奨学生FILE. Kalsang Dolma(6期生)

 

Kalsang Dolmaさんはデリー大学のZakir Hussain Collegeで英文学を勉強しています。

 

Collegeと高校が以前のレポートで紹介した奨学生Tenzin Bhakdo君と同じです!専攻は違いますが)

英文学の専攻ですが、一般教養で政治学の授業も取っていて、そこでBhakdo君とも会うそうです。

 

英文学では、欧州古典文学、インド古典文学、英国詩劇、Creative writing、グループディスカッションなどを勉強しています。

「私はCreative writingの授業が好きです。この授業は広告、手紙、結婚式の招待状、詩、ドラマ、小説など、様々な媒体の文の書き方を勉強します。課題として自分で広告や招待状作ります。楽しいです。」

「他の授業では、先生から課題用の本が指定されます。その本を読むだけではなく、作者のことや時代背景、作家の他の本等を読んだりして、この本では何が書かれていて、何が大事な部分かを分析します。なので、たくさん本を読みます。調べることも多いです。」

「他には小説の1つシーンについて、グループで議論する授業もあります。例えば殺人事件の場面をみんなで議論します。誰犯人か、なぜ行ったかなど、各々の意見を出します。」

 

「講義は毎日8:40-15:40(or16:40)まで7〜8つあります。先生が休んだりしない限り、昼食の休憩もなく、ずーっと続きます。大変です。学生寮で朝食とって、学校へ行き、それからずーっと授業です。その後寮に戻りますが疲れてるので、少し寝ると、結局昼食はとれないままもう夕食。そしてその後宿題、レポート、あと本もたくさん読まなくていけなくて大変です。」

 

―先生達はちゃんと授業に来る?がタンザニアで先生してた時は講義に来ない先生が結構いたけど。

「うちのCollegeは学長が厳しい人なので、先生達もしっかりしています。他の大学では先生が来ないという話聞くけど、うちの大学はそんことなくちゃんと講義はあります。」

想像以上に大変そうで、びっくりでした!!「日本ではそんなに講義数ないし、もちろん昼食の時間あるよ。」と言ったら驚いてました。すごい。。

 

今回話をしたYIGYAL CAFE。Tibetan Herbal Tea。すっきりして飲みやすいです。

 

 

―なんで英文学を選んだの?

「私は学生の時から英語や本を読むのが好きでした。ビクトリア時代の詩人やロマン主義時代の詩人が好きだったんです。なので、英文学を勉強することにしました」

 

「うちの学科を卒業した人はジャーナリスト、作家、先生、講師になろうとします。私は卒業後、大学で英文学の講師か、母校で英語を教えたいと思います。私が高校の時、先生はすごく親切で、勉強だけでなく、色々なアドバイスくれました私も同じように指導者になって学生を色々サポートしていきたいです。」

は以前、講師してたよ」と言ったら、すぐ「私も将来講師になりたいんです!!」と返ってきました。とても英文学や教えることが好きなんだと感じました!!

 

―勉強以外は?例えば休みの日は何をしてるの?趣味は?

「休みは友達と喋ったり、英語の本や英語の映画を見ます。Meida365ってアプリがってそれで本を読んでます。あと韓国アイドルのコンサートを見ます。YG宝石箱 Team Jにいる日本人のハルトが私のお気に入りです。声がいいです!!」

相当お気に入りな感じで、が「BTSだっけ?」って聞くと「YG宝石箱のTeam Jです!」って即修正されました(笑)

 

「あとチベットのダンスをしています。週1回練習があります。学年対抗で競技会もあります」

 

「長期休みは実家に帰って、母の手伝いをしてます。母はネパールのカトマンズで服を売っています。」

「家族は弟と母です。私はネパールで生まれました。小学生の時からインドに来ています。母はさっき言った通り、ネパールで働いています。弟はチベットの軍隊で働いています。そして、私にお金を送って支援してくれていま

 

―なんで母のいるネパールで学校へ行かなかったの?

