始めました。

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大事なテスト期間中ですが、5/1,2と募金を呼びかけ沢山の支援が集まりました。左から二番目がペマちゃん。

 

Tsechu Dolmaさんよりの情報

ペマちゃんの繋がりで、現在アメリカのコロンビア大学に留学している同じ難民キャンプ出身のTsechu Dolmaさんとつながりました。政経学部で学んでいる彼女は震災後急きょ帰国し、各地の難民キャンプを廻って女性たちの支援を中心に精力的に活動しています。

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5/8シンドゥーパルチョーク郡での写真。左がTsechu Dolmaさん。医師、女性のソーシャルワーカー、リンポチェ、長老尼僧、および修道女でチームを組み、305人の女性と女の子のためのASD(急性ストレス障害)カウンセリングや医療キャンプを実施。

その彼女からの、ジャワラケル・チベタン・ハンディクラフトセンターのレポートです。

ジャワラケル・チベタン・ハンディクラフトセンターは震災以来閉鎖されています。そのため、300人の従業員に悪影響が出ています。彼らの多くは週払いの賃金で生活をまかなっています。現在、生活共同組合が従業員に賃金を支払っていますが、一ヶ月以内にそれも尽きてしまうかもしれません。人々が建物の中に入ることさえも危険な状態です。建物の基礎が壊れかかっているからです。建て直すには500,000ドルかかります。このセンターは生活共同組合として1962年より運営されています。50年以上500を超える世帯を支え続けてきました。従業員は無料の保育、補助のある健康保険、普通教育、年金、有給休暇を受けることができます。それはまた、ほとんどのネパールでの成功したチベット人の起業家にとって、トレーニングの入り口でもありました。世界的に模範的な共同組合式経営ビジネスのモデルとして存在してきました。

また、私自身にとっても身近で心から大事なものでもあります。というのも、私の祖父母や両親が最初にカトマンドゥに無一文で、国籍のない難民としてたどり着いた時、ハンディクラフトセンターは雇ってくれ、また勉強させてくれたのです。私は自分のチベット人難民キャンプの家族たちにハンディクラフトセンターがしてくれたすべてに本当に感謝しています。それは確かに私の家族の運命を変えたからです。ハンディクラフトセンターの再建の努力のためにご支援いただけるとうれしいです。

訳:翻訳チーム平野貴美枝

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被災したジャワラケル・ハンディ・クラフトセンターの写真。

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カトマンズ行きを決定!

今回の巨大地震をきっかけに、奨学生の出身であったネパールのチベット難民キャンプのことを初めて詳しく知ることになりました。国民の3分の1が被害を受けるほどの災害にあって、国を離れた難民という立場がどれほど安全保障のないものかを痛感しました。今のところネパール政府も、チベットは領土だとする中国も、難民政府である中央チベット政権も、直接救いの手を差し伸べる動きはありません。国や行政ができない今こそ、非営利・非政府組織であるNPOやNGOが動くタイミング、存在価値だと考えます。

しかし、ジャワラケル・チベタン・ハンディクラフトセンターの再建には50万ドル(約6,000万)という膨大な費用がかかります。ここは単独ではなく、世界中にあるチベット支援組織とも連携を図る必要がでてくると考えます。既にいくつかのNGOとは連絡を取り始めています。

そして、実際に現地の状態を知らないままでは何も始まりません。

今回の緊急支援募金は、大学の試験を終えカトマンズに帰省するペマちゃんに託す予定でスタートしましたが、5/18からレインボーチルドレンも一緒にカトマンズ入りすることを決定しました

