第六回秋スタ参加 三村優子(ボイストレーナー/東京)
虹はもう架かっていた。
-Incredible India
それは、インドに行くことが決まった直後、
Incredible
“信じられないくらいの”とか、”驚くべき”とかいう意味。
初めて訪れるインドという国で、どんな信じられない、
でも漠然とながらも、
ツアーの最後にも聞かれたのですが、『
そして、チベット子供村や、たくさんのスラムを廻って、
生まれてからずっと日本で暮らしてきたわたしにとっては、
だけど、わたしがフォーカスしていたのは、『理解』
そしてその『想像』から、『創造』
日本は平和だと言われますが、
頼りがない老人の孤独死や、親から子への虐待、隣人トラブル、、
平和と言われる小さな島国でも、
東日本大震災後、高齢者の住む仮設住宅へお伺いしたときも、
決して日本のメディアでは取り上げられることのないようなことも
被災者ではないわたしは、そのときも思いました。
きっと『理解』するなんていうのは嘘になる、
だけど、想像することで、今、
わたしは今回のツアーでインドの全てを見たわけではありません。
無論、世界の全てを見たわけでもありません。
だけど、わたしはこの10日間でリアルに出会ったひとびとから、
想像の正誤性や答えはわかりません。
でも確かに、大きな気づきをいただきました。
血の繋がりなど関係なくひとつの家族として暮らすチベット子供村
人数分のお花の蕾をわたしたちに持ってきてくれた少年、
お兄ちゃんお姉ちゃんが、
遠く離れた家族のために、
瓦礫や糞尿の散乱する地面を裸足で歩きながら、
言葉が上手く話せなくても、
初めて会ったわたしの頬にキスをしてくれた子供たち。
突然やってきたわたしたちに『Namaste』
ここには書ききれないくらいのたくさんのひとびとの顔や姿が浮か
思い出す彼らとの瞬間には、国が、環境が、
-ただ、今を、生きる
-今あるその命を生き抜く
その力強さをとにかく感じたのです。
そしてみながひとつの家族として、コミュニティを築き上げる。
今回、シャディプールの学校で子供たちに完成させてもらった、
子供たちに多くの説明は不要でした。
わたしたちがその虹を新たに架けたのではなく、
Incredible India。
信じられないくらいの、驚くべきインド。
わたしにとって初めてのインド。
それは、
今、
きょうもこの空と同じ太陽が、
最後に、Rainbow Children 石川さん、北條さん、
ツアーの仲間、この旅でご縁をいただいたみなさん、
日本でわたしの旅を支えてくれていた皆に、
こころからありがとうございます。