「ネパールで学校へ行こうとすると学費がかかります。私の家族は学費が払えなかったです。なので、母が私をTHFに行かせてくれました。私が通っていたTHF Mussorieは日本、欧州、インドなど世界中から支援をもらって運営されているチベット人学校で、学費、寮費、食費、文具、制服などは全て学校負担で私達は通常の服を準備するだけで他は何も負担せず勉強させてもらえます。そして今大学では、レインボーチルドレンから奨学金を頂いています。とても感謝しています。私は支援なしでは勉強できていませんでした。」

 

―今まで何か他に苦労したことは?

「私が2-3才の頃、父は母と私を置いて去って行きました。母と私は生活できず、ネパールの村で物乞いをしてました。私はそのこと覚えてないけど、母が言ってました。その後、新しい父ができて、ちゃんと暮らしてました。最近、父はガンで亡くなってしまったけど、現状、私達はちゃんと生活できています。」

 

大変な経験をしながら、奨学金によって教育を受けれていることにとても感謝しているだからこそ将来、先生になりたいんだろうなと思いました。

 

―デリーではどこに出かけたりするの?休日に買い物行ったり、お茶をしたりしないの?

「あまり出かけません。買い物には行きません。服は私の母がくれます。お茶したりもほとんどしません。お金が無駄にかかってしまいます。私はお金を無駄にはできません。外出はたまにするぐらいです。Majnu ka Tillaも月に一回来るくらいです。」

 

節約して、勉強を頑張っているKalsangさん。恵まれた生活しながら、テキトーな大学生活を送っていたと比較すると、何も言えません。。

 

そして支援の重要性改めて感じました。支援のおかげこうやってようやく勉強できている支援なくしては学校へ行くことができない人々がいること、改めて感じました。

 

彼女らのためにできること、どんどんやっていきたいと思いました!!

 

スラムに教室をつくる!

こんにちは、現地ボランティアの三輪です!!

今日はスラムプロジェクト、サンタン君、ジョン君の話です。

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デリーにあるスラムの子供達へ勉強を教えたり、いろいろ支援しているサンタン君、ジョン君。スラムと言うものを知ってもらうために、スラムツアーも開催しています。

http://streettoursindia.com/

(詳しくは↑のウェブサイト)

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以前のブログで書いた、レインボーチルドレンの元ボランティアの黒澤君のクラウドファンディングが成功し、学校(教室)建設が始まりました!!

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今、サンタン達が子供達に勉強を教えている場所です。あるだけましですが、、このような青空の教室なので、雨をしのげない、直射日光を浴びてしまう、夏には50度近くになってしまいます。この状態ではまともに勉強ができないです。

そこでここに屋根を作って、ちゃんとした教室を作るというのが今回のプロジェクトです!!

サンタン、ジョンは教室を作ることを心待ちにしてました。「これは僕たちがずっとやりたかったことなんだ」と何度も言われました。たしかに去年の7月に会ったときから何度も「教室を作りたい」って聞きました。それが今ようやくスタートしました。

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スラムの外でブロック、砂、水、窓、ドアなどを準備して、それをスラムまで運んで、そして砂と水をまぜて、ブロックと泥?を接着しながら敷き詰めていきます。建物を建てる専門の人とスラムの人の協働で教室を建てています。

「スラムの外から、ブロックとか重いものを持ってくるのが大変」「気温が30度超えてるので、大変な作業」「急に教室を建てだしたから警察が来た!」「まともに働かないでお金を要求する人もいる」

、、と大変そうです。

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でも「子供達がものすごく楽しみにしている!!」とサンタン、ジョンが言ってました!!無事に教室できるように願います!!


コルカタでホーリー祭りとマザーハウスのボランテイア

この1,2週間で急激に暑くなって来ました。2週間前はまだ寒くて風邪引いていたのですが、、もう35℃を超えるようになりました。急激な変化にびっくりです。

3/21-3/24と会社が休みでした。なので、今回のインド滞在で初の国内旅行!!コルカタに行ってきました。

コルカタはインドの西部にある大きな町です。ムンバイ、デリーに次ぐ大きな町です。コルカタで友人が働いているので、会いに行ってきました。

そして世間はホーリー休み。コルカタでホーリーも楽しんできました!!

