Vol.30 コラム ちびっとチベット情報【閲覧注意!焼身自殺①】


Vol.30 コラム ちびっとチベット情報【閲覧注意!焼身自殺①】1

2013年11月1日(金) 【閲覧注意!焼身自殺①】

今回はかなり衝撃的で、過激な描写も含まれた、しかし真面目な投稿です。

投稿を見て、不快な思いをする方がいらっしゃるかもしれません。

私自身、投稿することをためらいましたが、今回インドの旅を体験してわかったこと、学んだ事実は事実として、お伝えすることにしました。

かなりの長文になりますが、同じ地球人としてちょっと考えるきっかけとなり、関心を持っていただける方が一人でも多くなれば嬉しいです。

※今回のテーマは、3回に分けて投稿します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

前回からの続きです…

朝からチベット寺院の見学。
この建物の奥にはダライ・ラマ法王の公邸がある。

寺院の入り口には、たくさんの方々の顔写真入りの垂れ幕。

Vol.30 コラム ちびっとチベット情報【閲覧注意!焼身自殺①】2

「ん!?これは偉い僧侶の方々なんかな?」

よく見ると顔写真それぞれに日付が入っている。

そして上部には「SACRIFICE OF LIFE FOR TIBET」の文字。

実はこの写真の方々は、中国本土で焼身自殺をはかって亡くなっていった方々。

本土において、チベット人への中国からの弾圧に対する抵抗策と言われている、焼身自殺。

その数すでに100人以上。

焼身自殺によって亡くなった、これだけ多くのチベット人を目の当たりにした瞬間、言葉を失ってしまった。

チベット仏教では自殺を禁じている。

しかし、その規律を破ってでもその命をもってして訴えたかった事って何なのか?

そして、身をもって何かを訴える行動に対し、日本人の自分が知っておかなければいけないこと、私たちができることって何なのか?

チベット人の焼身自殺はとどまることなく、亡くなったチベット人の顔写真は、今年に入って今もなお増え続けている。

★焼身自殺
『焼身自殺は苦しい。皮膚を100%火傷しても即死できずに病院に運ばれ、そこで半日程度もがいた後、ようやくこと切れることも多い。

死にきれなかった場合の後遺症は、他の自殺手段とは比較にならないほど悲惨だ。

ただし世間になにかを訴えるために死にたいのなら、焼身自殺ほど影響力の大きいものもない。

かつては、ベトナム戦争中に政府に反対して死んだ僧侶、韓国で同じく反政府運動として自殺した学生、日本では底辺労働者の待遇改善を訴えた釜ヶ崎共闘会議幹部と、どれも焼身自殺によって世間の注目を集めた。

たしかに炎に包まれながらメッセージを叫び続ける姿は壮絶だ。
意志の強さや死ぬ覚悟の固さをアピールするにも最適である。

火の勢いは想像以上に激しい。
点火すると、ガソリンや灯油の勢いでボボーと音がして2~3mも火柱が上がると言われる。

炎に包まれた体には激痛と灼熱感が走り、耐えきれずに地面を転げ回ることもある。

周囲は人肉の焼ける異臭に包まれる。
ここで狂乱状態になったり、ショック死してしまうこともあるが、たいてい意識は明瞭だ。

気管は熱気を吸入して熱傷を起こすが、発声も可能。
衣服が燃え尽きるとやがて火は消えてしまうが、それでもまだ自力で立っていたり、叫び続けたりすることもある。

火が消えた後、皮膚の3分の1以上が壊死すれば50%が、3分の2以上ならほぼ全例が死ぬことになるが、死ぬまでの時間はまちまち。

全身の皮膚が炭のように黒焦げになればその場で死ぬが、発見されて火を消され救急車で病院へ運ばれれば、そこで身動きもできずに苦痛を味わいつつ死を迎えることになる。

半日から24時間、あるいは5日や10日たってようやくこと切れる場合もある。』
※完全自殺マニュアル(鶴見 済)より抜粋

 

あえて過激な描写の記事を引用しましたが、私は焼身自殺の凄まじさを伝えることが目的ではありません。

私がお伝えしたいのは、何故彼らはただの自殺ではなく、焼身自殺をするに至ったのか、その背景、動機、根拠です。

繰り返しますが、チベット仏教では自殺を禁じています。

生きているのが辛いから死ぬというだけであれば、他の自殺の方法もあるでしょう。

しかし彼らはあえて、禁じられている焼身自殺という、最も自分が苦しむ手段を選んでいます。

何故か。

そこには『チベット人を取り巻く環境には、まだまだ世界に知られていない事実があり、その事実を多くの人に知ってほしい』というメッセージがあるからに他なりません。

彼らは苦しいから死にたいのではなく、苦しい生活の中でも本当は生き続けたかったはずです。

でもそれ以上に、何かを伝えたかったこと。

地球よりも重いと言われる人の命。

世界にたった一つしかない自分の命を使って、たった一回しか出来ない行為の裏に、彼らはどんな思いを込めて旅立っていったのでしょうか。

自らの命を絶ってでも、何かを伝えたい心境って想像できますか?

ぜひ時間のある時に、一度ゆっくり考えてみてください。

【拡散用】Free Tibet!尼僧、抗議の焼身自殺[桜H24/2/10]
(5分32秒の動画)
http://www.youtube.com/watch?v=VF0Lrrv70JQ&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DVF0Lrrv70JQ

つづく…。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レインボーチルドレンへの応援クリックはこちら!(^^)/
http://bit.ly/19OG5I7