奨学生FILE.1 Tenzin Tsogyal

 

Tenzin Tsogyal

お茶目で頼りになるTenzin Tsogyal
お茶目で頼りになるTenzin Tsogyal

 

Tenzin Tsogyalは、南インド・マニパルにあるManipal College of Nursing(MCON)で学んでいます。2012年にスタートしたレインボーチルドレン奨学金の第1期生です。

MCONはホームページによると、看護系の大学等の中でもトップ4に入り、インドの私立大学の中でもトップ5という超人気の大学らしいです。実際に見学した感じ、施設は非常に充実していました。

大学のメインオフィス
大学のメインオフィス

 

彼女は、インド東部オリッサ州の出身で、マヒンドラガードのCST(チベット学校)に通っていたそうです。そして、その後ヒマチャル・プラディーシュ州のTCV.Gopalpur(チベット学校)に進学しました。

ですが途中、学校自体が洪水の被害を受け、場所をTCV.Chauntraに変えて10年生まで通いました。さらにその後は、一ヶ月間をTCV.UpperDharamsalaで過ごしたそうです。

そして、TCV. SelakuiというTCV各校の優秀者のみが入れる選抜高校を卒業し、今いる大学に入学しました。

これだけみても、ものすごい数の学校に通ってたことが伺えます。

キャンパスの門の先
キャンパスの門の先

 

兄弟は本人も含めて5人兄弟で、〈弟、本人、姉、姉、兄〉だそうです。

弟は、今最終学年(12年生)で、次女はNYで勉強しています。

長女は、ネパールで結婚はしてないですがパートナーと共に生活してるらしいです。

長男は、どこかは聞けませんでしたが、同じく海外で勉強しているそうです。

2003年に父親を亡くしてから、母親と兄弟と協力してきたと言っていました。

図書館の外観
図書館の外観

 

看護の道に進むに至った理由として、「これといったものはない」と話していました。親戚のお姉さんが同じ大学に通っていてit was easy for me と言ってました。

図書館に隣接する大学グッズショップ
図書館に隣接する大学グッズショップ

 

また、学生生活は看護学部特有の忙しさがあった故に、あまり勉強以外の活動をしていないと言っていましたが、4学年に進学した時に、SNA(Student Nurses Association)と呼ばれる看護学生委員会の議長に選ばれ1年の任期を最近終えたとのことでした。

議長は教員の推薦及び学生間の選挙によって選ばれるそうです。彼女の他にも学術面においては優秀な学生はいるのにも関わらず、学生にも相談役として慕われていることもあって彼女が選ばれたそうです(本人談笑)。

このSNAは4年時にしか出来ないもので、文化交流委員会といったように様々な委員会によって構成されているそうです。

図書館(敷地の外から②)
図書館(敷地の外から②)
図書館(敷地の外から)
図書館(敷地の外から)

 

同大学には、看護以外の学生も含めて大体25人のチベット人がいるそうです。

そして、他の大学にも見られたようにチベット人コミュニティがあり、Uprising Day等の日には、キャンパス内での啓蒙運動をするそうです。マニパルにいるインド人は結構チベットやその問題に対して知らない人が比較的多いそうです。

余談ですが、マニパルという土地にもチベット人家族は住んでおらず、チベット料理屋も皆無だそうです。

食堂2階AC有り(1階はACなし)
食堂2階AC有り(1階はACなし)
運動施設①
運動施設①
運動施設②(吹き抜け)
運動施設②(吹き抜け)
運動施設③(テニスコート)
運動施設③(テニスコート)

 

卒業の進路としては、卒業して職を探して(3ヶ月くらいで見つかるそうです)、デリーの有名な/最新のテクノロジーを備えた病院での実務を積んでから、改めて同じMCONでのマスターを取得したいとのことでした。

その後は、病院(言語面からデリーを好む)勤務、もしくは看護師の教える教員なるかもと話していました。可能であるならば海外に出ることを望んでますが、そのためにはやっぱり相応の学位が必要とのこと。看護で言ったらMCONはかなり著名で認知度も高いそうです。

参考:(MCON)http://manipal.edu/mcon-manipal.html

運動施設(室内卓球)
運動施設(室内卓球)
運動施設(室内バスケ)
運動施設(室内バスケ)

 