インドには大きいお祭りが二つあって1つがディワリ、もう1つがこのホーリーです。他にも無数にお祭りありますが、この2つが2大お祭りです。会社の同僚や友人とも「Happy Holi」と挨拶したり、下のメッセージを送ります。

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デリー、コルカタの空港でもホーリーをお祝いするモニュメント?が置いてありました。

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ホーリーは色の掛け合いのお祭りです。ホーリー期間になると、写真にある粉があちこちで売ってます。これを直接、もしくは水に溶かして人に掛け合います。

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激しいところだと、水鉄砲(色鉄砲)で掛け合ったり、色風船を投げつけたり、、とめちゃくちゃなカオスになるとこもあるそうですが、、コルカタは少しは優しめで、すれ違う人同士で「Happy Holi」と言いながら、相手の服や顔、手に色をつけたり、ハグして色まみれにする感じでした。それでこうなりました。。(笑)

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メガネは免れましたが、色まみれ。。。これでも優しいほうです(笑)。デリー(北インド)は相当激しいそうです。

色を落とそうとして、顔を洗ったら、、こうなりました(笑)

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アバターと言われました(笑)。

掛けられた粉は中々落ちないです。服は捨てるようの服を着て行った方がいいです!でも色まみれになるのはめっちゃ面白かったです。

コルカタでやったこともう1つ、、

コルカタにはマザーハウスがあります。そこでボランティアをしました。

マザーハウスはノーベル平和賞を受賞しているマザーテレサが作った恵まれない人々で障害や病気を持った人々を助ける施設です。施設は5種類あり、その中から1つ選んでボランティアをすることができます。

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ボランティアしてる人は西洋人からアジアの人たち、日本人も勿論います。年齢は若い人から年配の人まで幅広くいます。期間は1日から数ヶ月でもボランティアできます。僕がいっしょにボランティアをした人達はイタリア人、フランス人、スペイン人、日本人が居て年齢も20代から60台くらいの人まで、そして、ボランティア期間も今日だけの人も居れば、1ヶ月以上の人など様々でした。みんなゲストハウスに滞在しながら、、ボランティアをしてるそうです。

僕が行ったのはPrem dam(障害を持った成人の男女がいる施設)です。

そこでシスターや施設のスタッフと一緒に働きます。先輩ボランティアや施設のスタッフ、シスターが指示をくれることもありますが、必ずが指示があるわけではなく、周りの人がやってることを見て、やれることを見つけていく感じでした。

僕がやった内容は、

・洋服やシーツの洗濯干し

・掃除(床の水洗い、水掃け)

・窓拭き

・休憩(チャイとビスケット、パン)

・食器洗い

・昼食用の食器の準備

・昼食を自分で取りに行けない人達へ運ぶ

・自分で食べられない人にご飯を食べさせる。

・食器洗い。

でした。

8:00-12:30くらいまででしたが、あっという間でした。他には、髭をそってあげてる人もいました。慣れてる人たちは自分達で色々見つけてやってました。

一緒にいった友人達は別の施設で、理学療法士の指示の元、施設の人にマッサージをしてたそうです。施設によってもやることは色々あるのだなと思います。

ボランティア中にホームレスだった人がこの施設に入居してくるところを見ました。。。こうやって人々を助けているのだなと感じました。

正直、ホントに役立つには1日やるだけよりも1ヶ月とかやりたいと感じましたが、、、1日だけでも貴重な体験になります。

みなさんもホーリー祭り楽しみに来て下さい!!マザーハウスでボランティアやってみて下さい!!

奨学生FILE. Kalsang Chodon(6期生)

Kalsang Chodonさんとのインタビューです。

「私はデリー大学のDaulat Ram collegeで勉強しています。女子大学です。」

―何の勉強してるの?

「専攻は動物学。様々な生物の構造、習慣、性格、動物学的な分類、人体の構造、植物についても学んでます。ただ植物にはあまり興味ないのですが(笑)」

「動物学を専攻するのは女性が多いです。生物系を勉強する人は女性が多いです。」

「私の両親は私がどんな勉強しているか理解してません。動物学を勉強しているというと、”じゃあ、将来は動物園で働くの?”なんて聞いてきます(笑)」

―なんで動物学を勉強することにしたの?

