スタディツアー参加者感想文(2014秋)


・第六回秋スタ参加 ともちゃん(大学生/東京)

 私はこのスタディツアーに参加するのは二度目で、今回の秋ツアーをとても楽しみにしていました。前回は、無知のままスラムへ行き、無知のままチベット人の人々に出会いました。インドのこともほとんど知らなかったので、とにかく発見の連続で刺激的な旅でした。しかし今回は、チベットについての知識も増え、スラムの現状も既に知っている状態だったので、刺激が少なく冷静に現状と向き合うことができました。
私はこのスタディツアーでたくさんの新しい出会いに恵まれています。その出会いから様々なことを学ぶことができました。今回の一番の収穫は、「人の笑顔は幸せをつくる」ということを身に染みて感じられたことです。これは当たり前のようですが、私が今まで理解しきれていなかったことです。これからの人生においての財産になる気付きだと感じています。この気付きを与えてくれた出会いはチベット人の温かい微笑みや、スラムでの子供たちとのふれあいでした。
今回一番濃い時間を過ごせたのはスラム街を訪れたときです。皆さんは、スラム街に暮らす子供たちにどのようなイメージをお持ちでしょうか。私の友人はいつも苦しんでいるイメージだと答えました。今の私は、「温かい」というイメージを抱きます。彼らの純粋な笑顔は本当に温かく、私を癒してくれました。私は子供たちとできるだけ触れ合いたいと思っていたので、意識的にと二つの行動をしていました。一つは笑顔で目を合わせるということです。近づいてくる子供たちの目ははじめ少し警戒しています。でも、目を合わせて笑いかけるだけでニッコリと可愛い笑顔をみせてくれます。笑顔は心の扉を開き、私と子供たちとの間に素敵な時間を与えてくれました。そしてもう一つは、積極的に 握手を求めるということです。これは日本ではしない行動です。肌と肌が触れ合うことにパワーを感じるということもありますが、出会ってくれて本当にありがとうと伝えたいからです。出会えただけで感謝の気持ちで心を満たしてくれる、そんな幸せな時間を彼らは与えてくれました。彼らが暮らす環境は、はっきり言って私には耐えられないし、住むなんて考えられません。安心して歩くこともできないですし、ゴミ山問題はかなり深刻です。しかし、美しい心をもった人々がそこにはいます。私はあんなにも無邪気な笑顔をみるのも、本当に純粋な気持ちで幸せいっぱいの時間を過ごすのも久しぶりだったように思います。彼らに出会えたことは一生忘れられない大切なものです。そんな出会いに恩返しをする 活動にこれからの人生で取り組んでいきたいです。
今回も、このスタディツアーには感謝することばかりで、日常の何倍も充実した時間を過ごすことができました。レインボーチルドレンの皆さん、サポーターの皆様、そして新しい出会いに感謝致します。人生を変えるスタディツアー、今回も素敵な時間を本当にありがとうございました!