奨学生file.34 Kalsang Wangdu


 

Kalsang Wangdu

1446201640453

新しく奨学生に加わったKalsang Wangduは、デリー大学のKhalsa Collegeに通っている1年生です。学部は商学部。現在は、英語、経営などに関するクラスを取っています。

校章
校章

優しい顔立ちでおとなしいのかと思いきや、彼はスポーツ万能な青年です。サッカーとバトミントンが特に好きだそうです。彼のニックネーム、Davidは デイビットベッカムからきているとか。相当好きなんですね。

最近、大学のサッカーチームの選手に選ばれたそうですが、練習に参加できないことから、今回は参加を断念。ですが、次のセメスターからは、始めたい!と意気込んでいました。

大学のスポーツチームの選手に選ばれることは、相当なスキルがある証なんだそうです。

ジム
ジム

休みの日は、Majnu Ka Tilla(デリーにあるチベット人が多く住む地域。通称MT)にあるゲストハウスでレセプションのアルバイトをしているそう。時給ではなく、月給だそうで、月に5000ルピーほど稼いでいます。

Majnu Ka Tilla
Majnu Ka Tilla
Majnu Ka Tilla2
Majnu Ka Tilla2
Majnu Ka Tilla3
Majnu Ka Tilla3

「お金がもらえるだけではなくて、コミュニケーション能力の向上にもつながるから、楽しんで働いているよ」と話していました。チベット料理の賄いもそこで出るそうで、同じくMTに住む彼には好都合なようです。

バイト先
バイト先

 

彼の将来の夢は銀行員。

経済的に困っている人たちに、お金を貸したり、情報提供をしたいと話していました。

キャンパス (1)
キャンパス (1)

Khalsa College卒業後は、奨学金を取得できたら海外の大学院に進みたいそうです。その後、MBAを取得する予定で、勉強を続けます。海外の大学院に進学ができないなら、デリー大学などの院に進むそうです。インドでは、学士だけでは仕事に就くことが難しく、多くの学生が修士、さらには博士号まで勉強を続けます。

キャンパス (2)
キャンパス (2)

Kalsangのネパールのチベット難民の居住地区の一つであるジャワラケルキャンプの出身です。

レインボーチルドレンの奨学生の一人であり、同じジャワラケルキャンプ出身のPemaちゃんとは幼馴染なんだそうです。彼のお母さんは、ジャワラケルにあるクラフトセンターで働いています。

Kalsangは三人兄妹の一番年上のお兄さんです。妹は、ジャワラケルのなかの学校に通っていて、 弟は、アッパーダラムサラのTCVに現在通っているそうです。

チベットの伝統的なかぶり物
チベットの伝統的なかぶり物

Kalsangがネパールからインドに来たのは、2013年でした。高校生活の残り二年間をインドのMussoorie Schoolで過ごしています。

Majnu Ka Tilla4
Majnu Ka Tilla4
Majnu Ka Tilla5
Majnu Ka Tilla5

今回は、大学訪問だけではなく、MTやアルバイト先にもお邪魔させてもらいました。チベット料理のレストランやカフェでたくさん話をし、ゆったりとした楽しい時間を過ごしました。Kalsangは、彼自身が醸し出す雰囲気からもわかりますが、本当に優しい青年です。

カフェテリア
カフェテリア
Thenthuk
Thenthuk

チベットに興味津々の私をMTにあるTCV(Tibet Children School)に連れて行ってくれたり、様々な文化を丁寧に紹介してくれました。繊細な心配りのできる人なんだぁ、と同じ年ながらとても感心してしまいました。

TCV (960x720) - コピーTCV3 (960x720) - コピーTCV4 (960x720) - コピー TCV5 (960x720) - コピーTCV6 (960x720) - コピーTCV7 (960x720)

また、日本語を少し勉強したことがあるようで、日本語でメッセージを送ってくれたりもします。近々、一緒に日本料理を食べることを約束しました。

これからもきっと、誠実に勉強や日々の活動を続け、夢を叶えていってくれると信じています。

お友達のお店にて
お友達のお店にて

 

ワンスマイルあかえもん_7826

寄付月間 -Giving December- 2015