「学生の時から、動物、人体の仕組、構造や病気がなぜ起きているのかに興味ありました。なので、大学入学時に看護学を第1志望、第2志望で動物学を志望しました。そして動物学の専攻になりました。」

―卒業後はどうしていくつもり?将来何になりたい?

「将来は動物学の教授になりたいです。何かの疫病を研究したいと思います。疫病をなくすと言うのは難しいとしても、疫病がどうやって発生し、感染していくか等、疫病の中身を研究したいです。ただ、教授になるのは簡単でないので、修士まで勉強してから働くことも考えています。チベット政府には修士、学士を取った人が働くポストがあります。それに応募することも考えています。」

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「私達の学年はシャイです。もっと交流が増えればいいなと思います。レインボーチルドレンのワークショップも良い機会でした。もっとお互い喋る時間があると良いと思います。私自身も今は学校の友達とルームメイトとの交流しかないので、もっと増やしたいと思ってます。」

「先日、チベット人のためのサイエンスワークショップがありました。チベット人で科学分野に関わる学生が集まるものでした。私はほとんどの人は来ないだろうと思ったけど、たくさん来ててびっくりしました。チベット人で科学分野で成功してる人が色々と講演をしてくれました。私は教授になりたいとは思っているけど、ものすごく可能性は低いと思ってます。ただ登壇し、話してくれる人は私たちを鼓舞してくれました。教育省の人も来ていて、理系の仕事をもっと作って欲しいという話をしましたが、「政府として科学分野の仕事を作るのは難しいと考えています。」と言われました。」

「昨日は高校時代の校長先生が来ていて、同窓生が集まりました。うちの高校の校長先生は変わっていて、とてもフレンドリーでフランクな先生です。もう卒業して数年たつのに、私のことを覚えてくれていて、とてもうれしかったです。」

―家族はいるの?何をしてるの?

「お父さんは以前は軍隊で働いていて、今はホテルお抱えの運転手をやってます。弟は以前は土木を勉強していたけど、やめてしまいました。今はコンピュータの勉強しています。学費は安くないし、私達の家族は裕福ではない。私はあまり親の負担にならないようにしたいと思っています。親はムリしてでも子供を助けてくれようとするけど、私は負担にならないようにしたいと思う。」

「チベットの学生は高校の時から親元を離れて生活します。年に2ヶ月くらいしか親と会えないです。早い子だと小学校の時から親元を離れています。なので自己管理が自然とできている子が多いです。」

―勉強以外でしてることは、趣味は?

「最近は韓国ドラマやアイドルがチベットの女子に人気です。BTSやEXOが人気で相当なファンもいます。私もよく韓国ドラマを見ます。私もびっくりしたんですが、チベットの学生だけでなく、インドの女子学生も韓国アイドルが好きです。私のクラスにも何人かファンがいます。あと、日本のドラマも見たことあります。1リットルの涙を見ました。

チベット男子には日本のアニメ、マンガが人気です。

Majnu ka tillaには韓国料理屋があってキンパプを食べました。おいしかった。キンパプに似ている寿司も食べてみたいと思います。」

Kalsang Chodonさん、僕が先週会ったSonam Chotsoさんと友達で、事前に僕のことは聞いていて、最初は女性だと思ってたそうです。MIWAという苗字なので、女性と思われたのかも(笑)。

「私はシャイです。」と言いながら、たくさん喋ってくれました。そして、チベットやインドでも韓国アイドルが人気という、、この知名度はすごいと思いました。

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奨学生FILE. Tenzin Choeden(6期生)

Tenzin Choeden君、彼は少し落ち着いた雰囲気を持った大人びた学生でした。デリー大学のKeshav Mahavidyalaya collegeで数学を専攻しています。彼は本来は第2学年ですが、去年は病気のため休学してました。なのでまだ1年生です。

Tenzin君はダラムシャーラ出身で父母、兄2人の5人家族です。お父さんはチベット亡命政府で、お母さんはダラムシャーラにある病院で働いており、お兄さん2人はそれぞれ、バラナシ、グジャラートの大学で勉強をしています。

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Tenzin Choeden君。夢はデータ分析家!!

