2016春のスタツア感想文①~奈月の場合(コンサル勤務・東京)


 

「私には自信がなかった。何もできないと思っていた。でも、私にはなんでもある。なんでもできる。」

このツアーを通して、私はそんなシンプルなことを学びました。

インドでは色々な人々にお会いさせて頂いきました。
自国を失い、自分たちのアイデンティティを奪われたチベットの人たち。陸橋のふもとで、必死に勉強する子供たち、それを教える先生方。両親を失った子供たち。何かしらの理由から、家族一緒に住めず、シェルターで暮らしている人たち。
たくさんの問題を抱えている人たちと出会い、そして、可哀想って思ってしまいました…
彼らは可哀想なの??その気持ちってエゴじゃないの?必死に生きている彼らに失礼じゃないの?
そんな気持ちが、ずっと頭の中でグルグル回っていました。

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でも、ツアー中のチベット仏教の高僧であるリンポチェ*の法話から、考えが変わりました。

「あなた達にはなんでも揃っているのです。なんでもできるのです。今できることに目を向けなさい。」

私にはなんでもできる。そっか、私にはなんでもできるんだ…。そんなあたり前のことをお教え頂いた。
*リンポチェ…転生した人のこと

私は、国際協力という支援にずっと心惹かれるものがありました。困っている人たちのために何かしたい。
だけど、ボランティアっていう言葉に抵抗を覚え、何もしてこなかったのです。支援することで、上下関係を作ってしまう気がしてすごく嫌だったから。
私が彼らに対して、可哀想って感じるのが嫌って思ったのも、上下関係を作ることになると思っていたからのことだと思います。

でも、そうじゃない。
彼らを支援することは上下関係をつくることじゃない。彼らができないことを私が協力してあげるだけ、そのことに気づきました。
そして、その代わりに、彼らには私たちが失ったものを教えてもらうのです。

「今を生きる」っていうこと。

日本では、目の前のことに追われ、人と関わって生きるという、あたり前のことが見えなくなりがちです。また、今ある文明のありがたみも失ってしまいます。
だけど、彼らを支援することで、日々、失いつつあるものを取り戻せる気がします。だから、国際協力は上下関係をつくるんじゃない。今、お互いに必要としているものを提供しあうだけなんだと強く感じました。

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ツアーを終えた私には、やっぱり自信がないです。だけど、なんでもできることがわかりました。

「自信はあとからついてくるもの。今、できることをやるだけ。」

そんなあたり前のことを学ばせて頂きました。
これから、私は何をするのかわからないけど、自信がないからやらないのではなく、今、何ができるのかを考えて、支援の第一歩を始めようと思いました。

最後に、今回のツアーでお世話になった皆さんにお礼を言わせていただきたいです。
石川さんにお会いでき、今回のツアーに参加させていただいて、大きく価値観が変わりました。石川さんの行動からも、自信はあとからついてくるものだというヒントを頂きました。
また、話をいっぱい聞いてくれたまいさん&たかこさん&あかりさん、カメラを通してみんなを笑顔にしてくれた北條さん、内容の濃いツアー用意してくれたゆうかちゃん、ツアー手配をいろいろしてくださったゆうこさん、初参加同士で一緒に行動してくれたAmber&あこさん、今後の私の道に大きく関わりそうな予感のエコロジカルファーストエイドの佐藤さん、そして、今後のインターン生活@インドで勇気をいっぱいくれそうなダイキくん、みんなにありがとうと伝えたいです!
一生の思い出になりました。本当にありがとうございました。

ここから私はスタートします!これからもよろしくお願いいたします。