代表の石川と、東京支部長の三村の2名がネパールへ向かいます。三村はまずデリーに向かい、ペマちゃんを連れて飛行機でカトマンズに向かいます。ペマちゃんは当初デリーからの陸路移動を予定していましたが、通常でも2日かかるバス移動は現在はどれほど時間がかかるか想像がつきません。そして道路や公共交通手段が復旧していない中での移動は困難を極めると判断し、初めて飛行機に乗るペマちゃんと同行することにしました。チケット手配はデリー支部長のサージャンが協力し、早朝フライトとなるペマちゃんの前泊と空港までの送迎も引き受けてくれました。石川は直接カトマンズに向かい、約4日間キャンプに滞在する中で現地の被災状況を確認し、自治体の責任者やジャワラケル・チベタン・ハンディクラフトセンター、そして現地NGOなどと今後の復興計画について話してくる予定です。ちなみに団体2名の渡航は全て自費で行います。

今、我々にできること。

それは、寄り添うことです。

『格差』によって希望の光が途絶えてしまわないように。
『ちゃんと見ているよ』というこころが、ひとつでも多くの希望の光を灯せるように。
精一杯わたしたちでできることをさせていただきたいと思う。~vol.1始まりより

 

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難民キャンプ上空より。今週のカトマンズはずっと雨の予報です。

 

そして、昨日(5/9)、無事に試験を終えたペマちゃんから連絡がありました。

今日は家に電話をしました。難民キャンプのみんなは、テント生活からそれぞれの家に戻り始めています。私たちのキャンプの工場は修理が始まりました。彼らは今後数ヶ月無職になります。私は、このテスト休暇中に彼らとより多くの時間を過ごすようになると思います。
そして、家族にレインボーチルドレンのお二人の訪問について話しました。彼らはお二人に会えることを興奮しとても楽しみにしています。そして私に飛行機での帰省をプレゼントしてくれたことに心から感謝しています。早く会いたいです!

歓迎してくれるキャンプの皆さんへ、日本の皆さまより集まった緊急支援金を直接渡すことができます。

そして、寝袋持参でテント生活を覚悟していましたが、どうやら屋根の下で寝ることができそうです!

vol.3へ続く

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★★チベット難民キャンプ緊急支援★★

レインボーチルドレンでは、国際的な支援が届きづらいチベット難民キャンプの支援のため、緊急募金を受け付けています。ネパールに世界中からの支援が集まっても、難民という立場や住民IDがないことが救済の優先順位を低くさせ、復旧までの道のりが遠いことが予想されます。直接支援には皆さまの協力が必要です。

▼銀行振込、ゆうちょ、カード(VISA、MASTER)での寄付は特設ページへ
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/5352

▼Tポイント、カード(JCB)での寄付はYahoo!募金サイトへ
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5029002/

▼チベット難民キャンプ緊急募金箱を全国へ発送しています
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/5561

▼売上げ100%寄付チャリティセールはチャリティサイトへ
http://rainbowchild.thebase.in/

ネパールプロジェクトvol.1 始まり

 

東日本大震災のあと、まだあちらこちらに爪痕の残る街を窓の外に見ながら、
宮城県気仙沼市にある仮設地区をいくつか廻った。

気仙沼市にはわたしの友人の実家がある。
震災後、職場の廊下を電話をかけながら泣いている姿を何度も見た。メディアでは決して放送されないような津波発生時の生々しい話も聞いた。
わたしたちの前では、気丈に振る舞っていたけれど、ポツリと『爺さん婆さん多い街だから、気にかけてあげてほしいのよ。』と涙ぐみながら漏らしていた。
そのとき、『いつか遊びにおいで。』とよく言ってくれていた気仙沼の街に行こうと決めた。

わたしが参加させていただいた団体の目的は、小規模、かつ高齢者さんの多く住む仮設地区を廻ることだった。
都市部にある大規模の避難所では、食料や生活物資の支援も比較的速く、イベントが定期的に催されたり、メディアにも届けられやすいので、当然沢山の人々の目に留まる機会が多かった。
対して小規模な村落、山間部などの地域はライフラインの復旧に時間を要したり、支援の手も届きにくく、都市部との格差が生まれるということも起きていた。