写真にも書いてありますが、将来の目標はデータ分析家です!!大学では様々な計算・解析ツールを勉強するため、数学を専攻したそうです。大学院に進んだら、統計学を専門に学びたいと考えいます。

データ分析家なんて職業があることを大学に入る前に知っていたTeznin君に僕はびっくりしました(笑)。何故この職業を知っていたか、何故このデータ分析家を選んだかと聞くと、

「高校の時に進路相談があり、そこで色々な職業を教えてもらい、データ分析家という職業を知りました。自分でデータ分析家について調べる内にその職業に将来性があると感じ、データ分析家になりたいと思いました。」

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将来は大きな会社でビジネスに係るデータの分析か、気候変動など自然に関するデータの分析をしたいと思っています。また、チベット亡命政府ではまだデータ分析をしっかり行ってないらしく、政府で働き、奨学金、保険等の様々なデータ分析をすることも考えています。

ただ最初は、

「データ分析家になる前に学校の先生になり、チベットの学生に数学を教えたいです。自分も勉強を教わったTCV(Tibetan Children’s Village)で、恩返しをしたいです。それからデータ分析家を目指したい。」

将来性のある職業を見つけて、そこをしっかり目指している。それと同時にチベット社会にも恩返しをしたいと考えているTenzin君。すごいです。しっかり考えを持っている素晴らしい学生だと感じました。

趣味はサッカーと写真だそうです。

「昨日もサッカーをしていました。授業前にサッカーの練習をもっとしたいけど、シャワーなどの設備が大学にはないんです。さすがに、泥や汗で汚れた状態で授業にいけないので、それが残念です。写真は色々撮って、インスタグラムにUPしています。」

ダラムシャーラの綺麗な建物をUPした写真などを見せてくれました。趣味については勢いよく喋ってたのを見て、あーやっぱり普通の学生と何も変わらないんだな、と思いました(笑)

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奨学生FILE. Sonam Chotso(6期生)

Sonam Chotsoさん、彼女もデリー大学の2回生です

「私はデリー大学のAcharya Narendra Dev collegeで勉強しています。Acharya Narendra Devはインドの有名な科学者の名前です。」

「私は電気科学を専攻しています。ロボティクス、電子回路、プログラム言語などを勉強してます。私以外はみなインド人学生で、私だけがチベット人です。」

僕はエンジニアなので、初めて工学系を専攻にしている奨学生に会って、テンションがあがりました!! 日本では女性で電気系の学部へ行く人はあまりいないので、女性は多いのかと聞いてみると、

「日本といっしょでインドも理系、電気科学は基本的に男性が多いです。女性はあまりいないです。でも私は叔父さんの影響で電気科学を好きになりました。小さい頃に叔父さんが電気製品の仕組みや電気信号の流れについて教えてくれて、電気科学って面白いと思いようになりました。それで電気科学を専攻することにしました。」

「勉強する環境は十分ではないです。実験、実習で使う教材の数が少なくて、クラスに50人もいるのに教材は数個しかない、という状況がよくあります。早めに授業に行って教材を確保する、もしくは数時間待ってようやく教材が使える、なんてこともあります。」

「1日3時間は勉強しています。大学の講義以外の時間はダライ・ラマや他の様々な動画を観ています。」

実験、実習用教材を使うために待つなんてことは日本では考えられなかったし、勉強時間が1日3時間、、僕の大学時代と比べるとまるで違う。。充分に勉強しにくい環境の中で頑張っている、すごいと感じました。

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「私はオリッサ州で生まれました。その後Mussoorieのチベット人学校で勉強して、今はデリーです。家族は母と4人の兄弟と妹が1人がいます。今は兄弟といっしょにデリーで生活しています。母は今もオリッサ州にいて、農業をしています。でも私は将来オリッサ州には戻らないと思います。あそこでは医療や交通等のインフラも不十分です。仕事もほとんどない。仕事をしていくのは難しいです。」

