Vol.36 (5日目)【チベット子供村(TCV)見学】


Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】1

2013年11月6日(水) 【チベット子供村(TCV)見学】

前回からのつづきです…

ノルブリンカを視察した後は、再度教育省へ戻る。

チベットの子供たちが学ぶ学校内部の説明と子供たちの写真撮影に、ジグメさんが同行してくれるとのこと。
教育省職員のガイド付きで、堂々と学校まわれる!(^^)

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】2

まずは、チベット子供村(Tibetan Children’s Villages)通称TCVへ。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】3

子供たちの生き生きとした姿。
カメラを向けると、とびきりの笑顔で応えてくれる。

彼らの笑顔の裏には厳しいヒマラヤ山脈越えに耐えて、命がけでインドに亡命してきた壮絶な経験があるはずなのに、そんなことは微塵も感じさせない。

子供たちの無邪気な笑顔は、『α波』を引き出すスイッチだ。
私たちのこころを優しい気持ちにしてくれる。
※素敵な子供たちの写真の中に、年甲斐もなく一緒にはしゃぐ、おっちゃんが混じってマス(笑)(^^;;

次に近くのモダンスクールへと移動。

訪問時にはちょうど6〜10年生のイングリッシュディベートが開催されていた。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】5

議題のテーマは『コンピュータは先生に取って変わることができるのか』

Yes、Noに分かれ、それぞれが意見を述べて議長が進行していく。
これってスゴ過ぎるけど、小学校6年生が英語でディベートするようなテーマなん!?

代表者はスラスラと英語で発表し、観客役で聞いている生徒達からは途中笑いも起こる。

英語で話している内容は、みんな理解しているようだ。

レベル高っ!(>_<)

モダンスクールは2005年から始まったチベット教育の実験的な試み。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】6

1〜3年生まではチベット語を徹底して学習。

4〜5年生でチベット語と英語、6年生からはそれに加えてヒンドゥー語と中国語を学ぶ。

日本で言えば高校一年生には4カ国語が話せるようになっているという。

実際に行われているこの教育方針には、正直驚きである。

しかも学ぶ語学の中に中国語が入っているという事実。

これは私たち日本人が突然日本語の使用を禁じられ、生活していくために侵略してきた国の言語を学ばな

ければならないようなものである。

中国語を学ぶのは将来、母国に帰ることができた時に、中国と対話していくための手段。

母国チベットを侵略され、親と離れ離れにならざるを得ない状況を作りだした相手の国の言葉を学んでいる子供たち。

彼らが中国語を学ぶ気持ちとは、果たしてどんな気持ちなのだろうか。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】7

このスクールでは椅子がなく、直接床に腰を下ろし、低いテーブルを囲んで子供たちは勉強している。

みんなでテーブルを囲んで勉強することは、一人で勉強するのと違って一緒に学ぶ仲間の進捗状況もわかる。

仲間同士で助け合う精神を育んでいくメリットもあるのだろう。

利他主義を重んじるチベット文化を、垣間見た気がした。
※利他主義:利己主義に対して、他人の幸福や利益を図ることをまず第一とする考え方

校内を一通り見学させてもらい、校長室でチャイをいただく。

帰りにはカタと学校の紹介DVDをいただいた。

Vol.36 (4日目)【チベット子供村(TCV)見学】8

受け取ったカタには、『これからを生きる子供たちには何の罪もない。チベットを取り巻く現状を少しでも多くの日本人に伝えて欲しい、チベットの未来を切り開いていくためにも是非力を貸して欲しい』
そんなメッセージが込められているような気がした。

★カタ
カタとはチベットの儀式で使用するスカーフのようなもので、初めて会うときやお別れの時に親しい人に渡して、特別な人だと敬意をあらわすものである。チベットでは大切な人をお迎えする時に、歓迎の気持ちを込めて相手の首にかけてあげたり、寺院に献上したり、旅立つ人の無事を祈って贈ったりする際に使います。

※私の拙い文章力ではTCVを見学した時の様子がうまく伝わらないため、『ヨーガのお話あれこれブログ』さんのブログを紹介します。ぜひ一度ご覧ください。
チベット子供村(TCV)へ行きました (2008.8.7)
http://om1103.blog134.fc2.com/blog-entry-28.html

つづく…。

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