レインボーチルドレン奨学金第1期生の、これからの将来が楽しみです。

 

ダイキのインターンブログ④インド中が熱狂?!国民的スポーツ『クリケット』とは

 

ナマステー

今回は、南インドに関することではなく、インドの国民的スポーツと言っても過言ではないクリケットについて触れたいと思います。(いや、国民的スポーツに違いない)

インドに来てから、ここでもかってくらいインド人がクリケットに夢中になってる姿をよく見かけます。インドの狭い路地で工夫しながら遊んでいる子どもたちから、店内が見えなくなるくらいお店の外からガラス越しに生中継に釘付けになるインド人。関心する程です。

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クリケットは元々、イギリス発祥のスポーツで、昔、英植民地であったインドや南アフリカを初めとする世界各地に伝わっていったそうです。日本では、野球やサッカーのように馴染みはないかもしれないです。しかし、事実、球技としての競技人口はサッカーに次いで世界第2位だそうです。

ただ、画面だけ見ててもルールは分からないと思います。これはインドにいる多くの日本人が口を揃えて言ってました笑

端的に、クリケットは「守るように攻める」スポーツだと僕は思います。

試合は、1チーム11人編成で、1イニング/回分で終わります。ボウラー(投手)が相手チーム11人分のアウトを取ることで攻守交代になります。ボウラーは、バッツマン(打者)の背後にあるウィケットと呼ばれる3本の棒を倒すことでアウトを取れます。一方で、バッツマンはボールがウィケットに当たることから守らなければなりません。そして、攻める。野球と違って、ファールというものがないため360度ボールを打つことも可能です。

クリケット説明画像

そして先ほど述べた、IPLというのは、インディアン・プレミア・リーグ(Indian Premier Leage)は、インドにおけるクリケットのプロリーグの名称です。

IPLでは、「トゥエンティ20」という試合形式を採用しています。中には最大5日間で勝負を決める試合形式もあるそうですが、時間と投球数の制限を程よく調整されたのが「トゥエンティ20」ということだそうです。

そして、連日多くのインド人がTVに釘付けになっていたのもそのはず、IPLの決勝戦があったからでした。夜中暑くて戸を開けていたら歓声が聞こえたのも、ここバンガロールのホームチームであったRoyal Challengers Bangaloreとの対戦ということもあったからでしょう。

IPL優勝画像⑵

しかし、残念ながら2016年度の優勝を勝ち取ったのは、Sunrisers Hyderabadでした。

どうでしたか。長くなりましたが、少しでもインドのアツいクリケット事情が伝わったでしょうか。

参考:

「日本クリケット協会」:http://www.cricket.or.jp/what_is_cricket/

「News18 cricket next」:http://www.cricket.or.jp/what_is_cricket/

 

ダイキのインターンブログ③バンガロール事情

 

ナマステー

レインボーチルドレンのインターン第二号、ダイキです。

インドに来て既に早3ヶ月になろうとしています。前もお伝えしましたが、今はインドのシリコンバレーとも呼ばれるバンガロール(=Bangalore)に滞在しております。英語表記だと、ベンガルール(=Bengaluru)。面倒くさいと感じるのは僕だけでしょうか。

それもそのはず、最近、2014年にベンガルールに改称されたとのことです。ちなみに、ベンガルールという呼称はこちらの現地語であるカンナダ語で表記した時の呼称だそうです。(以降、バンガロールで統一させて頂きます)

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「バンガロール??ん、涼しいよ。」

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そんなわけがない。

インド国内を見ても結構北に位置しているデリーですらあの暑さ。南に行けばそりゃもっと暑いに違いない。

そんな思いこみは、空港を出た瞬間に覆されました。。

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いや、涼しい。

むしろ、快適。

住みたい、とか思ってしまったりしなかったり。

いや、しますね。。

 

 

マイソール高原地形図

〈写真、Wikipediaより〉

バンガロールは高原都市とも呼ばれています。

マイソール高原の中心に位置し、その中でも海抜も他の都市と比べて高いということから「バンガロール=涼しい」と言えるでしょう。

まだ、しばらく南インドには滞在する予定なので、更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

奨学生FILE.21・22 Lobsang DolmaとTsering Choezom姉妹

 

Lobsang DolmaとTsering Choezom

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左Lobsang Dolma、右Tsering Choezom 2016/05/22@Bangalore