大学卒業後、将来については、

「卒業後は修士に進んで、もっと電気科学について勉強したいです。電気粒子について興味があります。その後は講師もしくは、インドの研究機関で働ければいいと思います。教授は難しいけど、講師や助手ならチャンスがあると思う。」

チベット社会の中で働かないのか、インドの一般企業で働かないのか聞いてみると、

「チベット社会で電気科学者として働ける仕事はほぼないです。また、私達は難民なので、インドの市民権は持ってません。なのでインドの公的機関や一般企業で働くのも難しいです。でもなんとかチャンスを見つけて、講師もしくは研究機関で働けるといいなと思ってます。」

正直、仕事を見つけること自体が大変そうだと感じました。

ちなみにエンジニアはインドでは人気の職業で、インド人であっても大学卒業後に企業でエンジニアとして働くのは簡単ではないそうです。

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僕と専門分野が近い電気科学を勉強しているSonamさん。色々と話しができて良かったです。とても親近感を覚えたし、僕の経験とも比較がしやすかったです。なので、大変な状況で勉強を頑張っているんだなと余計に感じました。

あと、理系の分野を勉強しているチベット学生の職業機会の少なさを感じました。歯がゆいです。。

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今回はKham Coffee Houseで話をしました。Majnu ka tilla にはいっぱいカフェがあります(笑)

現地ボランティア日記~デリー・グルガオンより

こんにちは!!現地ボランティアの三輪です!!!

来て6ヶ月、ようやくですが、、インドの町を紹介します!!

チベット学生とサンタンのスラムがあるインドの首都デリー、

と僕の住んでいる街、グルガオンです。

この2つ街は隣接していてデリーの空港から30分でいけます。

まずはデリー。

古くからある街。首都。政府関係の建物がいっぱいあり、寺院、城等の観光地も多くあります。日本で言うなら東京です。

こんなところです。

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デリー門。いつも観光客でいっぱいです。

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首都なので、政府関係の建物があります。

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コンノートプレイス。デリー中心のショッピングエリアって感じです。

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これはデリー駅周辺。上3つの場所と違ってインドらしいカオスな雰囲気です。

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メインバザール。世界中からバックパッカーが集まります。ゲストハウスがいっぱいあります。


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ネループレイス。インドの秋葉原。ジャンクな電気・電子部品がいっぱい売っています。

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オールドデリーの一角。巨大ローカルマーケット。ここは機械工具を売ってるエリア。おそらく、、なんでもあります。。

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カーンマーケット。おしゃれなお店が並ぶエリア。

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デリーにあるスラム。サンタンのいた場所

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チベット人の集まるエリア、Majnu ka Tilla

そしてグルガオン。

近年急速に発展している街で、たくさんの企業があります。日本企業も多く、たくさんの日本人駐在者がいます。近代的なショッピングモールやレストランがたくさんあり、働いている人たちが住みやすい街です。実は7年前にもこの街に住んでいたのですが、、、すごい勢いで変化しています。

こんなところです。

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ショッピングモール

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サウスポイントモール。必ず日本人がいます。日本料理店も入ってます。

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ここもショッピングモール。もちろんデリーにもたくさんありますが、密集度はグルガオンの方が上です。

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高層マンション。すごい勢いで建設されています。

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サイバーハブ。ここはグルガオンの中でも異質で、高級エリア。日本で言う六本木??

デリーとグルガオン

簡単に言ってしまうと、、

デリーはローカルマーケットから高級ショッピングエリア、政府の建物と何でもたくさんある街。

グルガオンは企業が多くあり、近代的なものが集まった街。(もちろんローカルマーケットもありますが)

です。

この2つの街だけでもインドの貧しい部分、カオスの部分、発展と変化のスピードと色々な側面が見れて、圧倒されます。これがインド全土まで広がると。。。広大すぎて、深すぎて、想像ができない。すごい国だと思っています。

では、また!!これから頻度を上げて更新してきます!!!