それは、既に都市部では新たな家が建ち始めたり、仮設地区でも笑顔が見られるようになってきた頃にも、まだその遅れは続いていた。
元々高齢者だけで住む家庭が多い街、配偶者を失ってひとりきりになった高齢者の方もいたり、親族と離れて暮らしている方々の中には、希死念慮(なんとなく死にたいという感覚にとらわれること)を持つ方もいたり、誰ともコミュニケーションがとれず仮設所内で孤独死するケースもあった。
無論様々な事情があるにせよ、都市部とのそういった支援格差は、そこに住む人たちにとっては、全てを失ったという絶望感に加え『見捨てられてしまったのではないか』という焦燥感や、無力感に繋がるひとつの要因だった。
だが、そういったことは、明るく希望が持てるニュースにかき消されてしまい、広く一般に等しく届けられることはあまりなかった。

この地域は、ワカメ漁がさかんな地域。
船や作業場が燃えてしまったり、倒壊し津波で流された方々も沢山いた。
仕事を失い、それでも少しずつ自分たちでワカメをとってきて仮設所で作業を再開していた。
そんな貴重な春採のワカメを『日本一のワカメだからね!』と誇らしげに言って、お土産に袋いっぱいもたせてくれた。
地場産業の復興は、生業としている方々の生きる活力にもなるんだな、と、その表情を見て思った。
その後、松島の牡蠣養殖所や殻剥きの作業所、船など仕事を津波で失った方々の助成金申請に対し、そこに住む高齢の方にとって難しい資料作成のお手伝いをさせていただいた。これが自分自身ではできない高齢の方がたくさんいらした。
助成金申請ができるのとできないのではその後の生活に大きな差ができる。

長い目で見て、もう一度自分の力で立って歩いていけるように、わたしたちにはそのきっかけづくりのサポートしかできない。
でも、人は『希望』を失ってしまうと、今この瞬間さえも生きづらくなることを、出逢った高齢者の方々から気付かされた。

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震災6日目のサンドゥプリングチベット難民キャンプ

今、この時の経験を思い出しながら、ネパールで被災した方々のことをずっと考えていた。
わたしが辿ってきた道というのは、その瞬間瞬間の連続なのだけれど、
その中で、インド人、ネパール人、チベット人の方々とのご縁をいただくことが多くなった。
ほとんど知識もなかった『難民』という状態をより身近に知り、それがわたしの想像を遥かに絶することも知った。

けれど、今の感覚は、東日本大震災で友人が『気にかけてあげてほしいのよ』と、少し控えめにふるさとを想って漏らしたあの一言を聞いたときと同じ感覚なのだ。

お金も、物理的な支援も、もちろん必要だ。
けれど、『ちゃんと見ているよ』というハートに寄り添う支援も、同じくらい必要だと感じている。

そして、
目にする情報が真実の全てではないこと。
ときには、まったく正反対の現実も見えないどこかで起きていたり、見過ごされてしまっている現実もあるということ。
わたしたちはそれを震災を通して思い知ってきた。

わたしたち、レインボーチルドレンも、そんな支援の届きにくいところのひとつとして、
ご縁をいただいているチベット難民の方々を支援させていただくことになった。
『格差』によって希望の光が途絶えてしまわないように。
『ちゃんと見ているよ』というこころが、ひとつでも多くの希望の光を灯せるように。
精一杯わたしたちでできることをさせていただきたいと思う。

 

今朝この文章を書き終えた後、
インドのビザを無事受領して帰る電車の中だ。
山手線の満員電車の中、周りをぼんやり見渡すと、どこかでまだ来ない支援を待ちわびて祈っている人々がたくさんいることがすこし信じられない。
ふと、車内モニターを見ると、フィギュアスケートの浅田真央選手が東北地方を訪れている映像。
牡蠣の養殖場で、プリプリの牡蠣を笑顔で頬張る真央ちゃんに、
お婆さんが満面の笑顔で『目指すは牡蠣の金メダル!』と言っている。
カトマンズのチベット難民キャンプでは手織りのカーペット工場があり、手先が器用で商売上手なチベットの人々はそれで生計を立てている。今回の震災で、恐らくその工場もダメージを受けていると思う。また流通がストップしている間は彼らもまた生計を立てていくのが困難だろう。
牡蠣の養殖を再開した東北の方々のように、カーペット工場が再始動したときの彼らの笑顔をわたしは今、イメージしている。

