Kalsang Chodonさんとのインタビューです。
「私はデリー大学のDaulat Ram collegeで勉強しています。女子大学です。」
―何の勉強してるの?
「専攻は動物学。様々な生物の構造、習慣、性格、動物学的な分類、人体の構造、植物についても学んでます。ただ植物にはあまり興味ないのですが(笑)」
「動物学を専攻するのは女性が多いです。生物系を勉強する人は女性が多いです。」
「私の両親は私がどんな勉強しているか理解してません。動物学を勉強しているというと、”じゃあ、将来は動物園で働くの?”なんて聞いてきます(笑)」
―なんで動物学を勉強することにしたの?
「学生の時から、動物、人体の仕組、構造や病気がなぜ起きているのかに興味ありました。なので、大学入学時に看護学を第1志望、第2志望で動物学を志望しました。そして動物学の専攻になりました。」
―卒業後はどうしていくつもり?将来何になりたい?
「将来は動物学の教授になりたいです。何かの疫病を研究したいと思います。疫病をなくすと言うのは難しいとしても、疫病がどうやって発生し、感染していくか等、疫病の中身を研究したいです。ただ、教授になるのは簡単でないので、修士まで勉強してから働くことも考えています。チベット政府には修士、学士を取った人が働くポストがあります。それに応募することも考えています。」
「私達の学年はシャイです。もっと交流が増えればいいなと思います。レインボーチルドレンのワークショップも良い機会でした。もっとお互い喋る時間があると良いと思います。私自身も今は学校の友達とルームメイトとの交流しかないので、もっと増やしたいと思ってます。」
「先日、チベット人のためのサイエンスワークショップがありました。チベット人で科学分野に関わる学生が集まるものでした。私はほとんどの人は来ないだろうと思ったけど、たくさん来ててびっくりしました。チベット人で科学分野で成功してる人が色々と講演をしてくれました。私は教授になりたいとは思っているけど、ものすごく可能性は低いと思ってます。ただ登壇し、話してくれる人は私たちを鼓舞してくれました。教育省の人も来ていて、理系の仕事をもっと作って欲しいという話をしましたが、「政府として科学分野の仕事を作るのは難しいと考えています。」と言われました。」
「昨日は高校時代の校長先生が来ていて、同窓生が集まりました。うちの高校の校長先生は変わっていて、とてもフレンドリーでフランクな先生です。もう卒業して数年たつのに、私のことを覚えてくれていて、とてもうれしかったです。」
―家族はいるの?何をしてるの?
「お父さんは以前は軍隊で働いていて、今はホテルお抱えの運転手をやってます。弟は以前は土木を勉強していたけど、やめてしまいました。今はコンピュータの勉強しています。学費は安くないし、私達の家族は裕福ではない。私はあまり親の負担にならないようにしたいと思っています。親はムリしてでも子供を助けてくれようとするけど、私は負担にならないようにしたいと思う。」
「チベットの学生は高校の時から親元を離れて生活します。年に2ヶ月くらいしか親と会えないです。早い子だと小学校の時から親元を離れています。なので自己管理が自然とできている子が多いです。」
―勉強以外でしてることは、趣味は?
「最近は韓国ドラマやアイドルがチベットの女子に人気です。BTSやEXOが人気で相当なファンもいます。私もよく韓国ドラマを見ます。私もびっくりしたんですが、チベットの学生だけでなく、インドの女子学生も韓国アイドルが好きです。私のクラスにも何人かファンがいます。あと、日本のドラマも見たことあります。1リットルの涙を見ました。
チベット男子には日本のアニメ、マンガが人気です。
Majnu ka tillaには韓国料理屋があってキンパプを食べました。おいしかった。キンパプに似ている寿司も食べてみたいと思います。」
Kalsang Chodonさん、僕が先週会ったSonam Chotsoさんと友達で、事前に僕のことは聞いていて、最初は女性だと思ってたそうです。MIWAという苗字なので、女性と思われたのかも(笑)。
「私はシャイです。」と言いながら、たくさん喋ってくれました。そして、チベットやインドでも韓国アイドルが人気という、、この知名度はすごいと思いました。