奨学生FILE. Tenzin Bhakdo(6期生)

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Tenzin Bhakdo君

Tenzin Bhakdo君はデリー大学、Zakirhussain collegeで勉強しています。専攻は哲学。世界や西洋、インドの哲学史や思考方法などについて勉強しています。

Tenzin君が哲学を専攻したのはチベット仏教に興味があったからです。仏教の哲学を勉強したいと思い、哲学を専攻することにしました。

「哲学は大事な学問です。哲学者が考え出した理論は様々な機会に活用できます。また意思決定までの思考プロセス等も学ぶことができ、これも実社会で役に立ちます。」

と力説してくれました!!

卒業後は修士で深く哲学について学ぶつもりです。仏教に絞って勉強するかどうかは決めていないと言っていました。また、政治学についても学んでいるので、政治学を修士で専攻にしようかとも考えています。

仏教に関する哲学を学んで、その後はお坊さんなるのかと思い、聞いたら、

「チベット僧侶にはなりません、将来は自分の母校Tibetan Homes Foundation (THF) Mussoorie校に戻り、教師になります。自分の母校は少ない授業料で学ばせてくれた。まずその恩返しをするつもりです。教師をしながら、他に今後自分に何ができるかを考えていきたいと思っています」

と答えてくれました。

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Tenzin君はこのMajnu ka tilla近くのアパートに友達と2人で住んでいます。

彼の出身はHimachal Pradesh州です。おじいちゃん、おばあちゃんがチベットからインドへ亡命してきました。両親はTenzin君が勉強したTibetan Home Foundation (THF) Mussoorie校で職員として働いています。あとは姉と双子の妹がいます。お姉さんは看護士の勉強、双子の妹は英語を勉強しています。

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この日はMajnu ka Tilla内の広場でインド人が演説をしていました。

Tenzin君は来週からテストが始まるそうで、まずは哲学史のテストあるそうです。

「教科書やメモの持ち込みはできません。全部覚えてテストに臨みます!!」

その忙しい中時間を取ってくれて、、感謝です!!

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今回もMajnu ka TillaにあるTSO PEMA HOUSEで話を聞きました。静かでいい雰囲気のカフェです。



奨学生FILE. Tenzin Wangden(6期生)

Tenzin Wangden君はデリー大学、Kirorimal collegeの2年生。専攻は地理学です。インドや世界の地理、気候、人口、測量、リモートセンシングなどを勉強しています。

「僕は高校の頃から自然や探検が好きでした。なので大学では地理学を専攻しようと思いました。政治とか、歴史とかには興味が持てなくて、授業が退屈でした(笑)」

「あと旅行が好きです。国内旅行に行きます。また、ブッダガヤ、ブータン、ネパールの仏教にまつわる土地へも行きました」

「ほかにサッカーも好きで、週2回ほどプレーしています。ただ今はケガをしていて、プレーできないです。あと、映画鑑賞も好きです」

家族は父母、弟の四人。生まれはUttarakhand州で、両親はそこで暮らしています。 学校はHimachal Pradesh州にある高校に通っていました。

「大学卒業後は修士に進み、人口統計学を学びたいと考えています。第1希望はイギリスにある人口統計学に関して有名な大学。第2希望はインド国内のJNUという社会系で有名な大学に行きたいです。インドの大学は先生が授業に来なかったりして質が良くないです。なのでより質の高い教育を受けるためにイギリスの大学で勉強したいです。」

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話を聞いた場所“Cafe Coffee Day”。インドによくあるカフェです。

「その後はチベット政府で働き、チベット人の人口統計を整理したいです。チベット社会の人口は不透明です。祖国(チベット本土)に何人いて、インド国内外に何人いるのか不明です。1930年頃にチベット人口は600万人と言われていましたが、今もまだ600万人程度と言われていたりします。実際には何人いるのかわかりません。なので、チベット人の現状が把握できていません。選挙も有権者が何人いるかも分からない状態です。この状況では、今後のチベット社会の発展の妨げになると思います。僕はこれを改善したいです。」

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将来の目標は人口統計学者!!