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(文:東京支部長 / 三村優子)

vol.2へ続く

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★★チベット難民キャンプ緊急支援★★

レインボーチルドレンでは、国際的な支援が届きづらいチベット難民キャンプの支援のため、緊急募金を受け付けています。ネパールに世界中からの支援が集まっても、難民という立場や住民IDがないことが救済の優先順位を低くさせ、復旧までの道のりが遠いことが予想されます。直接支援には皆さまの協力が必要です。

▼銀行振込、ゆうちょ、カード(VISA、MASTER)での寄付は特設ページへ
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/5352

▼Tポイント、カード(JCB)での寄付はYahoo!募金サイトへ
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5029002/

▼チベット難民キャンプ緊急募金箱を全国へ発送しています
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/5561

▼売上げ100%寄付チャリティセールはチャリティサイトへ
http://rainbowchild.thebase.in/

急募!【ネパール緊急支援募金箱】設置していただける方を募集します。

 

今回ネパールを襲った未曾有の大地震。

国連は、ネパールにおいて1934年以来もっとも大きな地震となったという見方を示しました。
今回の大地震では、多数の死者やけが人の他、倒壊した建物の瓦礫の下には未だ多くの行方不明者がいるとみられています。
地震によって損傷した建物が余震で倒壊する恐れもあり、命からがら助かった人々は、現在も各地で数千人が屋外で寝泊まりする生活を続けています。

震源に近い地方の被害状況については、道路が寸断され通信も途切れ途切れになっているため、現時点でほとんど情報が入っていないそうです。
地方の被害状況が明らかになれば、犠牲者の数はさらに増える可能性もあります。

国連の発表では、全国75地区のうち35地区が被災。
すなわち国土の約半分が被災したと見ています。
面積でわかりやすくいうと、日本の北海道全域とほぼ同じ広さが被災した状態です。

現地空港の混乱により日本からは1日遅れの28日、国際緊急援助隊・救助チームが首都カトマンズに到着しました。
世界各国からも次々とレスキュー隊が到着し、これから救助活動が本格化しようとしています。

しかし、生き埋めになった人の生存率が急激に下がるとされる、地震発生72時間が過ぎていきます。
これから入ってくる情報は目を覆いたくなるような映像や、耳を塞ぎたくなるような情報が入ってくるかもしれません。

1116レインボーチルドレンは2012年よりチベット難民の奨学金支援を行っています。運営する奨学金の大学生の1人、ペマちゃんはカトマンズのチベット難民キャンプ出身です。
幸いなことに現地の両親ともに無事でしたとの報告を受けていますが、他にも多くのチベット難民がこの地で被災しました。
そこで今回の大地震発生に際して、レインボーチルドレンはネパール緊急支援として、即座にチベット難民キャンプに義捐金を贈るサイトを開設しました。
【ネパール緊急支援】(チベット難民キャンプ)
http://rainbowchildren.holy.jp/archives/5352

また、多くの社会貢献団体が登録しているgooddoでは、緊急支援に動いているgooddo参加のNGO,NPO団体に呼びかけて、それぞれの団体情報がまとめられたサイトを開設していただきました。
【緊急支援】ネパールでM7.8の地震発生。上空からの撮影で現地の様子が明らかに…
http://gooddo.jp/video/?p=3941

そしてこれらネットでの支援に加えて、今回さらにペマちゃんを通じて支援を行う募金箱を設置することを決定しました。
ネパールで被災した、チベット難民キャンプの方々をより多く救済するための募金箱です。
募金箱は、レインボーチルドレンのメインプロジェクトで使用している『みらいの貯金箱』で代用します。
同時にすでに全国に設置している『みらいの貯金箱』も、ネパール緊急支援の募金箱に使途を変更します。
『みらいの貯金箱』
http://rainbowchildren.holy.jp/miraityokin

