奨学生file.27 Tenzin Dakar


 

Tenzin Dakar

第8回スタツア秋 477縮小

 

Tenzin Dakarは、Guru Gobind Singh Indraprastha Universityに通う1年生です。彼の専攻は、工学部です。現在は、物理や化学、数学などの基礎的な講義を履修しています。これらの授業は、1年生の必修の科目です。2年生になると、さらに専門的なコースに分かれ、学びを深めていきます。彼は、コンピューターサイエンスを専攻する予定です。

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キャンパス

GGSIを卒業後は、ヨーロッパかアメリカの大学院で学びたいと考えているそうです。コンピューターサイエンスがより発達している大学で、最新の技術を学ぶのだそうです。海外の大学院に進学するためには、TOEFLの試験が必要となり今からTOEFLの勉強も始めているのだとか。そして、コンピューターエンジニアとして、チベット人社会のために働きかけていきたいと話していました。

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キャンパス

Dakarの家族は、デラドゥンに住んでいます。お父さんは、デラドゥンにある高校でチベット語の先生をしていましたが、今は退職しています。現在彼の家族は、ジャイプールにあるチベット人コミュニティでウィンタービジネスをしているのだそうです。3人兄妹のお兄さんはデラドゥンで家族とともに暮らしていて、お姉さんはデリーで看護の勉強をしているそうです。

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ライブラリー

コンピューターサイエンスを専攻するだけあって、アニメやコンピューターゲームが好きと話すDakar. 放課後は、まず部屋に帰り日本のアニメであるNARUTOを1時間見ることが日課だそうです。NARUTOやワンピースなどの日本のアニメに関して熱く語ってくれました。アニメを見た後はティーブレイクを取って、2時間ほど勉強するそうです。その後は、寮の前にあるサッカーグランドで仲間たちとサッカーに明け暮れていると話していました。

 

同じ大学のチベット人コミュニティにサッカーチームがあり、そこに所属しています。ほとんどのメンバーが1年生で構成されているそうです。時には、デリー大学のチベット人チームやインド人チームとサッカーの試合をしたりすることもあるんだそうです。サッカーについて楽しそうに話す姿から、サッカーが大好きなことが伝わってきました。

 

また、今後Dakarはフランス語を学びたいと考えていることを明かしてくれました。フランスには、多くのチベット難民の方が住んでいて、彼の友達もフランスにいるのだそうです。「パリはとても綺麗なところだと聞いてるから、一度は行ってみたい。夢の一つなんだよね」と話してくれました。

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Dakarの部屋でKunsangと

さらには、レインボーチルドレンのスラムでの活動に関して話していると、「エンジニアになったら、スラムに住む子供たちをサポートしたい。そういう想いがあるんだ」と胸の内に秘めていた想いを明かしてくれました。Dakarも将来、レインボーチルドレンのメンバーになっているかもしれません。(笑)

キャンパス5
キャンパスにて

Dakarは、高校卒業したばかりの1年生。まだまだ初々しいフレッシュな雰囲気が漂います。まだ最初のセメスターで、勉強も遊びも存分に楽しんでいることが伝わってきました。

GGSIの寮は他と比べて厳しく、本来であれば男子寮に女性が入ることはできないのですが、日本から来てくれたのだから…と大学オフィスに交渉してくれました。なので、5分間だけ寮に入ることが許可され、Dakarの部屋を案内してもらいました、礼儀正しく、気遣いのできる青年です。この先も大学生活を楽しんで、夢を叶えていって欲しいと思います。