人口統計を整備するというWangden君の目標を聞いた時は驚き、感心しました。自分にはあまりの馴染みのない職業で、今まで自分の周りで人口統計に関わった人はいませんでした。でもWangden君の話を聞いた時に、チベットの人々にとって、必要なことだと感じました。人口統計が分からないと、貧困率だったり子供の教育普及率など、現状が把握できません。現状が明確でないと、今後の発展、改善もうまくいかないと思います。

また、チベット社会は自分達の国がないからチベット人の人口に関する情報を集めるのも難しく、亡命政府では一国として必要な情報の管理も簡単ではないのだと感じました。

チベット社会にとって、人口統計が非常に大事で有益だと思いました。Wangden君がこの課題に気づいたことは本当にすごい思います。今後良い人口統計学者となり、チベットの発展を支えていくことを期待します。

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Lhundup君(奥)にワンピースの単行本をあげました!!

Wangden君と、以前の奨学生レポートで紹介したLhundup君は同じ寮で、ルームメイト同士です。Wangden君の部屋を訪れると、Lhundup君が日本のアニメ「ハンター×ハンター」を見ていました!ここインドでも見れることにびっくり!チベットの学生が見ていることにびっくり!そして、日本のアニメが好きなことがうれしかったです!

奨学生FILE. Tenzin Passang(6期生)

彼女はデリー大学のDaulat Ram collegeの2回生です。

専攻は歴史学。インドの歴史、言語、世界遺産、現代西洋学などを学んでいます。

「高校でインドの歴史を勉強しました。インドの歴史は古く、たくさんの民族や言語があり多様で、非常に面白いと思い、大学でさらに学ぶことにしました。」

「将来は大学教授になり、インドの歴史学を教えたいと思っています。多様で歴史のあるインドの歴史学の先生になりたいんです!大学の教授が難しければ、チベット学校で歴史の先生になりたいと思います。」

「私は自分が得た知識を人に伝えていくのが好きなので、人に何かを教える職業につきたいと思います。先生になったら、私は厳しい先生になると思います!話を聞いていない生徒がいたら、すぐ注意します!」

彼女の出身は南インドにあるKarnataka州のMundgodです。この地方にもチベットの人々のコミュニティがあるそうです。両親が小さい頃にチベットから亡命し、Mundgodに住んでいます。両親はここで農業を営んでいます。兄弟は弟2人と姉1人の4人兄弟です。お姉さんは看護士で、弟はまだ高校に通っています。

「私は中等教育までは同じKarnataka州にあるチベット人学校(CST Bylakuppe)で学び、その後、上級中等教育をダラムシャーラ近くのチベット人学校 (TCV Suja)で学びました。そして、今デリー大学で勉強しています。」

TCVとはチベット人学校のことで、インド内に何箇所かあります。逆に言うとインドに何箇所かしかない学校でしか、チベットの教育は受けれらない。日本国内ならば、どこにいても日本人のための学校があり教育が受けれますが、チベット難民の人達はそうはいかない。教育を受けるために親元を離れるか、家族で学校のある地域に住むしかない。チベット難民の人達の選択肢の少なさを改めて感じました。

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AMA cafeというカフェで話を聞きました。チベットのお茶が飲めます!!

Tenzin Passangさんはチベットの人々の現状について教えてくれました。

「SNSができたおかげで、自分達で情報が発信できるようになりました。インスタグラムを使ってチベットの国旗の絵文字を発信してる人達がいます。以前よりも世界中の人々がチベットの状況についてより認知してもらえるようになったと思います。私たちの状況を発信するチャンスが増えた。これはいい変化だと思います」

趣味は寝ること「たくさん寝るのが好きです(笑)」

音楽、マンガ、アニメも好きで、ワンピースなど日本のアニメも知っていました。

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「写真は苦手」と言ってました(笑)

Tenzin Passangさんは出身地のMundgodの地元の言葉を少々と、ヒンディー語、英語、チベット語が喋れるそうです。4つの言語を操れる、と何気なく言っていましたが、日本人だったら日本語くらい。。この違いにびっくりしました。自分の国で生きていけず、難民として自分の国以外の国で生きていくには必要になってしまうのかと思います。彼ら、彼女らの凄さを改めて実感しました!!