みらいの貯金箱2

理由は、今回のような未曾有の大地震において行われる国や大きな団体レベルの支援は、首都を中心に行われなかなか難民キャンプまで行き届きません。
これからの復興の期間においても、難民である彼らは大変な苦労をすることが予想されるからです。

ネパールはただでさえ貧しい国です。
ネパールに住むチベット難民キャンプの人々は、今回の大地震によってさらに過酷な生活を強いられてしまう…

そこで、ぜひ皆さまのお力をお貸しください。
被災された方々を救う募金箱をより多く設置するために、ご協力をお願い申し上げます。

※個数は現在85個あります。
募金箱設置にご協力いただける方はコチラ↓から必要事項を送信ください。http://goo.gl/forms/yXxk3Sw9HG

この件に関する問い合わせはコチラまで。

※緊急対応体制のため、設置ご協力サポーター様の「みらいの貯金箱ページ」への情報記載は後日まとめてとなりますことを予めご了承ください。必ずご紹介させて頂きます。また、faceebookページでは速報としてお名前とホームページ等の情報を紹介させて頂いております。

【ネパール緊急支援】(チベット難民キャンプ)

 

レインボーチルドレンでは、寄付いただいた95%を現地へ届けます。

 

住民IDがないと支援が届かないことを知っていますか?

緊急災害時に当局が被害状況を把握できるのは、住民票がある世帯だけです。難民であることは、国を追われた状態にあるだけでなく、人命救助や救援物資が届かない可能性をも意味しています。今回村ごと潰れてしまった山岳部のチベット難民集落は、報道されることもなく、もちろん死傷者の数も公式発表に加えられていません。

*英BBCだけがそのことを伝えています。BBC NEWS

 

ネパールには、約15,000人のチベット難民が居住区で暮らしています。

2015年4月25日に発生したM7.8の地震により、ネパールおよび周辺国での死傷者は6500人超となり、建物や文化財も多数倒壊するなど甚大な被害がでています。日本政府もネパール政府からの要請を受け、国際緊急援助隊・救助チームを派遣することが決まりました(4/26)

レインボーチルドレンでは、まずデリー、ダラムサラの関係者およびその家族の安否を確認しました。幸いに全員無事のようです。ですが、奨学生の家族が住むネパールのチベット難民キャンプは被災しています。負傷や建物の倒壊は逃れたものの、家はダメージを受け、続く余震の中で住民は外に避難して夜を過ごしました。まだ、余震は続いています。そして混乱の中、様々な物資が不足するのはこれからです。

そこで、レインボーチルドレンはチベット難民キャンプを対象として支援を行うことを決定しました。

*4/27午前11時時点 ネパール地震犠牲者3800人超(ネパール2789人、内首都カトマンズ710人、インド65人、バングラデシュ4人、チベット自治区20人)→当局予想8000人超へ

 

奨学生Pema Bhuti(ペマ・ブーティ)ちゃんよりの情報

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真ん中がペマ・ブーティちゃん

(4/26朝)

この写真は家族がネパールのチベット難民キャンプ(Samdupling Tibetan Camp、首都カトマンズ)に住む、ペマ・ブーティちゃんより送られてきた4/26朝の様子です。崩れた瓦礫が地震の激しさを物語っています。家の倒壊は免れたものの、あちこちにヒビが入り、家具も相当なダメージを受けたそうです。幸いペマちゃんの家族や親戚、友人は無事だったものの、家屋の改修や周辺の復興には相当な時間がかかることが予想されます。昨晩は余震を恐れ、約400人のキャンプ住民はみな外で夜を過ごしたとの情報です。

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一夜明けた難民キャンプ周辺。皆、余震を恐れて外で朝を迎えました。

(4/26夜)

「ネパールでは昨日より停電が続き、今夜も電気のない中で身を寄せ合っています。余震はまだ続いている状態で、緊張感が張りつめた中で過ごしています。」

(4/27昼)