 

Lobsang Dolmaは、St. John’s College of Nursingに通う学生です。

ネパール出身で、高校まではネパールで過ごしました。高校卒業後は、GNM(General Nursing and Midwifery)と呼ばれる看護・助産学のディプロマを取得するためにデリーにて3年半過ごしたそうです。その3年半の内では、Apollo Hospitalと呼ばれるデリーの中でも有名な病院での実務もあったとのことです。その昨年、レインボーチルドレン奨学金で今のカレッジに進学しました。

Tsering Choezom(3つ上の姉)も今同じカレッジに通っています。ですが、お姉さんはGNMのあとは2年間の病院勤務を経て今に至るそうです。つまり、お姉さんは5年間と半分をデリーで過ごしました。同じく昨年よりレインボーチルドレン奨学金で進学しました。

兄弟は他にもお兄さんがネパールにいるそうでが、今は怪我のリハビリ中で仕事を休んでるそうです。ご両親もネパール在住で、お母さんの商売をお父さんが手伝っているそうです。

というのも、お父さんが働いていた絨毯販売の会社が昨年のネパール大地震で被災し、仕事を辞めざるを得なくなったのです。そこで、お母さんが手作りのアクセサリーを売り、今はそのお手伝いをしているとのことです。

こんなところにもネパール地震の影響があるのですね。。

20151023 ネパールナイト_6860
ネパール大地震のNGO支援地域。2015.10.23ネパール応援ナイトより

 

St. John’s College of Nursingはキリスト教のカレッジで、日常からキリスト教色を感じることができるそうです。それが時に負担になると漏らしていました。学生のほとんどが南インドの学生(インド人)で、チベットの学生は10%ほどとのことでした。

ここでは、キャンパス内のホステル(学生寮)にお姉さんと暮らしています。日曜日はカレッジ自体開いておらず、寮も女性寮ということもあり、今回は中に入ることができませんでした。

寮は、ものすごく厳しいらしく、6:30起床→7:00準備→8:00~17:00まで授業というのが毎日のルーティンで、日曜日が唯一休みだそうです。時間があるときは、公園に行くことが好きだそうですが、バンガロールには公園のような広い広場はなく、デリーの方がその分好きだと言っていました。

 

将来は、看護師に教える教師になりたいそうです。今はまだそこまで強くイメージができていないようでしたが、看護師を志す未来の世代へ受け継いでいく道を希望しています。2人とも看護の道に進んだ理由は、ダライ・ラマ14世も話していたように、利他の精神をもって人に奉仕することが大切だと考えていることと、その影響もあってチベットの女性のほとんどが看護の道に進むから、だそうです。

2人とも双子のようで、どっちかというとお姉さんがたくさん話してくれました。2人とも、バンガロールよりデリーの方がいいと嘆いていました。というのも、バンガロールの人(ローカルの人)は考え方が保守的で、ヒンディ語より現地語であるカンナダ語を好み(2人はこっちの言語が苦手だそうです)、クローズドマインドだとのこと。

難民というマイノリティにとって、首都デリーの方が過ごしやすいのかなという印象を受けました。

近い将来、姉妹で看護師の教師として教壇に立つ日を期待しています!

奨学生FILE.32 TENZIN CHOEZIN

 

Tenzin Choezin

Tenzin ChoezinはチェンナイのMadras Christian Collegeに通っています。

キリスト教の大学ですが、本人はチベット仏教を信仰しています。

南インドは(特に、チェンナイ)はタミル系が多いとのこと。そして、タミル系のインド人はキリスト教を信仰してる人が多く、街には教会も多く、クリスマスブレイクもあるそうです。

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出身はダラムサラで、大学でチェンナイに来るまではダラムサラで過ごしていたそうです。

兄弟は、弟が二人いて一人は17歳でバンガロールの高校に通っていて、もう一人はダラムサラの小学校2年生だそうです。

ご両親は2人ともダラムサラで仕事をしてるそうです。

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現在、大学では英文学を専攻しています。

ですが、卒業後マスターではジャーナリズムの分野で勉強したいそうです。

子どものころから本を読むのが好きで、友だちとかからは、よく本バカと馬鹿にされていたくらい本を読むそうです。

そして、最近ジャーナリズムに興味を持ち始めてきたそうです。

将来の夢はまだ特にないそうですが、色々これから探っていきたい言っていました。

右端がダイキ、その横が
右端がダイキ、その横がTenzin Choezin、MTの友人宅にて 2016.5.13

 

