Vol.43 (6日目)【メトロ(地下鉄)体験】


Vol.43 (6日目)【メトロ(地下鉄)体験】

2013年11月13日(水) 【メトロ(地下鉄)体験】

前回からのつづきです…

奨学生とのランチミーティングの後は、サージャンの同行で15時からスラム街へ。

車で行くか電車で行くか迷うが、経験のためにも電車で行くことにする。

歩いて駅まで向かう途中、突然のものすごいスコール。

たまらず店の軒下に避難。
それでも足元はビショビショに。
道路は瞬く間に川と化していく。

実はこれから向かうスラムに住む人々にとっては、こうしたものすごいスコールは、彼らの生活に大きな影響を及ぼすものなのだと現地で気づかせられることとなる。

傘もなく移動ができないので、しばらくサージャンと雨宿りしながら世間話。

サージャンのスマホの中の写真を見せてもらうと、日本をあちこち回った写真がたくさん!

普通の日本人の私たちよりも日本全国あちこちに旅行していて、かなりの日本文化の理解者である。

仕事上の話だけではなく、サージャンのプライベートな話もたくさん聞けた。
※サージャンの人物紹介はこちら!【Vol.10 デリー支部長サージャン(Sajan Singh)】

雨が小ぶりになってきたので、再び駅に向かって歩く。

今日訪問するスラム街は、ここから3つ目のShadipurという駅にある。

メトロの料金は10ルピー(約20円)。
テロ対策のため、入り口でセキュリティチェック受けて改札を通る。

乗車券はコインをタッチする自動改札のタイプ。
始めて見るシステムで、記念に所構わずバシバシ写真撮影。

電車内では、オシャレな洋服を着せてもらった子供が、はしゃぐ姿が可愛らしい。

目的の駅に到着して改札を出ようとすると、突然警官に止められる。

なんと駅構内は撮影禁止とのこと。出入り口でこれだけセキュリティチェックしているくらいだから当たり前か。

警官が真剣な眼差しで何か言っているが、内容がわからない。

ただ、今自分自身がかなりまずい状況に立たされているというのが、警官の表情と雰囲気から理解できた。

肩からはホンモノのライフル銃がぶら下がっている。

もしかしてこのまま他の場所へ連行されるのか?

サージャンと石川さんを呼ぼう。
あれ?二人がいない!
置いてけぼりや!ピンチ!

電話しようにも携帯は繋がらない。
旅行出発直前に機種変更したiPhone5Sの設定、きちんとやっておけばよかった!(>_<)

英語もうまく話せない自分が置かれたこの状況は、かなりマズイぞ!
なんとか切り抜けなければ!
悪意があってやったことではないことを、とにかく伝えよう!

鋭い眼差しで私を見つめる警官に向かって、ひたすら「ソーリー!ソーリー!(>_<)」と繰り返す。

何を言われても「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

疑問系で聞かれてるのに「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

いくつか理解できた言葉もあったが、対話せずひたすら「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

警官も呆れている。
「次やったら◯◯◯◯!」みたいなことを言われたが、よくわからず「ソーリー!ソーリー!(>_<)」

むちゃくちゃな無理問答である。
しかし、うまく言葉も喋れないのに、このまま連行されたら大変なのでこちらも必死!

誠意が通じたのだろうか、いや、おそらく呆れられたのだろう。
やっと尋問から解放された。
先に警官が折れてくれた(笑)

最後に「ソーリー!ソーリー!*\(^o^)/*」と満面の笑みで警官に別れを告げる。

連行されそうになったピンチは脱出できたが、今度は石川さんとサージャン探し。

「ソーリー!ソーリー!」しか話せない日本人が、さっきの警官に人探しの相談なんて出来る訳ないし…(^_^;

★海外での通信手段
緊急事態で電話やメールなどの連絡手段がないのは致命的です。海外でも連絡取れるように通信チェックだけはきちんと確認してきてくださいね!
ちなみに石川さんは、現地インドでの連絡用として、携帯電話端末を1000ルピー(約2000円)程度で用意。
現地でSIMカードを300ルピー(約600円)で購入して、毎回使ってます(要件を伝える程度の会話であれば、約50回程度の通話が可能)

駅構内をあっち行ったりこっち行ったり、階段を上がったり下がったり、はたして見つかるのか!?

って、ひとりあたふたしているところを、石川さんに発見されました(笑)

ちなみに帰国してからわかったのですが、ここインドのメトロは開通に至るまでに、多くの日本の技術や文化が関わっていた事実があったんです。

日本人として、ちょっと嬉しくなる記事でしたので、明日はちびっとインド情報【インドのメトロ(地下鉄)】をお送りします(^^)

つづく…。

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