停電が続いていてネパールからの情報を得るのが難しくなってきました。(携帯の充電ができないので)余震はまだ続いていて、収まるのを待ってまだみんな外にいるようです。」

(4/27夕)

「恐怖が人々の心に残っている。同様に今夜起こるかも知れない余震に予防策をとっています。これが私たちのキャンプです。」

外は雨が降り始めました。(4/27難民キャンプ、
外は雨が降り始めました。(4/27難民キャンプ、余震を恐れ屋外で過ごす住民)

*4/28以降の現地よりの情報は随時facebookページでお伝えしています。

 

チベット難民キャンプ

ネパールには約13の大きなチベット難民キャンプがあり、約15,000人が暮らしています。中でも4つのキャンプがあるカトマンズと、同じく4つのキャンプがあるポカラに難民キャンプが集中しています。2つとも今回の震源地に近く、共に数百人の死者が出ているエリアです。また、難民キャンプ以外に暮らす人も多く、その数は数万人とも言われます。それらの殆んどは、住民IDがない=当局が把握していない住民なのです。ヒマラヤに近い山岳地帯に多く分布しています。

ネパールに居住するチベット難民は、遠く本土チベットよりヒマラヤを越えて亡命し、ダラムサラ(インド)までたどり着けなかった人々も多く含まれます。居住区の中で移動を制限され、教育も仕事も制約を受けた中で、最低限の生活だけが保障された状態で人々は祈りと共に暮らしています。最貧国とされるネパールでさらに厳しい生活を送っているのがチベット難民なのです。ペマちゃんは、この難民キャンプから優秀な成績をおさめてレインボーチルドレン奨学生となった一人です。現在、看護師を目指してインドのデリーにある、ジャミア・ハムダード大学(Jamia Hamdard University)に通っています。

*奨学生名簿No.16 Pema Bhuti http://rainbowchildren.holy.jp/tibet/student

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3.11の経験から我々ができること

既に日本政府そしていくつかのNGOが緊急支援に向けて動き出しました。集まる物資や義捐金は、死傷者を多く出し、建物や歴史的建造物が多大なダメージを受けた首都カトマンズに向かうでしょう。人命救助と被災者の支援を優先し、首都機能を早急に回復することが望まれます。これから世界中からの支援が集まることでしょう。

しかし、我々も数年前に経験しました。必要なところに支援が行き届かないことを。

恐らく、安否の確認がしづらく、また元々把握ができていないチベット難民キャンプには、支援は届きにくいでしょう。安否を確認しようにも、元の情報がなければ確認しようもありません。今回の大地震では建物の倒壊による死傷者が殆んどで、平屋造りが幸いしたチベット難民キャンプは表面的な被害は少なく、ダメージが少ないように見えます。国や大きな団体を通じた支援は、首都機能回復やビル倒壊エリアに集中するはずです。また、難民であることが、優先順位を低くすることもあるかも知れません。

周辺部にある難民キャンプの家屋は平屋であることが幸いし倒壊は免れましたが、内部と家具は深いダメージを受けています。
周辺部にある難民キャンプの家屋は平屋であることが幸いし倒壊は免れましたが、内部と家具は深いダメージを受けています。

しかし、家屋内部の改修や周辺環境の復興は必要です。ライフラインが寸断され、インフラが機能せず物流が滞り、首都機能が半ばマヒしている間に、物資は不足し価格が高騰することも予想されます。そうした中で難民キャンプへの国際的支援の優先順位は低く、苦しい状況が見過ごされてしまうという懸念をもっています。また、まったく知られないまま苦しんでいる人たちの存在を、見逃す訳にはいきません。

実際に、チベット難民キャンプには救援物資が届いていない切実な思いをペマちゃんがメッセージで送ってきてくれたので、レインボーチルドレンにて日本語訳を付けた動画を作成しました。

今回レインボーチルドレンでは、奨学生のペマ・ブーティちゃんを通じ、チベット難民キャンプの支援を行います。輸送ルートの確保が難しいため、金銭のみの支援とし、使途は難民キャンプの住民が必要とすることに委ねます。