好きなことはやはり本を読むことで、休みの日は読書かバスケ、サッカーをするとのことでした。

家は、ホステルではなく家を借りてるとのことでした。

 

ダイキのインターンブログ②キッズカメラProject@青空教室

 

ナマステー

レインボーチルドレンのインターン生第二号、ダイキです。

デリーは、日中45度近くあり、灼熱です。ですが、しっかりPani(ヒンディ語で「水」)を常備し、水分補給していれば問題ありません。

そして、今はバンガロールに来ています。これから数週間程、南インドを拠点に奨学生と会っていきたいと思います。南インド事情は次回のブログで紹介したいと思います。それでは、今回はキッズカメラProjectの報告をしたいと思います。

 

NPOレインボーチルドレン キッズカメラプロジェクト

先日、Free School Under the Bridge(通称、青空教室)にて、キッズカメラProjectを行なってきました。今回は、レインボーチルドレンの奨学生でもあるTharchin(奨学生file.24/ Jawaharlal Nehru University院生)が活動のサポートをしてくれました。彼なしでは今回の活動はなし得なかったほどだと思ってます。感謝しかないです。

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トゥジェチェ〜(チベット語で、ありがとう)

さて、当日は指定された時間にきても一向にProjectが出来る雰囲気ではない。かといって、授業を中断するわけにもいかなかった。そして、待つこと2時間、いきなり「解散!」的なかけ声で一斉に生徒たちがその場を去ったと思いきや、また戻ってくる生徒たち。冷や汗しか出ない。何だったんだ、さっきのは(汗)。よくぞ戻ってきれくれた!

実際にProjectが始まるまではヒヤヒヤしかしなかったですが、いざ本Projectの説明を始め有志を募ると、手が挙る挙る。30人くらい居た生徒たちの8割くらいが楽しそうに手を挙げてくれました。

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今回はTharchinの協力もあり、彼がこのProjectをやることに対する意義に共感してくれたこともあり、非常に円滑に進められたと思います。

最初は一度カメラを渡したら戻ってくることはないのではないかという懸念もありましたが、そんなことも起こることもなく、むしろ、「次回は生徒全員に渡すことは出来ないのか!」という声を生徒自身から聞けたのが何よりでした。

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これから、回収した生徒たちの写真がどのような形として皆さんの前に現れるかは今は言えませんが、分かり次第報告させて頂きます。

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青空教室第1期Kids Camera メンバー
女子
Shivani Sabita Sofrin
Preety Nandni
男子
Raju Sunil Rohit
Pabbu Chinfu Banty
Rajiv Pabbu(2)

 

  • 3月春ツアーで訪問した時のレポートはこちら

インド・橋の下の青空教室訪問 >

  • キッズカメラProjectのこれまでの取り組みはこちら

キッズカメラプロジェクト >

 

第二号インターンブログ①初めまして!ダイキです。

 

ナマステー

初めまして。インターン第二号のダイキです。

ユウカとは同じ大学で同じサークルで仲良くしてもらっていた子です。外目はモチモチ、中身はバリバリです。彼女のバイタリティ精神は半端じゃないです。

ユウカの後任としてこれからインドで奮起したいと思うので、今後ともよろしくお願いします。

そんなこんなしている内に、もう一ヶ月経ってしまいましたが、インドにもやっと慣れてきました。春のスタディツアーを終え、一人取り残された時はどうなることかと思いましたが、今はno problemですね。ですが、インドはこれからが勝負です。インドでは、年に二回ほど(乾季4~6、雨季7~9)夏を満喫出来るそうです。笑い事ではなく、毎年多くのインド人が熱中症で亡くなられるそうです。水分補給はもちろんのこと、熱中対策万全に活動に取り組んでいきたいと思います。

ブログは、ユウカに引き続きインターン生活や現地で感じたこと等を皆さんにお伝え出来ればと思います。今回は自己紹介だけにさせて頂きますが次回からは写真と共に更新していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

そして、

最後になりますが、

熊本を中心にして起きた大地震によって被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。