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チベットのマニ車とともに祈りをこめて

 

レインボーチルドレンの寄付について

皆さまより寄付いただいた95%を現地へ届けます

クレジットカード決済は平均5%の利用手数料がかかります。銀行振込、Tポイントについては全額が団体へ届きます。現地への送金にはウェスタンユニオンを使用し、送金手数料は代表個人が負担します。レインボーチルドレンは参加メンバーのボランティアで成り立っている団体です(全員無給)。これにより、寄付の95%を現地へ届けることが可能となっています。

まず、ペマちゃんが5/19にカトマンズの難民キャンプへ向かうタイミングに合わせて、第一次の寄付を送金する予定です(クレジットカード、Tポイント分は一時団体立て替え)。ペマちゃんがキャンプの状態を把握した上で、最もキャンプが必要と判断したことに使途を充てます。それが困難な場合は、住民組織の代表へ託します。いずれの場合も、資金使途の細目および収支を公式サイトにて公表します。

現在3日続く停電によって、現地からの情報は途絶えてしまいました。手探りの状態です。30名いるチベット奨学生たちにも協力をしてもらい、現地情報をなるべく多く集めるよう努力しています。(4/27)

以降の第二次の寄付は、現地の状況・他の難民キャンプの情報を合わせて、目的を再検討した上で資金使途を明確にし、募集を継続します。こちらも公式サイトにて公表します。

 

寄付受け入れ先(振込み)

三菱東京UFJ銀行
奈良支店
普通0143922
トクヒ)レインボーチルドレンジャパン
ゆうちょ銀行振替口座
口座番号:00910-2-235371
口座名義:特定非営利活動法人レインボーチルドレン

*4/27以降に着金する寄付は、当面の間はネパール緊急支援として受け付けます。

 

寄付受け入れ先(クレジットカードVISA,MASTERのみ)


ネパール緊急支援に

*Cloud Payment社のシステムを利用し、ベリサインSSLサーバ証明書を採用しています。フォームに入力された情報は高度な128ビットSSL暗号化通信により安全な形で送信されます。また、お客様情報も暗号化され厳重に保管されるため、第三者に漏れることはございません。

 

寄付受け入れ先(Tポイント、JCBカード)

Yahoo!ネット募金 (レインボーチルドレンページ)

ヤフ募金バナー

 

緊急支援募金箱設置先募集

全国へ85個発送します。募集記事(4/29追加)こちら

みらいの貯金箱2

図5
上の無垢材募金箱にこの専用告知文を貼ってお届けします

 

Yahoo!基金ネパール緊急支援金

使途をチベット難民キャンプに限定しない、ネパールへの全般的な寄付は、Yahoo!基金の緊急支援募金をお勧めします。
当募金では皆さまの寄付額と同額を、Yahoo! JAPANからも寄付される仕組みです。
みなさまの善意が2倍になる仕組みです。
※Yahoo! JAPANからの寄付金上限:2,000万円
2015年4月27日16時5分時点で、寄付金上限に到達したためYahoo! JAPANからの同額寄付の取り組みは終了いたしました。

こちらから→ http://donation.yahoo.co.jp/detail/1630016/

 

ネパール地震寄付先まとめ

▼gooddo参加18団体のネパール支援活動と寄付先まとめはこちら

▼IT×災害情報発信チームのネパール支援活動団体リスト(4/30現在59団体)はこちら

 

ダライ・ラマ法王の哀悼の表明

「ネパールの皆様とチベット人は、古来より隣人として暮らし、現在も多くのチベット人難民がネパールで暮らしています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族やご友人、家財一切を失われたすべての皆様に心からの哀悼の意を捧げます。」

「ネパールの皆様との団結の証として、ダライ・ラマ基金より義援金を送るよう手配いたしました。一刻も早い救済をお祈りしています。」~法王庁サイトより

 

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被災された方々のために、皆様のご支援をよろしくお願いいたします